2016年11月20日日曜日

作家とサッカー20 ウラジーミル・ナボコフ『偉業』

サッカーはペテルブルクでは硬い地面の上でプレイするもので、芝の上ではやらなかったし、ペナルティー・キックには英国じゃあ誰も知らない「ペンデリ」という言葉を使っていた。かつてドリュースで買ったのと同じ色のストライプのユニフォームはもう着るわけにはいかなかったが、それというのも、その色の組み合わせがちょうどとある学校の正式な運動着のもので、マルティンは一度たりともそこの生徒だったことはなかったからだ。

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2016年11月4日金曜日

クルィリヤ=ソヴェートフの新監督

ロシアプレミアリーグ、クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラは例年のように低空飛行で、上手くいってすれすれで入れ替え戦を免れる、当たり前のように入れ替え戦に縺れ込み何とか残留、数年前は遂に入れ替え戦で負けちゃって痛恨の降格(それまでロシアではプレミアのクラブがプレーオフで負けて降格したことはなかったがそのシーズンだけ共にだめだったのだ)。
ロシアプレミアリーグ始まって以来降格していない唯一のロシア共和国地方都市(二都以外ってことです)だったのが、遂にФНЛ経験をすることになりました。


そんなクルィリヤ=ソヴェートフは、今季はいつもにもまして不調で、現時点(12節)で最下位、まだ1勝しかしていません!下位グループは団子レースになっているので一つ勝てば順位はちょっと上がって12位くらいになれそうなんですが。
昨シーズンは謎の上位喰いがあったのですが、今季は昇格クラブにもホイホイ勝ち点を献上しています。とにかく得点力がない中でこれまでかなり頼りにしてきたコルニレンコは悲しいけれど衰えを隠せません。


それで、今更なのですが、先日ベルギー人監督の フランキー・ヴェルカウテレンさんが解任されました。危なっかしいこのクラブを率いてくださって感謝していますが、もっと早い時期にこの決断があってもよかったのになという思いはしています。
そして、次期監督となったのは、ベラルーシ人ヴァジム・スクリプチェンコさんで、直前までウラルの監督されていた方。一方、ウラルの監督には元クルィリヤ監督のアレクサンドル・タルハノフさんがなりました。

最初写真を見ても、ヤン・コレルさんじゃないけど頭髪少なめなこの人誰?とわからなかったのですが、むかーしツェスカに、そして懐かしい響きのウララン・エリスタにいたことがあり、しかしキャリアの殆どはベラルーシのクラブ(主にバテ・ボリソフ)に所属されていた方です。
指導者としてのキャリアは2007年~2011年バテ・ボリソフを筆頭に、クバンやウラルにいましたが、40歳と若い!まあ、今は彼に期待するしかないです。その後はまたタルハノフさんかもしれないです(来てくれれば)。

2016年11月3日木曜日

戦争、特に原爆と児童文学

図書館のリサイクルコーナーに雑誌『子どものしあわせ』が何冊か出ていたが、これだけいただいてきた。

特集 核と子どもたち 『原爆の子』60年
標題の論文を長田五郎先生が、また日本子どもを守る会初代会長の長田新先生が1952年日本読書新聞に書かれた『原子力問題いかに取り上げるべきか 全国民が参加せよ 反省すべき観念的な平和への祈り』を掲載。
(『原爆の子』を編集された長田先生の論調が、この時代にしてこんなに戦闘的だとは意外だった…。)
編集部による「子どものための原爆を描いた映画・本」のリストも載っているが、どうしてこんなに数少ないのか?
老舗「子どものしあわせ」たるもの、こんな乏しいリストでどうする?

『原爆の子』のロシア語訳が出たのは2009年。
翌年、ペテルブルグのドーム・クニーギで確かにこの本が店頭に並んでいるのをみつけて嬉しかった。