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2026年2月19日木曜日

本棚:身近な地域で学ぶ戦争と平和



 

地域の戦争関連スポットの掘り起こしとか、戦争体験を聞いて継承とか、今やらないと(いや、遅すぎるくらいだが)とわかってはいるけれど、正直言うと、自分の身内の体験を記録にするのでもう手一杯!そこまで手が回らないよ~誰かやってくださいよ~と言いたくなる。

のだけれど、地道にそういうことをずっと行っていらした方がそれを形にされた貴重なご本。

公立校中学教師だった編著者が長年にわたって戦跡を訪ね資料を集め聞き取りを重ねて自費出版した地域からの学びの結晶。 戦跡の掘り起こしもさることながら、練馬の地から出征した還らぬ見習士官の遺した詩『剔抉(てきけつ)』、当初筆者らも漢字の読み方も意味もわからなかったというが、知ってしまうと・・・。

「剔」も「抉」も訓読みは「えぐる」で、中国人女性捕虜を拷問虐待する心情を描いた詩。

私たちが戦争について学ぶとき、『被害・加害・抵抗・加担』の面を漏らさずに見つめることが重要だという。昨年は治安維持法制定100年・廃止80年であった。まだまだ足りなかったかもしれないが、戦争に抗った人たちにも焦点があてられたかもしれないが、さらに、言われるままになった人たち、「心ならずも侵略戦争に参加した」(=加担)”普通の人たち”の姿を、今、私たちはどう捉えるのか、考えさせられる。

2025年8月25日付毎日新聞「街角ことば拾い」82記載 自費出版のため、書店やAmazonなどで入手するのが難しそう。筆者の地元付近の図書館(練馬区・西東京市・武蔵野市)と一橋大学附属図書館・武蔵大学図書館に所蔵あり。西東京市は保谷(現第二しじゅうから公園)に落とされたパンプキン爆弾、武蔵野市は中島飛行機武蔵製作所関連の地域資料として所蔵しているのではないか)

基本的に、地元のことが題材だが、毒ガス製造していた大久野島も出てくる。








2025年12月8日月曜日

オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2025年補充)


12/6の子どもを守る文化会議のメイン発言者暉峻淑子先生は、96歳とのことだが、大変お元気で「立ってやります」とおっしゃって、ほんとに90分間立ったまま発言を続けていらした。
戦争体験、家庭での子育ての体験を交え、競争ではなく対話で、平和と民主主義と人権を培っていこうとお話しされる姿はとても説得力があった。
先生のご本はたいてい読んでいるのだが、なぜかこの本はまだだったので、会場で購入して、先生のサインをいただいた。
中頃の、サンタクロースこと聖ニコラウスの出身地を訪ねる弾丸ツァーの件から読んでいる。
地中海沿岸の町ミラ(伝道していた場所)と出生地パタラは現在イスラム圏で派手な観光地化はされておらず、辛うじて跡が残っている状態であるとのこと。
対し、フィンランドのサンタ村については、「すっかりアメリカ化された観光地」と厳しい。
今後、大切に読んでいこう。

今年は、1~4月の立川プレイミュージアムでの堀内誠一展で、『くろうまブランキー』の原画に再会できた。
原画展は何度があったけれど、今回は初めての全点展示・テキスト全文展示だったので、絵本の世界にどっぷり浸れることができた。

11月に祖父母の反戦平和活動のことをお話する機会を得たが、そこにフレネ研究会の方が参加されていて、『ブランキー』がフレネ学校の生徒さんの作ったお話だと初めて知ったとおっしゃっていて、祖父の導きだったのかなと思ったり。

ブランキーのポストカードは、今なら銀座のナルニア国(教文館)で入手できるはず。



オデッサ海岸通り: オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2024年補充): 聖なる夜に 著者 : ピーター・コリントン ビーエル出版 発売日 : 2000-11-01 ブクログでレビューを見る» 「こころの友」に掲載されていたクリスマス本。 トレーラーハウス住まいの老女がアコーディオン演奏で日銭を稼ごうとするもとうとう質に入れてやっとの思いで得た小銭をひ...


堀内誠一さんの絵本デビュー作。パウル・クレー風の絵がとっても素敵。
ストーリーも泣かせます。フランスの小学校の児童達の共同制作なのです。

祖父から贈られた本で、これまでに何度も何度も読みました。
おじいさま、ありがとう!

2024年10月31日木曜日

今年のお薦めクリスマス本候補①『雪の花』

 今年のお薦め、といっても新刊ではない(2018年刊)なので、店頭ではなかなか手にするのはむずかしいかもしれないのだが。


ナルニア国の『ハリネズミと金貨』原画展に行った時に、原画展をすぐ出たところの本棚に一冊だけ置いてあって(原画展の画家オリシヴァングの絵ではなくて、同じ作者のコズロフの作品ということで置いてあった)、ここでもハリネズミさんが主人公で、熊の坊やも登場する。(この二匹はノルシュテインの『霧の中のハリネズミ』と同一キャラクターであろう、ただ、『金貨』ではハリネズミはご年配者であるが…)。
より一途な友情に溢れた世界で、ひと頃のイラン映画の子ども~青年のようで、胸震える。
で、一冊しかないその本を、買おうと思ったのだが、同じく原画展を観ていたご年配の女性が傍らに来て手に取りたそうにしていたので、なんとなく譲ってしまった。彼女は甲府から上京、必ず寄ることにしているナルニア国に来る前に、腰の痛みを労わろうと4階のカフェで一休みしてからようやく9階まで辿り着いたのだと、店員さんに話しかけていた。そして、この本を含めそのあたりの絵本をごっそりレジに持って行って、お買い上げになった。店員さんは「大丈夫ですか?」と気遣っていた。
彼女が立ち去った後に、あの本はあれで最後だったのですかと聞いたら、やはりそうだった。残念ではあるが、遠くからやってきた彼女が手に入れられてよかったのだと思う。
Amazon等ではまだ手に入るようであるし。

ノルシュテインやオリシヴァングとはまた違った風合いのファジェエヴァの絵もすばらしい。


2024年5月23日木曜日

録画メモ:コンパートメント№6/EO

 昨年2023年のベスト「コンパートメント№6」

WOWOW5/20録画、残り40分ほど。

                         

ロシアの人はこの時代(1990年代)は貧窮と大混乱で思い出したくないだろうけれど、なんとも懐かしい香りで”古き良き時代”に思えてしまう作品。

観た当時のSNS

インスタ

インスタ2

この監督の「オリ・マキの人生で最も幸せな日」も大好き。

(早稲田松竹で再見したときパンフレットを重複して買ってしまった。)






スコリモフスキ最新作「EO」

WOWOW5/21録画、残り40分ほど。

若々しいよな、このセンス。

ポーランド映画祭での先行上映のときは観られず、一般公開時に観た。


TOBE/ベニスに死す/世界で一番美しい少年

2023年7月23日日曜日

積読の本棚11

著者 : 平岡泰博
集英社
発売日 : 2003-11-17
2003年日時不明毎日新聞余禄
『砂漠の女ディリー』の続編。
2004年2月16日付赤旗書評欄
この頃アラビア語の勉強を始めたせいだろうか。なぜメモが残っているのか不明。

2022年3月21日月曜日

録画メモ:ハチとパルマの物語

*ハチとパルマの物語

映画館では2011年 6月21日に観に行ったらしい。その時の感想

  ⇓

ハチとパルマの物語、がらがらであった。とはいえ、犬、少年、得体の知れないじいさん、空港地上職のおばちゃん、上官の女性、副操縦士等ソ連市民の皆さま微笑ましく素敵。それだけでよかった。

つまり、秋田犬なんちゃらの紹介と観光に終始している日本での場面は不自然で全く要らない感じ。モスクワシーンとの落差がありすぎる。

ただ、秋田犬保存会とかザギトワとかの場面も秋田の人々が資金を出して制作に関わっているから何とか入れ込まざるを得なかったんだろうけど、タイトルにハチの名を入れるのは看板に偽りあり、関連性薄くとってつけたようになってしまったのが残念。

パルマの部分は面白いのにねえ。

録画していた「ハチとパルマの物語」家族と観る。家族も”日本の部分は蛇足、パルマだけでいい”と全く同じ意見。ロシアの脇役チョイ役に至るまで芸達者な人たちで楽しめた後に興ざめな日本のシーン、残念。そこで資金稼いだんだろうけど。

*アナザー・ワールド 異次元の怪物(未見)

*オーバースピード 時空を超えた目撃者(未見)

2021年12月21日火曜日

録画メモ 80日間世界一周/僕のワンダフルライフ

 「僕のワンダフルライフ」は以前WOWOWかなんかで放映していた時、最初にイーサンに看取られるあたりから観た。犬が複数の飼い主の元で暮らしていくお話、これをもっと深めると「マロナのの幻想的な物語り」だよね。

そう言えば、BSプレミアムではこれの前に「3人のゴースト」をやっていたのか。

クラスメイトとシャンテ・シネに観に行って、率直に言って私はこういう映画はそれほど観たいわけじゃなかったけれど、彼女はクリスマスらしいストーリーがよかったらしい。どちらかというと正統派の「クリスマス・キャロル」の方がいいのにな(例えば劇団昴のとか)と思って観ていたけれど、悪くはなかった。彼女は気に入ったらしかった。社会人になってからは殆ど会えなくなって年賀状と時々メールのやりとりをするだけになってしまったが、数年前に思いがけなく弟さんから彼女が亡くなったという通知をいただくことになった。

なぜ?という思いで弟さんにお手紙を書いたが返事はなかった。

そんな彼女との思い出の映画、になってしまった「3人のゴースト」である。

「僕のワンダフルライフ」もいろいろ切ないんだよね。続編もあるけど、こちらは観ていない。


2021年11月21日日曜日

悪は存在せずとも

タイトルどおり悪は存在せず(悪人は登場せず)可愛い猫、犬、狐は登場する。

ユーロスペースでイスラーム映画祭2021→そしてキアロスタミはつづく→フィンランド映画祭、ときてユーロライブでのドイツ映画祭。


フィンランド映画祭の「初雪」、ドイツ映画祭の「未来は私たちのもの」「マリアム エヴィーン刑務所に生まれて」と、EU内の国の映画祭ながらイラン出身の移民難民が登場する映画を観ることができ、特に昨年の東京国際映画祭で観られなかった(チケットが売り切れだった)「悪は存在せず」がここで観られるのは幸いだった。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞ということで、一般公開も是非して欲しいものだ。

イラン映画祭でもやって欲しいが内容から言って現在の政治体制である限りあまりにも無理筋だろうな。それなら、イスラーム映画祭でも取り上げて欲しいし、死刑映画特集でもやって欲しい。

イランにおける死刑制度にまつわる4つのエピソードとあるが、死刑制度存置国なら事情はさほど変わらないのではと思っていた。焦点は死刑執行する担当者に当てられる。命令ならやれるのか?

イランは世界的に見ても死刑執行数が多い「死刑大国」の一つ。職業として、つまり刑務所勤務の一環で死刑執行に携わる人もいる一方で、徴兵された若者が偶々配属されて命令される場合もあるようだ。進んでやりたがる人はまずいない。

徴兵された兵士が出てくるイラン映画というと、離島の警備を携わっているところに都会から派遣されてきた選挙管理委員会の女性をガードする役目を仰せつかった兵士が「このまま眠れそうにないから」と引き続き夜明けの警備を担当する(だいぶ前に観たのでうろ覚え)「一票のラブレター」、アザディスタジアムでのワールドカップ予選バーレーンとの試合の警備をしている兵士が「試合を観ようとしてつかまった女の子たちのお守りをするのではなくほんとうは実家で牛の世話をしていたいんだ」と嘆いていた「オフサイド・ガールズ」が思い出される。彼らの任務も本意ではなかったようだが、死刑執行よりは何万倍もましなはず。

気が進まない、嫌だからって、命令を拒否したらどうなるのか?

「耳に残るは君の歌声」だったろうか。徴兵制のあるロシアで実際に危険な戦闘地域にやられるのは金もコネもない、逃れる術を探る情報から遮断された地方の青年で、という様子が描かれていたが、ここでもコネがなくて転属願いも出せず任期が終わるのを待つしかないとの同僚たちの言葉に一層の理不尽さを感じる。

徴兵された若者が実際に戦闘地域の前線にやられ敵を殺せと命じられるのも、死刑制度がある国で死刑執行のボタンを押すのも、国家による殺人であり結局は誰かが誰かの命を奪っているわけで、「誰か」が手を下していることになる。その人がダメージを受けないわけがない。

代替任務への振替とか、まして徴兵拒否なんてとんでもないだろうな、イランでは。ロシアは徴兵制はあって死刑執行は停止されていて、私の国では死刑制度は存置しているが徴兵制はない。イランはどちらもある。

「悪は存在せず」の各エピソードはどれも自分がそうなり得る、選択し得る道であり、制度がある限りどちらに行っても苦難は避けられない。その時抵抗を選べるのか。納得できなくても従って生き残るのか。

パナヒやマフマルバフの往年の名作を偲ばせる序盤から舞台のような台詞を畳みかけるファルハーディーっぽい場面に、近年の話題作「ジャスト6.5 闘いの証」「ウォーデン 消えた死刑囚」にあった追いつ追われつの息詰まる展開も垣間見えるし、終盤はキアロスタミの描いてきたイランの乾いた風景が現れて、イラン映画の万華鏡を見るようでもあり(いっときのイラン映画の代名詞とも言えた美少年は出てこないが)、でもこれはドイツ映画祭なのだった。




2021年6月20日日曜日

オオカミはかわいい


オオカミの兄弟たちがかわいくて、ブタが悪役。
なのだが結局は北風と太陽のような話

2021年6月8日火曜日

半年がかり(それ以上)の『少年と犬』

 


東日本震災で飼い主を亡くした一頭の犬の短編連作ロードストーリー。感動はするけれど関わった人がどんどん死んじゃう不吉の犬って感じもする。それでも寄り添っていた瞬間はまさに慰めと癒しだったはず。

何十人も予約していてやっと借りれたと思ったのに家族が先にさっさと読んで私が読まないうちに図書館に返してしまった!という悲劇が起こり何で勝手に返してしまうのよ!と口論になった半年前。もう一度リクエストし直してやっとまた私の番が巡って来て今度こそ読めた。

2020年11月21日土曜日

録画メモ:陽のあたる教室/いつも心に太陽を

1. 陽のあたる教室

2.いつも心に太陽を

3.地球ドラマチック マンモス復活大作戦

何でこういうことを試みるのか、実は理解できていない

4.名曲アルバム フィンランディア シベリウス

2018年10月29日月曜日

パヴロフ―脳と行動を解き明かす鍵


伝記としてなかなか面白かった。奥さんもナロードニキの系譜の人だとは。
犬の実験の箇所は、現代の感覚だと残酷で辛い。

2018年4月1日日曜日

聖土曜日、青葉町4丁目の桜吹雪

団体申し込みをしていた肉球新党見学学習会@ハンセン病資料館


13時~語り部佐川修さん講演ビデオ視聴
14時~社会啓発課長儀同さん講話
15時~資料館内見学
16時~園内見学

1時間刻みだけどそれぞれ時間足りないくらい充実のプログラム
(お菓子食べる暇なし)

さすが肉球新党党員さんたちで、質疑応答も活発だった。

ビデオでは非常に慣れたご様子で講演されていた佐川修さんは、今年の1月25日に86歳で亡くなった。
資料館1階には追悼コーナーができていた。
講話でも語られた、1953年の国会陳情等の患者さんたちの運動。
患者さんたちの代表が各地の療養所から全生園に密かに集まり(当時の状況では各療養所に強制隔離されているので、無断で抜け出すのは逃亡であり、処罰対象なのだ)、国会要請行動へ行こうというときに園の上部に情報が洩れ、彼らは全生園の最寄り駅である秋津や清瀬で患者さんたちを拘束しようとしていたので、その裏をかくために未明に出発して、最寄りではない駅である東久留米と所沢まで徒歩、そこから乗車して国会に向かった(東久留米からは西武池袋線で池袋に向かって丸の内線、所沢からは西武新宿線で新宿に出たのだろうか)、というエピソードを、ビデオの中の佐川さんはすらすらと語られていた。
SNSはおろか電話も自由には使えない状況だったろうに、各地の方たちとどうやって連絡をとり、意思確認をしていたのだろうか。

儀同課長の講話のレジュメは何と9頁もの大作!
加えてパワーポイント駆使しながら詳細な解説。
元々隣接の研究所でハンセン病の菌について研究されてきた方なので、病気そのものの話が詳しいのは勿論だが、なぜ日本で差別の歴史がこうまで長く続いたのか、誰の責任か?今後どうしたら?という指摘も適格だった。

勿論、国の責任が最も重い。
らい菌の伝染性は弱く、普通に治る病なのに、法律で患者の隔離を強制し続けた。
憲法違反の法律を90年代後半になるまで廃止にしなかった。
日本がやっていたのは、病気の根絶ではなくて、患者という存在を社会から抹殺するようなもの(終生隔離・断種と中絶)。
それは優生思想・民族浄化と結びつく。

しかし、医療従事者・研究者・法曹・教育関係者・報道関係者・宗教家は、それぞれの立場で知りながら見てみぬふりを続けてきたし、或いは利用したのかもしれない。
世界の潮流から完全に反した深刻な人権侵害を問おうとしてこなかった。
患者・元患者らの集会・デモ・国会陳情等の行動を、皆無視し続けた、という。

ただ、儀同さんの指摘する「世界では開放医療に向かったのに日本”だけ”が強制隔離政策を続けた」という「世界」が所謂先進諸国なのか(私はそう思った)他のハンセン病患者の多い国なのか本当に日本以外の全ての国なのかを確認したい。
例えば、戦前日本が占領支配していた朝鮮半島や台湾などは日本の支配を脱した後どういう方向に行ったのか、質問しようとしたら、他の質問に答える形で「韓国や台湾は日本のように隔離すべしという偏見が続いたが」みたいなことをちらりとおっしゃっていたが、それは現在はどうなっているのか?

他人事ではないのだ。
確かに、少なくとも96年らい予防法廃止前後に社会的に大きな動きがあってそれが報じられ、自分も物心はとっくについていた筈なのに、それについて何事か心に受け止めていた記憶は恥ずかしながら全くない。
薬害エイズ、薬害ヤコブ病など、薬害被害者やその家族の行動は覚えているのに。

儀同さんのレジュメに書かれている言葉
(一部要約)
「無知は罪」
「差別意識は無自覚」
「誰もが持つ内なる差別意識を認識することが差別者にならない第一歩」
「同じ過ちを繰り返さぬよう、偏見差別人権侵害の歴史を後世に伝えるのは私たち市民の役割」

あと、気になったこと。
現在では、日本国内で新たにハンセン病患者とされる人は年間2~7名で、多くは在日外国人だという、レジュメ2頁目の解説の中で、
・日本人の新患者は、2011年の60歳の方を除くとこの間(2008~2015年)全て70歳以上の方(総数8名)。高齢のため免疫能の低下によりって昔感染していたのが発病するパターン。
・対して外国人は20~30歳代主流(同期間で総数28名)。
「感染していても母国であれば発病しなかったであろう方が来日して長時間労働など過酷な環境で免疫能力低下して発病したのではないか」
⇒それって、現在の日本での外国人労働者の非人間的な労働環境を反映しているってことでは・・・。(嘆息。「母国であれば発病しなかったであろう」←この言葉が重い!)

多磨全生園は桜吹雪で美しい光景。

資料館2階の窓から
いつもは菜の花が同時に咲いているとのことだが、今年は桜の開花が早まってしまって同時多発にはならず

 

資料館側からの入り口付近 

入所者さんたちの住まいの周辺には菜の花畑もあった。



花と緑に溢れる園内。
でも人権侵害の酷い歴史を抱えていることから目を背けてはいけない

桜の花びらの絨毯の中、猫様が通ってゆく






2017年8月10日木曜日

夏の広島③三瀧寺(続)

三瀧寺の入り口にこんな案内板がありましたが、


本堂の奥、三瀧の名水を汲むところで、何やら動くものが・・・。

え?
ほんとにイノシシが出現?!
どうすれば?
と、本気で怖かった。

でも怖かったのは相手の方も同じだったと思われる。
すばしこく、目も止まらぬ逃げ足で社務所の方へ。

一応、追ってみて、そっと覗いてみたら、う~~む、なんだかタヌキ(我が家のダーチャ=父のアトリエ@千葉の横芝)かハクビシンのような。

社務所から、「クゥクゥ」と呼び声が聞こえて、お寺の方が現れ、おっしゃるには
「猫でしたでしょ?」

いえ、猫様ではありませんでした!
タヌキみたいでしたけど、と言うと、その方曰く
「それじゃあ、アナグマですよ。ときどきいるんです。」
あ、アナグマですか。ポターの描くアナグマ、トミー・ブロックが目に浮かぶ私。
「猫かと思って呼んだんですけど、返事がなかったですね」
三瀧寺の猫様は「クゥ」というお名前らしい。
(今回、猫様には結局会えなかった。猫様は→こちら

イノシシじゃなくてよかった~。
どうしていいかわからなくて一瞬立ちすくんでしまったよ。

あとは蝶とカナヘビみたいなキラキラ光るトカゲがいました。


三瀧寺の名水は平和記念式典に献水している清水16か所の一つだそうです。
名前の由来となった三つの滝のうち幽明(ゆうみょう)の滝があって、ここで水を汲むのですが、大きなペットボトルのおじさんがずっと水を汲んていて近づけませんでした。
(書きかけ)

2017年1月6日金曜日

クリスマスに贈りたい本 Список книгах на Рождество

    С Новым годом, друзья!

Скоро наступает православное Рождество. Поэтому сегодня я расскажу вам о моих любимых книгах, которые в Рождество я хочу читать или кому-нибудь подарить. Далее их список.

 

Первая – это «Рукавичка» (『てぶくろ』)
    Вторая – «Подарки для Ёжика» (『ハリネズミと金貨』)
    Третья – «Святочные сказки из России»(『ロシアのクリスマス物語』)
    Четвертая – «Путешествие Голубой Стрелы» (『青矢号のぼうけん』、現在入手可能なのは改訳版『青矢号おもちゃの夜行列車』)
    Пятая – «Черная лошадь Бланкий» (『くろうまブランキー』).
    Теперь более подробно о каждой из них.
 
 
てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
エウゲーニー・M・ラチョフ 作・絵 うちだりさこ訳 福音館書店 / 1965年11月1日発売
    Советский художник Евгений Рачёв нарисовал иллюстрации для украинской сказки «Рукавичка», которая стала самой популярной среди его работ. Вы можете читать ее в японском переводе. Говорят, что зимой в Японии эта книга занимает одно из первых трёх мест по продаваемости. 
 
 ラチョフの絵本でも一番の売れ筋。日本では冬の本の売り上げトップ3だという話(後の2冊は何だろう?案外後述の『しんせつなともだち』あたりかもしれない)。
 

 
 
 
ハリネズミと金貨―ロシアのお話 (世界のお話傑作選)
ウラジーミル・オルロフ作 ヴァレンチン オリシヴァング絵 田中潔訳 
偕成社 / 2003年11月発売

    «Подарки для Ёжика» Владимира Орлова – это история Ёжика и его любезных друзей.
 Дедушка Ёжик идёт на рынок и по дороге находит золотую монету. Он запасается продуктами к зиме....
Это очень простая и греющая сердце сказка. Она похожа на историю «Любезные друзья» китайского писателя Фан Йикун. Также по своему сюжету напоминает известный мультфильм Юрия Норштейна «Ёжик в тумане».
 
ハリネズミのおじいさんと優しいお友達の心温まるお話。見つけた金貨は結局…『しんせつなともだち』オチでした。ノルシュテインのアニメーション「霧の中のハリネズミ」とはハリネズミと小熊と蜂蜜の壺が登場するところが似ている。



しんせつなともだち
方軼羣作 村山知義絵 君島久子訳 福音館書店 / 1987年1月20日発売

 

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)
セルゲイ・コズロフ作 ユーリー・ノルシュテイン絵 こじまひろこ訳 
福音館書店 / 2000年10月25日発売
 


 


 
 ロシアのクリスマス物語
イワン・セルゲーエヴィチ・シメリョフ他著 田辺佐保子訳 群像社 / 1997年12月発売
右は2006年発売のCD付きの版

    "Святочные рассказы из России".
    Это антология святочных рассказов из России. В нее вошли рассказы «Ида» Ивана Алексеевича Бунина, «На святках» Антона Сергеевича Чехова, «Жемчужное ожерелье» Николая Семёновича Лескова. Также рассказы Фёдора Михайловича Достоевского, Владимира Владимировича Набокова, Тэффи,Михаила Михайловича Зощенко, Александра Ивановича Куприна, Александра Степановича Грина, Фёдора Кузьмича Сологуба, и .... Это интересная книга с красивым переплётом.
 
シメリョフ、テフィ、ブーニン、ゾシチェンコ、ナボコフ、チョールヌイ、ドストエフスキイ、ソログープ、グリーン、クプリーン、チェーホフ、ワグネル、レスコフ、と錚々たる顔ぶれのクリスマス物語集。
アレクサンドル・ベヌアの絵の表紙がおしゃれ。
 
 


青矢号のぼうけん (岩波ものがたりの本)
ジャンニ・ロダーリ作 杉浦民平訳 岩波書店 / 1981年5月発売
 
 

 «Путешествие Голубой Стрелы» Джанни Родари.
    Родари итальянский журналист и писатель. В России особенно популярна его сказка «Приключения Чиполлино». По этой сказке сняли мультфильм. Потом она стала сюжетом для балета в СССР.
    А сказка «Путешествие -Голубой стрелы» тоже популярна и по этой сказке был выпущен кукольный мультфильм в 1986 году.
    В Италии привозит детям подарки на Рождество ни Санта, ни Дед Мороз, а дама по имени Бефана (в русском переводе — Фея). День Бефаны приходится на шестое января.
    Перед днём Бефаны на витрине магазина выставляются разные игрушки. Хозяйку этого магазина зовут Фея(Бефана). А эти игрушки отправляются на игрушечном поезде «Голубая стрела» к мальчику, который заглядывался в витрину каждый день.
    В детских книгах, фильмах часто встречаются истории, в которых ночью игрушки приходят к детям.
    В этом рассказе тоже игрушки отправляются к мальчику по имени Франческо. Через путешествие игрушки находят свое место и человека, который нуждается в чей-то помощи.
  В этой сказке вас ожидает не только счастливый конец, но и такие общественные проблемы, например, как голод, болезнь и смерть...
 
現在入手できるのは改訳されて少年文庫に収められた『青矢号 おもちゃの夜行列車』。 でも、挿絵はリウニティ社版から採ったというM.E.アゴスティネルリのものがいいし、訳も杉浦先生の方がいいので、1965年刊行の「岩波ものがたりの本1」として出されたこの旧版が好き。
チェコのアニメーション(カレル・ゼマンの「クリスマスの夢」やヤン・スヴィエラークの「クーキー」等)によくあるような、おもちゃたちが自らの意思を持って子どもたちにプレゼントされようとするストーリー。
ロダーリは『チポリーノの冒険』等貧困や不正に対して果敢に闘う冒険ものが得意な児童文学者。本職はイタリア共産党発行の子ども新聞の編集者でした。 なのでソヴィエトで支持されたのだろうけれど、親が貧しいためにプレゼントを貰えない子どもたちのためになろうという、おもちゃたちの言動が泣かせます。
単なるハッピーエンドではなくて、この世の矛盾、貧困、格差、病気、死といった現実と向き合いつつ、ほんとうのクリスマスを届けてくれる本。 
なお、この絵本のストーリーが展開するのは、クリスマスから約2週間後のエピファニー(1月6日)です。(イタリアではクリスマス・イヴではなく、エピファニーの日にプレゼントを貰うのです。)
チポリーノの冒険 (岩波少年文庫 (2050))
ジャンニ・ロダーリ作 杉浦民平訳
岩波書店 / 1987年7月発売
 
 

くろうまブランキー(こどものとも絵本)
フレネ学校共同制作 伊東三郎再話 堀内誠一絵 福音館書店 / 1967年11月15日発売

"Черная лошадь Бланкий"
Это дебютная книга известного дизайнера Сэйити Хориути. Он нарисовал много иллюстраций для книг. Его стиль разнообразый. Но больше всего я люблю его первую книжку, иллюстрации которой напоминают работы Пауль Клее. Картины очень симпатичные, а история просто трогательная. Эту сказку написали французские дети, обучавшиеся в школе «Селестена Френе».
Чёрная лошадь Бланкий долго работает и от тяжелой работы умирает. Но он умирает как раз в Сочельник, и Санта Клаус находит Бланкий и спасает его от рук злого хозяина.
 
堀内誠一さんの絵本デビュー作。堀内さんは画風をいろいろ変えているけれど、この本が一番好き。パウル・クレー風の絵がとっても素敵。
ストーリーも泣かせます。フランスの小学校の児童達の共同制作なのです。
 


Как сказала, мне очень нравятся эти книги, они такие симпатитные. Попробуйте читать их. Если вам понравятся, перечитывайте много раз.
   Спасибо за внимание.
 
   С днем Бефаны и Рождеством!
 
@上智大学

なぜ突然ロシア語なのかというと、ロシア語の授業での発表(に手を加えた~作家名とか)なのです。
どうして今日なのかというと、
1.発表が昨日になってしまった(昨年最後の授業でやるつもりが、私の準備不足で年を越してしまった)
2.正教のクリスマスが明日だから
3.ベファーナの日が今日だから
です。
 
各々の本の日本語の紹介はこちらです。
『くろうまブランキー』についてはこちら



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2016年9月4日日曜日

Много оленей

В парке Нара живет много оленей.

興福寺にいた主のような老鹿

小鹿を見ると思わずバンビと呼びかける


お母さんから乳離れがまだの小鹿

この鹿ではないのですが、ガイドマップを奪われ食べられそうになりました。
必死で奪い返しました。
山羊じゃないんだから、とはいえ、鹿も紙を食すことはあるそうで、ご注意を。


南大門の像の前でポーズをとる鹿さん
 
Но к сожаленью не было кошек!

2016年4月24日日曜日

ねこはすごい、ねこは偉い

ネコの身体能力・癒しの力・日本の猫文化・殺処分なののネコを巡る日本の状況について、動物学者が真摯に執筆。
科学的な叙述の合間に「その大きな瞳に魅入られると思わず寄って抱き上げたくなりますが」みたいに、猫好きモード全開なのが微笑ましい!
そんな著者もネコアレルギーを発症していたことがあるそうで、研究が続けられないかもしれない…という苦悩の時を克服しての研究の成果。猫好きは大いに頷いて読み進めるわけです。
結論は「ねこはすごい」というより、「ねこは偉い」。
そうなんです。あの体で必死に生き抜く姿が感動的なのです。
3年前に20歳で召されたうちの子も、最後の日まで自分で立って歩いてトイレに行って、全力で生き抜こうとしている様子で、ただただ感銘を受けたものでした。

日本の猫文化、確かに素晴らしいと思う。
けれど、「世界一」かというと、どうだろうなあ?
もっと当たり前に猫がうろついている光景(屋外だけではなくて)がないと、世界一の猫文化の国とは言えないように思う。

2016年1月8日金曜日

いぬの本(あまりお勧めでない)

オーストラリアの作家・画家によるボスニア紛争を子どもの視点で描いた本。犬の登場からして物悲しく、家族離散・虐殺が推測されるなど悲惨なお話だった。
まあ、それは仕方ないし、忘れてはいけないことだと思う。
が、この本を貶めているのは訳者によるはしがきで、ユーゴスラヴィア紛争について実に言葉足らずで、こんなのならつけない方がまし。児童文学なのだから、余計に手を抜かないでいただきたい。子どもたちが誤った認識をしないように。

2016年1月3日日曜日

多摩動物公園・ユキヒョウ

シンギズ閣下が亡くなられ、寂しいの一言だが、ユキヒョウのところにも行ってみた。
スカイウォークのすぐ近くだ。

ミルチャとアサヒがいた。