2018年2月5日月曜日

著者のポゴシャン大使には、一昨年のアルメニア映画祭の舞台挨拶でお目にかかったが、その時アルメニア人虐殺から逃れる一家のお話をされていて「きっとご自身の祖先のお話だだろうな」と思って聴いていたらやはりおじいさまとその弟さんのことだった。
この本にも当然そのストーリーは書かれている。

また、お料理・ワイン・ブランデーなどグルメの話題も、文化やスポーツの有名人の話もほぼ網羅的に拾っている。ムヒタリアン出てますよ!

ただ、ただですね。
私が「アルメニア」と聞いて真っ先に想起するのは作曲家のハチャトゥリャン、政治家のミコヤンとともに、幻惑の鬼才セルゲイ・パラジャーノフなのだけど、彼の事はなぜか載っていなかった。
そう思っていると、映画・文学・美術など、芸術方面の記述は少なめかも。ポゴシャン大使は工科大学出身で理系のようだからな。

絵地図がなかなかいいけれど、もしかしたら大使の自作ですか??

私はロシア人からすると「アルメニア顔」しているそうで、何とはなしに親しみを持っているアルメニアだが、アルメニア語は全然知らないし文字は一つも読めない。
それでもなお、惹かれる国だ。