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2017年8月14日月曜日

作家とサッカー22 鬼才エミール・クストリッツァ

『夫婦の中のよそもの』

「おへそ、魂の門」130ページ
「おばさん、アシム・フェルハトヴィチと知り合いだったら良かったんだ!そしたらFKサラエヴォの試合をただで見れたかもしれないのに!」
「アレクサ!アナおばさんは革命の闘士なんだから!なんでそんな幼稚なことを言うの?!」
「ハーセは幼稚じゃないよ!」
ぼくは腸(はらわた)が煮えくり返っていた。ディナモ・ザグレブを向こうの本拠地で3-1で討ち取ったハットトリック選手を馬鹿にしようというのなら、もうぼくだって爆発する!
「別にフェルハトヴィチ選手がどうとかじゃないけど、あんたのおじいちゃんたちはどっちもお役人だったんだしさ、あんたも本が嫌いってわけはないでしょ!」
「別にサッカー選手が好きだからってぼくもサッカーするわけじゃないし!そっちの思い通りになんかならないからね!」

大物来た~~~~~!って感じ!
映画界の鬼才クストリッツァが音楽界のみならず文学界にも大進出!

そうか。
やはり現代にいたる南スラブヴ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナが舞台だと、ファジリ・イスカンデルやノダル・ドゥンバゼの作品ほど涙と共にほのぼの、で終わるようなものではなかったか。
血と涙と狂乱と喧騒が吹き荒れて、結構悲しい。
彼特有の大法螺を聞かされているような感じだ。

それにしても、男の子にとって親の不義はそんなにショックなものだろうか。彼の地では当ったり前なのかという気がしていたが(失礼。何度も結婚離婚している人が普通にいるので)。
その点、最後の表題作の父親の役回りは予想外に地味だった。

好きなサッカーネタもちらちら入って読みやすく、映画のようなジェットコースター気分を味わいつつ、どちらかというと物悲しい思いに浸る。

2017年8月13日日曜日

大物来た

大物来た~~~~~!って感じ!
映画界の鬼才クストリッツァが音楽界のみならず文学界にも大進出!

そうか。
やはり現代にいたる南スラブヴ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナが舞台だと、ファジリ・イスカンデルやノダル・ドゥンバゼの作品ほど涙と共にほのぼの、で終わるようなものではなかったか。
血と涙と狂乱と喧騒が吹き荒れて、結構悲しい。
彼特有の大法螺を聞かされているような感じだ。

それにしても、男の子にとって親の不義はそんなにショックなものだろうか。彼の地では当ったり前なのかという気がしていたが(失礼。何度も結婚離婚している人が普通にいるので)。
その点、最後の表題作の父親の役回りは予想外に地味だった。

好きなサッカーネタもちらちら入って読みやすく、映画のようなジェットコースター気分を味わいつつ、どちらかというと物悲しい思いに浸る。

2015年8月8日土曜日

暑い中西へ東への誕生日

実は珍しく寝坊した。
(寝たのが3時過ぎだったので、6時台に起き上った。その後もだらだらして、朝食が8時台になった。)
出かけるのが遅くなり、美術館に着いたのが致命的に遅くなる。

何せ出かけ先が暑くて寒い八王子だったから。
八王子でもただの八王子ではない。ひよどり山を越えた向こうの山の中腹だ。
東京富士美術館、レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展。


誕生日だったので、チケット代は無料(このオレンジのチケットがお誕生日券であるらしく、各所でおめでとうございます、と言われる。アーモンドマカロンも誕生日プレゼントの一環です。美術館内のカフェレストランで1000円以上の利用でいただけるというもの。)

適当に空いていて快適だった。
さすがに平日の日中、訪れるのは、創価学会の地域の活動家、熱心な信者さんたちという雰囲気だ。他の美術館と少し違う客層。

午後は、というより夜に向けて、八王子から千葉は幕張まで東京縦断。
はるばるたどり着いた京葉線海浜幕張駅に降り立ち、神田外語大学まで歩く。
広い敷地に大きな企業のビルがぼんぼんと建っている様子が、かつての横浜みなとみらい、ウォーターフロントと言われたビッグサイトあたりに似ている。
時間帯のせいか都会の風景なのに人影がまばらで不安感が募る。
そしてとにかく暑い…。

そして、シンポジウムが始まると今度はとても寒い。

「スラヴ文学は国境を越えて」は、つつがなく終わる。
ただ、時間がなくて残念だった。
冊子の配布があり、パネリストの発言は概ねそれに載っているのに、その内容をわざわざ発言→翻訳の手間でシンポジウムの時間の大半を使ってしまったのが勿体なく感じた。

それから、まずこのことだけ指摘しておく。
ミハイル・シーシキンさんの発言の冒頭にあった映画「アトランティス」について。
1997年に国際交流基金で開催された北欧映画祭で観た時の解説は、今般のシーシキンさんの説明と異なっているが、私は北欧映画祭の担当者の方の発言の方が正しいと思う。

シーシキンさんは、この映画はロシア公開用に通常版のハッピーエンドではなくバッドエンドに大きく変えた特別版が用意され、それがロシアで人気を博した、と書かれている。

北欧映画祭ではハッピーエンド版とバッドエンド版の両方を上映してくれた。
(ラストの3分くらいが違うだけである。)
ロシア人が悲劇を好むというのはよく知られていて、当時の映画はハッピーエンドのものでもロシア向けには悲劇で終わるバージョンを作って、ロシアでは悲劇バージョンを公開していたのだという。
ところが、この「アトランティス」の原作者は「この作品は原作通りに作ること!勝手に悲劇に変えてはいけない、ロシア版作成禁止!!!」を厳命していた。
にもかかわらず、だ。
映画製作者としては儲けたいがために、やっぱり悲劇で終わる版を作ってしまったのだ。
でも、原作者の目が光っているのでモスクワやペテルブルグあたりではそれは上映できない。
そこらあたりでは通常版を上映。
「でも、ウラル越えたら大丈夫だろう!ばれないぞ」と、言わばシベリアバージョンを作ってしまい、エカテリンブルグあたりでそれを上映していました、という説明であった。
そういう説明があったうえで、通常版上映→シベリアバージョン上映があったのだが、昔の人気作品も現代感覚で観ると、ハッピーエンドの方が悲劇的で、バッドエンドの方が喜劇じゃないか、と思えるようなものなのだ。少なくとも、日本の観客にはシベリアバージョン(何せ最後の3分で無理やり違うエンディングにしている)は大爆笑で受け入れられていた。

2014年11月4日火曜日

「東欧アニメをめぐる旅 ポーランド・チェコ・クロアチア」出品リスト作成を試みる

この展覧会、図録は作っておらず、出品作品リストもないというので、展覧会チラシ、「展示室内上映マップ」と題するハンドアウト、11月3日に訪れた時の手帳のメモを元に作ってみようと思う。
但し、手帳のメモはもちろん不完全なものだし、欠落も誤記もあろうかと思われるので、お気づきの点があったら是非ご指摘していただきたい。

◆入口
・うさぎのパペット「フラッパーと友達」クシシュトフ・ブジョフスキ、ヤツェク・ウェフタンスキ監督2013年(ポーランド)

◆展示室1(クロアチア)
・セル画「プレミア」ニコラ・コステラツ監督1957年
・同「銀行ギャング(機関銃のためのコンサート)」1958年
・同「復讐者」1958年
・同「ピッコロ」デュシャン・ヴコティチ監督1959年
・同「エアザッツ(代用品)」デュシャン・ヴコティチ監督1961年
・同「ドン・キホーテ」ヴラド・クリストル監督1961年(ヴラドはヴラジスラフの略称のようである)
・同「ワン・ワン」ボリス・コラール監督1964年
・同「トン・トン」ネデリコ・ドラギッチ監督1972年
・同「猫」ズラトコ・ボウレク監督1971年
・同「花を愛する人たち」ボリヴォイ・ドヴニコヴィチ=ボルド監督1971年
・同「マキシ・キャット」シリーズより「テニス」ズラトコ・グルギッチ監督1971年(シリーズ自体は1971-1973年)
・同「クオ・ヴォディス」ヴラディミル・フルス、ルドルス・ボロシャク監督1973年
・同「7つの小さな炎」パヴォオ・シュタテ??監督1975年
・同「悪夢」ヴラディミル・ユトリシャ、アレクサンダル・マルクス監督1976年
・同「バルタザール教授」シリーズ1967-1978年①アンデ・ガニノヴィチ監督②ズデンコ・ガシュパロヴィチ監督

*上映作品「エアザッツ(代用品)」デュシャン・ヴコティチ監督1961年
*同「ワン・ワン」ボリス・コラール監督1964年
*同「猫」ズラトコ・ボウレク監督1971年
*同「トン・トン」ネデリコ・ドラギッチ監督1972年

*上映作品「ブーメラン」ボリス・コラール監督1962年
・セル画約50点「ブーメラン」ボリス・コラール監督1962年
・ストーリーボード約90点(うち約半数は不採用)「ブーメラン」ボリス・コラール監督1962年
※この展覧会の、と言っては言いすぎかもしれないが、少なくともクロアチアアニメ部分の展示の白眉であり、このたびの展覧会のための日本側調査によりザグレブフィルムの倉庫から発掘された品々。

・セル画「遠くに霧と泥を見た」ズラトコ・ボウレク監督1964年
・同「気分はディオゲネス」1967年
・同「隣人への道」1967年 (タイトルはドイツの標語を揶揄するものらしい。)
・同「クモ」1969年
・同「サティ・マニア」ズデンコ・ガシュパロヴィチ監督1978年
・同「フランチェスカ」1980年
・同「ペストの家」1980年
・同「高層長屋」ヨシュコ・マルシッチ監督1981年
・同「アルバム」クレシミル・ズィモニッチ監督1983年
・背景画「蝶々」クレシミル・ズィモニッチ監督1988年
・セル画「家は最高」ヨシュコ・マルシッチ監督1988年
・同「記憶の写真」ネデリコ・ドラギッチ監督1989年
・同「興奮のラブストーリー」ボリヴォイ・ドヴニコヴィチ=ボルド監督1989年
・同「あー、助かった」ボリヴォイ・ドヴニコヴィチ=ボルド監督1995年
・同「観客席にて」2009年

*上映作品「マキシ・キャット」シリーズより3つのエピソード「テニス」「綱渡り(仮題)」「ドア(仮題)」ズラトコ・グルギッチ監督1971年(シリーズ自体は1971-1973年)
*同「高層長屋」ヨシュコ・マルシッチ監督1981年
*同「アルバム」クレシミル・ズィモニッチ監督1983年
*同「わたしもあなたを愛しています」ヨシュコ・マルシッチ監督1991年
*同「あー、助かった」ボリヴォイ・ドヴニコヴィチ=ボルド監督1995年

ここまで展示室1

ここから展示室2 ポーランド
※ポーランドの展示はこの一角のみで、展示作品は全て上映されていた(一部上映も含めるが)。
・パペット「ピーターと狼」スージー・テンプルトン監督2006年

*上映作品「チェンジング・ガード(衛兵交代)」ヴウォジミェシュ・ハウペ、ハリーナ・ビェリンスカ監督1958年
*同「リトル・ウェスタン」ヴトルト・ギェルシュ監督1960年
*同「森の向こう、林の向こう」ヴワディスワフ・ネフレペツキ監督1961年
 スラヴ的、特に東スラヴ的なものが色濃い作品だが、監督は現ウクライナのボリスワフ出身である。
*同「グラフ」ダニエル・シュチェフラ監督1966年 (これもガリ・バルディン風)
*同「袋」タデウシュ・ヴィルコシュ監督1967年 ブルガリアアニメの「缶」が似たような独裁風刺ものだったなあ。
*同「龍のバルナバ」タデウシュ・ヴィルコシュ監督1977年
*同「アヴェ・マリア」アレクサンドラ・コレイヴ監督1990年
*同「アダージョ・カンタービレ」タマラ・ソルビャン監督1990年
*同「ピーターと狼」(部分~32分中冒頭の2分)スージー・テンプルトン監督2006年
*同「フラッパーと友達」クシシュトフ・ブジョフスキ、ヤツェク・ウェフタンスキ監督2013年
 なんか色彩豊かすぎ、英語だし、キャラクターは可愛いと言ってよいのだが、親しみは感じなかった。

・パネル写真、マケット「フラッパーと友達」クシシュトフ・ブジョフスキ、ヤツェク・ウェフタンスキ監督2013年

*上映作品「タンゴ」ズビグニェフ・リプチンスキ監督1980年
*同「ダニー・ボーイ」マレク・スクロベツキ監督2010年

・パペット(頭部なし、衣装)「タンゴ」ズビグニェフ・リプチンスキ監督1980年

ここまで展示室2

さあ、チェコだ。
展示室3 チェコ
*上映作品「フェリックス・キャットの新たな冒険」カレル・ドダル監督1927年
*同「光を求める想念」カレル・ドダル、イレナ・ドダロヴァー監督1938年 二人は夫婦?抽象アニメ。
*同「いたずらウサギ」ホルスト・フォン・メーレンドルフ監督1944年 ドイツ系っぽい名前の監督だが、作品は初期トゥルンカ似。
*同「アリのフェルダ」ヘルミーナ・ティールロヴァー、ラディスラフ・ザースチェラ監督1944年

・パネル「電子頭脳おばあさん」イジー・トゥルンカ監督 原案がイヴァン・クリーマだったと知る。
・パペット「バヤヤ」のカシュパレーク(道化師)イジー・トゥルンカ監督1950年
・パペット「チェコの古代伝説」のリプシェ イジー・トゥルンカ監督1952年
・ポスター«チェコスロヴァキアのトリック映画»デザイン:イジー・トゥルンカ
・ポスター«手»(イジー・トゥルンカ監督1965年)デザイン:アレクセイ・??

*上映作品「チェコの四季」(部分)イジー・トゥルンカ監督1947年
*同「手」(部分)イジー・トゥルンカ監督1965年

・衣装(男性・女性)「盗まれた飛行船」カレル・ゼマン監督1966年

・パネル「フェリックス・キャットの新たな冒険」カレル・ドダル監督1927年
・同「恋に落ちた水の精」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1928年 水の精といってもルサルカ風ではなく河童です!
・同「ビンボの不幸な冒険」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1930年
・同「エロティック・ファンタジー」カレル・ドダル、イレナ・ドダロヴァー監督1936年
・同「光を求める想念」カレル・ドダル、イレナ・ドダロヴァー監督1938年
・同「いたずらウサギ」ホルスト・フォン・メーレンドルフ監督1944年
・同「珊瑚海の結婚式」1944年
・同「アリのフェルダ」ヘルミーナ・ティールロヴァー、ラディスラフ・ザースチェラ監督1944年
・同「クリスマスの夢」カレル・ゼマン、ボジヴォイ・ゼマン監督1947年
・同「おもちゃたちの反抗」ヘルミーナ・ティールロヴァー、フランチシェク・サーデク監督1946年
・同「贈り物」イジー・トゥルンカ、イジー・クレイチク監督1946年
・同「バネ男とSS」イジー・トゥルンカ監督
・同「彼らには何が欠けているのか」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1947年 バチャの靴のCM
・同「子守歌」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1947年
・同「チェコの四季」イジー・トゥルンカ監督1947年
・同「プロコウク氏」シリーズより「靴屋は嫌だの巻」「映画製作の巻」カレル・ゼマン監督1947年
・同「衝突」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1948年
・同「善良な兵士シュベイク」イジー・トゥルンカ監督
・同「結んだハンカチ」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督
・同「機関車くん」ヘルミーナ・ティールロヴァー監督1959年
・同「真夏の夜の夢」イジー・トゥルンカ監督
・同「対話の可能性」ヤン・シュヴァンクマイエル監督1982年
・同「男のゲーム」ヤン・シュヴァンクマイエル」監督

・(参考作品)衣装「善良な兵士シュベイク」イジー・トゥルンカ監督

・スチル写真、コンタクトプリント「前世紀探検」カレル・ゼマン監督1955年
・スチル写真、コンタクトプリント、台本(注釈付き含めて2冊)「悪魔の発明」カレル・ゼマン監督1958年
・原画「ホンジークとマジェンカ」カレル・ゼマン監督1980年

*上映作品「悪魔の発明」(部分)カレル・ゼマン監督1978年
*同「ホンジークとマジェンカ」(部分)カレル・ゼマン監督1980年

*上映作品「クリスマスの夢」カレル・ゼマン、ボジヴォイ・ゼマン監督1947年
*同「おもちゃたちの反抗」ヘルミーナ・ティールロヴァー、フランチシェク・サーデク監督1946年
*同「贈り物」イジー・トゥルンカ、イジー・クレイチク監督1946年

*上映作品「対話の可能性」(部分)ヤン・シュヴァンクマイエル監督1982年

・オブジェ「対話の可能性」ヤン・シュヴァンクマイエル監督1982年

ここまで展示室3-1 チェコ

ここから展示室3-2 最近の作品より(「レペテ」はあまり最近じゃないけど。)
・原画多数「レペテ」ミハエラ・パヴラートヴァー監督1995年(チェコ)

*上映作品「レペテ」ミハエラ・パヴラートヴァー監督1995年(チェコ)
*同「リヴァイアサン」シモン・ヴォゴイェヴィチ=ナラト監督2006年(クロアチア)
*同「イクトゥス(魚)」マレク・スクロベツキ監督2005年(ポーランド)

・パネル(原画だったかも)「イクトゥス(魚)」マレク・スクロベツキ監督2005年
・同「リヴァイアサン」シモン・ヴォゴイェヴィチ=ナラト監督2006年(クロアチア)

ここまで展示室3-2

展示室4の前
ポスター「チェコの古代伝説」イジー・トゥルンカ監督
同「彗星に乗って」カレル・ゼマン監督
同「盗まれた飛行船」カレル・ゼマン監督1966年
同「前世紀探検」カレル・ゼマン監督1955年
同「悪魔の発明」カレル・ゼマン監督1978年
同「シンドバッドの冒険」(だと思う)カレル・ゼマン監督1970年

展示室4
展覧会ポスター、カタログ、絵本等
キャラクターグッズ
切手と封筒
・「ボブとボベク」(チェコのうさぎキャラ)
・「おおいぬのフィーク」
・「マックとシェベストヴァー」
・「クシュミーレクとヴォホムールク」
・「ルムツァイスのおとぎ話」


ポーランド・チェコ・クロアチアのアニメをめぐる葉山への旅に行って来た

「東欧アニメをめぐる旅 ポーランド・チェコ・クロアチア」 を観に神奈川近代美術館葉山館に行って来た。
残念なのは図録はおろか出品作品目録も作っていないこと。
関連書籍が11月下旬に求龍堂から刊行とのこと

上映作品リストを貰うこと!
これは入り口で申し出ないと貰えません。
ポーランドの展示作品はは皆上映されるので(一部上映もあるが)これでとりあえずカバーできる。

展示は最初にクロアチア、次いでポーランド、そしてチェコ、その次に最近の作品、最後に関連資料(ポスター、カタログ、書籍等)の順。
だが、馴染みの薄いクロアチアで1時間以上かかってしまう。
しかし悪いが、クロアチア作品は後2者と比肩すべくもない。やっぱりかなりひけをとる感じ。
でもそれは私にはクロアチアアニメの魅力がまだ消化できないせいか。結局私はチェコやソ連のジュブナイルで育っているんだな。クロアチアの、微妙にエログロなのと、西側での既視感のある絵のセンスが、私にはノスタルジーを起こさないのかもしれない。

クロアチアアニメはエログロが多いと書いたが、そういうのも含めて場内でオープンに上映している。
「猫」というエロチック且つかなり暴力描写もある作品を、私の隣でお小さい方が観ていたけれど、私が親なら就学前の子どもには見せたくない。
上映するなと言うのではないが、「そういう作品もある」という注意書きは必要ではないか。
(簡単な作品解説は書いてあったが、上映場所とは離れた場所(セル画展示のところ)であった。)

そんな中で気に入ったクロアチアアニメは「ブーメラン」のばかばかしいオチとシンプルなギャグセンス。
今朝のスポーツニュースで久しぶりに思い出した柳沢さんを想起させる?いけない!ネタバレ??
この作品のストーリーボード約190点(不採用のも含めて)とセル画約50点はこの展覧会のための調査でザグレブ・フィルムの倉庫から発掘されたものだとのこと。
この美術館はこれまで広々したワンフロアの利点を生かした展示をしてきたものだけど(「レーピン展」「ロシア・アヴァンギャルドポスター展」←現在世田谷美術館に巡回しているもの)、今回の展覧会ではそれが今いち工夫されていないようだったが、唯一この「ブーメラン」のストーリーボードがだ~~~っと斜めに走ったガラスケースに展示されているのは迫力を感じる。

気に入ったクロアチアアニメもう一つは「マキシ・キャット」。
この猫、ザグレブ・フィルムのイメージキャラらしい。
テニス編、綱渡り編、ドア編とも。これもシンプルなギャグ。

ポーランドのは展示物が少なくて、10分前後の作品をいくつもを観ることになるので時間がかかる。(この前にお食事済ましておくといい。)
ポーランドのでよかったのは「森の向こう、林の向こう」。
スラウ゛っぽい!ポーランドとも、ウクライナとも、チェコとも、ロシアとも共通する田舎の風物詩。鮮やかな色彩で最近の作品かと思ったら意外と古い(1961年)。
「チェンジグ・ガード(衛兵の交代)」はガリ・バルディン風の針金とマッチ箱のアニメ。
「龍のバルナバ」は鍛冶屋の若者の龍退治で、トゥルンカの「バヤヤ」に、西部劇パロディーの「リトル・ウェスタン」は「草原の歌」あるいはアウレル・クリムト監督「ブラッディ・ヒューゴ」(東部劇と銘打っていた)に、恐怖の支配者が出てくる「袋」は「手」に、それぞれ印象が酷似していた。
ポーランドとチェコ、発想は似ているところがあるのかもしれない。味わいは勿論異なる。

チェコのアニメに関しては殆ど観たことがあったので、新鮮さは感じなかったが、「チェコの古代伝説」のリブシェと「バヤヤ」のカシュパレークのパペット(個人蔵)を観たら泣きたくなるほど懐かしさが込み上げてきた。
チェコアニメ最初期のカレル・ドダルの作品上映が貴重ではないだろうか。
フェリックスの猫をそっくりいただいて「銀行に預金しよう」なんていうコマーシャルアニメを作っていたりするのだ。
しかし、何しろチェコはアニメの巨匠を輩出している国なので、こういう企画があるたびにないものねだり的に「あとはゼマン作品があったらなあ」とか「今回はパレチェクないか、しょうがないなあ」とか思ってしまうわけだけど、この展覧会ではシュヴァンクマイエルファンにはやや不満が残るかも。あと、ポヤルやミレルも目立たなかったかな。

とにかく作品を観ているととっても時間がかかる展覧会なので朝から一日がかりのつもりで行きましょう。
ミュージアムショップで買ったチェコの絵本とマスキングテープです。

2014年6月13日金曜日

クロアチア、最初のブリン

大物食いのクロアチアだけれど、いわゆる「番狂わせ」は起こらず。

ЧМ-2014. Группа "А", 1-й тур.
13 июня. Сан-Паулу. Стадион "Арена Коринтианс".
Судья - Юити Нисимура (Япония).
審判、日本人だったのか。
ブラジルびいきが目立ったが、まあ開幕国だからね。
クロアチアは可哀そうだったけど、あのくらいは仕方ないのだろう。

БРАЗИЛИЯ - ХОРВАТИЯ
3:1
Марсело, 11 автогол (0:1), Неймар, 29 (1:1), Неймар, 73 пен. (2:1), Оскар, 90+2 (3:1)
ブラジル相手に善戦していたけれど、PKを取られてネイマールに決められ、逆転され、さいごh突き放されてしまった。

  БРАЗИЛИЯ 
Жулио Сезар 
Дани Алвес 
Давид Луис 
Тьяго Силва 
Марсело 
Луис Густаво 
Паулиньо 
Оскар 
Неймар 
Фред 
Халк 

Запасные:
Жефферсон 
Виктор 
Бонфим Данте 
Максвелл 
Энрике 
Майкон 
Фернандиньо 
Рамирес 
Эрнанес 
Виллиан 
Бернард 
Жо 
 
 ХОРВАТИЯ 
Стипе Плетикоса 
Дарио Срна 
Ведран Чорлука 
Деян Ловрен 
Шимо Врсалько 
Матео Ковачич 
Иван Перишич 
Лука Модрич 
Иван Ракитич 
Ивица Олич 
Никица Елавич 
Запасные:
Оливер Зеленика 
Даниэль Субашич 
Даниэль Праньич 
Гордон Шильденфельд 
Домагой Вида 
Огнен Вукоевич 
Марсело Брозович 
Милан Бадель 
Саммир 
Анте Ребич 
Эдуардо 
ゼニットのハルク(日本ではなぜかフッキと言われている)は途中交代。
ロストフのプレティコサ
ロコモチフのチョルルカ(イエロー→フリーキック)

2012年6月2日土曜日

お馴染のEU出場登録選手

グループA
チェコ

マレク・スヒ(スパルターク・モスクワ)
トマシュ・ヒュブシュマンTomáš Hübschman(シャフチョール・ドネツク)
トマシュ・ネツィド(ツェスカ・モスクワ)

ギリシャ
いない
意外と若い選手が多いのですね。
おっさんのイメージが強かったけど。

ポーランド
アルトゥール・ソヴィエフ(ハノーファー)

グループB

デンマーク
いない

ドイツ
ミロスラフ・クローゼ
余裕で最年長か。
ハノーファーは一人しかいないんだ。

オランダ
いない

ポルトガル
ブルーノ・アルベス(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ダニー、怪我してしまいなしたからね。

グループC

クロアチア
スティぺ・プレティコサ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
イヴァン・ストリニチ(ドニエプル・ドニエプロペトロフスク)
オグニェン・ブコエヴィチ(ディナモ・キエフ)
ダリヨ・スルナ(シャフチョール・ドネツク)
トミスラフ・ドゥイモヴィチ(スパルターク・モスクワ)
エドゥアルド(シャフチョール・ドネツク)

スラヴェン・ビリチ監督は今度ロコの監督になるのでしたっけ。

イタリア
いない。
クリシトとボッケッティがいなくなったので。

アイルランド
エイデン・マッギーディー(スパルタク・モスクワ)

スペイン
いない

グループD

イングランド
いない

フランス
いない

スウェーデン
いないかと思ったら
ポントゥス・バンブルム(ツェスカ・モスクワ)
もっとも、たいして知らないけど。


2012年5月22日火曜日

ユーロ2012出場国紹介③グループC

Группа СグループC
困ったグループだ!
(あまりネタがないんです)

ИСПАНИЯスペイン

いきなり困った。
スペイン文学なんて読んでいないなあ。
『ドン・キホーテ』からいきなりロルカになってしまう。
スペイン語文学というと、たいていラテン・アメリカでしょ?
サッカー関連では『ラウールにあこがれて―スペインサッカー少年の夢 』というジュブナイルがあります。

映画では何だろう?
EUフィルムデーズでは、毎回書記官がやってきて丁寧に解説してくださる親切なお国柄とお見受けしているが、紹介される作品自体にはあまり心惹かれない。すみません。
去年映画館で観たスペイン映画は「ペーパーバード」くらいか。
古い映画だが、「歌姫カルメーラ」はよかった。
ラテン系はテキトーで陽気というイメージがあるかもしれないが、文学も映画も結構暗いものが多い。
(それはイタリアやポルトガルも同じだ。)
おばかな明るさはスラヴ系の方が上なのではないかという気がしている。
それにしても、スペイン製サッカー映画はなぜか思いつかない。

ИТАЛИЯイタリア

舞台としてはドイツなのだが、作家が移住したイタリアで発表した問題作『黙って行かせて』の衝撃は『朗読者』の比ではなかった。
それから、実はアルメニアの話(トルコによる虐殺事件の話)だが、アントニア・アルスラン『ひばり館』。

映画は「家の鍵」が好きだ。
昨年知人に勧められて観た「人生、ここにあり!」もよかった。
上記の『ひばり館』は映画化もされている(タヴィアーニ兄弟監督の「ひばり農園」)。

しかし、サッカー大国且つ映画大国でありながら、スペイン同様イタリアのサッカー映画と言うと、ちょっと思いつかない。
苦し紛れに「ひまわり」を挙げておく。

ИРЛАНДИЯアイルランド

アイルランドのサッカーは好きではない。
アイルランド人選手が嫌いだと言うわけではない。
プレーオフなどで対戦相手にいちいち難癖をつける(しかも強豪相手には言わない)協会の態度に問題がある。
そのせいもあってアイルランドの文学や映画には普段あまり親しんでいないのだけれど、ともかく、アイルランドと言ったらまずはこれがお薦め!
『柘榴のスープ』
標題他のお料理のレシピつきです。
(実はこのシリーズ、これが書きたくてここまで来たのだと言ってもいい。そのくらいお薦め。)

映画は力作が多い。
EUフィルムデーズでのアイルランド映画はまず外れはない。
でもここに挙げるのはケン・ローチ(イングランド人)の「麦の穂を渡る風」にしておく。
定番すぎるか。

ХОРВАТИЯクロアチア

どうしよう。
情報を全く言ってよいほど持っていない。
他のスラヴ系の国なら何とか捻りだせるのに。
イヴォ・アンドリッチとかはやはり“ユーゴスラヴィアの作家”であって(敢えて絞るならボスニアか)クロアチア限定にならないし。
ずっと前にNHK-FMのFMシアターでやっていた『クロアチア物語―中欧・ある家族の二十世紀』
根岸季衣さんがヒロインの声をやっていて、先祖代々のレシピにまつわる話がバルカンの歴史を背景に語られていた貴重な本。

映画はもっと困る。
現在クロアチアの映画界はどうなっているのだろう?
数年前にラピュタのアニメーションフェスティバルでクロアチアアニメが紹介されたが、率直に言ってロシア・チェコ・エストニアといった名だたるアニメ大国には及びもつかなかった(才能の片鱗は見られるのだが…)
お勧めのクロアチア映画をご存じの方は是非教えてください。