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2022年7月2日土曜日

録画メモ 海辺の彼女たち

 「サンマデモクラシー」

「ちむりぐさ 菜の花の沖縄日記」

この二つは録画しただけで未見。

「海辺の彼女たち」

https://twitter.com/KocmocKocma/status/1388561215325016066

チケットとるの大変だったな。

2018年1月28日日曜日

ぼくの戦争と紙芝居人生 (あしたへ伝えたいこと)

「私は戦争が嫌いだった。したくなかった。ベトナム人はみんなそうだった。でもアメリカが侵略してきたから戦った。自由と独立を守るために。戦争はたくさんの人が死ぬ。誰でも殺される。家族を殺されるのが一番辛かった。(略)戦争は人が死ぬだけだ。戦争に勝つ人はいない。過去のことは忘れて、アメリカとも、どの国とも仲良くしたい。もう二度と戦争はしたくない。」
これは宮野英也著『ぼくの戦争と紙芝居人生』に出てくるベトナム人(元解放軍部隊長)の言葉。
私は簡潔にして本質的な厭戦の気持ちが出ていて、感動的だと思ったのだけれども著者の宮野さんは「体験者の生の声を聞きたいのでいろいろ質問をした。しかし前述のような抽象的な答しか返ってこなかった」「具体的な戦争体験は語らない」「そんなこと(『ツバメ飛ぶ』に出てくる報復の実行)もあったのかもしれないといういうだけで語りたくない様子だった」といささかベトナム人の回答に物足りなさを抱いているようだった。宮野さんご自身は戦争体験者なので、ご自分の体験との比較、と言ってはなんだか、具体的な細部も気になったのかもしれない。
日本の戦争体験者は戦争の悲惨さ・被害の大きさを語るがベトナム人は具体的なことを語ろうとしない。なぜベトナム人は具体的な戦争被害を語らないのか。
そう言えば、エイゼンシュテイン・シネクラブでベトナム映画の佳作(レアもの)上映した時にも、直接戦闘場面描くような作品は少ないねって話になった。
宮野さんは、同じ民族が敵味方になって戦った残酷さゆえに「語らないのではなく語りたくない」 )「まさに筆舌に尽くせない非人間的な悲惨さ、苛酷さを目撃し、体験しているからではないだろうか」と書かれているが、その通りだと思う。
イラン映画でも戦争の描き方は、私の知る限りどちらかというと幻想的に描かれることが多い。戦争体験の再現をレアリスム手法で描くにはまだ時間を要するのだろうな、と思っていた。ベトナム人にとっても戦争体験も、声に出して語りたいものではない。語るにはまだまだ時間がかかる。癒し難い傷の大きさがそこにあるのだろう。

2012年8月28日火曜日

酒びたりだよ、人生は

かつて「黒田龍之助先生のご著書」で紹介した『世界のことば100語辞典 ヨーロッパ編

黒田先生はおっしゃっていた。
「著者が選ぶ最後の一単語、ヨーロッパ編ではお酒絡みの単語を選んでいる人が多いけど(注:黒田先生もウクライナ語で「ホリールカ(火酒)」をセレクト)、アジア編ではそれが一人もいないんですよねえ。アジア編を執筆された先生方は真面目ですよね。」
改めて«アルコール関連単語»を選んだ先生方を調べてみると、

☆ウォッカ:ロシア語(柳町裕子先生)
☆火酒(ホリールカ):ウクライナ語(黒田龍之助先生)
☆ビール:チェコ語(保川亜矢子先生)
☆酒:ブルガリア語(寺島憲治先生)
☆ワイン:フランス語(川口裕司先生)
☆乾杯:グルジア語(木下宗篤先生)

うむ。フランス語以外は地域的にかなり偏りがありますね。
その地域はやはり飲んだくれのお土地柄ということになるのか??

「アジアが真面目」といっても、この辞典のアジア編を担当された先生方がヨーロッパ編担当の先生方よりもそういう方面には関心が向いていらっしゃらなかったということであって、決してヨーロッパの方がアジアよりも飲酒文学が興隆してきたということでは必ずしもない、という点は、念のため指摘しておかなければならないだろう。

『バッカナリア 酒と文学の饗宴』を読むと(目次だけでも)、要するに世界中ほぼどこでも酒飲み(というか飲んだくれ)は存在するということがわかる。
もちろん、文学者=飲んだくれ、ではない。
文学者でない虎さんはいるし、下戸の文学者もいる。
まあしかし、そうは言っても読むとよくぞ皆さん人生酒びたり(レニングラード・カウボーイズ「ジンギスカン」)なものだよ。
いやはや、出てくる出てくる、酔っ払いの面々が。
中国やベトナムの文学には疎いのは承知していたが、フランス・イギリス・ラテンアメリカの文学もあんまり読んでいないので、こういった文学的教養をもっと持っていたらもっと楽しめたのだろうと思うと残念。これから読む楽しみはあるが。
(イギリスはしかし、ここで扱われているのは『火山の下』という小説でメキシコが舞台となっている。だから出てくるお酒もメスカルやテキーラなどあちらのお酒だ。)
・第2章«バルカン»
 何でそれに関心を持ったの?と思うどくろ杯の系譜。ビザンツのニケフォロス一世ゲニコス帝、キエフ・ルーシのスヴャトスラフ公。
・第3章«ドイツ»
 例外的酔いどれ詩人のゲーテ。やはり。
・第4章«ロシア»
 ドストエフスキー『罪と罰』のマルメラードフとラスコーリニコフ考察。
 ここではマルメラードフをロシア文学一の酔いどれとしているが、私としては『酔いどれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』のヴェネディクト・エロフェーエフをもろ手を挙げて推薦したい。
 彼なしにはロシアの酔いどれ文学は語れまい。
 それにしても、ジノビエフの『酔いどれロシア』は必読っぽい。
・第5章«チェコ»
 もちろん登場するハシェクの『兵士シュベイクの冒険』。
 が、印象的なのはヤン・ネルダ『フェイエトン』の中の短編『リシャーネクさんとシュレーグルさんのお話』で、全編頽廃的なムードが強いこの本の中で一服の清涼剤たるハートウォーミングな読後感があるので、お薦めだ。
・第6章«フランス»
 ゾラ、そろそろ再読しなければ。しかし気が重くなる。
・第7章«イギリス»
 そんな小説があるのか、そんなお酒があるのか、という発見があった。しかし悲惨だ。
・第8章«ラテン・アメリカ»
 ジン(ヒネブラ)にご注意!!
・第9章«ペルシア»
 イランはブドウの産地で(美味かどうかは知らないが)ワインも結構作られている。現代でもハーフェズはかの地に潜んでいるだろう。いや、ハーフェズの詩(訳されたもので味わうしかないのが残念だが)を読むと美味に違いないだろうと確信する。
・第10章«日本»
 概論的な記述なので、基礎知識のない私には辛い。が、これを機に読もうという気になった。
第11章«中国»
 「篇篇酒有り」の陶淵明、酒仙李白、酔吟先生白楽天、斗酒学士王績、さすが中国文学、中国詩文学。しかしここで取り上げられているのは散文の『紅楼夢』である。
第12章«ベトナム»
 おお、ベトナムまで!

などと感嘆しながら、次はヤロスラフ・ハシェクの『プラハ冗談党レポート 法の枠内における穏健なる進歩の党の政治的・社会的歴史』を手に取ったのでした。
(ハシェクといっても、元サッカー選手・監督の法曹ではありませんので、ご注意ください。)

2012年1月20日金曜日

2011年に観た映画

3月の震災後、上映がなかったり、自分でも観に行く気になれなかったりして、例年より映画を見た本数はかなり少なかっただろうと思われる。
(4月は1本しか観なかったようだ)

そんな中から良かった作品を思い出して投票しないといけない。

日本映画はそんなに観ていないので、何を観たっけ?と思い出してみる。
5本くらいしか観ていないが、感心しなかったものもあるので、5本は挙げられないか。
まずリバイバル上映だった「ひろしま」
友人に教えてもらった。
これまであまり評価されていなかったのが不思議だ。
「沈黙の春を生きて」
枯葉剤によると思われる作用で障碍を持って生まれたアメリカ人女性がベトナムを訪れて、やはり枯葉剤によると思われる被害者の若者たちと出会う。
当然ながらベトナムの人たちの被害の方が目に見えて酷い。
が、ベトナムの女性はアメリカ人女性に声をかける。
「同情します。がんばってください。」
感動的だった。
「ショージとタカオ」
布川事件の被告人とされていた二人の元青年、現おじさんのドキュメンタリー。
冤罪ものというより、社会復帰に当たっての戸惑いをよく捉えている。

外国映画
5本に絞るのは難しい。
「木洩れ日の家で」
ほんとは2011年に初見したわけではないが、10年に一度の傑作と言ってよいかもしれないかと感じるので。
「蜂蜜」
「バビロンの陽光」
「花嫁と角砂糖」
と、西アジアものが私はやっぱり好きだ。
「おじいさんと草原の小学校」
次点は「君を想って海をゆく」

2011年9月4日日曜日

おいしいベトナム

かつてのクラスメイトは、現在ベトナム語を学んでいるというのです。
(以前はモンゴル語も学んでいたような。)
ベトナム語は六声まであって中国語以上に発音が難しそう!
でも、ベトナムを旅行した人は皆いいところだと言っているし、私も行ってみたいなあ。

さて、その友人から今般貴重なご本をプレゼントされました。

『おしいベトナム料理』
お料理の紹介ページはオールカラー。
食材の説明もとても丁寧。
巻頭には、「ほんもののベトナム料理を」との配慮から、「基本のベースと下ごしらえ」のページが9ページにわたって書かれています。
基本的なソースやドレッシングから自作できるというわけ。
コラムも数多いし、現地の美味しいお店の紹介が地図付きで!
何だか至れり尽くせりのお料理本だなあ。
2100円でこの内容は絶対お得。
(私の場合、いただいちゃったわけですが…猫に小判とならないよう、お料理に励みますか。)

さて、渋谷に映画を観に行った帰りに、それじゃあベトナム料理に挑戦(まずは食べる方を)。

ホァングン文化村通り店
ランチはすべて680円

私が食べたのは揚げ春巻きサラダビーフン。


連れが食べたのはエビ入り卵ライス。

すっごおい量でした。
私は完食しましたが。
(訪露直後なので、胃が拡張している?)
おいしかった。