2012年7月29日日曜日

応援はしている

同居猫が横になって少し落ち着いたか?
ちょっと結果と途中経過を観てみる。

スパルターク対ヴォルガ

勝っている。
カリャカは監督と諍いがあったようで、「罰金だ!」と言われていたので出してもらえていないかもと思ったが、出場している。
点を取ったのはサポゴフ。

オリンピックの方はブラジル対ベラルーシで、先制したが追いつかれ、1-1で推移している。

あーあ、スパルタークはマッギーディがゴールを決めて同点に。

コムバロフのPK・・・・・。
アディショナルタイムに入っての失点。
2-1.

うーむ、ベラルーシの方も終盤に失点してしまった。

歩行困難

同居猫が急に歩けなくなってしまいました。
自分でも動揺したように鳴き声をあげました。
頭が揺れています。

抱きしめて声をかけて少し落ち着いたかと思っても、しばらくするとまた発作状態に。
急いで病院に連れて行きました。

そこの先生に連れて行くのは15年ぶりくらいでした。

推定19歳だと言ったら驚かれました。
(顔つきが若いというのと、犬歯がまだあって食欲も旺盛なのに対して)

この数日、耳の状態がよくなさそうだったので、中耳炎かも・・・と思ったのですが、耳は大丈夫で、もっと深刻なことに脳の障害(卒中とか梗塞とか)によって発作が起こってしまったのだろうとのこと。

点滴を受け、薬をもらって帰ってきましたが、あまり動かず、しかし具合が悪いせいか眠り込みもせず。

それから。
お客用の低いベッドに横になる。
少しは眠ったかもしれない。
一回猫用のかつぶしを鼻先に出してやるとむしゃむしゃ食べた。
(しかし、数十分後吐いた。)

母が心配して「タワーファン」とやらを買ってきた。
しかし、つけてみると風を嫌がって(声に出して)、よろよろしながら場所を移ろうとする。
そっとしていると、明るさや騒音がいやだったみたいで、冷房もしていない私の寝室の入り口に横になった。
しばらくして餌のお皿を持って行った。
興味なさそうだったが、ペースト状の「ちゅーる」というのを口元に持っていったら、食べる気になってくれた。
その勢いでドライフードも食べ始めた。
これが17時半過ぎ。
その後再び横になっている。

18時45分くらいに起き上がって来て、さっき嫌がった「タワーファン」の前にやってきた。
とってもよろよろしながら。
(その前にトイレに行かせた。トイレの中で尻もち状態になったが何とか用を足してくれた。)

まだ水分を飲もうとしない。
先生はスポーツドリンクを水で薄めてとおっしゃっていたが、それがお気に召さないのか水そのものを飲む気になれないのか。

なんとも今後が心配だ。
がんばれ。

その後。
私が夕食をしていたら(鶏のから揚げ)、その匂いに反応するので、餌のお皿を持って来てみたら、またドライフードを食した。
水は飲まない。

11時半くらいに自分で歩いて(とってもよろよろ)トイレに行く。
くるくる回って滑ったりしたが、用を足し、戻ってきた。
小さいお皿にお水を入れて差し出してみると飲んだ!
スポーツドリンクを足してもう一度差し出してみたらこれも飲む。
いつもと比べるとちょっとだったが。

また寝込んだ。

青春物語

青春は一日にして終わるものではない。«今日、私の青春は終った»とカレンダーに印をつけることはできない。それと暇乞いをする暇もないくらい、気付かぬうちに去っていく。君が若くてハンサムだと思っていても、気がついたら路面電車の中でピオネールが君のことを«おじさん»と呼んでいる――そういうことだ。電車の暗い窓ガラスの自分の姿を、まじまじと眺め、びっくりして君は思うのだ。
«そうだ、おじさんだ»青春は終わった。でもそれは、いつ、何日、何時に?それはわからない。
 そのように私の青春も終わった。

『ふたりのキャプテン』295-296頁

サーニャこと飛行士のアレクサンドル・グリゴーリエフは、このあともまだまだ青春またっだ中で、人生に、恋に、悩み苦しみ続けるのだけれど。

時代がらなのだろうか、ゴーリキーっぽい感じ。
サーニャは男の子の不器用さがよく出ている。
成長してもまだどこか子どもっぽく、女性心理のあやを掴むのが苦手で。
(彼の永遠の恋人カーチャは勝ち気で高飛車なお嬢様だが、それでなくてもサーニャの言動は「あああ…そこでそれはないだろう」の繰り返しだ。)
友人のヴァーリャ・ジューコフも典型的理系の男の子で、やきもきさせるが。

冒険小説としてより、ソヴィエト青年の青春恋愛小説として面白く読める。
それは、その背景におとなの女性の苦悩(サーニャの母、カーチャの母など)が織り込まれているからだが、それはあくまでサーニャという少年の視線を通して描かれている。

そういう点からみると、今までにないロシア・ソヴィエト文学だった。
(いや、ソ連の大衆文化には連綿と存在していたのかもしれないが。)

1秒でも長く

選手生活を続けて欲しかった。
アンドレイ・シェフチェンコ、ダスヴィダーニャ

この時期の現役引退表明というのは、どこかでプレイを続けることを探ってはいたということなのだろうか。

キエフで続けて欲しかったのだけれど、ディナモの方のチーム事情もあるし、結婚相手がウクライナでの生活を頑なに拒んで単身赴任だったこともあって、ディナモ・キエフとは契約を更新せず。
ロシアの各クラブとの交渉があったとしても、同様の家庭事情で叶わず。
アメリカや西アジア(や中国?)のクラブも条件が合わなかったのだろう。

本人は満足しているのかもしれないけれど、別の人が結婚相手だったら、キャリアの後半はもっと違ったもの(лучше)だったであろうと思ってしまう。

クリチコ率いる政党(かつてのスポーツ平和党みたいなものではないだろうなあ)で政治を目指すとも噂されているけれど、カオスのウクライナ政界なんかでシェヴァの姿を観たくはないわ。
思いとどまらないかしら。

2012年7月28日土曜日

オリンピアーダその1

逆転している!

学校以来バスケットボールはしていないし、試合を観ることもなかったから、競技としてどんなものだかよく思い出せないのだが、ずっとリードされていて、負けるのかなあと思っていたら、終盤で畳みかけた。
体力の差か?

カナダ対ロシア

そして。
アムカル対ツェスカは、なんとアムカルが先制です。
Никита Бурмистров !

さっきのゼニット対ディナモの試合のハーフタイムでは、新体操のカナエヴァのコマーシャルを繰り返し流していた。
有力選手だってこと?

あらまあ、すぐさま同点にされているではないか。

と思ったら、アムカルに2点目が入った。
ズドーラヴァ!

レプコ、懐かしいなあ。
おお、ヴォット・エータ・ダー!ヴォット・エータ・ダ~~~~!
トゥリー・アジン!
レプコ、アピャーチ!
あの強いアムカルが帰ってきたのか?

またもヴォット・エータ・ダー!を叫んでいる。
ナルビン、PKを凌ぐ。
マラジェツ!

強いアムカルが甦ったのかと思ったら、どうやらむしろツェスカがぼろぼろなんだということがわかってきた。
シュート外す率がケルジ並になって来ている。
イグナシェヴィチに続いてザーガが一発退場。
ロシア代表の悪しき伝統を受け継いでしまっているようで、まずいですわ。
頭に血が昇って愚かな振る舞いをするのって。
(若いうちは冷静なプレイなのに、代表に定着して活躍しだすと、行動が俄然問題児になってくるのだ。それにしても、ザーガはそうなるのに10年早いとは言わないが5,6年は早いが。)

フショー。
3-1でアムカル勝利。
パズドラブリャーユ。
でも、これはツェスカの自滅でした。

補遺:
コルニレンコ、早く帰って来て!
ロコモチフ対クルィリヤ=ソヴェートフ

チェルノモーレツも負けている。
しかもホームで。

若返るゼニット

この前はスパルタークが関心を持っているという記事だった。
今日はゼニットが。

"Зенит" предложил за Александра Меркеля 10 млн евро.

一度ロシアでプレイするのは、メルケルにとっていいことなのではないかという気がする。
ペテルブルグはいいところだし。
ただ、ゼニットであのメンバーに割って入れるだろうか?
最近あまり若者が台頭してきていないので、レギュラーになれるようだったら、双方にとってとてもいいことだと思えてきた。

ただ、サーシャ改めアレックスくんの近未来にとってますます迷走を深めるのではないかという気もする。

逆にザーガなんかはいつまでロシアにいるのだろう?という感じだ。
もうそんなには若くないのに。


さて、ディナモ対ゼニット戦だ。
日本時間18:30と早い始まりだ。
フペリョート。

あああ。
早くもゼニットがゴールだ。
ケルジ、今季3点目。
恨み事で「もっと早く、ユーロをやっている間に入れてくれたらね」と口走りたくなるよ。

2点目が。
ああ、トーニャ、なんとも残念な。
ドメニコ、しれっと普通にプレイをしているね。

2012年7月27日金曜日

残念なこと

なあんだ、勝っちゃったのか。
いや、勝っておめでとうと言わなければならないところなんだけれど。

でも、いつまでもそっちにいると困るんですよね。

そんなわけで、開会式を前にして始まったオリンピックのサッカーグループリーグの第1試合で、ベラルーシはニュージランドに勝ってしまった。

セリョージャ、君はオリンピックどころではないはずだ。早くサマラに帰ってくるように、と言いたい気持ちが強い。

それからもう一つ。
2004年からオリンピックのロシア選手団の応援をしてきたチェブラーシカだが、今回はロンドンには行かないそうだ。
というのは、どうもそのオリンピックのキャラクターが自分たちよりもチェブラーシカの方が人気が出てしまうことを嫉妬して、来ないでくれみたいな圧力がかかったらしい。
ソチ・オリンピックでも、ユキヒョウや白クマなどのキャラを邪魔しないように、チェブは出演を控えることになりそうだ。
○○オリンピックという大会のキャラクターと、ロシア選手団のマスコットであるチェブラーシカは、位置づけが全く違うので、両立はできるはずなのだが・・・。
(ソチではユキヒョウたちは大会のキャラなので、各種目の案内とかはできても、ロシアの選手の応援は表立ってはできないはず。)

このたびのオリンピックでロシアの選手が表彰台に立つときにも、チェブのぬいぐるみを抱えてということはない可能性が高い。
少なくともボスコは提供しないそうで、選手個人がチェブ好きだから持ち込んだよ、というのはありなのか??

いや、他キャラの嫉妬というより、ボスコの企画部のネタが尽きたのではないだろうか?
アテネの時のオリジナル・チェブに始まり、トリノの白チェブ、北京の赤チェブ、バンクバーの青チェブと、ロシア国旗の色使いつくして。
でもロンドンの色さえ何とかなれば、ソチはシルバーチェブでよかったのにな。

あと、ワールドカップでのロシア代表の応援をチェブがするかどうかについてだけれど、サッカーボールのようにというかパンダのように白黒チェブになればよいと思う。
(2018年のロシア大会のマスコットについてはプラッターさんは「小熊キャラ希望」と発言している。)

補遺:
ボスコのHPを調べたところ、グムデパート前で行われたロンドンオリンピックのロシア選手団応援イベントでは、今回のボスコのスポーツウェアを着用した白チェブがいたようです。
こちらを参照

但し、今日の開会式の選手入場場面ではこのチェブの存在は確認できませんでした。

補遺2:ありがとう、シェヴァ

スポルト・エクスプレスより

2012年7月26日木曜日

デニス・チェルィシェフ 初めの一歩

Денис Черышев забил гол за мадридский "Реал" (видео).




スペイン語の実況は巻き舌全開。
ゼニットの34番はあの暴走特急君だが、レアル・マドリードの34番は「Denis」と書かれたこの子です。

デニス・チェルィシェフ、21歳。
国外在住の若手に対しては代表入りに関して素っ気ない態度を取り続ける※ロシアサッカー協会も、父親が有名選手だった彼についてだけは例外的にコンスタントに年代別代表に呼んでいたが、A代表になるには自分自身の力がなくてはいけない。
そんな彼も、遂にレアル・マドリードのトップチームに呼ばれたそうだ。
昨日のオビエドとの親善試合で、チームの2点目を叩き出した。
(オビエドって昔オノプコさんがいたところでしたよね。)
おめでとう、デニス。
まずは第一歩を踏み出したんですね。

デニスは昨シーズンはレアル・マドリードのリザーブチームであるレアル・マドリード・カスティージャに所属し、リーガ・エスパニョーラ二部Bでプレイしていた。
そして昨日はトップチームでの初得点を挙げ、またレアル・マドリードのトップチーム初のロシア人選手となったのだ。

数日前、レアル・マドリードは、もう一人ロシア人選手と契約を交わしたそうで。
セルゲイ・クンジク、17歳FW。

Исторический выход Черышева

数日前まで、リーガエスパニョーラのトップリーグでプレイするロシア人はレアル・ソシエダ(カルピンが以前プレイしていたところ)のヴァジム・デミドフ一人きりだった。
しかも、デミドフは民族的にはロシア人だが(彼が言うには「血統では100%ロシア人」とのこと)、親の仕事の都合でノルウェーで育ち、結局ノルウェー代表になった、「ノルウェー人」(国籍及び代表上は)なのだ。なんだか複雑。
(彼自身はロシア代表入りを望んでいたようだが、上記※部分で触れたように、ロシアサッカー協会はロシア国外在住選手のロシア代表入りにはあまり関心を持っておらず、「国内の選手だけで足りている」と、選手発掘に熱心ではない。こんなことでよいのだろうか?チェルィシェフの場合は例外と言っていい。)
そのデミドフは、チェリシェフやクンジクと入れ替わるように、ドイツのアイントラフト・フランクフルトに移籍してしまった。
(マハダヴィキアがいたことがあるクラブだ。)

まあ、しかしそういうわけで、本日はデニスへの祝辞に満ちているロシアフットボール界なのでした。

2012年7月25日水曜日

敗戦を受け留める

21-25
После поражения своей команды тренер долго не (мог)(смог) прийти в в себя.

☆限定された時間を表す語(期間の対格、долго, недолго, некоторое время, какое-то время,)は不完了体と結合

После поражения своей команды тренер долго не мог прийти в в себя.
「チームが敗戦した後、監督はしばらく正気に帰ることができなかった。」

いや、こういう時は、選手も監督も意外と冷静にふるまうものではないだろうか?
ロシアプレミア第1節。
ディナモはヴォルガに、ルビンはクラスノダールに屈した。
でも、いちいち気にしてはいられないだろう。
半生は必要だとしていも、
まだまだ先は長い。
Вперёд!

2012年7月23日月曜日

結婚式にて 踊るアラン

アラン・ザゴエフは踊るのが好きなのだそうです。
休みには踊りに行く、ヒップポップとかが好き。
そんな風に以前インタビューで言っていました。

彼はベスラン出身のオセット人です。
オセチアといえば、「男性は鷹のように勇壮に、女性は鶴のように優雅に」と言い表してもまだ語り尽くせない、素晴らしい民族舞踊を誇る土地柄です。
伝統的な民族の踊りよりヒップポップが好きという現代っ子のアラン・ザゴエフでも、舞の心得はあるはず。
故郷に帰った時の映像で、ちょこっと踊っているときのがあったなあ。

ユーロで彼は3得点を挙げました。
最初のチェコ戦で2得点。
1点目は両親に、2点目は新妻に捧げたのだそうです。

ユーロが終わってロシアに戻ってから、結婚式を挙げました。
ゲルギエフと同様に相手は同郷の女性。
結婚式、大変そう。
カフカースの宴会は「客がその屋敷から立って出てきたら、もてなしが足りない、なんてケチなんだ、酔いつぶす前に帰すなんて!と非難されるのだ」というくらい、ひたすら豪勢にふるまうので音に聞こえている。
皆で飲み食い、歌い踊る。
それがカフカース。

Алан Дзагоев танцует лезгинку на своей свадьбе
アラン・ザゴエフ、自らの婚礼の席でレズギンカを舞う

あー、踊っている!
撮っている人が明らかに素人で、画質も良くないし(携帯で撮ったのか?)、足元などを映してくれていないし、ザーガも若干手抜きで途中でやめたがったりして、そんなにノリノリではないが、それなりに様になっているではないか。
でも、これ、前に観たことあるような気がするのだが?

元ネタはこれでは?
ツェスカ・ファンの非公式サイト「ツェスカ・ナフシェグダ!!!(ツェスカよ永遠に!!!)」

同じ映像ですよね。
しかしこれには
Алан Дзагоев отдыхает на свадьбе своего своего брата. 2011 год.
アラン・ザゴエフ、兄の結婚式でくつろぐ。2011年
と書かれています。

今回の自分の結婚式の映像ではないのか。

でもまあ、たぶん今度も踊ったのだろう。
この映像ではないにしても。

レズギンカというのは、狭義にはカフカースの少数民族レズギン人(アゼルバイジャンやダゲスタンあたりに住む)の伝統的なダンスのこと。
広義にはカフカースの民族舞踊、またそれを元に作られた舞曲です。
カフカースは民族が入り組んでいるところで、伝統的な舞踊にしても、リズム・メロディー・振付・衣装等も民族ごと、あるいは部族ごとに微妙に違っていてそれこそが彼らのアイデンティティーになっていたりもするのではないかと思えるのですが、かつてのロシア帝国の側から観て「いかにもエスニック」なカフカースの舞踊をひとまとめに「レズギンカ」と称しているような気もします。
アラム・ハチャトゥリアンのバレエ舞曲「ガヤネー」(フランス風の「ガイーヌ」という名で知られる)の中にある「レズギンカ」が有名です。
ハチャトゥリアンはアルメニア人で、このあたり(カフカース)の民族音楽を素材にしたいかにもエスニックな曲作りをしました。



これはハチャトゥリアンによって非常に洗練したスタイルになっていて、バレエなのでトゥシューズで爪先立ちして舞っていますが、カフカースの民族舞踊においては、ブーツで爪先立ちして激しく勇壮に実にカッコよく舞います。

これなんかは「コザックのレズギンカ」と題するダンスです。
おじいちゃんたち、もとい年配の男性たちのカッコいいダンスです。

ザゴエフが属するオセット人(古名アラン人)のダンスは、狭義にはレズギンカとは言わないのでしょうが(レズギン人のダンスとどう違うのか私にはよくわかりません)、ロシアのメディアでは普通に「レズギンカ」と呼んでいるようです。

オセット人の民族舞踊は、数年前に来日公演した、その名も「アラン」という民族舞踊アンサンブルを観て、その勇猛さ、優雅さ、テクニックにただただ魅惑されました。

例えば、山のダンスという踊り




これでさえも、ショーとして見せるためにかなり洗練されたものになっているのかもしれませんが。
「アラン」という剣の舞は、照明を落として、両手に持った剣をダンサーがかちあわせるたびに、火花がぱちぱち飛び散って、ただもう息をのむ素晴らしさでした。
(もちろんDVDを買い求め、何度も観なおしていますが、やはりライブで観たい!また来日して欲しい!)

オセチアの結婚式と題するこの動画



映画の一場面のようですが、これこれ!
男性がブーツで爪先立ちして、鷹のように勇壮に舞う。
女性が鶴のように優雅に、滑るように(スカートに隠れていますが、やはりブーツで爪先立ちしています)舞う。
踊っているときに(踊る前からですが)、やたら祝砲をばんばんやるのもカフカース流ですね。

民族衣装を着ないで現代的な服でのオセチアの結婚式の様子はこんな感じです。

踊れ、アラン。
今度はフィールド内で。
ゴールを決めた時、代表選で勝利した時、得意の舞を披露してくださいね。

2012年7月22日日曜日

コルニレンコ抜き

さあ、クルィリヤ=ソヴェートフ対テレク戦だ。

クルィリヤは主力のコルニレンコがなぜかベラルーシのオリンピック代表(オーバーエイジ)でロンドンに行ってしまっています。
心配な開幕だ。

昨日のリザーブチームの結果は4-2.
この試合で2得点のエリセエフがベンチ入りしています。

なんとか勝ち点1を獲得。
(途中で寝てしまいました。)

ケルジ健在

ゼニット対アムカル

ユーロでさんざんだったケルジ、プレミアリーグ戦では持ち前の猛獣のようなゴール前の嗅覚を発揮して先制点、その後PKで追加点。
得点ランキングトップに躍り出たのでした。

得点した途端、実況の人が「ナスタヤッシイ・マースチェル!」と叫んでいました。
暴走特急君は途中で下げられたけれど元気です。

サメドフ、ユーロを目指せ

アレクサンドル・サメドフが、ユーリー・ジルコフ、アンドレイ・ヴォロニン、ロマン・パヴリュチェンコ、アンドレイ・シェフチェンコといったロシアとウクライナのスター選手らとともに、人気歌手イラクリー・ピルツハラフの«Я тебя люблю(僕は君が好きなんだ)»のビデオクリップに出演しています。

Шевченко, Жирков и Павлюченко снялись в клипе Ираклия Пирцхалавы

見出しにはシェヴァ、ジーラ、パーヴァしか名前が出てこないが、サメドはワールドクラスのスター選手を抑えて主役級の振る舞い?!
(やっていること自体は意味不明ですが。)




歌っているのが歌手のイラクリー・ピルツハラフИраклий Пирцхалав

最初に登場するのが、アレクサンドル・サメドフとユージー・ジルコフ。
アレクサンドル・サメドフは1984年7月19日モスクワ生まれ。
ディナモ・モスクワからロコモチフ・モスクワに移籍したばかりのスピード系MF。
昨年ロシア代表デビュー。
ユーロのロシア代表には選ばれなかったけれど、これはディック弁護士の見立て違いだと私は強く思っている。
お父さんがアゼルバイジャン人。

ユーリー・ジルコフは1983年8月20日タンボフ生まれ。
ツェスカ・モスクワではなまじ経験不足の監督よりも試合の組み立てに力を発揮していました。
移籍先のチェルシーではあまり振るわず、アンジ・マハチカラに移籍。
守備的MF。得点力もあります。

3番目がウクライナ代表ながらウクライナリーグでのプレイ経験のないアンドレイ・ヴォロニン。
ブロンドのポニーテールがトレードマークの攻撃的MF.
1979年7月21日(昨日が誕生日)オデッサ生まれでチェルノモーレツ・ユースの出身。
現在はディナモ・モスクワのキャプテン。サメドフを鍛えてくれました。

それからロマン・パヴリュチェンコ。
1981年12月15日クラスノダール州生まれ。
ちっちゃい人が多いロシア代表において貴重な長身FW。
ただし、エンジン全開まで時間がかかり、枠外シュートの山を築いた揚句に試合の趨勢が決まった終盤で固め打ちするタイプです。
「天才は忘れた頃にやってくる」魂はトッテナムでも遺憾なく発揮され、トッテナムファンをやきもきさせて、ユーロ前にロコモチフに移籍。
ゴール時には自分のであろうと仲間のであろうと相好を崩し(凄い大口を開ける)喜びます。
地方議会の議員をしたり、自らの名前を冠したサッカースクールを持っていたり、多忙そう。
なのに、これからは芸能活動も??

最後はウクライナの英雄、アンドレイ・シェフチェンコ。
1976年9月29日キエフ州出身。
ディナモ・キエフ、ACミランで活躍したワールド・スターFW。
今季はどうするのか?ディナモ残留か?アメリカか中国かカタールか?

シェフチェンコとヴォロニンはユーロ後に代表引退を表明していて、8月15日の対チェコ親善試合が代表引退試合になるようです。
チェコの方はバロシュの引退試合か。

今年はロシアのローカルな妙齢女性たちが沸かせたユーロヴィジョン、来年はロシアとウクライナのフットボリストたちが席巻するといいなあ。
でもその頃シーズンも佳境か。

歌詞はИраклий Пирцхалав Я тебя люблю текстで検索するといくらでも見つかります。

○○の笛?

22-23
Время матча уже давно истекло, но судья почему-то всё не (дал)(давал) свистка.

これも敗北を抱きしめて(ルサルカを再び)と同様
☆時間的意味でのвсё/всё не(いつも、ずっと、あいかわらずまだ)は不完了体とのみ結合

よって不完了体давалを選択

Время матча уже давно истекло, но судья почему-то всё не давал свистка.
試合時間はもうとっくに終わっているのに、なぜか審判はまだ笛を吹かないのだった。

勿論ロシアではこういう現象のことをсредневосточный свистокとは言いません!

昨日から始まったこと

ロシアプレミアリーグで贔屓のクラブの応援、ではなくて、夏休み期間の始まりとともに、朝のラジオ体操をしてみることにしたのです。

日本人ならほぼ誰でも知っている「ラジオ体操第一・第二」の動画をYoutubeでみつけて「お気に入り」に入れ、全画面で再生しながらするのです。
三日坊主にならないように、実行したらハンコを押す「出欠表」も作りました。
マトリョーシカのスタンプを押していきます。
ラジオロシア語講座だと、こんなものを作らなくても習慣化していますが、楽しみながら続けたいので、可愛いものを作りました。
(今のところ非公開。)

ハブローニナの『ロシア語を話しましょう』などを習っているときから、つくづくロシア人は体操が好きなのだと思わされています。
「やあ、○○さん、調子はどうですか?」
「最近ちょっと不調で」
「朝の体操はなさっていますか?」
「したことはあるけれど、続きませんでした」
「それじゃあ、いけない。是非毎朝やりましょう」
みたいな会話が載っているわけです。
健康的ですね。


いや、教科書に書かれているのは「理想的なソヴィエト市民の生活」なのであって、普通の人はほんとうにそうだったのかわからないとおっしゃるかもしれませんが、一定年齢以上の市民の皆さんはお好きなのではないかと推察します。

ソ連にもラジオ体操はあって、「ラス・ドヴァ・トゥリ・チティーリ(1・2・3・4)」と手首を回すのから始まってピアノ伴奏に合わせて10数分体を動かします。
昔観た映画(「解任」だったか)で、ピオネールキャンプで一斉にやっている場面があったように思い、どんなのだったかなあと映像を探してみたのですが、残念ながら見つかりませんでした。
(ユーチューブもルーチューブも、音声のみだったり、関係ない静止画がついていたりだった。)
音楽はこちらをどうぞ。


猫伸びもやってみるか。
「9回で絶対やせる!」という凄まじいタイトルの本が売れているようです。
猫伸びを実践しているけどどうみても痩せていない猫も多いようだが…。
猫伸びストレッチは中国の皇帝の秘法だったという気功をアレンジしたもの?
実はコツがいりそうです。

2012年7月21日土曜日

カリャカ古巣と対決

ヴォルガ対ディナモ、16:30(日本時間21:30)からのはずだけれど、30分前から始まった。
28分くらいから。
どうしたの?

ヴォルガの監督はガジ・ガジエフさんになったんだっけ。

14分にカリャカが惜しいシュートを放った。
ミーマ(横に逸れる)だったが。

14'
Каряка хорошо обыграл Рыкова на подступах к штрафной, но на помощь партнёру своевременно подоспел Владимир Гранат.

この試合にして、ようやく本格的に始まったという気分になる。

カリャカがいて、アジンジャルがいて、ビビロフがいて。
相手のディナモには、シュニン、ココリン、グラナト、セムショフ。

後半に入り、カリャカがよいボールキープを見せて、ショタにクロス、ショタがシュートしたがシュニンがキャッチ。
シュニン相手ではなかなか難しい。

レッドカード。
ヴォルガ苦しい。
マクシモフ、一発レッドだ。
ヴォルガは今までいい調子だったのだが、これで流れが。

クルィリヤのリザーブチームは大変なことになっている。
30分で4得点。
相手はテレクだ。
クルィリヤユース対テレクユース
Владимир Приёмов, 5; Дмитрий Голубев, 15; Александр Елисеев, 19, 28 


ええ!何ですって。
カリャカ交代。
よかったのに。
ガジエフさんめ!

10人になってからピンチが続く。

しかし、カリャカに代わって入ったАлександр Шуленин が先制点を挙げた。
(ちょっと複雑な心境だ。)

きゃあ、ビビロフも交代か。

ゴヴェルラの試合が始まった。
ヴォルガが終わったらそちらを観よう。
ゴヴェルラ対シャフチョール


アパースナ!
凌いだ。


ウラーウラーウラー!
緒戦勝利!

かえるかえるはみちまちがえるむかえるかえるは

ワタリウム美術館にはロトチェンコ展以来だ。
「ひっくりかえる展」

ロシアのラディカルな、一種のコンセプチュアル・アート集団ヴォイナ(戦争)が目当てだった。
美術館の外壁に彼らのバナーが。

「指名手配犯ヴォイナ、2012」
ヴォイナのメンバーであるオレグ・ヴォロトニコフが刑事法廷に立っているところのポートレートをビラにしている。(ロシアの刑事法廷では、被告人を檻の中に入れていたりするのだ。いかにも犯罪者だ、と言わんばかりに。それでも陪審員裁判では死刑判決が抑止されていたというから不思議だ。)会期中福島でもこれが掲げられているという。あと、津波による被災地でもこれを掲げるパフォーマンスをしている映像があったが、警官は(当然ながら)「法律で決まっているから」云々と阻止しに来ていた。

 遠くから観るとこんな感じ

こういうパフォーマンスは過激さとセンスが命だと思うのだけれど、率直に言って、ヴォイナのセンスは私とは相いれない。

何だろう。
主張自体はまともでも、結局迷惑なことをして、台無しにしているような気がするのだが。

過激で品がよろしくはないが、彼らの作品のタイトルを掲げる。

・上記の「指名手配犯ヴォイナ」2012年
・「無血クーデター」2010年
オレグとナタリヤの息子カスパルのサッカーボールがパトカーの下に入った後、それを取ろうとしてか、パトカーを転覆させる。メンバー二人は逮捕・拘留された。このパフォーマンスの目的はロシア自治省の改善を求めるものだったそうだ。
・「後継者のためのファック、メドヴェージェフの小熊!」2008年
この文句を書いた横断幕を掲げつつ、博物館内で数組の男女が裸体で公開セックスをしたというもの。プーチンとメドヴェージェフへのあてつけという政治的意図があるのだろう。
・「KGBに捕まったペニス」2010年
跳ね橋の路面に巨大なそれを描き、跳ね橋が上がると橋の前にある連邦保安庁のビルに向き合うように見せるというもの。ここでも一瞬で逮捕される。
・「クレイジー・レーニャ、政府に乗り上げる」
青いバケツを被ってモスクワクレムリン前で待ち伏せし、政府要人の車に突撃して乗り上げるレーニャさん。これも何らかの政治的意図あり。
・「誰もペステリのことなど気にとめない」
カッコいい行進曲「モスクワ」などをバックに、ハイパーマーケットの売り場でゲイとブルーカラーのウズベク人合計4人が首を吊る(←処刑されることを表している)。マイノリティーへの攻撃的な発言をしているモスクワ市長への抗議だという。

というわけで、充分ラディカルでインパクトはあるけれど、悪趣味なんだよな。
悪趣味がだめと全面否定をする気はないけど・・・いやいやかなり苦手です。

後の人たちはこれほど変ではなかった。
フランスのJRというアーティストの作品には感心した。
考え抜かれている。
彼だって逮捕されかねないような«やばい»(政治・外交的にだったり、純粋にその国の刑事法上だったり)こともしているが、ぎりぎりでクリアする技を持っている。
訴えたいこと、伝えたいこともしっかりしているし、いかにしてという部分もさすがなのだ。
それこそセンスがいいのだ。
スピーチもいかにも頭がいいというイメージだ。
同じ職業のユダヤ人とアラブ人との写真を並べて貼っていくというパフォーマンスは映画「プロミス」などで観てきた共感のプログラムが今でもあの地で続けられていることを感じた。
今ではそれがとても難しくなったと嘆いていたけれど、「難しく考えることはない、アートなのだ」と彼は言う。
こんなアートはいいな、と思う。
悪趣味ではない。

この後、渋谷に出た。
せっかくだから、ヒカリエの8階に今日も行ってみた。

今日も盛況だった。

文化村に行って、レーピン展の前売り券を買ってきた。

究極に可愛いロシア語

黒田龍之助先生の新著『外国語をはじめる前に』によれば、外国語学習の挫折のプロセスその一「気軽に始めるからいけない」。

今まで先生が、ちょっとしたきっかけでもいいからやってみようと思ったらやってみて!とおっしゃっていたように思っていると裏切られたみたいに感じるかもしれませんが、外国語学習の際に理解しておかなければいけないことがいくつかあるのに、知らないでやっているから続かないのだ、という説なのです。

そのご説とまっこうから対立するかもしれないが、こんなんで始めてみてはどう?という、可愛いロシアを前面に押し出した画期的なお品が登場しました。

チェブラーシカのクロスステッチを楽しみながら覚えよう!ロシア語がぐ~んと身近になるプログラム(12回予約プログラム)

あこがれのキリル文字を刺しゅうしながら覚えていけるプログラムです。かわいいロシアの国民的キャラクター「チェブラーシカ」も一緒に刺しゅうできるので、完成したらインテリアとして飾って楽しめるのも魅力。一年後、12個のロシア語を覚えたら、カードやお手紙にぜひワードをあしらって、ちょっと差がつくアレンジをしてみて。

ね!キュートでしょ!!

一年間で覚えるロシア語がほんとに12個だけだったら、外国語学習としてはお話にならないのだが、それはさておき。

それに、よほど手芸好きの馴れた人ならクロスステッチを「楽しむ」ことができるのだろうけど、あの可愛いチェブを、優しいゲーナを、クールなシャパクリャークを自分で刺してみることができたら素敵だなあと思うものの、作業自体は苦行以外の何物でもなかろう。
ロシア語の勉強以上に地道さが要求される。
で、実際出来上がったものは見本とは程遠くて、インテリアと飾って楽しめるような代物ではないかもしれない。

それでも「あこがれのキリル文字」「並んでいるだけでも可愛いキリル文字」という感覚→刺繍してみたい→カードやお手紙にあしらって、ちょっと差がつくアレンジをしてみよう という企画が表れることは凄いことだと感心しました。

1500円(+送料250円)×12で21000円。
しかし、一年間(おそらくそれ以上)キリル文字とクロスステッチをチェブラーシカと仲間たちを題材に学べるのだから、そんなに高いとも言えないのではないだろうか。
1か月分のセットは10時間とあるので、一日1時間使ったとして月の三分の一は取り組んでいないといけないことになり、片手間にとか土日にちょっとというわけにはいかないことが分かる。
かなり大変なのだ。
(それで上手くはできない可能性が強いとなると、躊躇してしまうか。)
そんなに大変なのに、キリル文字も覚えてロシア語のフレーズを使えるようになりましょう、というのは何とも画期的なアイデアです。
手芸を嗜む人って、地道に努力するトレーニングができているんだろうなあ。
マラジェッツ!

ロシア語練習帳は、「ありがとう」「すごいよ」「ばんざーい」「おめでとう」「僕たち友達だよ」「じゃあね」「成功を祈るよ」といった、カードに使える実践的なフレーズが選ばれています。
刺繍もいいけれど、消しゴムスタンプなんかでも作ってみたいですね。
サンプルをみたところ、筆記体まではないようなのが残念ですが。

オデッサ・コスモスにも記事を書きたかったのですが、項目をどうするのかわからないので、さしあたりこちらに書きました。

この刺繍+練習帳のキット、フェリシモのサイトに載ったのはたぶん最近で、それ以前にゼニットファンのひろさんのブログで情報をダスターチしました。
スパシーバ・バリショーエ!
できるなら実際に自分の目で確かめたいと、ユザワヤやオカダヤにキットがあるかどうか観に行ったのだけれど、長らく手芸屋さんに足を踏み入れていなかったので勝手がわからず苦労を重ねた末、やっぱり店頭にはないことがわかり、通信販売での購入を申し込めるようになるまで待っていました。

さあ、晴れて完了体を使うことができるのか?
でも、やってみたのが楽しかったという、不完了体的な使用法でも、私はいいと思うのです。

敗北を抱きしめて(ルサルカを再び)

22-8
Матч уже давно кончился, но болельщики не расходились: они всё не (смогли/могли) поверить, что их команда проиграла.

☆時間的意味でのвсё/всё не(いつも、ずっと、あいかわらずまだ)は不完了体とのみ結合

よって不完了体моглиを選択

Матч уже давно кончился, но болельщики не расходились: они всё не могли поверить, что их команда проиграла.

「試合はとっくに終わっていたのに、ファンたちはその場を去らなかった。彼らにはまだ試合に負けたことが信じられなかったのだ。」

ああ、ああ、そんなこと!
よくあるじゃないの。
試合に負けることなんて。
というより、頭にくる負け方をすること。
«負けてはいけない»試合でぽろっとやってしまうこと。


まあ、冷静になることだね。
暴れまわったりしたらだめだよ。

先日、アンナ・メリキャン監督の「ルサルカ 水の精の恋」を観た。
この映画を観るのは数年前の新作ロシア映画上映会に続いて2回目だった。
「オデッサ・スタジオ」にいい加減な感想を書いています。

この映画ではっきりと日付がわかるのが、ワールドカップグループリーグで日本対ロシアの試合が行われた2002年6月9日(ヒロインのアリサの18歳の誕生日)である。

最初に観た時は、幻想的でお伽噺のような、それでいてポップな、メリキャン独特の雰囲気に幻惑されてしまったが、彼女の長編デビュー作である「マルス」も含めて、実はメリキャンの描く世界は現実のものなのだと痛感した。

6歳のアリサが南の海辺の町で日食を迎える1990年7月22日、実際にフィンランド・ソ連などで皆既日食があった。
月の土地を売るといういかにも怪しげなサーシャのビジネス、自己啓発系のコマーシャルが溢れるモスクワの街、これらもリアルな今のロシアというわけだ。
特に、アリサが起こす暴風雨と洪水の光景には、つい先日のクラスノダール地方の惨事が思い出されて心が痛んだ。
この年にも実際に大規模な水害が起きていたのかもしれない。

ぬいぐるみ工場の労働者たちが製品であるぬいぐるみを自ら売りに客車を練り歩くという「マルス」における冒頭シーンも、そういえばそんなニュースが報じられていたなと思い起こす。
無論日本を始め多くの国においては、労働者への賃金は全額を通貨で支払ういうのは労働法の基本であり(労働基準法24条)、現物支給は違法である。
当時のロシアでも違法か違法すれすれであるからこそニュースになっていたのだろう。

これまでソ連の名作映画をたくさん観てきた年配の方たちには、唐突な悲劇で終わるこの映画は「いらいらが募る、すっきりしない」「光明が見えない」とかなり評判は悪かった。
しかし、お伽噺のようでありながら、«ロシアのいま»(特に好景気に沸きたっていた当時のロシア、なかんずくモスクワ)の敢えて陰の部分を提示し、それでいいのか?と控えめに呟いてみたような、この映画の«リアル»はなかなかのものであると見た。
それに、帰途に友人も述べていたのだが、ロシアの伝統的な犠牲という観念を「いらいらする」とは思わないよなあ。このへんは感性の違いだろう。

サッカーの話題に戻ると、メリキャン自身はおそらくアリサと同様「サッカーなんて大嫌い」「サッカーファンなんか大嫌い」という心象なのだろうが、フーリガン問題に関しても「これでいいのか?」と控えめに主張していたと捉えることも可能で、この声にもっと早く真摯に向き合っておくべきだっただろう。
と、6月のフィアスコをふまえて感じたのだった。

開幕日時点でのロシアプレミア移籍情報

2012年夏の移籍情報

この間の移籍情報からそれほど目についた情報は、ロシア国内に関してはないのですが、まとめの意味で載せておきます。

国外リーグではドミトリー・ブルィキンがアヤックスからトウェンテへ。契約期間は2年。


1.アラニヤ・ウラジカフカス
加入
ルドネイ(ブラジル) クルゼイロ(ブラジル)→
ドミトリー・ゴルボフ ディナモ・ブリャンスク→
ウラジーミル・ホジン トルペド・モスクワ→
カルロス・カルドソ(ブラジル) パンドゥリー(ブラジル)→
デイヴィダス・シェンベラス(リトアニア) ツェスカ・モスクワ→

移籍
マラト・ビクマエフ →アクトベ(カザフスタン)
コスタ・バルバロウセス →パナチナイコフ(ギリシャ)

2.アムカル・ペルミ
加入
ヴァジム・ガグロエフ FKニージニー・ノヴゴロド→
アレクセイ・レブコ トミ・トムスク→
ミハイル・ベロフ ロコモチフ・リスキ→

移籍
アンドレイ・トプチュ 契約解消
♪ラドミル・ジョロヴィチ(モンテネグロ) →セパハン(イラン)


3.アンジ・マハチカラ
加入
ラシナ・トラオレ(コートジヴォワール) クバン・クラスノダール→
フョードル・スモロフ ディナモ・モスクワ→
セルデル・セルデロフ ツェスカ・モスクワ→

移籍
ヤン・ゴレンダ(チェコ) →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
マハチ・ガジエフ フリーエージェント
ベヌア・アングブワ(カメルーン) →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
♪アレクセイ・イゴニン 契約終了

加入の可能性あり
セイドゥ・ケイタ(マリ) バルセロナ(スペイン)
ウェスリ・スナイデル(オランダ) インテル(イタリア)
ミロスラフ・ストフ(スロヴァキア) フェネルバフチェ(トルコ)


4.ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
加入
ドミトリー・クドリャショフ FKニージニー=ノヴゴロド→
セルゲイ・ヴァガノフ FKニージニー=ノヴゴロド→
ドミトリー・アイドフ FKニージニー=ノヴゴロド→
エゴール・タラカノフ FKニージニー=ノヴゴロド→
マチヤ・ドヴォルネコヴィチ(クロアチア) FKニージニー=ノヴゴロド→
♪アレクセイ・サポゴフ ゴルニャク・ウチャロフ→


移籍
イナル・ゲチゲジェフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ

加入の可能性
シャミーリ・アシリダロフ テレク・グローズヌィ

☆FKニージニー=ノヴゴロドの一部リーグ撤退により、多数の選手を受け入れています。クドリャショフ以外知らないけど。

5.ディナモ・モスクワ
加入
オトマン・バッカル(オランダ) PSVアイントホーフェン→
ゴルドン・シリデンフェリド(クロアチア) アイントラフト(ドイツ)→

移籍
アレクサンドル・サメドフ →ロコモチフ・モスクワ
ウラジーミル・キセンコフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
ボリス・ロテンベルグ →オリンピアコス(キプロス)
トミスラフ・ドゥイモヴィチ(クロアチア) →モルドヴィヤ・サランフョードル・スモロフ →アンジ・マハチカラ
アレクサンドル・エプリャヌ(モルドヴァ) →クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
♪ウラジーミル・ソボレフ →FKヒムキ


☆先日「加入の可能性あり」にあった名前
マラート・イズマイロフ スポルティング(ポルトガル)
アレクサンドル・アリエフ(ウクライナ) ディナモ・キエフ(ウクライナ)
の移籍はともになくなったようです。
アリエフはドニエプル・ドニエプロペトロフスクに移籍したんでしたっけ。


☆フィンランドとの二重国籍を持つロテンベルグは、父やおじさんがヒムキのスポンサーをしているSMPバンクの経営陣、兄がガスプロム=エクスポルトのマネージャーという、リッチな家系の人です。父方の人たちはロシア柔道協会の役員でもあります。プーチンさんともだいぶ親しいようです。この時期にキプロスへというのは、経済的な絡みでもあるのだろうか?と勘ぐってしまう。

6.ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
加入
ルカ・ジョルジェヴィチ(モンテネグロ) →モルゲン(モンテネグロ)
レヴァン・ケニヤ(グルジア) →シャルケ04(ドイツ)

移籍
♪ドミトリー・ボロジン 契約終了

加入の可能性あり
デニス・グルシャコフ ロコモチフ・モスクワ
アンドレアス・グランクヴィスト(スウェーデン) ジェノア(イタリア)
シモネ・ペペ(イタリア) ユヴェントス(イタリア)
エセキエリ・ガライ(アルゼンチン) ベンフィカ(ポルトガル)
エディン・ジェコ(ボスニア) マンチェスター・シティー(イングランド)

☆アルシャーヴィンの去就ははっきりせず。たぶん残留しない。本人の公式サイトでは、最新の試合としてゼニットとアンジのリザーブチームの結果が出ているが。

7.FKクラスノダール
加入
ウラジスラフ・イグナチエフ ロコモチフ・モスクワ→
イーゴリ・スモリニコフ ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ→
ルスラン・ナフシェフ トミ・トムスク→
アンドレイ・シニツィン エニセイ・クラスノヤルスク→
セルゲイ・キスリャク ルビン・カザン→
ウラジーミル・コマン(ハンガリー) モナコ(フランス)
※ハンガリー国籍なので本来姓→名かも知れませんが、ФНКの表記のままとしました。

移籍
♪アレクサンドル・クリチー(ベラルーシ) →シビリ・ノヴォシビルスク
ウラジーミル・タタルチュク →スパルターク・ナリチク

8.クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
加入
ピョートル・ネモフ ルビン・カザン→
エヴゲニー・バリャイキン トミ・トムスク→
アルチョム・デリキン トルペド・ウラジーミル→
ルイス・カバリエロ(パラグアイ) オリンピア(パラグアイ)→
パブロ・セバリオス(パラグアイ) オリンピア(パラグアイ)→
アレクサンドル・エプリャヌ(モルドヴァ) ディナモ・モスクワ→

移籍
アントン・ボビョール →モルドヴィヤ・サランスク
♪ジョゼフ・ディ=キヤラ(カナダ) 契約解除


9.クバン・クラスノダール
加入
アンヘリ・デアリベルト(スペイン) バレンシア(スペイン)→
ダニエリ・ニクラエ(ルーマニア) モナコ(フランス)→
♪イブライマ・バリデ(セネガル) オサスナ(スペイン)→


移籍
ラシナ・トラオレ(コートジヴォワール) →アンジ・マハチカラ

加入の可能性あり
ゲオルギオス・サマラス(ギリシャ) セルティック(スコットランド)
♪チプリアン・マリカ(ルーマニア) シャルケ(ドイツ)
クリスチアン・テナセ(ルーマニア) ステアウア(ルーマニア)

10.ロコモチフ・モスクワ
加入
ヴェドラン・チョルルカ(クロアチア) トッテナム(イングランド)→
アレクサンドル・サメドフ ディナモ・モスクワ→

移籍
ウラジスラフ・イグナチエフ →FKクラスノダール
アントン・アメリチェンコ(ベラルーシ) →テレク・グローズヌィ
ミハイル・ペトルセフ →ドニエプル・スモレンスク
ニキータ・ラピン →スヴェスダ・リャザン
♪スタニスラフ・イヴァノフ(モルドヴァ) シェリフ(モルドヴァ)


加入の可能性
ディエゴ(ブラジル) アトレティコ(スペイン)
アリベルト・ジラルジーノ(イタリア) ジェノア(イタリア)

11.モルドヴィヤ・サランスク
加入
アントン・ボビョール クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ→
ロマン・コンチェダロフ スパルターク・ナリチク→
ドミトリー・アバクモフ カマーズ・ナーベレジュヌィエ=チェルヌィ→
トミスラフ・ドゥイモヴィチ(クロアチア) ディナモ・モスクワ→
ダリボル・ヴォラシュ(スロヴェニア) シェリフ(モルドヴァ)→

加入の可能性
エヴゲニー・アルドニン ツェスカ・モスクワ

12.ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
加入
アレクサンドル・シェシュコフ スパルターク・モスクワ→
セルゲイ・ベロウソフ トルペド・モスクワ→
イナル・ゲチゲジェフ ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド→
ウラジーミル・キセンコフ ディナモ・モスクワ→
ヤン・ゴレンダ(チェコ) アンジ・マハチカラ→
ベヌア・アングブワ(カメルーン) アンジ・マハチカラ→

移籍
イーゴリ・スモリニコフ →FKクラスノダール
ミハル・パパドプロス(チェコ) →ザグレムベ(ポーランド)

加入の可能性あり
♪シヤンドゥ・フル(南アフリカ) マメロディ・サンダウンス(南アフリカ)

13.ルビン・カザン
加入
ミハイル・プレチケ(モルドヴァ) アカデミヤ(モルドヴァ) →
イヴァン・マルカノ(スペイン) ビリャレアル(スペイン)→
イヴァン・テムニコフ ディナモ・ブリャンスク→

移籍
ピョートル・ネモフ →クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
ホナタン・バリエ →レクレアチボ(スペイン)
マラート・ドイアチ →シンニク・ヤロスラーヴリ
ソロモン・クヴェルクヴェリヤ(グルジア) →ネフテヒミク・ニジェネカムスク
セルゲイ・キスリャク →FKクラスノダール

加入の可能性
オラ・トイヴォネン(スウェーデン) PCV(オランダ)
ラフィク・ジェッブル(アルジェリア) オリンピアコス(ギリシャ)
ブルノ・ソリアノ(スペイン) ビリャレアル(スペイン)
レナート・ヤンバエフ ロコモチフ・モスクワ
キム・チェリストリョム(スウェーデン) リヨン(フランス)
マヌエル・フェルナンデス(ポルトガル) ベシクタシュ(トルコ)
バフェチムビ・ゴミス(フランス) リヨン(フランス)
エリアス(ブラジル) スポルティング(ポルトガル)
パヴェル・ママエフ ツェスカ・モスクワ

14.スパルターク・モスクワ
加入
イリヤ・クテポフ アカデミヤ・トリヤッティ→
ロムロ(ブラジル) ヴァスコ=ダ=ガマ(ブラジル)→
♪ヴャチェスラフ・クロトフ ヴォルガリ=ガスプロム・アストラハン→

移籍
アレクサンドル・シェシュコフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
アントン・ホディレフ →シビリ・ノヴォシビルスク
♪マルコス・ロホ(アルゼンチン) →スポルティング(ポルトガル)

加入の可能性
ダヴィデ・アストリ(イタリア) カッリャリ(イタリア)
フェリペ・メロ(ブラジル) ガラタサライ(トルコ)
イヴァン・ラキチ(クロアチア) セビージャ(スペイン)
アイメン・アブデンヌル(チュニジア) トゥールーズ(フランス)
♪ジョン・ハイティンガ(オランダ) エヴァートン(イングランド)
♪ブルノ・ソリアノ(スペイン) ビリャレアル(スペイン)

☆ハイティンガは、2008年のユーロでロシアとオランダが対戦した際、かなり不調だった印象がある(彼のおかげでロシアは勝てたような)。

15.テレク・グローズヌィ
加入
アントン・アメリチェンコ(ベラルーシ) ロコモチフ・モスクワ→
マゴメド・ミトリシェフ スパルターク・ナリチク→

移籍
♪ゼヴィク・ハイモヴィチ(イスラエル) ハポエル・テルアビブ(イスラエル)

加入の可能性
ヴァレリー・ボジノフ(ブルガリア) スポルティング(ポルトガル)

16.ツェスカ・モスクワ
加入
マリオ・フェルナンデス(ブラジル) グレミオ(ブラジル)→

移籍
セルデル・セルデロフ →アンジ・マハチカラ
デイヴィラス・シェンベラス(リトアニア) →アラニヤ・ウラジカフカス

加入の可能性
ラスムス・エリム(スウェーデン) AZ(オランダ)
パウリーニョ(ブラジル) コリンチャンス(ブラジル)
マチアス・スアレス(アルゼンチン) アンデルレヒト(ベルギー)

このФНКの移籍情報リストは、例のごとく、「加入の可能性」のリストはあっても、ロシアリーグ外に移籍するかもしれない情報については載っていないのです。
一部リーグの始まる直前に、財政的な問題でカマーズ、FKニージニー=ノヴゴロド、トルペド・ウラジーミルが撤退してしまうという問題が起こったため、特に同じ都市や近隣都市のクラブはこれらのクラブの選手たちの受け入れをしています。

ネモフ、サメドフ、ボビョールらが移籍先で活躍しますように。

2012年7月20日金曜日

開幕のビーバー君

20:00(日本時間1:00)からチェルノモーレツの試合(対クリヴバス)があるが、第一戦のゴヴェルラとの試合が何だかなあだったので、心配だ。

それから、今日はロシアプレミアの開幕。
今日の試合はモルドヴィヤ・サランスク対ロコモチフ・モスクワ。

モルドヴィヤは一部リーグから昇格してきたところなので、あまり知った顔がいない、と思ったら、クルィリヤから移籍したビーバーくんことボビョールがいるのだ。
スターティングメンバーに名を連ねている。

Мордовия
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
31. Давид Юрченко (в)
3. Алексей Мулдаров (з)
18. Павел Степанец (з)
19. Евгений Осипов (з)
87. Александар Симчевич (з)
4. Юрий Кулешов (п)
7. Антон Бобёр (п)
11. Максим Рогов (п)
20. Томислав Дуймович (п)
8. Кирилл Панченко (н)
23. Руслан Мухаметшин (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
1. Дмитрий Абакумов (в)
2. Максим Будников (з)
5. Роман Концедалов (п)
9. Рустем Мухаметшин (п)
22. Сергей Кузнецов (п)
24. Андрей Пазин (п)
26. Максим Жестков (п)

ТРЕНЕР
Фёдор Анатольевич Щербаченко

Локомотив
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
41. Мирослав Лобанцев (в)
5. Тарас Бурлак (з)
14. Ведран Чорлука (з)
49. Роман Шишкин (з)
50. Андрей Ещенко (з)
8. Денис Глушаков (п)
19. Александр Самедов (п)
21. Дмитрий Торбинский (п)
27. Магомед Оздоев (п)
13. Виктор Обинна (н)
18. Роман Павлюченко (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
35. Александр Фильцов (в)
28. Ян Дюрица (з)
55. Ренат Янбаев (з)
4. Альберто Сапатер (п)
6. Максим Григорьев (п)
25. Фелипе Кайседо (н)
90. Майкон (н)

ТРЕНЕР
Славен Билич

モルドヴィヤにはユルチェンコやドゥイモヴィチも来ていたんだ。

対するロコモチフは今季からクロアチアを率いていたビリチが監督ですね。

ジーマ・スィチョフはベンチ入りすらしていないが、怪我でしたっけ?
あと、ディナモから移籍したサメドフがどうだろうか?

本格的に雨模様の中、ロシア国歌斉唱。

モルドヴィヤ、プレミア初得点!
パンチェンコ、右隅にきれいに決まった。
Кирилл Панченко забил первый гол сезона 2012/2013.

Нападающий саранской "Мордовии" Кирилл Панченко стал автором первого гола сезона 2012/2013 в Премьер-лиге. На 16-й минуте Панченко открыл счет в домашнем матче со столичным "Локомотивом".

初得点がビーバー君ではなかったのはちょっと残念だが、おめでとう、サランスク。
ロコのGKは知らない人みたい。

画面乱れがち。

さて、ミニ情報では、大きいジーマことドミトリー・ブルィキンがアヤックスからトウェンテへ。

もったいない、あっけなく同点に。
ユールチャ…。
得点はトルビンスキー。

ところで、ロコのGKはなんと95年生まれの17歳!
これがデビューかな。

Лобанцев выйдет в основе «Локо»
Юный голкипер красно-зеленых сыграет завтра с первых минут матча первого тура против «Мордовии».

オズドエフが逆転ゴール。
畳みかけるように3点目、この黒髪の人はチョルルカ。
最近来た人。

しかし、パーヴァがなかなか決めないな、いつものことながら。

1-3で前半終了。

後半開始。
雨は上がってきたようだ。

さて、これはいけないね。
オズドエフ、2枚目のイエローで退場。
得点を挙げたのに、愚行もするという。

それに先立ち、モルドヴィヤは1点差に迫る。
そしてまたもゴールを脅かす。
チョルルカにイエロー。

少し前にパヴリュクは交代で下がっている。
こんなじゃ、あれこれ言われるだろうに。

チェルノモーレツはやっぱり!先制されているか。

サメドまで下げるのか。
ビリチの緒戦、ぴりっとしない。
でもこのキーパーは収穫かな。
次戦でも観たいものだ。

フショー。
ロコ、いい補強をしたようだったのに、今日はあまりかみ合わず。

奇蹟を信じますか

23-2
Они всё ещё (поверили)(верили) в чудо, которое может их спасти.

☆всё ещё(相変わらず)は不完了体と結合
☆всё ещё неは不完了体・完了体の双方と結合

ゆえに上記の文は不完了体を選択する。

Они всё ещё верили в чудо, которое может их спасти.
彼らは相変わらず、彼らを救ってくれる奇蹟の存在を信じていた。

いやいや、世の中そんなに奇蹟なんて起きないものですよ。
起こったのは、ユーロ2008の予選をロシアが突破した時くらいか。

Футбол. Сычев: "Мы на Евро. Жесть!"

Нападающий российской сборной по футболу Дмитрий Сычев так прокомментировал выход команды на чемпионат Европы в своем интернет-дневнике посредством sms-сообщения: "АААААААААААААААААААААААААААААА! Мы на евро! Жесть!!! Чудо!!! Нереал! как же я рад! Никогда так не радовался!!!". Напомним, футболист забил единственный и ставший победным гол Андорре.
22 ноября 2007 г.

2012年7月19日木曜日

サマラの選手たち


昨夜のベラルーシの試合、一言で行ってあまりにもおもしろくなかった。
が、個人的に衝撃だったのは、「何でここにコルニレンコがいるの?」ということだった。

はい、ベラルーシのオリンピック代表のメンバー、昨日の試合があるまで知らなかったんですよ。
そしたら、クルィリヤのセルゲイ・コルニレンコが出ているじゃありませんか。
えー、ロシアプレミアリーグは明日開幕で、クルィリヤは22日の対テレク戦からなのだけど、主力のコルニレンコがオーバーエイジでオリンピック代表として出ているとは。

早くサマラに帰ってきて!
困るじゃないか。

コルニレンコを出すくらいなら、フレブを差し出せばよかったような。

望みは捨てない

23-24
Несмотря на серию сокрушительных поражений, тренеры и игроки всё ещё (сохраняли)(сохранили) надежду на победу в чемпионате.

☆всё ещёは不完了体とのみ結合
☆всё ещё неは完了体・不完了体どちらとも結合

ゆえに上記の例は不完了体

Несмотря на серию сокрушительных поражений, тренеры и игроки всё ещё сохраняли надежду на победу в чемпионате.

壊滅的な敗北が続いたにも拘らず、コーチ陣と選手たちは依然としてリーグ優勝の望みを持ち続けていた。

アルセナール・キエフはかつてのツェスカ・キエフ。
カリャカがずっと前(クルィリヤ以前)にいたところだ。
このあいだのアルセナール・キエフの試合(対シャフチョール戦)は酷かった。
“壊滅的な敗北”だれど、まだ1試合だ。
連敗ではない。
次の試合は気を取り直してくださいませ。

2012年7月17日火曜日

サーシャからアレックスへ

趣旨替えして、ドイツ代表を目指しているはずのアレクサンドル・メルケルだったが…。

こんな具合にドイツ語のブログでアピールしていたのではないか?
ロシア代表の話は沙汰やみになったのでは、という気でいた。

ただ、ロシアでプレイしてみるのも、彼にとってはいいことかもしれないという気もしていた。

Московский "Спартак" проявляет интерес к Александру Меркелю, "Дженоа" собирается заработать на этом кругленькую сумму, а "Соккер.ру" рассуждает о профессиональной дилемме талантливого футболиста, у которого есть шанс попасть в сборную России.

スパルタークはふさわしいだろうか?
旧ソ連の辺境とみなされる土地では、今でもスパルタークは一番の憧れなのかもしれない。

サーシャからアレックスへ、ドイツ語でブログを書き、苦心しながらドイツ人になりきろうとしていたようだけれど、再びサーシャを呼ばれるようになるのだろうか?

ずっと来ていない

26-1-4
Он уде три недели не (пришёл)(приходил) на тренировку.

これも前回と同じ、
☆уже+期間の対格+неは不完了体。
☆現在時制でも過去時制でも意味は同じ。日本語訳は現在形の方が自然。

ゆえに、不完了体приходилが正解。

Он уде три недели не приходил на тренировку.
かれはもう3週間トレーニングに来ていない。

怪我したのかしら?
昨年のイゴリョーク・アキンフェーエフみたいに。

Поправляйтесь скорее!
Берегите себя!

そうは言ってもまだ先は長い

ロシア一部リーグは早くも第2節。

26-2
Наша команда уже три месяца не выиграла.
我がチームはもう3ヶ月間勝利していない。

26-10
Их команда уже месяц не проигрывала.
彼らのチームは一ヶ月間無敗だ。

☆уже+期間の対格+неは不完了体。
☆現在時制でも過去時制でも意味は同じ。日本語訳は現在形の方が自然。

26-2候補はヒムキ(2分)・サリュート(1分1敗)・トルペド・モスクワ(1分1敗)。
26-0候補はシビリ(1勝1分)・エニセイ(1勝1敗)・ロトル(1勝1分)・ウファ(1勝1分)

2012年7月16日月曜日

夢の跡地

東京大学出版会発行のシリーズ『ユーラシア世界』刊行記念シンポジウムに行ってきた。

第Ⅰ部はおもしろかった。
まず前田弘毅先生の「ツァーリとシャーに仕えたアルメニア人―<言葉の箱>と呼ばれた一足の活動から」

グルジア貴族、あるいはサファヴィー朝イランで活躍したエニコロピアン一族の話だ。
グルジア風にはエナコロパシュヴィリ、ロシア風にはエニコロポフ。
イランに渡った人たちは改宗していたりもするが、グルジア内では「アルメニア正教会信徒・グルジア貴族」というアイデンティティを保っていたという。
ペルシャ語・グルジア語・アルメニア語・ロシア語・トルコ語等に通じ、通訳・外交官として、あるいは軍人・政治家として活躍した一族。
ウィーンで分家の子孫に会って、系図が繋がったという話には一種感動を覚えた。

加藤有子先生のガリツィア文学界とブルーノ・シュルツの話。
ガリツィアといっても、ほぼ話はスタニスワフ・レムの故郷リヴォフ/リヴィウ/ルヴフ/レンベルク/レンベルグのことである。
普段、ウクライナプレミアリーグを念頭に置いていると、カルパティ・リヴォフは西の端っこというイメージしかなかったが、「20世紀初頭ヨーロッパ文化地図」によれば、逆にリヴィウ/ルヴフは東端なのだった。
さて、そしてブルーノ・シュルツの壁画事件だが、ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)が生地であり元々あったところであり修復作業に着手していた場所であるドロホビチ(現ウクライナ)から壁画を引き剥がして、彼らの主張によれば「最もあるのば相応しい場所」たるホロコースト記念館に持ち去ったとのこと。ヤド・ヴァシェムは杉原千畝を表彰したところだが、こんな自己正当化には呆れかえる。

最も楽しみにしていた池田嘉郎先生の「ロンム『十月のレーニン』とスターリン時代の革命映画」
はい、理屈はさておき、「生き生きとしたボリシェヴィキの姿」を楽しむことができました。
ただ、権力者による押しつけでなく芸術家たちの主体的な模索の成果としての革命映画と言う点はあまり説明されていなかった(だから本を読みましょうということか)。

基調報告は亀山郁夫先生だったが、フレーブニコフの詩の朗読を「アクセントを間違えるといけないから、会場のロシア人にやっていただきましょう」と、某ロシア人女性に朗読してもらった。
さすがはロシア人というべきか、こんなシンポジウムに出席するロシア人だからというべきか、朗読はたいへん素晴らしく、皆で拍手した。
が、亀山先生はすぐ別の話題に移られた。
彼女に対して亀山先生の「スパシーバ」とか「ありがとうございました」とかお礼の言葉が一言もないことに驚いた。
もしかしたら彼女は亀山先生の教え子か何かで、あそこで朗読することは予め決まっていたのかもしれないが、すてきな朗読の後、感謝の意が全く示されなかったことに、私はとても恥ずかしいことだと感じ、ショックを受けた。

パネルディスカッションはやや散漫な印象で、会場の質問もそれまでの流れとややずれたところに関心のある方たちのものが多かった。
(全然関係ないことを聞く人までいた。)
しかしまあ、無料のシンポジウムなのだから贅沢は言えない。

今は先に読む本がいろいろあり(しかもそれぞれ分厚い難物だ)、なかなか『ユーラシア世界』にとりかかれそうにないが、今日できあがったという2巻のディアスポラものも目次に目を通すだけでわくわくした。
旧ソ連領内のドイツ人の項もあって、ふとアレクサンドル・メルケルやコンスタンチン・ラウシュを念頭に置いて立ち読みしたが、無論彼らのことが例示されているわけではなく、とある犯罪報道がネタになっていた。

Итальянец ―この道はカペッロへとつづく

既にシャーヴァが先走って自身のオフィシャルサイトに「決定した」と書いていたのですが、ロシアサッカー協会のニキータ・シモニャン会長は今日明らかにしたとのこと。

Капелло - главный тренер сборной России
カペッロがロシア代表監督に

Желаем успехов на новом посту.

私もシャーヴァと同様成功を祈ります、と書いておきます。

ロシアリーグ開幕前・移籍情報

2012年夏の移籍情報

2012-2013シーズン開幕まで一週間切ったところで、現時点での移籍情報を書いておきます。
今週末に追加分を補充する作業ができるかどうかは、仕事の具合次第なのでわかりません。

※開幕日時点での移籍情報はこちら

1.アラニヤ・ウラジカフカス
加入
ルドネイ(ブラジル) クルゼイロ(ブラジル)→
ドミトリー・ゴルボフ ディナモ・ブリャンスク→
ウラジーミル・ホジン トルペド・モスクワ→
カルロス・カルドソ(ブラジル) パンドゥリー(ブラジル)→
デイヴィダス・シェンベラス(リトアニア) ツェスカ・モスクワ→

移籍
マラト・ビクマエフ →アクトベ(カザフスタン)
コスタ・バルバロウセス →パナチナイコフ(ギリシャ)

2.アムカル・ペルミ
加入
ヴァジム・ガグロエフ FKニージニー・ノヴゴロド→
アレクセイ・レブコ トミ・トムスク→
ミハイル・ベロフ ロコモチフ・リスキ→

移籍
アンドレイ・トプチュ 契約解消

3.アンジ・マハチカラ
加入
ラシナ・トラオレ(コートジヴォワール) クバン・クラスノダール→
フョードル・スモロフ ディナモ・モスクワ→
セルデル・セルデロフ ツェスカ・モスクワ→

移籍
ヤン・ゴレンダ(チェコ) →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
マハチ・ガジエフ フリーエージェント
ベヌア・アングブワ(カメルーン) →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ

加入の可能性あり
セイドゥ・ケイタ(マリ) バルセロナ(スペイン)
ウェスリ・スナイデル(オランダ) インテル(イタリア)
ミロスラフ・ストフ(スロヴァキア) フェネルバフチェ(トルコ)

☆えー、スモロフが!ディナモは何を考えているのか相変わらずわからない。

4.ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
加入
ドミトリー・クドリャショフ FKニージニー=ノヴゴロド→
セルゲイ・ヴァガノフ FKニージニー=ノヴゴロド→
ドミトリー・アイドフ FKニージニー=ノヴゴロド→
エゴール・タラカノフ FKニージニー=ノヴゴロド→
マチヤ・ドヴォルネコヴィチ(クロアチア) FKニージニー=ノヴゴロド→

移籍
イナル・ゲチゲジェフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ

加入の可能性
シャミーリ・アシリダロフ テレク・グローズヌィ

☆FKニージニー=ノヴゴロドの一部リーグ撤退により、多数の選手を受け入れています。クドリャショフ以外知らないけど。

5.ディナモ・モスクワ
加入
オトマン・バッカル(オランダ) PSVアイントホーフェン→
ゴルドン・シリデンフェリド(クロアチア) アイントラフト(ドイツ)→

移籍
アレクサンドル・サメドフ →ロコモチフ・モスクワ
ウラジーミル・キセンコフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
ボリス・ロテンベルグ →オリンピアコス(キプロス)
トミスラフ・ドゥイモヴィチ(クロアチア) →モルドヴィヤ・サランフョードル・スモロフ →アンジ・マハチカラ
アレクサンドル・エプリャヌ(モルドヴァ) →クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ

加入の可能性あり
マラート・イズマイロフ スポルティング(ポルトガル)
アレクサンドル・アリエフ(ウクライナ) ディナモ・キエフ(ウクライナ)

☆フィンランドとの二重国籍を持つロテンベルグは、父やおじさんがヒムキのスポンサーをしているSMPバンクの経営陣、兄がガスプロム=エクスポルトのマネージャーという、何だかリッチな家系の人です。父方の人たちはロシア柔道協会の役員でもあります。この時期にキプロスへというのは、経済的な絡みでもあるのだろうか?と勘ぐってしまう。

6.ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
加入
ルカ・ジョルジェヴィチ(モンテネグロ) →モルゲン(モンテネグロ)
レヴァン・ケニヤ(グルジア) →シャルケ04(ドイツ)

加入の可能性あり
デニス・グルシャコフ ロコモチフ・モスクワ
アンドレアス・グランクヴィスト(スウェーデン) ジェノア(イタリア)
シモネ・ペペ(イタリア) ユヴェントス(イタリア)
エセキエリ・ガライ(アルゼンチン) ベンフィカ(ポルトガル)
エディン・ジェコ(ボスニア) マンチェスター・シティー(イングランド)

☆アルシャーヴィンの去就ははっきりせず。たぶん残留しない。

7.FKクラスノダール
加入
ウラジスラフ・イグナチエフ ロコモチフ・モスクワ→
イーゴリ・スモリニコフ ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ→
ルスラン・ナフシェフ トミ・トムスク→
アンドレイ・シニツィン エニセイ・クラスノヤルスク→
セルゲイ・キスリャク ルビン・カザン→
ウラジーミル・コマン(ハンガリー) モナコ(フランス)
※ハンガリー国籍なので本来姓→名かも知れませんが、ФНКの表記のままとしました。

移籍
アレクサンドル・クリチー(ベラルーシ) 契約終了
ウラジーミル・タタルチュク →スパルターク・ナリチク

8.クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
加入
ピョートル・ネモフ ルビン・カザン→
エヴゲニー・バリャイキン トミ・トムスク→
アルチョム・デリキン トルペド・ウラジーミル→
ルイス・カバリエロ(パラグアイ) オリンピア(パラグアイ)→
パブロ・セバリオス(パラグアイ) オリンピア(パラグアイ)→
アレクサンドル・エプリャヌ(モルドヴァ) ディナモ・モスクワ→

移籍
アントン・ボビョール →モルドヴィヤ・サランスク

☆ネモフが帰ってきたが、ボビョールが去るのは寂しい。

9.クバン・クラスノダール
加入
アンヘリ・デアリベルト(スペイン) バレンシア(スペイン)→
ダニエリ・ニクラエ(ルーマニア) モナコ(フランス)→

移籍
ラシナ・トラオレ(コートジヴォワール) →アンジ・マハチカラ

加入の可能性あり
ゲオルギオス・サマラス(ギリシャ) セルティック(スコットランド)
イブラギマ・バリデ(セネガル) オサスナ(スペイン)
クリスチアン・テナセ(ルーマニア) ステアウア(ルーマニア)

10.ロコモチフ・モスクワ
加入
ヴェドラン・チョルルカ(クロアチア) トッテナム(イングランド)→
アレクサンドル・サメドフ ディナモ・モスクワ→

移籍
ウラジスラフ・イグナチエフ →FKクラスノダール
アントン・アメリチェンコ(ベラルーシ) →テレク・グローズヌィ
ミハイル・ペトルセフ →ドニエプル・スモレンスク
ニキータ・ラピン →スヴェスダ・リャザン

加入の可能性
ディエゴ(ブラジル) アトレティコ(スペイン)
ブラク・ウィルマズ(トルコ) トラブゾンスポル(トルコ)
アリベルト・ジラルジーノ(イタリア) ジェノア(イタリア)

11.モルドヴィヤ・サランスク
加入
アントン・ボビョール クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ→
ロマン・コンチェダロフ スパルターク・ナリチク→
ドミトリー・アバクモフ カマーズ・ナーベレジュヌィエ=チェルヌィ→
トミスラフ・ドゥイモヴィチ(クロアチア) ディナモ・モスクワ→
ダリボル・ヴォラシュ(スロヴェニア) シェリフ(モルドヴァ)→

加入の可能性
エヴゲニー・アルドニン ツェスカ・モスクワ

12.ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
加入
アレクサンドル・シェシュコフ スパルターク・モスクワ→
セルゲイ・ベロウソフ トルペド・モスクワ→
イナル・ゲチゲジェフ ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド→
ウラジーミル・キセンコフ ディナモ・モスクワ→
ヤン・ゴレンダ(チェコ) アンジ・マハチカラ→
ベヌア・アングブワ(カメルーン) アンジ・マハチカラ→

移籍
イーゴリ・スモリニコフ →FKクラスノダール
ミハル・パパドプロス(チェコ) →ザグレムベ(ポーランド)

13.ルビン・カザン
加入
ミハイル・プレチケ(モルドヴァ) アカデミヤ(モルドヴァ) →
イヴァン・マルカノ(スペイン) ビリャレアル(スペイン)→
イヴァン・テムニコフ ディナモ・ブリャンスク→

移籍
ピョートル・ネモフ →クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
ホナタン・バリエ →レクレアチボ(スペイン)
マラート・ドイアチ →シンニク・ヤロスラーヴリ
ソロモン・クヴェルクヴェリヤ(グルジア) →ネフテヒミク・ニジェネカムスク
セルゲイ・キスリャク →FKクラスノダール

加入の可能性
オラ・トイヴォネン(スウェーデン) PCV(オランダ)
ラフィク・ジェッブル(アルジェリア) オリンピアコス(ギリシャ)
ブルノ・ソリアノ(スペイン) ビリャレアル(スペイン)
レナート・ヤンバエフ ロコモチフ・モスクワ
キム・チェリストリョム(スウェーデン) リヨン(フランス)
マヌエル・フェルナンデス(ポルトガル) ベシクタシュ(トルコ)
バフェチムビ・ゴミス(フランス) リヨン(フランス)
エリアス(ブラジル) スポルティング(ポルトガル)
パヴェル・ママエフ ツェスカ・モスクワ

14.スパルターク・モスクワ
加入
イリヤ・クテポフ アカデミヤ・トリヤッティ→
ロムロ(ブラジル) ヴァスコ=ダ=ガマ(ブラジル)→

移籍
アレクサンドル・シェシュコフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
アントン・ホディレフ →シビリ・ノヴォシビルスク

加入の可能性
ダヴィデ・アストリ(イタリア) カッリャリ(イタリア)
フェリペ・メロ(ブラジル) ガラタサライ(トルコ)
アリベルト・チノ・コスタ(アルゼンチン) バレンシア(スペイン)
ウサマ・アッサイディ(モロッコ) ヘーレンフェン(オランダ)
イヴァン・ラキチ(クロアチア) セビージャ(スペイン)
アイメン・アブデンヌル(チュニジア) トゥールーズ(フランス)

15.テレク・グローズヌィ
加入
アントン・アメリチェンコ(ベラルーシ) ロコモチフ・モスクワ→
マゴメド・ミトリシェフ スパルターク・ナリチク→

加入の可能性
ヴァレリー・ボジノフ(ブルガリア) スポルティング(ポルトガル)

16.ツェスカ・モスクワ
加入
マリオ・フェルナンデス(ブラジル) グレミオ(ブラジル)→

移籍
セルデル・セルデロフ →アンジ・マハチカラ
デイヴィラス・シェンベラス(リトアニア) →アラニヤ・ウラジカフカス

加入の可能性
ラスムス・エリム(スウェーデン) AZ(オランダ)
パウリーニョ(ブラジル) コリンチャンス(ブラジル)
マチアス・スアレス(アルゼンチン) アンデルレヒト(ベルギー)

このФНКの移籍情報リストは、例のごとく、「加入の可能性」のリストはあっても、ロシアリーグ外に移籍するかもしれない情報については載っていないのです。
一部リーグの始まる直前に、財政的な問題でカマーズ、FKニージニー=ノヴゴロド、トルペド・ウラジーミルが撤退してしまうという問題が起こったため、特に同じ都市や近隣都市のクラブはこれらのクラブの選手たちの受け入れをしています。
ネモフ、サメドフ、ボビョールらが移籍先で活躍しますように。

2012年7月15日日曜日

覚悟は必要か

「楽しくなければ語学じゃない」
黒田龍之助先生は『語学はやり直せる!』でそう書いていらっしゃる。

しかし、このたびの黒田先生の新著『外国語をはじめる前に』では、「外国語学習がうまくいかないそもそもの原因は気軽に始めることではないか」と語っていらっしゃる。

あれ?
気軽に始めちゃいけませんでしたか?

黒田先生おっしゃるところの外国語学習挫折のサイクルとは
気軽にはじめる

すぐ劇的な効果を期待する

なかなか効果は現れない

新しい方法を探して、再びはじめる

それでもうまくいかない

すべてが嫌になり勉強を止める

しばらくするとまた気軽に挑戦する

私が思うに、気軽に始めること自体はよいのだ。
でもそれで劇的効果は表れないのは確か。
学問に王道なし。
時間をかけないことには上手くならない。

今期のロシア語の授業は、復習が大切だと言うのに時間が取れなくて悩んでいる。
授業においてメフィストフェレスのような速さで駆け抜けた課の内容が把握できず、困惑したままだ。
(何を質問したらいいかさえわからない。だから先生が「何か質問はありますか?」とおっしゃっても質問もできない。)

でも昨日思い立って復習してみた。
サッカーが題材になっている文例だけ拾い出して、もう一回見直し、復習してみた。
(まだ途中)

あの日を思い出す

文句を言いながらも、この時間は「らららクラシック」を観ている。
今日はドビュッシー特集か。
奇しくも鈴木晶先生訳の分厚い『ディアギレフ 芸術に捧げた生涯』を読み始めたところだった。
実は私が生まれて初めて生で観たバレエはドビュッシーの「牧神の午後」なのだ。
初めての国外旅行で、オクチャプリスキー劇場のガラ公演を観た、その中の一つ。
8月下旬だったから、プレシーズンの新人公演だったはず。
正直に告白すると、ちょっと眠たかった。
が、演目の中でしっかり記憶に残っているのがこの「牧神の午後」だけなのだ。
異様だったから。
衣装や舞台美術や、あのとき観たバレエと今TVで観ているのとあまり変わらないような気がするが、ディアギレフ&ニジンスキーによる初演の時からあんまり変化はないのだろうか?

さて、もう一冊。
ヴェニヤミン・カヴェーリンの『二人のキャプテン』も手元にあり、読もうと試みているが、これも分厚い!
この本は、既に記憶の彼方に去っていたミュージカル「ノルドオスト」の原作だ。
2002年秋、モスクワのドブロフカミュージカル劇場(当初日本のマスコミでは「文化宮殿劇場」と書かれていたはず)で起きたチェチェン独立を主張する武装勢力による占拠事件が起こった時に上演されていた、あのミュージカルである。

当時のロシアでは、劇場と劇団は一体であり、レパートリー制(日替わりで違う演目を演じる)が一般的だった(←今でも一般的なはずだ)のに、この劇場ではぶっ続けで「ノルドオスト」1本を演じていた。
国ではなく企業(ジルだったはず)をバックにして、新しい方式をロシア演劇界に持ち込み、ヒットしていた。
その最中に起こった悲劇だった。

あんな事件が起こってから、この本を読もう、あるいは劇や映画(ソ連時代にモスフィルムが映画化している)を観ようなどというかの国の人がどれだけいるのか、私には測りかねる。
が、邦訳は今年になって出たのだ。

海と山の対決

というのを「12の椅子」に書きましたが、その試合です。
チェルノモーレツ・オデッサ対ゴヴェルラ=ザカルパチエ・ウジゴロド

黒海VSウクライナ最高峰です。

あ、さらに追加点。
44分レオ・マトス2点目。
3-0で前半終了。
オデッサ圧勝の気配だ。

ゴヴェルラはやはり苦しい。
2点目のオデッサの点は相手(エヴゲニー・エリセエフ)のオウンゴールなのだ。
先発メンバーにも、ベンチにも、日本人選手の名前はないようだ。
残念ながら今日はプレミアデビューなし。

この勢いで行って、1節だけでもトップに立って欲しくなってきた。

あら、しかし1点返されてしまいましたよ。

場を外している間にもう1点!取られている!
楽勝かと思いきや、ロシア代表のような連中であることよ。
首位は無理か。

ディナモは手堅く勝ったようだ。

ディデンコ~~!!

3:2の辛勝でした。
あーあ、今シーズンも厳しそうだ。

2012年7月14日土曜日

ルビンまず1勝

ロシアスーパーカップは、帰りがけに携帯でチェックした時はまだ0-0だったが、帰宅したら既にルビンが2点とっていた。

ケルジの無得点続く、か。
ゼニットのファンではないのだが、得点して自信を取り戻してほしかった。
いや、彼はあまり深刻にならず「ゴールできないこともあるものさ」くらいに受け止めていてくれているとおもうけれど。

一部二部

私はロシアとウクライナ以外のリーグを殆ど観ていないので、各国のリーグの名称など用語を意識して記憶してはいない。

トップリーグは
イングランド:プレミアリーグПремьер-лига
イタリア:セリエA
フランス:リーグアン
スペイン:リーガ・エスパニョーラПремера
ドイツ:ブンデスリーガ
オランダ:エールディヴィジ
日本:Jリーグ
などと、日本では書かれているようだ。
正式名称の訳ではなく、便宜上の通称的な呼び名として。

トップリーグのすぐ下のリーグは
イングランド:チャンピオンシップЧемпион-Лига
イタリア:セリエB
フランス:リーグドゥ
スペイン:リーガ・エスパニョーラ2部(セグンダ・ディビシオン)
ドイツ:ブンデスリーガ2部
オランダ:エールステ・ディヴィジ
日本:J2

イングランドの名称が独特ですね。
プレミアリーグ>フットボールリーグ・チャンピオンシップ>フットボールリーグ・リーグ1>フットボールリーグ・リーグ2
イタリアやフランスは単純に
セリエA>セリエB
リーグアン(1)>リーグドゥ(2)
オランダは
エールディヴィジ>エールステ・ディヴィジ(一部リーグという意味)
※現在ツェスカ・モスクワにいる日本人選手は、「ツェスカに移籍するかも?」というニュースがあるまで私(だけではなく、恐らく当時のロシア語学習者の殆ど)にとって見たことも聞いたこともない、要するに知らない人だったのですが、このエールステ・ディヴィジで活躍した選手だと報じられていました。エールディヴィジとエールステ・ディヴィジがごちゃごちゃになってよくわからないなどと困惑していたものだった(まあ、わからなくてもかまわないのだが)。

日本は
Jリーグ(J1))>J2>JFL

ロシアでは
プレミアリーグПремьер-лига>一部リーグПервая лига>二部リーグВторая лига
プレミアと一部は「全国区」で、二部リーグは中央・西部・東部・沿ヴォルガ=ウラル・南部の5つの地区に分かれてのリーグ戦を行います。

ウクライナは
プレミアリーグПремьер-лига>一部リーグПервая лига

このリーグの級のことをディヴィジョンと言い、ロシア語ではдивизионといいます。
最近英語から入った単語のようで、研究社の露和にも載っていないとか。
サッカーの記事ではよく見るので辞書を引かずとも、推察できたけれど。

27-5
Он до сих пор (играл)(поиграл) в команде второго дивизиона.
☆до сих порは不完了体とのみ結合すると考えよう。
☆до сих пор неは不完了体・完了体どちらとも結合する。

この場合は、上の「不完了体とのみ結合」に該当する。

Он до сих пор играл в команде второго дивизиона.
彼はこれまで二部リーグのクラブでプレイしていた。

授業では「二軍でプレイしていた」という訳があり得るかという話が出たけれど、あるクラブの中でのトップチームに対しての控えのチーム・リザーブチーム・サテライトチームにあたるものは、ロシア語ではмолодёзная командаと言うので、ディヴィジョンとは別の事項となります。
このмолодёзная командаは、ロシアの場合、常にトップチームの試合に帯同し、トップチームの試合の前日に同じカードで試合を行います。
直訳だと「若者向けチーム」だけど、調子を落としたり怪我から復帰したばかりの年配の選手が出場することも普通にあります。
リザーブチーム同士でのリーグ戦はТурнир молодежных командと言います。
リザーブチームのリーグ戦覇者は、トップチームのリーグ戦の優勝チームとは一致しないことの方が多いです。

このリザーブチームのことも、各国でいろいろ独特の言い方があるようです。
スペイン:カンテラ
イタリア:プリマヴェーラ
など。

アレクサンドル・メルケルが頭角を現したのはミランのプリマヴェーラにおいてでした。

デニス・チェリシェフが所属するレアル・マドリーのリザーブチームはレアル・マドリー・カスティージャというようだけれど、ロシア語ではレアル・マドリーと書かれていることが多いです(←紛らわしい)。

Он до сих пор играл в молодёзной команде.

無敵の勝者

サッカーでは、「一度も試合に負けたことがない」なんていうのはちょっと考えられない。
無敗でシーズンを終えた、くらいなら稀にあるが。
過去をずっと遡ってもずっと無敗だなんて、ありえないだろう。

27-35
Они до сих пор не (проиграли)(проигрывали) ни одного матча.

☆до сих порは不完了体とのみ結合すると考えよう。
☆до сих пор неは不完了体・完了体どちらとも結合する。

ゆえに、
Они до сих пор не проиграли ни одного матча.
Они до сих пор не проигрывали ни одного матча.
どちらもあり。
彼らはこれまで1試合も負けていない。

思い浮かぶのはフィギュアスケーター(ペア)のイリーナ・ロドニナ。
アレクセイ・ウラノフ→アレクサンドル・ザイツェフと相方は変わったが、世界選手権10連覇、オリンピック3連覇と、加えてヨーロッパ選手権も11連覇と、凄まじい絶対王者ぶりだったらしい。

さて、サッカーに話を戻すと、「負けていない」ではなく「勝っていない」で覚えたほうが現実的か。
ネガティヴな文面になるが、例えば昇格してきたクラブがまだ1勝も挙げていないというシチュエーションならあり得るだろうから。
これまでは未勝利だけれど、ここから頑張る!みたいなものを想像してみる。





もっとありがちな話:「昔はよかった」

昨日開幕したウクライナプレミアジーグ2012-2013シーズン、私が贔屓にしているチェルノモーレツ・オデッサはアウェイでゴヴェルラ=ザカルパチヤ・ウジゴロドとの対戦が今日行われます。

これは、早速間違っていて、アウェイではなくホームでした。

といってもウクライナ時間20時、日本との時差6時間なので2時からか。
観られそうにない。


ロシアスーパーカップはモスクワ時間16:00からサマラで。
日本時間21:00.
これも観られないか。
サマラのスタジアムなので、クルィリヤのHPでも案内がされている。

チェルノモーレツの開幕戦、自分自身は観られなそうなのですが、実況中継の放送の案内が公式サイトのニュース欄にあったので、「12の椅子」に載せておきました。
クラブの公式サイトではテキストライヴしかやりません。

チェルノモーレツも、クルィリヤ=ソヴェートフも、私がこの方面のサッカーをチェックするようになった頃には名門と言うほどでもない地方の中堅クラブで、そこそこ頑張っているという印象だったのですが、近年はかなり厳しい状況に直面しています。
チェルノモーレツは一部降格も経験しました。
このところ残留か否か?をシーズン終盤までひやひやしながら見守っているというのが常態化し…。

28-16
Раньше наша команда (играла)(сыграла) намного лучше, чем теперь.

☆「以前、かつて、今までに」という意味でのраньшеは不完了体動詞とのみ結合

ゆえに、不完了体動詞が正解。

Раньше наша команда играла намного лучше, чем теперь.
我がチームはかつては今よりずっといい試合をしていた。

いや、そんなことは決して言うまい。


ありがちな話:「もっと早くにしておくべきだった」

28-10
Надо было раньше (начинать)(начать) готовиться к чемпионату.
リーグ戦までにもっと早く準備を始めるべきだった。

ウクライナプレミアリーグは、昨日ヴォルィン・ルツク対カルパティ・リヴォフの試合をもって2012-2013シーズンが始まりました。

今日は名門ディナモ・キエフ対ウクライナ・カップ覇者メタルルグ・ドネツクなど4試合。
チェルノモーレツ・オデッサの開幕戦も行われます。
対戦相手は昨シーズン一部リーグで優勝して昇格してきたゴヴェルラ=ザカルパチヤ・ウジゴロド。
加藤康弘という日本人選手が所属しています。
ウクライナプレミアデビューなるでしょうか。
私はチェルノモーレツファンなので、この試合だけは応援するわけにはいきませんが、両クラブとも、上記のようなことを言わずに済むように願いたいものです。

★これも不完了体動詞начинатьと完了体動詞начатьのどちらを選びますか?という問題。

☆「以前、かつて、今までに」という意味でのраньшеは不完了体動詞とのみ結合

☆しかし、現実化しなかったこと(「完結していない動作」)については、完了体動詞とも結合し、遺憾・非難・驚愕等主観的な意味が付与される。
1.почему~ ?「なぜ~したのか(しなかったのか)?」←実質、非難・批判
2.если бы など仮定法「~だったら(よかったのに)」
3.надо было, должен былなど「~すべきだった」

この3パターンを覚えておけばよさそうだ。
いずれにせよ、このパターンではраньшеは単なる「今まで、かつて」という意味よりも、「(現実よりも)もっと早くに」という、比較級的な意味が出てきているように感じられる。
(なお、単純に比較級の意味でのраньше「~より早く」は、完了体・不完了体いずれとも結合する。

上記の問題は、この3.に該当するので、不完了体動詞начинатьと完了体動詞начатьどちらもあり。

Надо было раньше начать готовиться к чемпионату.
と、完了体動詞を使った場合は、「もっと早く準備を始めておくべきだった!今頃になって…もう遅いじゃないの~!」という気持ちがこもってしまいます。

まあ、現実にはよくある話だ。
わかっていても、人生そんなに段取り良くいくわけではないのだ。
(と、元来怠け者の私は言い訳するのでした。)

過去のいつかに

29-29
Сборная России по футболу когда-нибудь (выиграла)(выигрывала) у сборной Бразилии?
サッカーのロシア代表は、これまでブラジルに勝ったことがありますか?

☆この文章で、完了体動詞выигралаと不完了体動詞выигрывалаの、どちらを選ぶべきかという問題だ。

★когда-нибудьは過去時制においては、不完了体とのみ結合し、未来時制では完了体とも不完了体とも結合しうる。

ゆえに、上記の問題の答えは、выигрывалаだ。

☆さて、この文章に対する答えは?
つまり、ロシア代表がブラジルに勝ったことがあるのか?というと、

Нет, у сборной Бразилии она никогда не выигрывала.
である。

1994年6月20日サンフランシスコ(ワールドカップだろう)
ブラジル 2-0(1-0) ロシア

1996年8月28日モスクワ(親善試合だろう)
ロシア 2-2(1-1) ブラジル
唯一の負けなかった試合。

1998年11月18日フォルタレザ
ブラジル 5-1(3-0) ロシア

2006年3月1日モスクワ
ロシア 0-1(0-1) ブラジル

4戦1分3敗。

但し、ビーチサッカーでは勝っている。
昨年のワールドカップ決勝で見事にブラジルを破って優勝している。
見事だった。
(でも、先日ヨーロッパ選手権の決勝でスペインに負けて準優勝だった。)

それから、ホームレスサッカーでも数年前に栄冠を手にしている。

Сборная России по пляжному футболу когда-нибудь выигрывала у сборной Бразилии?
Да! Она выигрывала у сборной Бразилии.

2012年7月11日水曜日

現時点での候補者



Российский футбольный союз официально информирует о том, что организация планирует провести в полном соответствии с нормами ФИФА и УЕФА консультации по поводу назначения на должность главного тренера национальной сборной России со следующими специалистами:

Рафаэль Бенитес
ラファエリ・ベニテス
スペイン人。バレンシア、リヴァプール、インテル・ミラノなどの監督をしていた人。

Анатолий Бышовец
アナトリー・ブィショヴェツ
キエフ出身。ソ連時代ディナモ・キエフで活躍したFW。監督としては、ディナモ・モスクワ、ゼニット、トミ、ロコモチフ、クバン、シャフチョール・ドネツクなど。ソ連代表監督としてソウルオリンピックで金メダル。

Марсело Бьелса
マルセロ・ビエルサ
アルゼンチン人。アルゼンチン代表、チリ代表、アスレティック・ビルバオなどの監督をしてきた。

Валерий Газзаев
ヴァレリー・ガザエフ
オセット人。ロシア代表監督、ツェスカ・モスクワ、ディナモ・キエフなどの監督をしていた。
有能な監督だけれど、「疲れた」と言って中途で放り出すことがある。かと思うと、違うクラブの監督になったり…。

Хосеп Гвардиола
ホセプ・グヴァルディオラ(グアルディオラ)
スペイン人。バルセロナの監督をやめたばかり。

Фабио Капелло
ファビオ・カペッロ
イタリア人。レアル・マドリード、ミラン、ユヴェントスなどの監督だった。イングランド代表監督をユーロ直前(2月)に辞めた。
この記事によると、息子も乗り気?

Андрей Кобелев
アンドレイ・コベレフ
ロシア人。クルィリヤ=ソヴェートフの現監督さん。えー、代表監督に?!

Юрий Красножан
ユーリー・クラスノジャン
現ロシアB代表監督。ナリチク出身で、おそらく民族的にもそちらの人。スパルタク・ナリチクのプレミア昇格に貢献。昨シーズンはロコモチフ・モスクワ監督を解任され、アンジ・マハチカラの監督に至っては1試合もしないうちにヒディンクと交代させられた。

Марчелло Липпи
マルチェロ・リッピ
イタリア人。イタリア代表監督など。インテル、ユヴェントスの監督だった。

Валерий Непомнящий
ヴァレリー・ネポムニャシー
以前サンフレッチェ広島の監督をしていた人。カメルーン代表、ウズベキスタン代表監督、最近はトミ・トムスク監督。

Николай Писарев
ニコライ・ピサレフ
現ロシアU21監督。クルィリヤ=ソヴェートフ監督も経験している。U21の前はビーチサッカーロシア代表監督。

Харри Рэднапп
ハリー・レドナップ
パヴリュチェンコがいた頃のトッテナム監督。

Юрий Семин
ユーリー・ショーミン(セミンではありません)。
ロシア代表監督経験あり。現ディナモ・キエフ監督。その前はロコモチフ・モスクワ監督。
現時点で、ロシアサッカー協会が挙げた代表監督候補である。
マンチェスター・シティーの監督は、今日契約を延長したので、リストから外れたようだ。
あと、スパレッティさんがいない。
関心を持っている、という情報もあったのだけれど。

2012年7月10日火曜日

ウクライナスーパーカップ

メタルルグ・クズバス,先制。

昨夜はPCをつけたまま(スポルト2で放映している一部リーグの試合を観ながら)眠ってしまった。
起きたらテニスの試合になっていた。(3時頃か?)
ウィンブルドンだったのかしら?

トミ・トムスク、スパルターク・ナリチク、FKヒムキなど、プレミアの試合で見なれていたチームの試合結果がどうなったのか気にはなったけれど、PCを消して眠ってしまった。

Ротор — Томь 1:0
Волгарь — Химки 1:1
Спартак-Нальчик — Уфа 1:0
今日はウクライナのスーパーカップ、メタルルグ・ドネツク対シャフチョール・ドネツクの試合があるが、22:00~ということは、朝の4時。
起床時間じゃないか。

その前にロシア一部リーグの試合をちょっと見ておこう。

今、メタルルグ・クズバス対ネフテヒミクの試合はハーフタイムになったが、変に陽気な女性の声の歌をやっている。
(はっきりいって騒々しい。)

後半始まって早々に、クズバス2点目。
セットプレイから上手く頭を合わせる。

3点目が「入ってしまった」。
ミドルを打ったら、あれっという感じでゴールへ。
GKが迂闊だったともいえる。

結局は3-1であった。

次はトルペド・モスクワ対バルチカ・カリーニングラード
ラメンスコエのサトゥールンスタジアムでやるのだ。
サトゥールン(土星)のマークが映る。
懐かしいと言うよりも、心が痛い。
黒白のトルペドのユニフォームも(変わってはいるのだろうが)、懐かしい。

おおおおお、トルペード!
マラジェッツ!
バルチカのDFのオウンゴールのようだけれど。
トルペド先制。

ハーフタイムだが、トルペドの試合は、これまでの地方のクラブがホームの試合と違って、前半のまとめがありました。
意外なことにシュート数はバルチカの方が多い。

あーらら。
耐えきれず同点に。
FKを得て、ガツコが放ったシュートはトルペド選手の壁を越えてゴールへ。

結局は引き分けに終わりました。

次の試合が始まりそう。
(国歌斉唱しているところ)
サリュート対シビリ戦だけれど、もう眠い。

追記
肝心のウクライナスーパーカップですが、観ようと思ったらもう終わっていました。
メタルルグ・ドネツクはあえなく零封されていました。

2012年7月9日月曜日

服喪の中での開幕

今日・明日と、ロシア一部リーグ第一節が行われる。
先日クラスノダール地方を襲った大洪水の犠牲者を悼むために、今日は服喪の日に定められた。

Матчи 1-го тура SUPRA-Первенства ФНЛ начнутся с минуты молчания

Скорбим вместе с вами...

エニセイ・クラスノヤルスク対シンニク・ヤロスラーヴリの試合は、1分間の黙祷をもって始められた。

エニセイが先制!

前半終了間際の5分間に、エニセイは2点挙げて、ハーフタイムに。
ハーフタイムには解説も何もなく、騒々しい音楽がスタジアムに流れている。
観客席はがらがら。

シンニクはアディショナルタイムにようやく1点を返す。
13番がクロスすると思わせ、自らゴール前へ、そこで放ったシュートはポストに当たり、跳ね返ってゴールへ。

2:1で試合終了。
お疲れ様。

ウラル・エカテリンブルグ対ペトロトレスト・サンクト=ペテルブルグ
前半30数分にして3-0.
一方的な試合になりそうだ。
最初はPK,次は真正面、3点めはFK。
2部から昇格してきたペトロトレストが攻めている時間帯は殆どない。
4点目。
あ~、と思わず溜息が。
GK、そこでこけるな。
DF棒立ち、という。

2012年7月8日日曜日

ポスト・フィアスコ

Около пяти человек своим безволием портят атмосферу в команде.

「5人くらいの選手がやる気のなさによってチームの雰囲気を壊していた。」

発言したのはオレグ・サレンコ、94年のアメリカ大会で得点王になった(同時受賞したストイチコフは、1試合5得点というのが何とも怪しいと文句を言っているが)あの彼だが、彼でなくても、ロシア代表の面々を一新するべきだと考えているのは、何も彼だけではないだろう。
いや、もっと早くにアドフォカートはそうするべきだったのだろうが。

ウクライナでは、英雄シェフチェンコやヴォロニンが代表から身を引く旨表明したが、ロシアではあの不甲斐ない敗退の後、代表引退を明らかにした選手はいないのではないだろうか。
選手たちは案外淡々とこの結果を受け入れているのだろうか。

サレンコの発言にある「やる気のなさでチームの雰囲気を悪くしていた5人くらいの選手」というのが具体的に誰を指すのか定かではないが、代表チームでずーーーと得点していなくても呼ばれ続けている、国外クラブでポジションを失ったらロシアに帰って来て暖かく迎え入れられてしまっている、そんな環境にぬくぬくと甘んじている、というわけだから、推して知るべし。

その5人をほんとうに代表から追放してしまったら、ショッキングだろう。
一時的には弱体化するだろうし。
けれど、そのぐらいやって欲しい気がする。
(と、言いますか、とっくにそう思っていたんだ。)

Надо подгонять молодых, голодных и оставлять игроков, которые еще хотят играть".

彼らのことを、個々については、愛しく、労痛く思う。
実際まだまだやれるだろうし。
やる気さえ出せば。
でもそれが問題なのだ。
2002年のときも、2010年のプレイオフでも、似たような状況でずるずるといってフィアスコに行きあたったのだ。

彼らのことを憎いわけではもちろんないのだけれど、ロシア代表が発表される度に、「今度も?」という釈然としない思いがしていたものだ。
サメドフとか、ジューバとか、ロシアリーグで頑張ってきた選手たちを思い浮かべると、彼らを差し置いて何故に?という疑問がわき上がる。

どちらにせよ、誰にしても、奮起していただきたい、ということなのだが。

有名猫の話

もちろん、エルミタージュの番猫たちも載っている。

『歴史を変えた100匹の猫』

第一章 科学と自然
ティブルス ある動物種を絶滅させた猫(ニュージーランド) 
スノーボール 殺人犯を捕まえた猫(カナダ)
マセク 闇の中で光を放った猫(オーストリア(現クロアチア))
*ニコラ・テスラの飼い猫。マセクはセルボ・クロアチア語で「雄猫」。
ブラックベリー マンチカン族の女王(アメリカ) 
F.D.C.ウィラード 物理学者になった猫(アメリカ)
サー・アイザック・ニュートンの猫 キャットドア誕生の秘密(イギリス)
ティー・シー 発作を予知した猫(イギリス)
CC 世界初のクローン猫(アメリカ)
*CCのその後。幸せに暮らしているようでほっとする。遺伝子を提供した(提供させられた)のは三毛猫レインボーだが、CCは白黒縞猫だ。“愛猫のコピー”産業が流行らない理由は、①莫大なお金が要る②遺伝子情報が同じでもオリジナルそっくりになるわけではない③それに、例えオリジナルそっくりだったとしても、愛猫はやっぱり唯一無二の存在なのだ!ということなのではないか。
アコースティック・キティー CIAの盗聴器にされた猫(アメリカ)
オールボール ゴリラと遊んだ猫(アメリカ)
*「ペットの猫が欲しい」という希望を手話で伝え、子猫を飼うことになったゴリラのココ。悲しいことに一年足らずでオールボールは世を去る。大切な存在を失ったココは何日も嘆き続けたという。
シュレーディンガーの猫 宇宙でもっともなぞめいた猫(ドイツ)
書ききれなかった猫たちのリスト
・歴史に残る最初の飼い猫(キプロス)
・ドクターズ・デビルズ(イギリス)
・シシー(ドイツ・/フランス) シュバイツァー博士の飼い猫
・タマ(日本) オムロン社の猫型ロボット
*これ出すくらいならドラえもんの方が歴史や世界を変えたと言えるのではないだろうか?
・低刺激猫(アメリカ)
*猫アレルギーを起こさない猫だそうだ。

第二章 歴史と政治
ナジェム 名前を持った最初の猫(エジプト)
*「いとしい者、人気者」の意。それ以前にはどの猫も単に「マウ(ニャーと鳴く者)」と呼ばれていた。
ムエッザ ムハンマドが愛した猫(サウジアラビア)
ディック・ホィッティントンの猫 政治家誕生のきっかけを作った猫(イギリス)
ケイタラー 鳩を運んで囚人を救った猫(イギリス)
招き猫 日本で幸運のシンボルになった荒れ寺の猫(日本)
ラッターキン 殺人犯の汚名を着せられた猫(イギリス)
シン 伝説となった最初のバーマン(ビルマ)
シャム アメリカに渡った最初のシャム猫(タイ)
タイガー ホワイトハウスからさらわれた猫(アメリカ)
オスカー(改めサム) 戦艦ビスマルクをはじめ、何隻もの船を沈めた猫(ドイツ→イギリス)
*オスカーが沈めた船:「ビスマルク」「コザック」「アーク・ロイヤル」
ジョック 歴史的建造物の名物になった猫(イギリス)
*チャーチルの「飼い猫」
アーメダバード 国際問題を引き起こした猫(インド)
スマッジ 組合員になった猫(イギリス)
ハンフリー 英国史上もっとも話題をさらった猫(イギリス)
ブラッキー 言葉をしゃべり、愛の告白までした猫(アメリカ)
キャトマンズ パーティー好きならぬ、パーティ(政党)の花形になった猫(イギリス)
ソックス クリントン政権の非公式マスコット(アメリカ)
コルビー 大学生になった猫(アメリカ)
ルイス 外出禁止令を受けた猫(アメリカ)
書ききれなかった猫たちのリスト
・スリッパーズ(アメリカ)
*セオドア・ルーズベルト大統領の飼い猫
・トム・キトゥン(アメリカ)
*ジョン・F・ケネディーの娘キャロラインの飼い猫
*命婦のおもと?(日本)
*一条天皇の飼い猫。この本には「命婦のおもと」と書かれているが、私の手持ちの『枕草子』(岩波文庫)では「命婦のおとど」になっている。おとど=大臣。
うへにさぶらふ御猫は、かうぶりにて命婦(みゃうぶ)のおとどとて、いみじうをかしければ、かしづかせ給ふが、はしにいでてふしたるに、乳母の馬の命婦、「あなまさなや。入り給へ」とよぶに、日のさし入りたるに、ねぶりてゐたるを、おどすとて、「翁丸、いづら。命婦のおとどくへ」といふに、まことかとて、しれものははしりかかりたれば、おびえまどひて御簾のうちに入りぬ。(第9段)
・ミセット(バチカン)
*レオ十二世の飼い猫
・ホワイト・ヘザー(イギリス)
*ヴィクトリア女王の飼い猫


第三章 芸術と文学
エルミタージュの護衛兵 ロシア随一の美術館を守る猫たち(ロシア)
*当ブログでも何度も紹介した美術館の番猫たち。エリザヴェータ帝の表記が「エリザヴェータ・ペトロフスカ」になっている(ポーランド風?)が、正確には「エリザヴェータ・ペトロヴナ」だ。レニングラード封鎖により激減してしまった猫を補充すべく、「猫列車」でシベリアやヤロスラーヴリから“招集した”という話題はこちら
セリマ 芸術に命を捧げた猫(イギリス)
ビアボーム イギリスの名優たちのお株を奪った猫(イギリス)
ホッジ 辞書執筆に手を貸した猫(イギリス)
キャタリナ ポーの心の秘密に触れた猫(イギリス)
パンガー・バン アイルランド一有名な猫(オーストリア)
*聖パウロ修道院に修業しに来たアイルランド出身の写字生がパウロ書簡集写本の裏にゲール語で書きつけた詩に登場する、おそらく白い猫。
ピーター 主人を狂気へと導いた猫(イギリス)
「旦那様の猫」 文豪ディケンズの心をとらえた猫(イギリス)
ハムレット 文学者仲間のアイドルだった猫(アメリカ)
ブルチネッラ フーガを作曲した猫(イタリア)
カルビン 二人の作家にインスピレーションを与えた猫(アメリカ)
ダイナ 『不思議の国のアリス』の中で二番目に有名な猫(イギリス)
フォス 愛されすぎて現実を超越した猫(イギリス)
コビー 主人のハートを本当に盗んだ猫(イギリス)
ポーラーベア つむじ曲がりのハートをとらえた猫(アメリカ)
*『ニューヨーク・猫物語』というタイトルで邦訳が出ているそうだが、原題の『クリスマスにやってきた猫』の方がいいなあ。
ミスフ二世 カナリアを食べた猫(フランス)
ジョフリー 世界一信心深い猫(イギリス)
書ききれなかった猫たちのリスト
・ミノー(フランス) ジョルジュ・サンドの飼い猫
・タキ(アメリカ) レイモンド・チャンドラーの秘書猫
・プドレンカ(チェコ) カレル・チャペックの飼い猫
・ボッシュとトミー(オランダ) アンネ・フランクの隠れ家での話し相手
・ヒンス(イギリス) サー・ウォルター・スコットの飼い猫

第四章 大衆文化
ペッパー 猫の映画スター第一号(アメリカ)
カスパー 世界一幸運な黒猫(イギリス)
オレンジー スクリーンを彩ったわき役の女王(アメリカ)
ミムジー ライオンのレオの向こうを張った猫(アメリカ)
タウザー ネズミ退治の世界チャンピオン(イギリス)
ラッキー 広告キャンペーンの主役を射止めた猫(アメリカ)
ミャオミックスの猫 広告のために命を落としかけた猫(アメリカ)
ハワード・ヒューズの猫 飼い主にだけはめぐまれなかった猫(アメリカ)
フェットとプロイ 結婚式を挙げた猫(タイ)
ティドルス ロンドン一の太っちょ猫(イギリス)
トニ 世界一女性にモテる猫(イギリス)
ドケット コレクターを喜ばせた迷い猫(イギリス)
フランク インターネット現象になった初めての猫(イギリス)
書ききれなかった猫たちのリスト
・グリマルキン(フランス) 占星術師のストラダムの飼い猫
・デライラ(イギリス) フレディー・マーキュリーの飼い猫
・ルピ(イギリス) イアン・アンダーソンの飼い猫
・ジェリーローラーム(イギリス) T.S.エリオットの飼い猫
・カルーン(フランス) ジャン・コクトーの飼い猫 

第五章 勇者たち
サイモン 英国一の名誉に輝いた海の英雄(香港)
フェイス ロンドン大空襲に立ち向かった猫(イギリス)
ミセス・チッピー 南極大陸を探検した猫(イギリス)
フィリックス 初めて宇宙へ飛び立った猫(フランス)
子猫の登山家 マッターホルンを征服した猫(スイス)
スカーレット アクションヒーローになった猫(アメリカ)
ムールカ スターリングラードの闘いに加わった猫(ソ連)
*「ムールカ」は「ムルカーチ(喉をごろごろ鳴らす)」という動詞からできた、ごくごくありふれた猫の名前。本文には「赤軍(ロシア軍)」という表記が出てくるのがちょっと気になる。ロシア軍ではなく、ソ連軍だと思う。
プレシャス 9.11を生き延びた猫(アメリカ)
トミー 電話をかけた猫(アメリカ)
エミリー ワーストクラスでフランスへ旅した猫(アメリカ)
ルシク 密輸品のキャビアを嗅ぎつけた猫(ロシア)
スパーキー 一万一〇〇〇ボルトの電圧に耐えた猫(イギリス)
トリクシー ロンドン塔にしのび込んだ猫(イギリス)
トリム オーストラリア大陸初周航に加わった猫(イギリス)
グランパ 世界一長生きした猫(アメリカ)
書ききれなかった猫たちのリスト
・ハムレット(カナダ) 第3章に登場したのとは別猫
・アンディー(アメリカ)
・シュー(フランス)
・パツィー(アメリカ) リンドバーグの飼い猫
・ダスティー(アメリカ)


猫のフーガはこれです。



犬編もあります。
「歴史を変えた」と言うほどでもないけれど、歴史を飾った素敵な猫たち。
猫の歴史学入門書!

著者がアメリカ人なのでしかたないが、ネタ猫はアメリカ・イギリス及びイギリスの植民地時代のアジア地域在住が中心だ。
ドイツ・フランス・イタリアあたり、探せばまだまだありそうだし、
ギリシャやトルコはきっともっとあるぞ!
北欧0は悲しい。
ロシアでは、歴史的に有名な猫というと、「ピョートル大帝の猫」のルボークでしょうかね。
著者のせいか訳者のせいかわからないが、引用や表記に不明あるいは不正確な箇所があるのが気になる。

英語文化の素養がないもので、3~4章は飼い主や作品に馴染がなくて、残念だった。
知っていればさらに楽しめただろう。
(作品には未邦訳のものも多い。特に詩集は。)

ポルタヴァ、我が人生最高の日々

シェヴァやヴォロニンは「代表」引退の表明だったけれど、サチコさんは、ポルタヴァのサチコさんは、現役引退を表明してしまった。

サチコさんの場合、代表引退を表明しようにも、代表でプレイしたことがなかったのか。
2シーズン前、2010-2011では、得点ランキングの6位につけ(シェフチェンコなどと同順位)、ハットトリックも決めた。
その印象が強いので、私にとっては«ポルタヴァのサチコさん»なのだが、ヴォルィン・ルツクにいた期間が一番長かったのだ。

軍隊、警察ではアマチュアのクラブでプレイしていて、プロになったのは23歳。
本格的に輝いたのが30代半ばになってだから、とても遅咲きだった。
忘れ難い選手だ。
サチコさんは、「こいつはなかなかいい選手だったね、と言われたらいいなあ、とすごく思っているんだけど」と言っている。
サチコさん、私は忘れない。

ヴァシリー・サチコ
ヴォルスクラ・ポルタヴァのFW、だった。
1975年5月3日生まれ、190センチの巨漢。
ウクライナU19代表の指導陣に加わるようだ。

2012年7月6日金曜日

今日の移籍情報

赤い字で書かれていたのは
(インテルがアラン・ザゴエフに関心を寄せている)
インテルが主語(主格)
アラン・ザゴエフは与格(к+与格で関心の対象)
 
(インテルに関心を寄せられているのはザゴエフだ)
主語はザゴエフ(主格)
行為の主体は与格で表わす→「インテル」は与格
 
でも、こちらがいいかな。
(ロシアプレミアリーグの移籍者ヒットパレード)
 
サメドフは3位。
(私としては衝撃度で1位なのだが。)
ボビョール(クルィリヤ→モルドヴァ)が入っていないね。
 
10. АНДРЕЙ АРШАВИН (из «Зенита» в «Арсенал», конец аренды)
 アンドレイ・アルシャーヴィン(ゼニット→アーセナル ローン終了)
9. МАГОМЕД МИТРИШЕВ (из «Спартака» Нч в «Терек», срок контракта – 5 лет, сумма сделки – ?)
 マゴメド・ミトリシェフ(スパルターク・ナリチク→テレク 5年、移籍金?)
8. ВЛАДИСЛАВ ИГНАТЬЕВ (из «Локомотива» в «Краснодар», 3 года, 4 млн евро)
 ウラジスラフ・イグナチエフ(ロコモチフ→FKクラスノダール 3年、400万ユーロ) 
7. АНХЕЛЬ ДЕАЛЬБЕРТ (из «Валенсии» в «Кубань», 3 года, бесплатно)
 アンヘリ・デアリベルト(バレンシア→クバン、3年、無償)
6. ИВАН МАРКАНО (из «Вильярреала» в «Рубин», 4 года, 5 млн евро)
 イヴァン・マルカーノ(ビリャレアル→ルビン、4年、500万ユーロ) 
5. РОМУЛО (из «Васко да Гама» в «Спартак», 5 лет, 7 млн евро)
 ロムロ(バスコ・ダ・ガマ→スパルターク、5年、700万ユーロ) 
4. МАРИО ФЕРНАНДЕС (из «Гремио» в ЦСКА, 4 года, 13 млн евро)
 マリオ・フェルナンデス(グレミオ→ツェスカ、4年、1300万ユーロ) 
3. АЛЕКСАНДР САМЕДОВ (из «Динамо» в «Локомотив», 4 года, 8 млн евро)
 アレクサンドル・サメドフ(ディナモ→ロコモチフ、4年、800万ユーロ) 
2. ВЕДРАН ЧОРЛУКА (из «Тоттенхэма» в «Локомотив», 4 года, 7 млн евро )
 ヴェドラン・チョルルカ(トッテナム→ロコモチフ、4年、700万ユーロ) 
1. ЛАСИНА ТРАОРЕ (из «Кубани» в «Анжи», 4 года, 18 млн евро)
 ラシナ・トラオレ(クバン→アンジ、4年、1800万ユーロ)
 
まあ、まだ様子見という感じで静かです。
サッカー・ルーなどによれば、アルシャーヴィンの行き先はガラタサライ(トルコ)とかアル・サッド(カタール)とか噂されているようですが、ここでは
Андрея ждет КАТАРсис?
(アンドレイを待っているのはカタール・シス?)
とオヤジギャクが。
(他にもそういうのがあるのかもしれないけれど、わからなかった。)
 
 
 
 

2012年7月5日木曜日

夏の17のとき

«Торпедо» пошло ко дну(トルペドがどん底へ)
という記事を目にして、昨日ツェスカと引き分けた、あの、古豪トルペド・モスクワが?
と驚いたが、トルペドはトルペドでも、トルペド・ウラジーミルの方だった。

トルペド・モスクワと同時に二部から一部に昇格したトルペド・ウラジーミル。

ウラジーミルには2回訪れたことがある。
黄金の門、コズロフ土塁、壮麗な教会、ウラジーミル像、修道院という、古都観光の必見物とともに、ウラジーミルを代表する存在として称えられているのは「トラクター工場の労働者」(こちらの写真を参照)なのですが、トラクター工場のクラブとして始まったトルペド・ウラジーミルが、2012-2013シーズン開幕を目前にして、一部リーグから撤退を表明するとは。

一部リーグは20クラブで争われることになっているところ、今期は17クラブのみで行われる。
開幕は7月9日(火)~10(水)。


2012年7月4日水曜日

練習試合など

94年生まれの選手たちの、ベラルーシとの試合をやっているはずなのだけれど、ツェスカとトルペドの試合(2シーズン前のロシアカップ以来か?)のオンライン情報以外見当たらない。

ちなみに、このツェスカとトルペドは、フーリガンの悪質さでは音に聞こえた存在だ。
(むろんスパルタークも。)

ツェスカのスターティングメンバーに入っているРавиль Нетфуллинは93年モスクワ生まれの、おそらくタタール系の選手のようだ。
誕生日は3月3日(ピクシーと同じ)。
昨シーズンの成績はこちら

トルペドにはたぶん知っている選手はいない。

ЦСКА М: Игорь Акинфеев (Сергей Чепчугов 61), Василий Березуцкий (Дейвидас Шемберас 60), Сергей Игнашевич (Пётр Тен 60), Марио Фернандес (Павел Мамаев 60), Георгий Щенников (Кирилл Набабкин 46), Понтус Вернблум (Евгений Кобзарь 60), Алан Дзагоев (Секу Олисе 60), Равиль Нетфуллин (Ким Ин-Сон 60), Зоран Тошич (Ахмед Муса 46), Кейсуке Хонда (Александр Цауня 60), Сейду Думбия (Марк Гонсалес 60)

Торпедо М: Александр Довбня, Артём Молодцов (Лукас Тесак 76), Виталий Шумейко (Антон Рудаков 65), Дмитрий Смирнов (Иван Новосельцев 46), Максим Фёдоров (Михаил Мищенко 46), Юрий Газинский (Иван Родин 73), Никита Безлихотнов (Алексей Епифанов 46), Вадим Стеклов (Евгений Андреев 65), Эдгарс Гаурачс (Валерий Климов 46)

日本時間22:00からヴォルガの試合も始まったようだ。
相手はツェスカ・ソフィア。

代表の試合と言えば、6月5日に第二代表とイングランドC代表との試合があったのだった。
得点者は
デリキン(2点)、無口なショーチクことショタ・ビビロフ、フョードル・スモロフ(PK)。
ビビは健在だ。
ツェスカ・ソフィアとの試合でも活躍してくれるだろうか。
8月15日にはベルギー戦(A代表のコートジヴォワール戦の前座?)
11月13日にイタリア戦(アウェイ)

ふと気がつくと、トルペドの試合は終わっていた。
Голы: Марио Фернандес, 59 - 1:0
Андрей Козлов, 74 - 1:1
というわけで引き分けだった。

さて、ヴォルガだが。
先制し、カリャカは交代し、ビビロフは先発はしていなかったが、後半登場し・・・2点目に絡んだ?

64 мин. Бибилов заработал угловой. Подача Кудряшова на дальнюю штангу, удар головой Бибилова и...

Мяч влетает в угол ворот - 2:0!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

入れたんだ、ビビ、おめでとう。

先発メンバー
Абаев, Харитонов, Григалава, Зайцев, Айдов, Аджинджал, Максимов, Плешан (к), Каряка, Дворнекович, Ахметович.

1点目はアフメトヴィチ。
後半に5選手が交代した。
Пять замен сделал Гаджиев: Абаев - Кержаков, Айдов - Бендзь, Аджинджал - Шуленин, Максимов - Бибилов, Каряка - Ваганов.

試合終了間際に1点返され、1-2で終了。
ま、勝利はしました。

試合結果

対ベラルーシ戦

94年生まれのユース代表は6/28~7/4合宿で、最終日の4日(つまり明日)16:30~イーゴリ・ネット名称スパルターク・スタジアムで対ベラルーシ親善試合を行います。


вратари Алексей Федоров ("Крылья Советов" Самара), Антон Цветков ("Зенит" Санкт-Петербург),

GK
アレクセイ・フョードロフ(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ)
アントン・ツヴェトコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)


защитники Илья Зуев, Кирилл Костин (оба – "Зенит" Санкт-Петербург), Евгений Кирисов, Александр Серасхов (оба - "Локомотив" Москва), Владислав Овсянников (Академия им. Коноплева Тольятти), Иван Хомуха ("Спартак" Москва);

DF
イリヤ・ズエフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
キリル・コスチン(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
エヴゲニー・キリソフ(ロコモチフ・モスクワ)
アレクサンドル・セラスホフ(ロコモチフ・モスクワ)
ウラジスラフ・オフシャンニコフ(コノプリョフ名称サッカーアカデミー(トリヤッティ))
イヴァン・ホムハ(スパルターク・モスクワ)

 полузащитники Армен Амбарцумян, Юрий Бавин (оба - ЦСКА Москва), Алексей Евсеев, Владислав Ефимов (оба - "Зенит" Санкт-Петербург), Михаил Жабкин ("Динамо" Москва), Роман Зобнин (Академия им. Коноплева Тольятти), Игорь Леонтьев ("Спартак" Москва), Константин Савичев, Артем Самсонов (оба - "Спартак" Москва), Никита Саламатов ("Локомотив" Москва), Владислав Хрущак ("Ротор" Волгоград);

MF
アルメン・アムバルツミャン(ツェスカ・モスクワ)
ユーリー・バヴィン(ツェスカ・モスクワ)
アレクセイ・エフセーエフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ウラジスラフ・エフィーモフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ミハイル・ジャブキン(ディナモ・モスクワ)
ロマン・ゾブニン(コノプリョフ名称サッカー・アカデミー(トリヤッティ))
イーゴリ・レオンチエフ(スパルターク・モスクワ)
コンスタンチン・サヴィチェフ(スパルターク・モスクワ)
アルチョム・サムソノフ(スパルターク・モスクワ)
ニキータ・サラマトフ(ロコモチフ・モスクワ)
ウラジスラフ・フルシチャク(ロトル・ヴォルゴグラード)


нападающие Руслан Болов ("Спартак" Нальчик), Андрей Панюков ("Динамо" Москва).

FW
ルスラン・ボロフ(スパルターク・ナリチク)
アンドレイ・パニュコフ(ディナモ・モスクワ)

ウラジスラフくんがこんなにいるとは。
フョードロフは実際あまり観たことはないのだが、この年代ではいつも選ばれているクルィリヤの暁光なのだった。


2012年7月3日火曜日

得点王にはなれずとも

「12の椅子」に、アラン・ザゴエフが北オセチア大統領から「北オセチアの栄光」賞を授けられた、という記事を載せました。

共和国の最高賞なのだそうで、ザゴエフは22歳にしてゲルギエフなどと肩を並べてしまったということになるのか。

ユーロ2012では、ザゴエフは初日の対チェコ戦で幸先良く2得点し、2試合目の対ポーランド戦で1得点を挙げました。
この調子だと、ひょっとしたらかなりいいところまで行ってくれるかなあ、と淡い期待が沸き上がってきた3試合目、対ギリシャ戦は無得点。
試合には負け、ロシアはグループリーグ敗退となり、ザゴエフのユーロ2012は3得点で終わりました。

けれども、グループリーグを勝ち上がった国の選手たちも、今大会ではなかなか一人で圧倒的に得点する人は出てきません。
3得点のザゴエフらに追いつく選手はいるものの、4得点にはなりません。
そうこうしているうちにクリスティアノ・ロナルドのポルトガルが、ゴメスのドイツが、意外に早く敗退してしまいます。
そして、準決勝では大活躍のイタリアのバロテッリが決勝でも大暴れして単独受賞かも、なんて思ったりしたのですが…。
そうならないように、決勝はスコアレスドローでPK戦での決着になるといいのに、と実は思っていたのです。

が、結果はスペインの大勝でした。
ではありますが、やはり不思議なことに1点ずつ別の選手が得点し、これまで2得点だったフェルナンド・トーレスが総計3得点に追いついたに留まりました。
なので、グループリーグで早々と去っていたザゴエフも得点ランクトップ(の一人)のまま、大会は幕を閉じたのでした。

でも、ユーロは「複数の選手が同得点で並んだ場合」の優劣について厳格に定めており、「アシスト数を加算」→「それでも並ぶ場合、出場時間が短い選手」が得点王(ゴールデン・ブーツ賞)獲得となるのだそうです。

というわけで、3得点0アシストのザゴエフが得点王になる可能性は、準決勝でバロテッリが2得点1アシストした(総計3得点1アシストになった)時点で消えていたのでした。
結局、得点王はフェルナンド・トーレスでした。
(同点の場合には最も出場時間が短い者が受賞すると説明しているこの記事は、厳密に言うと正確ではない。)

ザゴエフはユーロの得点王にはなっていないのですが、北オセチア共和国としては既に英雄扱いで、「北オセチアの栄光」賞を授けてくれてしまいました。

これまで受賞した人たち(ロシア語のアルファベット順)
  • Адырхаева, Светлана Дзантемировна
  • Бацазов, Юрий Азмадиевич
  • Билаонова, Долорес-Луиза Николаевна
  • Гергиев, Валерий Абисалович
  • Гергиева, Лариса Абисаловна
  • Дзагоев, Алан Елизбарович
  • Кантемиров, Ирбек Алибекович
  • Коняев, Виктор Михайлович
  • Онищенко, Геннадий Григорьевич
  • Плиев, Христофор Сосланович
  • Рошаль, Леонид Михайлович
  • Саламов, Николай Михайлович
  • Тогузов, Каурбек Темболатович
  • Туганова, Дзерасса Михайловна
  • Туменова, Елена Степановна
  • Феофан (Ашурков)
  • 2012年7月1日日曜日

    ダニエル、僕らの革命

    ダニエル・ブリュール主演のサッカー映画«Der ganz große Traum»の邦題は「コッホ先生と僕らの革命」になりました。

    どこかで聞いたことがある。
    昔ブリュールが出演していた、一言で言うと“若気の至りでいろいろやりました”っていうストーリーの映画「ベルリン、僕らの革命(DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI)」の焼き直しではないか。

    9月15日からシャンテで。

    ギャガの宣伝は、サッカー映画と言うより、管理教育のドイツに自由・自立のイギリスの精神をサッカーを通じて持ち込んだ、という教育映画っぽい面を強調しているようだ。
    ドイツがユーロで優勝していたら、この映画にとってもよい追い風となっただろうが。

    ブリュールも生徒役ではなくてコッホ先生を演じるようになってしまいました。

    イーニー、ミーニー、マイニー、モウとか

    ティンカー、テイラー、ソルジャー、セーラー、リッチマン、プアマン、ベガーマン、ティーフとか、あちらの数え歌は、『メアリー・ポピンズ』に出てきたり、英語の授業で歌わされたりして、お馴染だった。

    知人に勧められていた映画「裏切りのサーカス」は、スパイ小説の古典『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』が原作だったのだ。

    イリーナ役の女優はスヴェトラーナ・ホドチェンコヴァ。
    プログラムのプロフィールでは、可哀そうなことに、「コドチェンコワ」と書かれてしまっている。
    (Х(kh)がカ行だと勘違いしている人が書いているのだ。)
    オフィシャルサイトはこちら
    2003年の«Благословите женщину»で映画デビュー。
    イリーナ・クプチェンコと共演している。

    ちなみに、この映画のロシア語でのタイトルは«Шпион, выйди вон!»。

    渋いおじさんがたくさん出てきますが、若手では
    ・リッキー・ター役トム・ハーディー:ジーマ・スィチョフ風
    ・ピータ・ギラム役ベネディクト・カンバーバチ:エゴール・チトフをもっとイケメンにした感じ。
    楽しめます。
    しかし、同性愛ネタは必要なのだろうか?




    イラニアン・レシピ

    最近「美女の多い都市ランキング」についての記事があった。

    1位キエフ(ウクライナ)
    2位ストックホルム(スウェーデン)
    3位ニューヨーク(アメリカ)
    4位ブエノスアイレス(アルゼンチン)
    5位ヴァルナ(ブルガリア)
    6位モスクワ(ロシア)
    7位テルアビブ(イスラエル)
    8位アムステルダム(オランダ)
    9位ソウル(韓国)
    10位モントリオール(カナダ)

    なのだそうだ。

    この中で私が行ったことがあるのは1位・6位・9位の都市だけだが、行った時期も違うので単純に比較はできないが、キエフは特に美人が多いとは思わなかったなあ。
    もちろん美人はいる、それもとんでもないくらいきれいな人はいるのだが、「普通」の人がいるからこそ「うわ!この人とんでもない美人だ!」と思うわけで、皆が皆すごく美女だったという印象はない。
    (男性については、キエフでは「シェヴァもどきばっかりだ」という印象だった。整っているがどこか垢ぬけなくて牧歌的な感じで、オデッサの方が洗練された風。)
    ロシアの中でモスクワが一番というのも納得できない気もするが(そりゃ「数」でいえばそうかもしれないが、それを言い出したらこの手のランキングは成り立たないであろう。)

    しかし何よりこのランキングの信憑性を疑う根拠となったのは、カフカース・西アジア・バルカンの都市ではヴァルナやテルアビブくらいしか入っていないことだ。
    端的に言うと、
    「なぜイランが入っていないのだ?」
    「どうしてグルジアがない?」
    「レバノンはどうした?!」
    である。

    とにかく、イランに美女が多いことについては議論を待たない(反論は受け付けない)。
    それに美少年の多さではイランは他の追随を許さない。

    最近諸事情からイラン映画の日本公開が減っているのは悲しい限りだ。
    9月に岩波ホールで「イラン式料理本」が公開される。
    地味なタイトルだが、イランのお料理は豪華なので、映画も派手かもしれない。
    予告編を観たところ、キッチンは広くてきれい。
    おそらく中流の家庭だ。
    私はイランに行ったことがないので、聞いた話なのだが、イランは家庭料理はものすごく美味しいのに、レストランのお料理は不味い、とのこと。
    それもただの不味さではない、のだとか。

    イランの料理本。
    イランのレシピ。
    『サフラン・キッチン』や『柘榴のスープ』を連想させる。
    公開時、イラン料理の本を、会場で販売しないだろうか?