2012年7月21日土曜日

究極に可愛いロシア語

黒田龍之助先生の新著『外国語をはじめる前に』によれば、外国語学習の挫折のプロセスその一「気軽に始めるからいけない」。

今まで先生が、ちょっとしたきっかけでもいいからやってみようと思ったらやってみて!とおっしゃっていたように思っていると裏切られたみたいに感じるかもしれませんが、外国語学習の際に理解しておかなければいけないことがいくつかあるのに、知らないでやっているから続かないのだ、という説なのです。

そのご説とまっこうから対立するかもしれないが、こんなんで始めてみてはどう?という、可愛いロシアを前面に押し出した画期的なお品が登場しました。

チェブラーシカのクロスステッチを楽しみながら覚えよう!ロシア語がぐ~んと身近になるプログラム(12回予約プログラム)

あこがれのキリル文字を刺しゅうしながら覚えていけるプログラムです。かわいいロシアの国民的キャラクター「チェブラーシカ」も一緒に刺しゅうできるので、完成したらインテリアとして飾って楽しめるのも魅力。一年後、12個のロシア語を覚えたら、カードやお手紙にぜひワードをあしらって、ちょっと差がつくアレンジをしてみて。

ね!キュートでしょ!!

一年間で覚えるロシア語がほんとに12個だけだったら、外国語学習としてはお話にならないのだが、それはさておき。

それに、よほど手芸好きの馴れた人ならクロスステッチを「楽しむ」ことができるのだろうけど、あの可愛いチェブを、優しいゲーナを、クールなシャパクリャークを自分で刺してみることができたら素敵だなあと思うものの、作業自体は苦行以外の何物でもなかろう。
ロシア語の勉強以上に地道さが要求される。
で、実際出来上がったものは見本とは程遠くて、インテリアと飾って楽しめるような代物ではないかもしれない。

それでも「あこがれのキリル文字」「並んでいるだけでも可愛いキリル文字」という感覚→刺繍してみたい→カードやお手紙にあしらって、ちょっと差がつくアレンジをしてみよう という企画が表れることは凄いことだと感心しました。

1500円(+送料250円)×12で21000円。
しかし、一年間(おそらくそれ以上)キリル文字とクロスステッチをチェブラーシカと仲間たちを題材に学べるのだから、そんなに高いとも言えないのではないだろうか。
1か月分のセットは10時間とあるので、一日1時間使ったとして月の三分の一は取り組んでいないといけないことになり、片手間にとか土日にちょっとというわけにはいかないことが分かる。
かなり大変なのだ。
(それで上手くはできない可能性が強いとなると、躊躇してしまうか。)
そんなに大変なのに、キリル文字も覚えてロシア語のフレーズを使えるようになりましょう、というのは何とも画期的なアイデアです。
手芸を嗜む人って、地道に努力するトレーニングができているんだろうなあ。
マラジェッツ!

ロシア語練習帳は、「ありがとう」「すごいよ」「ばんざーい」「おめでとう」「僕たち友達だよ」「じゃあね」「成功を祈るよ」といった、カードに使える実践的なフレーズが選ばれています。
刺繍もいいけれど、消しゴムスタンプなんかでも作ってみたいですね。
サンプルをみたところ、筆記体まではないようなのが残念ですが。

オデッサ・コスモスにも記事を書きたかったのですが、項目をどうするのかわからないので、さしあたりこちらに書きました。

この刺繍+練習帳のキット、フェリシモのサイトに載ったのはたぶん最近で、それ以前にゼニットファンのひろさんのブログで情報をダスターチしました。
スパシーバ・バリショーエ!
できるなら実際に自分の目で確かめたいと、ユザワヤやオカダヤにキットがあるかどうか観に行ったのだけれど、長らく手芸屋さんに足を踏み入れていなかったので勝手がわからず苦労を重ねた末、やっぱり店頭にはないことがわかり、通信販売での購入を申し込めるようになるまで待っていました。

さあ、晴れて完了体を使うことができるのか?
でも、やってみたのが楽しかったという、不完了体的な使用法でも、私はいいと思うのです。

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