2015年5月31日日曜日

Восхождение Крыльев

今日は安心して観られる。
とツイッターなどに書いたのだが、実際にはキックオフ時には外出していて、戻った頃には後半もかなり終盤。
0-2でリードしていた。

今日の14時開始の7試合は
14:00



Р'

Балтика 1 : 1Шинник
14:00



Р'

СКА-Энергия 0 : 0Луч-Энергия
14:00



Р'

Сахалин Ю-С 0 : 3Анжи
14:00



Р'

Сибирь 4 : 3Волга НН
14:00



Р'

Томь 5 : 1Динамо СПб
14:00



Р'

ФК Тосно 0 : 2Газовик Ор
14:00



Р'

Химик Дз 0 : 3Крылья Советов 
という結果に終わり、クルィリヤのФНЛ優勝が決まった。
あと2試合残っているが。
クルィリヤはヒミクに圧勝。
リーグ戦終盤、下位のクラブ相手に取りこぼしをせず、勝ちを重ねた。
という日程の点でも結果的には恵まれたと言える。
(といっても結果論だ。下位相手とはいえファンとしては一戦一戦ぴりぴりしていた。)

(書きかけ)

2015年5月25日月曜日

写真

叔父の持ち物から。
ドイツのファシストに対する勝利20年(左)とソヴィエト政権50年(右)。
いずれも1ルーブリの硬貨。

Победа над фашистской германией XX лет
Пятьдесят лет советской власти
 

それとボルシチ。
農協でビーツが売っていたので作った。

冷たいボルシチ。



2015年5月24日日曜日

アテネ・フランセ、僕の村、炎、あーあ、の「映画の授業」

アテネ・フランセ。
久しぶりに行った。
2011年3月に予定されていたロシア・ソビエト映画特集があの震災で延期になり、6月頃になった、たぶんそれ以来だ。
その間アテネ・フランセ文化センター自体が上映をしていなかったように思う。
HPを見ても、他の会場での上映情報ばかりだった。
改修していたんだな。
建物内がすっかり美しくなっていた。なんと美々しい!

「僕の村は戦場だった」にせよ「炎628」にせよ、わざわざ今さら観に行くまでもないとも言えるような、押しも押されぬ名作なのだけど(←矛盾していない)、入れ替え制でなく2本観られてしかも「戦争映画の恐怖」と題するアフタートークがあるので、そのお得感に釣られて、久しぶりに足を向けた。

二つの作品については、改めて書くことがあるだろうか?

と書きつつ、「炎」は確か3回目だが、前に観たのが10年は前なので、割と忘れていた。そして、いわゆる”25歳までに観ておくべき●本の映画”の筆頭に挙げられるべき作品であり、しかもある程度の回数を重ねて観るべき映画だとも感じられた。
1回観ただけでは意外と衝撃映像を部分的に脳裏に刻み込まれた形で残るのみだったかもしれない。
馬鹿なことに、私は少年パルチザンに対して相当カッコいい憧れみたいなものを抱いて観たのだ。
それが、このフリョーラときたら・・・。
2回目は、あー、この映画また観るのは嫌だなあ、観るべきなんだけど、と思いながら。
3回目で、そうか、そういうことだったか、と年を経てわかるようになったことがかなりあった。

「僕の村」で言えば、マーシャの言動はやはり謎が多いな。

というわけで、わざわざ観に行くまでもないと思いながら観た割には2本ともやっぱりよいもので発見(あるいは再発見)の山だったのだが、この感動を胸に帰宅すべきであった。

トークは聞いただけ時間を損した、という代物だった。
もう少しまともな人選はならなかったのだろうか?天下のアテネ・フランセたるものが。

だらだらと、何度も「(事前の)メールでもやりとりしたんだけど」とか言って内輪の話は大概にしろ!公私の別ついていないんじゃない?
あの作品は実弾使っていてさすがに凄いね(ソ連の戦争映画にありがち)とか、戦争映画でもまずはアクションと娯楽が外せないとか、そういう方向を全否定するわけではないし、私的会話であればそれに終始したところで文句は言わないが、上記の2作品による「映画の授業」の後にあんな話聞かされたんじゃあなあ。
台無し感が半端じゃなかった。
ジャーリ、ジャーリ!

これまでのアテネ・フランセのレクチャーは「そうか!」と得られるものが多いものだったのに、どうしてしまったのだろう、この末期感覚は??

ちなみに、私は10年前に(まじめに)「戦争映画お薦めリスト」というのを作っておりました。

補遺:入場時にいただいた、川崎市市民ミュージアムのチラシ「終戦70周年記念 戦争の記録と映画 戦争映画の視点」のラインナップが凄いなあ。




2015年5月17日日曜日

映画の言葉

金曜日の授業で、「宿題そこだったか」と焦る。
奥深い完了体・不完了体の練習のプリントを見落としていた。

発音がいいなんて褒められたのは初めてじゃないか。
発音ではなくて、イントネーションなのではないかな。
意味を考えて、いいたいところを強調して言う、と意識するのだ。

さて、昨日は鳩山会館の後、高輪でクレショフの「技師プライトの計画」を観た。
(そこにチラシが置いてあったが港区の公民館は、無料上映会をたくさんやっていて羨ましい。)

解説により、エイゼンシュテイン以前のモンタージュを整理する。
・メリエスのトリック撮影
 実録そのものの上映ではなくて、編集で作品を作っていく。二重露光。
「月世界旅行」(映像なし)
・映画の父グリフィス
 映画言語・映画文法の確立
 複数ショット イマジナリーライン フェードイン/アウト アイリスイン/アウト クロスカッティング
 
・レフ・クレショフ
クレショフ工房
クレショフ効果→ニュートラルな表情に前後映像から意味を付与 記号学
想像上の地図→ありえない建物
ヴャチェスラフ・イヴァーノフ『ソ連記号学概説』

「技師プライトの計画」って、何回見ても敵側があまりにおまぬけでおかしい。
リプスキーに直結しそうなセンス満載だ。(モンタージュとは関係ない感想でした。)


鳩山会館、バラの時期に再訪できた

バラの咲いている季節に再訪しようと思います。

トルストイ名作映画を飾った衣装~ロシア貴族コスチューム展

Kocmoc Kocma архив: トルストイ名作映画を飾った衣装~ロシア貴族コスチューム展(2008/09/06 18:09:00): 有楽町線・江戸川橋駅1a出口から7分、と案内に書いてあったが、7分では着かない! おまけに予想通りお屋敷までは急勾配の坂道だ!  坂道を登ると、そこには・・・     ステンドグラス~!   鳩山会館の 『ロシア貴族コスチューム展』 に行ったのです。 トルストイ名作映画を飾...





この言葉を、ようやく果たせた。

江戸川橋駅からは、1a出口ではなくて、2出口がよいようだ。


今回は「日露修好160周年記念展」

二階の展示室の窓から
展示品は
・東洋文庫提供の「戸田浦における露国軍艦建造図巻」
・沼津市戸田造船郷土資料博物館提供の風俗画、プチャーチンの遺品、沈没したディアナ号の碇の鎖(ディアナ号自体はまだ引き上げられていない)、ヘダ号の模型等
・日本カメラ博物館(森山真弓氏夫妻が設立)の古写真
・パーヴェル・イルィシェフ氏作の油彩画(1855年の通好条約締結時の模様を描いたもの)
中村喜和先生が解説文を書かれていたようだけれど、条約文の容器について、ロシア側が贅沢な仕様のものを用意していたのに対して日本側は桐の箱に入れただけ、だったとか。準備不足?!
ロシア側:黄金の双頭の鷲の国章を打ちつけたビロード張りの箱
日本側:桐の白木の箱
どうなんでしょう、日本は中国以外の国とのおつきあいにどうしていいのか分からなかった時代ということなのか。



展示室はちらっとこんな感じ。

今回はバラが咲き誇る







コノプリャンカ??


ピース
鳩山一郎氏のお気に入りだったという多色のバラ


右はブルームーン
青いバラ

ここでバラ以外の花を




紫陽花はまだです。



日本語とロシア語で説明してあるなと思ったら、ツェレテリ作でした。
ピョートル大帝像は「グロテスク」と叩かれているけれど、この像はかなりまともだと思う。





一階の応接室の鏡に映った庭のバラ

昆虫類はあまりいなかった
アゲハが飛んでいたけれど写せず












2015年5月13日水曜日

2018年

2018年ワールドカップのアニメーション(FIFA作成)
ロシアっぽいものを一通り登場させているが、なかでもゲオルギー猫ことアムールトラの存在感が大きい。

あとは大会マスコットと、ロシア代表応援マスコットがどうなるかだなあ。
世界に冠たるアニメーション大国のロシアとしては、是非可愛いのを!

動画再生には↓の「Создадим талисман Чемпионата мира по футболу FIFA 2018™ вместе!」 部分をクリックしてください。
         

https://youtu.be/iuZ0jqsu1Ac

ロシアっぽい要素としては
ルバシカ着ている騎士(イリヤ・ムーロメッツ?)
宇宙船と宇宙飛行士(宇宙遊泳しているから、ガガーリンではなくレオーノフ?)
アムールトラ(ゲオルギー猫)
3頭の龍(ズメイまたはユラン)
レフ・ヤシン
せむしの仔馬?
マトリョーシカ
小熊のミーシャ
灰色狼
キツネ
火の鳥

なぜかババ・ヤガーがいませんねえ。


2015年5月10日日曜日

韃靼海峡を渡った翼くんたち

はるばるサハリンまでやって来たクルィリヤの面々(コルニレンコはお父様が亡くなったので来ていない)、地の果てまで来たと感慨深げ。
秋の極東ツァーのときも大変だったけど。

試合開始まであと少し。この試合も含め、残りは全勝で!

31-й тур.
10 мая
САХАЛИН - КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ
08:00

32-й тур.
16 мая
ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ - КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ
10:00
極東でもう一試合、ウラジオストクで。

33-й тур.
24 мая
КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ - СКА-ЭНЕРГИЯ
対戦相手はハバロフスクのクラブですが、ようやくホームのサマラに戻っての試合です。

34-й тур.
30 мая
ХИМИК - КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ
最終戦はジェルジンスクで。

ツイッターを眺めると、彼らにとっては何かも珍しいようで、すっかり観光気分のようにも思えます。
しかし、現在15位のサハリン、16位のエスカー=エネルギヤ、17位のヒミクと、降格か残留かがかかっているクラブ相手ですので、油断は禁物!

フペリョーーーート!

セミョーン・ラナパーシェツ(畑をいち早く耕すセミョーンの日) ロシアの民衆暦


10 мая - Семен-ранопашец 旧暦4月27日
セミョーン・ラナパーシェツ(畑をいち早く耕すセミョーンの日)
畑を耕してライ麦を植え始める日のようです。

31 мая - Федот-овсянник 旧暦5月18日
聖フェドートの日
フェドートは心身とも樫のように頑強だったといい、彼にあやかって強靭な心を願う。

2015年5月9日土曜日

勝利の日のお料理 Георгиевские блюда на день победы

5月9日対独戦勝記念日のためのお料理を作ってみた。
ゲオルギー・リボンの配色で揃えただけだが。
(味付けは基本和風です。)


Георгиевская закускаひじきと人参の炒め(右下)
 芽ひじき1袋、人参1/2~1本、ごま適当に、しょうゆ大さじ4、酒大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、サラダ油適量
Георгиевское второе:サーモンマリネ(サーモン1パック、和風ドレッシング適量、ワインビネガー適当に)、わかめとトマトのサラダ(左下)
Георгиевский салат:ニンジンサラダヨーグルト和え(左上)+チューダーチーズと焼のり
Георгиевский десерт:コーヒーゼリーの文旦ピールがけ(右上)


いつもはワインだけれど、今日はヴォトカで乾杯!
Водка "Салют Златоглавая" 

5月9日

日本時間では、だが、もう5月9日になってしまった。


Стихи на 9 мая Нет войне!

ゲオルギーリボンを調達しないと。

ソ連時代はともかく、派手に軍事パレードを行うようになったのは、戦勝60周年である2005年だという。10年前からなのだ。
何だかずっと前から、こういうのをやっていたような気がしていた。
ゲオルギーリボンも、そういうのあるのか、と存在に気づくようななったのは、私の場合去年のことだったかもしれない。

2015年5月6日水曜日

マリの魔女たち

邦題は「神聖なる22人の牧地マリ人の妻たち」だが、内容からすると「~マリ人の女性たち」ではないだろうか?
マリ語はフィン・ウゴル系の言語だそうだが、フィンランド語ともかなり違う響きだ。
22人の牧地マリ人女性は既婚だけでなく、少女も含まれる。
キリスト教と森や沼の自然崇拝が二重信仰のように生活を彩る彼女らの、性と生にまつわるエピソードを重ねる。短いものもちょっと長いものもある。
さながら沼野恭子訳『魔女たちの饗宴』である。
ニーナ・サドゥールの『魔女の涙』そっくりのエピソードもあった(男女は逆転しているが)。
人間も精霊も、生者も死者も、境界を超え、ユーモラスに美しくときにグロテスクに、そこにある世界。

”Небесные жёны луговых мари”
アレクセイ・フョードルチェンコ監督

ウクライナ映画の遠い夜明け

ウクライナ映画「ザ・トライブ」をようやく観た。
実は予告を観て、あまりそそられない映画だった。
友人が「荒んだ世相を表した作品のような気がします」と手紙に書いていたが、私もそんな気がしていた。
そんな映画、ソ連崩壊後のロシア映画によくあったじゃないか。
初期ボドロフ、カネフスキー。

果たして、「ザ・トライブ」はよく似ているのだ、それらの映画に。
20年前のロシア映画という印象。新しさはない。
(後でプログラムを読んだら、監督さんはレンフィルム出身だった。どおりで。)

しかし、映画も後半にさしかかり、明らかに過剰な女性の裸体(結構美しく撮れているが)や畳みかける暴力シーンに、ああ、もっとそっくりな映像を私は観て来たぞ、えーとえーと…ほら何だっけ?と思ったら、そうだ、この映画は劣化バラバノフだった。

「ロシアン・ブラザー」「チェチェン・ウォー」「フリークスも人間も」。
モラルが崩壊したような世界観で、エログロ映画を撮り続けていたアレクセイ・バラバノフ。スプラッターな「アフガン発・貨物200便」«ГРУЗ 200»に、この「ザ・トライブ」は同じ傾向だと思う。

何で?何で?
またウクライナ映画には大いにがっかりしてしまった。
(数年前のウクライナ映画祭で一度がっかりしている。)
ウクライナは、もうこれといった映画が作れなくなっているのだろうか?
それこそ、ロシア映画の後追いみたいなものばかりしか日本に来ないぞ。
これは日本に紹介する人たちのセンスの問題なのか、ほんとうにウクライナ映画の生産力が破壊的なことになっているのか。
※ムラートヴァは別格だ。どうせ一般大衆向けの作品は作らないし。

とは言っても、この映画、映画作品としては破綻なく成立している。
先達から学ぶべきは学んでいて、あともう少しオリジナルな何かを得たら、よいものを作れるようになるのではないかと思う。
次作はチェルノブイリについてだというから期待できるように思う。

2015年5月5日火曜日

イタリアイタリアイタリアそしてオデッサ

今日は、今日だけだが、イタリア映画祭。
オデッサ派のイリフ&ペトロフ原作の「幸せの椅子」が一番の目当てで、「人生、ここにあり!」のマンフレドニア監督の新作「僕たちの大地」はまたも協同組合もののようで、「幸せの椅子」のカルロ・マッツァクラーティ監督は昨年亡くなっているが(「幸せの椅子」は遺作)、2010年制作の「ラ・パッショーネ」も観ておこうと、それに同時上映の短編2本、計5本だった。

カルロ・マッツァクラーティ監督2作品はどちらも、最初はなかなかおもしろく、ぐっと惹きこまれて楽しめるが、それが最後まではいかない。
どうも巨匠にはなり損ねた人のようだ。
脚本が整理できていないのだろうか、最後の方になると余計なエピソードに埋もれてつまらなくなってしまう。

「12の椅子」原作なら、やはりアレア監督のキューバ映画の方がおもしろかった。アレアはやはりマエストロ。
「幸せの椅子」では、舞台は現代イタリアに。
ペテン師オスタップ・ベンデルは結構真面目なタトゥー師※1に、相棒はエステのネイリストに。
悪徳司教は健在(恰幅の良い、印象的なバイプレイヤーは「ラ・パッショーネ」の助監督役と同一人物?)※2だが、こういう役はできたてほやほやの社会主義政権下の緊張感あってこそのところもあるので、現代イタリアだとただの破戒僧キャラになってしまうのは残念。
それと、椅子も12脚から8脚に規模縮小である。
重要なこととしては、ラストはこれも改変され、一応ハッピーエンド、で、ちょっとつまらない。
※1ヴァレリオ・マスタンドレア
※2ジュゼッペ・バッティストン、やはり「ラ・パッショーネ」助演の人

プログラムには原作者イリフとペトロフを「ロシアの作家」としていたようだが、やはりソ連とすべき。
オデッサ文学だからね。




「ラ・パッショーネ」も、受難劇の方だけでよかったのではないかと思う。
愛弟子の奮闘ぶり、犠牲は泣かせるし、受難劇の劇中劇とも重なる。
に対して、ポーランド人女性や新作企画云々は余計では?

「僕たちの大地」は、「人生、ここにあり!」と同じテイスト、繰り返しに思えて新鮮さはあまりないものの、そしてマフィア相手にちょっと緩すぎるようには感じたが、そして内通者はあまりにわかりやすかったが、よしとしよう。おもしろかった。


短編2編は全然期待していなかったが、「トゥビオロと月」はよかった。
観た中で一番良かった。

毎度ながら、映画祭をこの規模で毎年確実に開催できているイタリアは凄いと思う。

2015年5月4日月曜日

ますますイランに憧れる

よく、どこからともまく親切なイラン人が出てきて助けてくれるという展開、日本に来たことがある人もない人も日本大好きと言ってくれている。
イランに行きたい!と前々から思っているが、こんな本を読んじゃうとますますもってどしどし行きたくなってしまうではないか!(で、行ってみたら失望したりして。)


チェコっと神保町、浅草へ

アンドレイ、といっても『外国語の水曜日』に出てくる、世界一苦しんでムーミンを読む、あのアンドレイくんではなく、別のアンドレイ、つまり元クラスメイトのアンドレイに、たぶん10年ぶりくらいで会った。

以前は東静岡にある静岡芸術劇場がロシアの劇団を呼んでの公演があったので、しばしばとはいわずとも時おりお芝居を観に静岡へ通っていたのだが、芸術監督が替わってからロシアの劇団、ロシア語公演がさっぱりなくなって、足を向けなくなってしまった。
アンドレイに前にあったのは、まだ静岡にときどき通っていたころのこと。
彼は清水の人で、もちろんエスパルスファンなのである。
(で、彼によれば、静岡に芸術劇場みたいなバレエやオペラの公演ができる立派な劇場は不似合いだそうで、曰く「そんな民族じゃない」←なぜか静岡っ子である私の従姉妹も「そんな民族じゃない」と言っていたことがあった。静岡と東京は別の民族だと、静岡の人は思っているらしい。)

ロシア料理ご所望なので、神保町のろしあ亭でお食事。
そのあとチェドックに行きました。
ここで私の失敗。
地下鉄のA1出口のつもりで1出口から出てしまって迷いました。ごめんなさい。
A1からだったら徒歩一分なのに。
浅草駅は広いですね。

10年ぶりなのであれこれとりとめなく、いろいろ話をし、ほんとに話は尽きない。
ちょっとおもしろかったのは、アンドレイが「東京ではエスパルスのものは身につけていられないと思った」と言ったこと。
(前段に私が某ФНЛ所属クラブ←いつもご贔屓のクルィリヤではないです、のグッズを持っているが箪笥の肥やしになっていると言ったことがあるのだが。)
いや、東京人は、誰かエスパルスグッズで身を固めているのを観ても、「あの人エスパルスのファンなんだ」と思うか、「サッカー好きなんだ」と思うか、或いは全然何とも思わないか、とにかく殆ど敵愾心は持たないと思う。スタジアムのごく近くとか、特殊じゃ状況でもない限り。
どんどんエスパルス身につけて大丈夫だよ。
そう言えば、「メディア」を観に行った時だっただろうか、東静岡駅のホームに降りたら、エスパルスの試合があるらしくて、ホームはオレンジ色の人ばかりになっていた。

チェドックでは3階で「ロシア、子どもの世界」をやっていて、チェブラーシカ、ミーシャ、ヴィーニー・プーフの御三家が迎えてくれた。
絵本が私を呼んでいて心が激しく動いたけれど、うちには衝動買いした絵本が多数あるのだ。いけません。
それで、今回買ったのは


Клуб "КОЖАНЫЙ МЯЧ" クラブ”皮のボール”
とは、何ぞや?

チェドック店内を隈なく見学し、その後仲見世と浅草寺の人混みの中を歩き、帰宅すると、すっかり疲れて、日曜美術館のあたりから爆睡していました。




2015年5月2日土曜日

クッキーピロシキ

中身は
・カッテージチーズ+セロリの葉
・合挽肉+ゆで卵
・ゆで卵+米
・キャベツ+ニンジン+玉ねぎ炒め

牛乳とベーコンのスープ(バルト)


シャフチョール・ディライス(ウェールズ)

映画の日なんで、何を観に行こうかと思い(終わる時間が中途半端)、「ザ・トライブ」は水曜に行った方が安いので、そして金曜日には滅多に観に行けないわけだから金曜がサービスデーであるシネスイッチ銀座に行くのがよさそうだと思い、「パレードへようこそ(原題:PRIDE)」を観に行った。

「ブラス」も好きだし、ケン・ローチの「ナビゲーター」も好き。
(「ナビゲーター」について、それでも生きる大人たちへ、これも観ときなさい!なんぞという駄文で紹介していたのを、ちょうど今朝発掘したのだった。2008年1月。どこかにアップしていただろうか?)
今回はそんな労働組合ものに「キンキー・ブーツ」要素を入れたような話。
1984年、サッチャー政権時代のイギリス(特にウェールズ)の炭坑町の炭鉱労働者と家族たち、それを支援したレズとゲイの人たちの連帯と友情の物語。

いやあ、感動と笑いの要素満載で、でも終盤はちょっぴり歴史の暗転を予感させる通奏低音が響く(史実として労働争議は敗北し、サッチャリズムがイギリスを席巻する時代が来てしまうし、エイズが深刻な問題となってくる)、いい映画だった。

とにかくイギリスの役者は老いも若きも達者!安心して見ていられる。
きらきらのゲイとレズビアン(カミングアウト前のおそるおそるの坊やもいる)、マッチョ崇拝の炭坑労働者たちも、皆さんよかったが、ヤマのおばちゃんたちが最高によかった。
特に、イメルダ・スタウントン扮するヘフィーナが、黒田先生の授業のクラスメートだった今は亡きカーチャさんに似ていた(今書いていて涙が出そうになっている)。
シャンやゲイルもよかった…と思えるのは、炭坑労働者の男性たちや都会のゲイやレズビアンの人たち以上に、彼女らのような人たちが、より私にとって身近(実際に周囲にいる)からなのだろう。
冒頭から登場し、初心者の成長部門を引き受けているジョーくんは、ポグレブニャク似です!
頭がよくてリーダーシップを発揮し、いかにも素敵なゲイ、の発案者マイクは、一見マオニストっぽく見えたけどどうなんだろう?

それと、ウェールズ出身のゲイ、ゲシンが、ウェールズ語で「クリスマスおめでとう」とお祝いの言葉をかけられ、一拍置いてウェールズ語で返す場面は感動的だった。

シネスイッチのウィンドウです

5月1日にふさわしい映画を観た。よかった。

2015年5月1日金曜日

Сегодня Первомай!

職場で上司に教わったことは
・所謂メーデー(国際労働者の日)はアメリカ起源(シカゴ)である
・3月8日の国際女性デーもアメリカ起源(ニューヨーク)である

というわけで、すごくソ連ぽいカードを貼りたい気持ちを抑えて、あんまり可愛くないこれを。

С 1 Мая! Кошачий концерт

可愛くないなあ―。
それにこれは何をお祝いしているのでしょうか?!

1886年5月1日シカゴを中心に起こったストライキとデモは、5月4日のヘイマーケット事件という、暴動を理由とした冤罪事件(というよりフレームアップと言った方がよいだろう)へと繋がっていったのでした。
(ヘイマーケット=干草市場、ですが、シカゴのヘイマーケットは結構有名な地名。だからドストエフスキーの小説などに出てくるペテルブルグのセンナヤ広場をヘイマーケットなんて訳さないでね!)