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2025年2月11日火曜日

不屈の本棚:わたしの人生 ダーチャ・マライーニ

 



戦時中の二年間、ファシスト政権への忠誠を拒否した両親とともに、名古屋の外国人収容所で不自由と飢餓の苛酷な体験をした著者の自伝。自らの体験とともに、父母や妹による回想・記録を交え(このバランスがよい)、治安法制下で戦時の日本で、「ふつうの人たちの親切、寛大さ」とともに「警察官のサディズムと狂気の国家主義、人種的偏見による軽蔑に苦しめられた」記憶を率直に語る。一家は宮澤・レーン事件の宮澤氏とも懇意だっただけに、治安維持法についても鋭く言及。また、”開放軍”たる米兵に性暴力を振るわれそうになったことも記している。
かなり前に観た映画「思い出のアン」を思い出させるが、「アン」が日本人の少年の視点で描かれているのに対し、こちらは収容されたマイノリティーの少女の視点なので、戦時下・治安維持法下の日本の醜悪さがより生々しい。

2024年10月8日火曜日

録画メモ:ある人形遣い一家の肖像/遺灰は語る

*ある人形遣い一家の肖像

人形劇の仕事を継ぐ気持ちは昔から一切なかったが、どう思っていたのやら。今になってはわからない・・・。

昨日NHK教育TVで「人形歴史スペクタクル 平家物語」の再放送が終わって、父を再び見送った気分になっているが、SNSで絶賛されているのは嬉しいものの「もう今ではこういう作品は作れない」と断言に近い書き込みが多く、実際に操演していた方たちも口々にそうおっしゃっているのだが、それでいいのだろうか?ととても悲しく思っている。どうにかして、将来も人形劇が続いて欲しい。私が思っているような、伝統的なスタイルではないにしても。

*遺灰は語る

タヴィアーニ兄弟作品。

2024年6月9日日曜日

2023年9月23日土曜日

EUフィルムデーズ2009

 観たのは

*アイルランド「ジョジーの修理工場」

小品ながら衝撃作だった・・・。

*イタリア「マイ・ブラザー」

イタリアの家族の歴史描く映画というと長時間でじっくりというのが多いがこれは100分だったか。割としんみりな作品だった。

*スウェーデン「クリスマス・オラトリオ」

初見は1990年代後半の北欧映画祭だったが、あの映画祭に通底した暗さが記憶に引っかかっていたところ、10数年ぶりに観る機会を得て、主演男優が来日して挨拶、その際実は彼はこの映画の後メンタル面で俳優業を休んでいたということを言っていて、映画の内容をなぞるような人生送っていたのかもしれない。その後回復しているんだろうか。

*イギリス「世にも憂鬱なハムレットたち」

劇中劇で、好みの映画。当時は意識しなかったが監督はケネス・ブラナーだったか。

*チェコ「カラマーゾフ兄弟」

これも劇中劇タイプの作品で、この年のEUフィルムデーズ中のベスト。一般公開して欲しかったな。

*デンマーク「ファイター」

当時のEUフィルムデーズには多かった移民二世とヨーロッパ側の受容のあり方を問うタイプの作品(今年のフィルムデーズのにもあったような)。でもこの頃はまだ前向きな未来志向な作品作りだったよなと回想してしまう。

*ポーランド「神さまの小さなお庭で」

警官主役のコメディーで面白くはあったが、英語字幕のみだったので、内容についていけないところが多々あって残念。

*ドイツ「耳のないウサギ」

サッカーシーンがあったと思う。

*ラトヴィア「バトル・オブ・リガ」

つまらなかったけど、ラストの俯瞰シーンは美しかった。

*リトアニア「永久機関」

内容覚えておらず、バルトの国々はまだおもしろい映画作れないでいるのかなと思ったのが記憶に残っている。

2023年7月4日火曜日

EUフィルムデーズ2023

 今年は国立映画アーカイブでの小ホールが会場だったので、チケットを取れず観られなかった作品がいくつもあった。


観たもの

「グラッド」エストニア

子ども向けにはエグい。後味悪い。しかしなかなかエストニアっぽさがあってよかったね!

「イニシェリン島の精霊」アイルランド

こういうので映画になるのか、という。

「埋葬」リトアニア 解説のハンドアウトあり

「タイガーズ サンシーロの蔭で」スウェーデン

一番最初に観た。


昨年のヨコハマ・フットボール映画祭での受賞
昨年来日できなかった監督に対し、ようやく授賞式?を行え、花束贈呈実施
実行委員長福島さんの珍しいネクタイ姿(スウェーデン国旗柄)
いつも拝見するのはフットボール映画祭のTシャツ姿だからな

「アイスマイヤー曹長の選択」オーストリア

「ライダーズ」スロヴェニア

これもまあまあ。


観たことあった作品

「愛についての歌」ポーランド

ポーランド映画祭2022で

「オレグ」ラトヴィア

去年のEUフィルムデーズオンラインで観ていたらしい。

「フェモクラシー 不屈の女たち」ドイツ

ドイツ映画祭2023で。

「ケースのためにできること」オランダ

EUフィルムデーズ2020オンライン上映。今回も続編含め観たかった。深く深く考えさせられる。


2022年9月18日日曜日

ジャンニ・ロダーリの『キエフの月』

 

ジャンニ・ロダーリは大好きな作家のひとり。この本の巻末の作家紹介には「ジャーナリスト」としか書いていないが、共産党の機関紙の記者だった。
バレエ化された『チッポリーノの冒険』が有名だが、私は『青矢号』が大好きでクリスマスに贈りたい本のリストにも挙げている。

『キエフの月』
日本語の訳はイタリア語の原文に忠実なようだ。
Chissà se la luna
di Kiev
è bella
come la luna di Roma,
chissà se è la stessa
o soltanto sua sorella…

“Ma son sempre quella!
– la luna protesta –
non sono mica
un berretto da notte
sulla tua testa!

Viaggiando quassù
faccio lume a tutti quanti,
dall’India al Perù,
dal Tevere al Mar Morto,
e i miei raggi viaggiano
senza passaporto”.

ところが、ウクライナ語訳は
Чи місяць над Києвом
Сяє так само
Чудово,
Як сяє над Римом,
А може, й ясніше стократ?
Чи місяць над Києвом —
Місяць той самий,
Що сяє над Римом,
Чи, може, не він там,
А тільки
Місяців брат?

А місяць, розсердившись,
Хмариться, —
От ще питання! —
Й відказує так:
«Я всюди той самий,
Бо я ж таки місяць,
А не якийсь там
Нічний ковпак!
Я всюди буваю,
Скрізь блиск розсіваю,
Проміння усім розкидаю
Перу, й Парагваю,
І Кубі, й Китаю,
Я в Польщі й в Панамі,
В Канаді й В'єтнамі,
Мій кожен промінчик
Несе свій пломінчик
Куди тільки сам захотів,
Промінню й кордони
Не перепони —
Обходиться без пашпортів
(Переклад Григорія Кочура та Миколи Лукаша)
ポーランドとかカナダとかベトナムとかが創作されている???
そしてロシア語では
Чья Луна?

-Ты слышал - в Киеве Луна
Прекрасна, точно в Риме?
-Она, должно быть, не Луна,
Хоть носит это имя.

А может, в Киеве видна
Сестра Луны, а не Луна?...

Луна в ответ сказала так:
-Да что я вам, ночной колпак?
Нет, я для всех сияю.
До рубежей мне дела нет.
Дарю Парижу ясный свет,
Каиру и Шанхаю.

Глажу на Кубу и Тунис,
И мне в пути не надо виз!
やはり原文に忠実ではなく、地名が差し替えになっているのが謎。

実のところ、タイトルにはあるがキエフもウクライナも、あまり意味付けはない(キエフじゃなきゃいけないわけではない)というか、なのでウクライナ語訳やロシア語訳では原文にはない地名が登場してきたりするのだろう。

「わたしはわたし」ときっぱりという月の言い分が
「あなたのナイトキャップではない」
なのが何ともおかしい。
毎夜違うキャップを被るの?

2020年12月12日土曜日

今年のクリスマスに贈る本(2020年補充)

数年ぶりで補充する、「今年のクリスマスに贈る本」

オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本: もう12月! というわけでありまして、今年も書きます、クリスマスに贈る本。 くろうまブランキー(こどものとも絵本) 著者 : 伊東三郎 福音館書店 発売日 : 1967-11-15 ブクログでレビューを見る» 堀内誠一さんの...

短編集の中身は猫ばかりではないのだが、猫本2冊。

借りてきたぜ~!


2020年11月21日土曜日

録画メモ:戦争と平和(ヘプバーン)ひまわり

1.戦争と平和(ヘプバーン)

2.ひまわり

3.シリーズ世界遺産100 バイカル湖

4.名曲アルバム シェエラザード リムスキー=コルサコフ

5.名曲アルバム チェロ・ソナタ ラフマニノフ

2020年8月29日土曜日

見逃していたが追っかけた「コリーニ事件」

 『コリーニ事件』、原作を読んで”お気に入り”として某所で感想文も書いていた。(といってもワールドカップアジア予選イラン対韓国の試合観ながらの不真面目なものだったが。)


時間は待ってくれない
フェルディナント・フォン・シーラッハの初の長編『コリーニ事件』の邦訳が刊行された。酒寄進一訳東京創元社。シーラッハは本職は刑事弁護士というドイツの作家だ。これまで訳出されている短編連作集『犯罪』『罪悪』も評判になったが、この新刊本はさらに話題を呼んでいる。
この小説の冒頭はいきなりの殺人シーン。被疑者はドイツに長く滞在し働いてきたイタリア人元機械工コリーニ。殺害後の執拗な死体損壊の様子からして深い怨恨がありそうだ。
そして2章では、新米弁護士が休日に国選事件担当の電話が入るのを待機している。私たちにとってはお馴染みといえる場面だ。では、この作品はこの新米弁護士ライネンの刑事弁護奮闘記なのか?否。
ほどなく、被害者はライネンの友人の祖父だったことが分かる。彼は一度は弁護人を辞任しようとするのだが・・・。
なるべくネタバレしないようにしながらも結論を書くと、この小説のテーマは171ページ以下十数ページの証人尋問手続きでのライネンと学者とのやりとりに尽きる。
刑事弁護は初めてのライネンがその事実にどうやって行き着いたのかは明かされないし、親しくしていた友人の祖父の過去を知ったことをどんな風に受け止めたのかは、特に気になるところだけれど、作者のシーラッハはエモーショナルな表現を極力排しているので、行間を読むしかない。結末も、ある意味予想どおりだが、そうならざるを得ないのも理解できる。ドイツのみならず、日本でも、この事務所で扱った事件(民事だけど)でも、幾度となく立ちはだかってきたあの問題があるのだから・・・。
公訴参加代理人(被害者家族側の弁護士)を務める大物弁護士は言う。「わたしは法を信じている。きみは社会を信じている。最後にどちらに軍配があがるか、見てみようじゃないか(略)この裁判はもううんざりだ」倫理と法律の規定が鋭く対立するかに思えるとき、人は、とりわけ法律家は、どうするべきだろうか?
この小説はドイツ連邦共和国の刑法典の盲点をあぶりだした。この作品の中では動かしがたい法律上の壁であったそれは、この小説が世に出てから数ヵ月後の2012年1月に、法務省内の『再検討委員会』が設置されたことによって見直しの機運が出てきたとのことだ。
 繰り返すが、「これはドイツの話だ」で終わらせるわけにはいかない。日本では裁判上ではその法理論は崩せなかったし、再検討をうながすような法改正の動きも表立っては未だないのではないだろうか。

「私は知っています。多くの方たちにとっては、金銭はまったく補償にならないことを。その方たちは、苦難が苦難として承認され、自らが被った不法を不法と名付けられることを望んでいます。(略)あなた方の苦難を私たちは決して忘れません。」(2000年にドイツ連邦共和国議会においてヨハネス・ラウ大統領(当時)が行った演説より)※小説とは直接関係はありません。


なので、映画も必ず観たいと思っていたのに、せっかく新宿武蔵野館で上映していたというのに、新型コロナですっかりスケジュール調整が狂ってしまい(短縮業務のうちは仕事の後映画に行くというのも心理的に憚られた)気が付くと夜の回はやっていなかったので、二番館目当てということになった。渋谷アップリンクファクトリーでやっていて、しかもそこはミニシアターエイドで指定した映画館だった(アップリンクに纏わる某事件が明るみになったのは指定した後だったのでちょっぴり後悔しないでもなかった)が、「ハニーランド」も続けて観るつもりで、はるばる都外の、新百合ヶ丘までも出かけてしまった。




 弁護人ライネン以下、各キャラクターは原作とは少しずつ設定を変えているが、ライネンはまず登場してきて「あら、コリーニと同郷のイタリア人設定にしたのかしら?」と思ったらなんとトルコ人設定に改変?!(母親がトルコ出身者なのか?)
このトルコ系というのが映画では割と強調されている感じ。
(原作では恐らくライネンはドイツ系であろうしマイヤー家の男子フィリップと同じ寄宿学校で学んだエリート階層であり、事件を追及することによりこのエリートからこぼれ落ちかねない恐れを抱え込みながら弁護して行くわけなのだが。)

戦時中の痛ましい事件の描写も、原作よりは残酷エピソードが割愛されてかなりソフトだ、と言える。(いや、それでもナチスだから人々を虐殺しているんだけどね。)

小説では丁寧にやりとりしていた時効に纏わる法律の趣旨と成立過程も、映画では最後ちかくで駆け足で畳みかけていた。ちょっと物足りない気はするけれど、映画で説明するのは難しいだろうから仕方ないか。ただ、原作小説が話題になることで法制度を変えたという点は指摘して欲しい。あのままか、と思わせるとね。


2018年5月2日水曜日

録画メモ

緑はよみがえる
ローマ法王になる日まで

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク

2018年4月27日金曜日

2017年7月17日月曜日

オデッサ・コスモス: ◆ВЫСТАВКА セルゲイ・ポルーニン写真展

オデッサ・コスモス: ◆ВЫСТАВКА セルゲイ・ポルーニン写真展: セルゲイ・ポルーニン写真展『ビギニング・オブ・ジャーニー』   写真/ハービー・山口 7/15(土)~7/23(日)11:00~20:00 GALLERY X BY PARCO ←こちら、行ってみたら元シネマライズの建物だった。 映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニ...




2017年1月6日金曜日

クリスマスに贈りたい本 Список книгах на Рождество

    С Новым годом, друзья!

Скоро наступает православное Рождество. Поэтому сегодня я расскажу вам о моих любимых книгах, которые в Рождество я хочу читать или кому-нибудь подарить. Далее их список.

 

Первая – это «Рукавичка» (『てぶくろ』)
    Вторая – «Подарки для Ёжика» (『ハリネズミと金貨』)
    Третья – «Святочные сказки из России»(『ロシアのクリスマス物語』)
    Четвертая – «Путешествие Голубой Стрелы» (『青矢号のぼうけん』、現在入手可能なのは改訳版『青矢号おもちゃの夜行列車』)
    Пятая – «Черная лошадь Бланкий» (『くろうまブランキー』).
    Теперь более подробно о каждой из них.
 
 
てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
エウゲーニー・M・ラチョフ 作・絵 うちだりさこ訳 福音館書店 / 1965年11月1日発売
    Советский художник Евгений Рачёв нарисовал иллюстрации для украинской сказки «Рукавичка», которая стала самой популярной среди его работ. Вы можете читать ее в японском переводе. Говорят, что зимой в Японии эта книга занимает одно из первых трёх мест по продаваемости. 
 
 ラチョフの絵本でも一番の売れ筋。日本では冬の本の売り上げトップ3だという話(後の2冊は何だろう?案外後述の『しんせつなともだち』あたりかもしれない)。
 

 
 
 
ハリネズミと金貨―ロシアのお話 (世界のお話傑作選)
ウラジーミル・オルロフ作 ヴァレンチン オリシヴァング絵 田中潔訳 
偕成社 / 2003年11月発売

    «Подарки для Ёжика» Владимира Орлова – это история Ёжика и его любезных друзей.
 Дедушка Ёжик идёт на рынок и по дороге находит золотую монету. Он запасается продуктами к зиме....
Это очень простая и греющая сердце сказка. Она похожа на историю «Любезные друзья» китайского писателя Фан Йикун. Также по своему сюжету напоминает известный мультфильм Юрия Норштейна «Ёжик в тумане».
 
ハリネズミのおじいさんと優しいお友達の心温まるお話。見つけた金貨は結局…『しんせつなともだち』オチでした。ノルシュテインのアニメーション「霧の中のハリネズミ」とはハリネズミと小熊と蜂蜜の壺が登場するところが似ている。



しんせつなともだち
方軼羣作 村山知義絵 君島久子訳 福音館書店 / 1987年1月20日発売

 

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)
セルゲイ・コズロフ作 ユーリー・ノルシュテイン絵 こじまひろこ訳 
福音館書店 / 2000年10月25日発売
 


 


 
 ロシアのクリスマス物語
イワン・セルゲーエヴィチ・シメリョフ他著 田辺佐保子訳 群像社 / 1997年12月発売
右は2006年発売のCD付きの版

    "Святочные рассказы из России".
    Это антология святочных рассказов из России. В нее вошли рассказы «Ида» Ивана Алексеевича Бунина, «На святках» Антона Сергеевича Чехова, «Жемчужное ожерелье» Николая Семёновича Лескова. Также рассказы Фёдора Михайловича Достоевского, Владимира Владимировича Набокова, Тэффи,Михаила Михайловича Зощенко, Александра Ивановича Куприна, Александра Степановича Грина, Фёдора Кузьмича Сологуба, и .... Это интересная книга с красивым переплётом.
 
シメリョフ、テフィ、ブーニン、ゾシチェンコ、ナボコフ、チョールヌイ、ドストエフスキイ、ソログープ、グリーン、クプリーン、チェーホフ、ワグネル、レスコフ、と錚々たる顔ぶれのクリスマス物語集。
アレクサンドル・ベヌアの絵の表紙がおしゃれ。
 
 


青矢号のぼうけん (岩波ものがたりの本)
ジャンニ・ロダーリ作 杉浦民平訳 岩波書店 / 1981年5月発売
 
 

 «Путешествие Голубой Стрелы» Джанни Родари.
    Родари итальянский журналист и писатель. В России особенно популярна его сказка «Приключения Чиполлино». По этой сказке сняли мультфильм. Потом она стала сюжетом для балета в СССР.
    А сказка «Путешествие -Голубой стрелы» тоже популярна и по этой сказке был выпущен кукольный мультфильм в 1986 году.
    В Италии привозит детям подарки на Рождество ни Санта, ни Дед Мороз, а дама по имени Бефана (в русском переводе — Фея). День Бефаны приходится на шестое января.
    Перед днём Бефаны на витрине магазина выставляются разные игрушки. Хозяйку этого магазина зовут Фея(Бефана). А эти игрушки отправляются на игрушечном поезде «Голубая стрела» к мальчику, который заглядывался в витрину каждый день.
    В детских книгах, фильмах часто встречаются истории, в которых ночью игрушки приходят к детям.
    В этом рассказе тоже игрушки отправляются к мальчику по имени Франческо. Через путешествие игрушки находят свое место и человека, который нуждается в чей-то помощи.
  В этой сказке вас ожидает не только счастливый конец, но и такие общественные проблемы, например, как голод, болезнь и смерть...
 
現在入手できるのは改訳されて少年文庫に収められた『青矢号 おもちゃの夜行列車』。 でも、挿絵はリウニティ社版から採ったというM.E.アゴスティネルリのものがいいし、訳も杉浦先生の方がいいので、1965年刊行の「岩波ものがたりの本1」として出されたこの旧版が好き。
チェコのアニメーション(カレル・ゼマンの「クリスマスの夢」やヤン・スヴィエラークの「クーキー」等)によくあるような、おもちゃたちが自らの意思を持って子どもたちにプレゼントされようとするストーリー。
ロダーリは『チポリーノの冒険』等貧困や不正に対して果敢に闘う冒険ものが得意な児童文学者。本職はイタリア共産党発行の子ども新聞の編集者でした。 なのでソヴィエトで支持されたのだろうけれど、親が貧しいためにプレゼントを貰えない子どもたちのためになろうという、おもちゃたちの言動が泣かせます。
単なるハッピーエンドではなくて、この世の矛盾、貧困、格差、病気、死といった現実と向き合いつつ、ほんとうのクリスマスを届けてくれる本。 
なお、この絵本のストーリーが展開するのは、クリスマスから約2週間後のエピファニー(1月6日)です。(イタリアではクリスマス・イヴではなく、エピファニーの日にプレゼントを貰うのです。)
チポリーノの冒険 (岩波少年文庫 (2050))
ジャンニ・ロダーリ作 杉浦民平訳
岩波書店 / 1987年7月発売
 
 

くろうまブランキー(こどものとも絵本)
フレネ学校共同制作 伊東三郎再話 堀内誠一絵 福音館書店 / 1967年11月15日発売

"Черная лошадь Бланкий"
Это дебютная книга известного дизайнера Сэйити Хориути. Он нарисовал много иллюстраций для книг. Его стиль разнообразый. Но больше всего я люблю его первую книжку, иллюстрации которой напоминают работы Пауль Клее. Картины очень симпатичные, а история просто трогательная. Эту сказку написали французские дети, обучавшиеся в школе «Селестена Френе».
Чёрная лошадь Бланкий долго работает и от тяжелой работы умирает. Но он умирает как раз в Сочельник, и Санта Клаус находит Бланкий и спасает его от рук злого хозяина.
 
堀内誠一さんの絵本デビュー作。堀内さんは画風をいろいろ変えているけれど、この本が一番好き。パウル・クレー風の絵がとっても素敵。
ストーリーも泣かせます。フランスの小学校の児童達の共同制作なのです。
 


Как сказала, мне очень нравятся эти книги, они такие симпатитные. Попробуйте читать их. Если вам понравятся, перечитывайте много раз.
   Спасибо за внимание.
 
   С днем Бефаны и Рождеством!
 
@上智大学

なぜ突然ロシア語なのかというと、ロシア語の授業での発表(に手を加えた~作家名とか)なのです。
どうして今日なのかというと、
1.発表が昨日になってしまった(昨年最後の授業でやるつもりが、私の準備不足で年を越してしまった)
2.正教のクリスマスが明日だから
3.ベファーナの日が今日だから
です。
 
各々の本の日本語の紹介はこちらです。
『くろうまブランキー』についてはこちら



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2016年9月30日金曜日

録画メモ

・「僕の戦争」を探して 2013年スペイン
・審判 1962年フランス・イタリア・西ドイツ

ドキュメンタリー
・モディリアーニ
・消えた黄金列車 ポーランド

2016年8月5日金曜日

録画メモ

「ボルベール 帰郷」2006年スペイン
「夏をゆく人々」2014年イタリア・スイス・ドイツ

「愛の嵐」

2016年7月21日木曜日

ローマの最強猫


ミランダは最強猫。イタリアらしくアリアも歌う。
娘のプンカのキャラもいい。
挿絵は見覚えあると思っていたら、やはりエリナー・ファージョンの挿絵を描いていた画家さんだった。
(ストーリーもファージョンを思わせる)

作者については予備知識は一切なかった。
古代ローマでのお話とは、なんとも新鮮。
サクリトフが書いたら結構な悲劇的場面があるのではと言う気がしたが、これは大丈夫!

この物語が書かれた当時(1967年)、コロッセオには多くの猫が住みついていて、作者はそこからこの物語を発送したのではないかと思われるが、現在ではローマの野良猫はトッレ・アルジェンティーナ広場に集められ、ボランティアが世話しているとのこと。

2016年7月11日月曜日

EUフィルムデーズ(その1)

EUフィルムデーズ 今年は新たにとんでもない名作というのには出会わなかった。観て損した感の駄作もいくつか。日本語字幕無しの際、解説のハンドアウトが配布されたのはこれまでずっとアンケートに書いてきた甲斐があった。今年はユーロと日程がしっかり被って大変だった。次回からはやめて!
印象深かったのはルーマニア「日本からの贈り物」、ドイツ「ロストックの長い夜」、ポルトガル「ボルドーの領事」、ハンガリー「リザとキツネと恋する死者たち」

1.アイルランド「ジミー、野を駆ける伝説」★★★★
昨年公開時にも観たので2回目。イングランド人ケン・ローチによるアイルランドの実在の活動家についての作品。ケン・ローチ、好きなんだけど「自由と大地」にせよ「ブレッド・アンド・ローズ」にせよ「ルート・アイリッシュ」にせよ、カントナ出演の「エリックを探して」にせよ、やや暴力的解決方法を肯定しかねないような傾向に危惧を感じてきたのだけど、アイルランド内部での政治的立場の違いからの紛争という難しい問題を扱いながら、この作品は以前よりもそういう傾向が薄く、若い世代への信頼にも満ちているようでほっとする。

2.イタリア「ローマに消えた男」★★
不人気野党党首が仕事を投げ出して失踪…って「ローマ法王の休日」みたいな設定だな。イタリアってこういうのが許されるのか?あと、イオセリアーニの「月曜日に乾杯」とかも。特に、元カノ一家優しすぎるよ。

3.イギリス「ハムレット」★★★
舞台(アリーナ形式だったようだ)を8台のカメラ駆使して撮影。日本語字幕がないものは行かないつもりだったけど、ハムレットだし、英語字幕がつくことになったので、何とかなるかなと思って観に行った。女優マキシン・ピークがハムレットを凛々しく演じ(といってもハムレットが女性だったという設定ではない)、ポローニアス、ローゼンクランツは女性に設定変更、という話題の舞台。皆さん流石の演技の本場のシェイクスピアだった。でも、告白すると時々「この人、ホレイショー?レアティーズ?」などと混乱した。数年後にはこうした野心的作品を送り込むイギリスがEUフィルムデーズの場に登場しなくなるのかと思うと非常に惜しい、惜しくてならない。

4.エストニア「チェリー・タバコ」★
同日に観たフィンランド作品と同種のガールズ・ムービーだったが、そちらと比較するとかなり見劣りした。ヒロインが可愛く魅力的だった。お相手の男性はダメンズだったが、いや、それでも人間、それぞれ活躍する場ってもんがあるんだよね。

5.オーストリア「壁」→未見

6.オランダ「提督の艦隊」★★★
スクリーンで観るべき映画。祖国の英雄ミヒール・デ・ロイテルを讃える歴史大作。史実かどうか随分とよき家庭人だったかのような描かれ方だった。主人公や部下たちは海賊みたいな荒くれ者。オラニエ公ウィレムが一見気弱実は狡猾な、悪い意味で政治的な人物に描かれていた。海戦場面は平凡ながら勇壮。海上のフォーメーションチェンジが素敵。オランダ絵画のように美しいシーンが多いが暴動場面等はグロい。これもオランダ絵画並みか。

7.ギリシャ『センチメンタリスト』→未見

8.クロアチア「カウボーイたち」→未見

9.スウェーデン「アヴァロン」★
深刻な事態(ネタバレしたくないが「イゴールの約束」っぽい事態)にもなぜか他人事対応な主人公、そこで踊るか?!インド映画か?(スウェーデンです)の展開、脱力系ミュージックの中の謎のフィナーレ。北欧の感覚はぴんと来ない場合が多い。

10スペイン「SPY TIME スパイ・タイム」★★★
ヒューマントラスト渋谷の「未体験ゾーンの映画たち」で上映していたのか。やや無駄に残酷シーンの多いスパイ・コメディー。まあ、おもしろいっていえばおもしろいんだけど、今どきこんな無邪気な作品は実は許されないのでは?と他国のことながら心配してしまう。

11スロヴァキア「ラブ&マネー」→未見

12スロヴェニア「樹」★★
思いっきりイスマイル・カダレの『砕かれた四月』だった。つまり後味が悪かった。

13チェコ「家族の映画」★
最近のチェコ作品はバブリーな中流家庭の虚無感を描くものが続いているように思えるが、去年の美少年登場映画「海に行こう」の方が好み。オットー(犬)は熱演だったけど登場場面長すぎ。それぞれのキャラが薄っぺらく雑然として、これまで観た中で最低のチェコ映画。そうか、チェコ映画にも駄作はあるのか。

14デンマーク「特捜部Q キジ殺し」→未見

15ドイツ「ロストックの長い夜」★★★★
92年に旧東ドイツの町で起こった外国人襲撃事件という実話を、襲撃した若者、父親の市議、襲撃される側のベトナム人女性の3つの視点で、アフガニスタン系移民2世の監督が描いた。日本語字幕がついていたがハンドアウト配布あり。ネオナチに足を足を踏み入れる男女は特に底辺というわけでもなさそう(ただ仕事はなく、閉塞感に苛まれている)。傍観する、というよりネオナチを煽る一般市民の群れが恐ろしい。

2016年6月13日月曜日

2016年2月14日日曜日

みなとみらい・ショートショートシアター

今年のヨコハマ・フットボール映画祭は最後の1本のみ観戦することとなった。
ドキュメンタリー作品が多かった今年のラインナップの中で、異色?の新作ドラマ作品。
「イタリア式サッカー狂騒曲」
サルディーニャ島のアマチュアリーグのへぼクラブがアルゼンチン帰りの、ラモス瑠偉のような容貌の(=かなりぱっとしない)選手によって生まれ変わり突如連勝、優勝を争うようになる。しかしそこには…。
一方、一流審判のクルチャーニにはヨーロッパリーグ決勝のジャッジを任される話が降って沸くのだけれど、そこには罠が…。
と話が最後につながるわけだ。
審判(凄い美形とは思えず)のナルシスチックなところがもっと大胆に脚色されていたらよりばかばかしく笑えたのでは?アルゼンチン帰りの人、あれ何?!
上述した通り、アルゼンチン帰りのクラブの救世主選手はひょろっとした、且つラモス瑠偉のようなもしゃっとした人で、幼馴染のいかにもなグラマテス美女(ソフィア・ローレンみないな感じ)にアタックするが、絵に描いたようにツンデレなのでなかなか上手く運ばなかったりする。
あ、そうそう。『図書館大戦争』でも感心した通り、世の中最強なのはおばあまちゃまなのは、イタリアはサルディーニャでも同じだとわかる。
葬儀の最中でも号泣しながらでも我らがクラブの戦略的弱点を的確に指摘し、エースの我がままにもここぞという手を差し伸べ、いかがわしい審判には天罰を下す。
あっぱれなおばあちゃまが最高に可愛い。これが結論である!



本日の「メッシ」上映時のゲストの小柳ルミ子さんの観戦スケジュールが展示されていた。(右上。他は外国のサッカー雑誌)
米原万里展でもノートに書かれた観戦予定があった。Fマリノスの試合予定に「観る」の文字。あんなに多忙な人だったのに。
あ、しかし小柳さんのを観たら国外リーグのテレビ観戦なのね。米原さんはスタジアム観戦だったと思う。

2016年1月17日日曜日

作家とサッカー14 ニコライ・リリン

『シベリアの掟』第4章「誕生日」
 その年、誕生日のプレゼントは何ももらえなかった。父は怒って「お前は誕生日にすらおとなしうくていることができない」と繰り返した。母は、その日に何が起こったのか私が隠そうとしたことにいたく傷ついていた。そんな中で、誰も私にプレゼントをくれようとはしなかったのだ。そんな中でただひとり、ヴィタリー叔父さんだけは総革製の素晴らしいサッカーボールを贈ってくれたのだが、私の犬がその日のうちにズタズタにしてしまった。