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2026年3月9日月曜日

録画メモ:ラヴェンダーの咲く庭で 

 「ラヴェンダーの咲く庭で」Ladies in Lavender 2005年公開

(当時は)若手有望株筆頭ダニエル・ブリュールが、ジュディ・ダンチとマギー・スミスと共演(競演とはさすがにまだ早い)。

漂着した見知らぬ男と言葉が通じない・・・という状況は「輝きの海」(何とコンラッドが原作だと今知った。原作は未読)にも通じるが、こっちは助ける側が大人なのでパニックにはならないし、まあこうなるわな、という納得のラストである。


「看護師誕生~ナイチンゲールからのメッセージ」NHKで放映されたドキュメンタリー(2022.7.22)

2026年1月16日金曜日

思い出のコンサート②


 

1997年4月29日(休日)

シェイクスピアの時代 約400年前、イギリス黄金期の歌曲

テノールとカウンター・テナー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート

これは克明に覚えている。

教会の友だち(といってもあちらは教職)に誘われていった、教会でのコンサート。だが、あまり宗教色はなく、古楽器とイギリスの歌曲。

英語が得意でない私は、英語の授業をおもしろいと思ったことがあまりなかった。

英語を美しいと思うこともなかった。

英語圏の文学を原語で読もうという気も起らなかった。

しかし、このとき初めて、英語で詠まれる詩を美しい!と思った。

ロシア語の詩や中国語の詩と同様に、英語の響きも美しいのだと発見した。

気づいてみれば当たり前のことなのに、英語の授業では殆ど詩を習わなかったから、英語で書いてある中身にあまりおもしろさを感じることができずにいて、美しさも感じ取れなかったのだが、美しい声(テノールとカウンターテナー)で歌われる詩は、何とも心地よかった。

英語はおもしろくないとか美しくないという偏見が崩れ去った。

国分寺バプテスト教会はこの時以来訪れていないが、陽光ふりそそぐ素敵な教会だった。


2024年8月16日金曜日

録画メモ:SUFFRAGETTE 未来を花束にして

邦題がどうしようもないなあ、というのと、ポスターが現地イギリスと日本で違う(ソフトに改変されている)のとで話題になった。

本国上映時のポスター
サフラジェットカラー(紫)を前面に出して文字にも使用

改変後

紫を消したばかりか丁寧にバッチ(記章)も消して
おそらくふんわりした雰囲気を出そうとしてる
(余計な小細工であろう)

ヒロインは架空の人物だが、左右の二人は実在のサフラジェットの活動家




2023年9月23日土曜日

EUフィルムデーズ2009

 観たのは

*アイルランド「ジョジーの修理工場」

小品ながら衝撃作だった・・・。

*イタリア「マイ・ブラザー」

イタリアの家族の歴史描く映画というと長時間でじっくりというのが多いがこれは100分だったか。割としんみりな作品だった。

*スウェーデン「クリスマス・オラトリオ」

初見は1990年代後半の北欧映画祭だったが、あの映画祭に通底した暗さが記憶に引っかかっていたところ、10数年ぶりに観る機会を得て、主演男優が来日して挨拶、その際実は彼はこの映画の後メンタル面で俳優業を休んでいたということを言っていて、映画の内容をなぞるような人生送っていたのかもしれない。その後回復しているんだろうか。

*イギリス「世にも憂鬱なハムレットたち」

劇中劇で、好みの映画。当時は意識しなかったが監督はケネス・ブラナーだったか。

*チェコ「カラマーゾフ兄弟」

これも劇中劇タイプの作品で、この年のEUフィルムデーズ中のベスト。一般公開して欲しかったな。

*デンマーク「ファイター」

当時のEUフィルムデーズには多かった移民二世とヨーロッパ側の受容のあり方を問うタイプの作品(今年のフィルムデーズのにもあったような)。でもこの頃はまだ前向きな未来志向な作品作りだったよなと回想してしまう。

*ポーランド「神さまの小さなお庭で」

警官主役のコメディーで面白くはあったが、英語字幕のみだったので、内容についていけないところが多々あって残念。

*ドイツ「耳のないウサギ」

サッカーシーンがあったと思う。

*ラトヴィア「バトル・オブ・リガ」

つまらなかったけど、ラストの俯瞰シーンは美しかった。

*リトアニア「永久機関」

内容覚えておらず、バルトの国々はまだおもしろい映画作れないでいるのかなと思ったのが記憶に残っている。

2022年2月5日土曜日

録画メモ:「83歳のやさしいスパイ」「ジュゼップ 戦場の画家」「エセルとアーネスト」

 録画していた「83歳のやさしいスパイ」家族と一緒に楽しんで観た。

私は去年シネスイッチ銀座で観て以来二回目。

セルヒオさんの優しさにじーんとする...が女性の部屋でもどんどん入っちゃうんだよね。

詩の朗読がまた心を打つ。


「ジュゼップ 戦場の画家」

これは公開時見逃してしまった作品。冒頭はなんとワルシャビャンカが流れる。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」

岩波ホールでみたアニメーション。

2022年1月30日日曜日

ヒースさんのブログより~北国の灯: 1972年1月30日/ la 30an de januaro, 1972 / 30 January,...

 また、英国軍からの謝罪は行われていません。

 英国軍で罪に問われた人は誰もいません。

これがまた、重い言葉。
追及の手を緩めてはいけない。

北国の灯: 1972年1月30日/ la 30an de januaro, 1972 / 30 January,...:   血の日曜日  今から50年前の1月30日、今日と同じ日曜日、北アイルランドで大きな流血事件がおきました。  北アイルランドのデリー(Derry)で公民権運動のデモ行進を行っていた市民を英国軍が何の警告もなしに襲撃しました。この暴挙で14名が殺されたのです。  この事件について...

ここに残した私のコメント(ノーザン・アイルランド・フィルム・フェスティバル2008を観ての感想:発砲した軍隊関係者が結局誰も処罰されなかったこと、作戦を指揮した将校たちが後に女王によって叙勲されていることが何ともやりきれない思いに陥らせます。)、私も忘れかけていたのだが、新調査委員会の報告を経てなお、未だ軍関係者の謝罪も処罰もないままだという。

2021年12月31日金曜日

容赦ないまなざし~夜空に星のあるように

 29日亡き父の誕生日、生きていれば88歳。母とお墓参りに行く。そしてその足で新宿武蔵野館に映画を観に行った。初期ケン・ローチ、というかローチのデビュー作「夜空に星のあるように」。Я смотрела первую работу Кена Лоуча "Бедная корова ".

原題:Poor Cow が「夜空に星のあるように」というロマンティックな邦題になったのはどうしてなのだろう。日本初公開は1968年、何十年も経ってからのリバイバル上映。

2016年12月に川崎市市民ミュージアムで「ケン・ローチ初期傑作集」を観たが、「キャシー・カム・ホーム」を思い出させる切なさだなあ、と思ったらヒロインは同じ女優さんだったんですね。キャロル・ホワイト。プログラムを読んで、アルコールや薬物依存、男性スタートの不幸な関係があって、演技に高い評価を得ながらも遅刻や欠席の多さで仕事を失い、91年に48歳の若さで亡くなっていた。キャシー以上に本作のジョイの行く末を思わせるようなその後だったのだなと悲しくなる。

さらに、ヒロインの夫(正業に就かない~何せ泥棒家業なので~上にDVしまくる典型的クズ男)役のジョン・ビンドンに至っては「映画の内容通りに、生涯にわたって何度も刑務所暮らし」「殺人罪で起訴…無罪となったが…俳優としてのキャリアは終わる」「2度の破産」「性生活の乱れと薬物乱用の末、1993年10月にエイズで死亡」とあって文字通り救いようがなく、言葉を失う。

ローチさん、年を重ねると主人公たちに温かいまなざしになってきて、特に男性の登場人物に関してはユーモアも添えられる(サッカー絡みのことが多い)作風になるが、女性の造形は容赦ない。母は強しとか不幸を乗り越える強さを備えているとかマドンナ的なことを期待するような幻想を一切抱いていないのはさすがだ。←このレアリズムが”いつまでも心は少年”気味だったフドイナザーロフや奇しくも”女性のことはよくわからない”と告白していたクストリッツァ(それでも自覚していたのは偉い)とは一線を画している。

そんなわけで、何の救いもなく、貧困と不幸のうちに、ヒロインは生きてゆく、という映画で、それが今観てもちっとも古くなっておらず、切実に感じられるのだった。


2016年に観に行ったときに買った「まなざしの力/ケン・ローチ回顧展」発掘した。今回の「夜空に星のあるように」プログラムと一緒に保管しておく。



2021年12月1日水曜日

録画メモ 家族のために

 気が付いたら今日WOWOWで「ブラス!」やっていた!

録画し損ねた。12/21にまた放映されるようなのでその時は忘れずに録画しよう。

ケン・ローチ「家族を想うとき」

「リトル・ダンサー」

「素顔のボヘミアン・ラプソディー」

名曲アルバム「ボヘミアン・ラプソディー」

名曲アルバム メトネル

2021年5月15日土曜日

オデッサ・スタジオ: You'll never walk alone

オデッサ・スタジオ: You'll never walk alone:  Позавчера я купила немецкий документальный фильм «Ты никогда не будешь одинок» в онлайн-театре Йокогамского кинофестиваля футбольных фильм...
オデッサ・スタジオに書いた、ヨコハマ・フットボール映画祭オンラインシアターで視聴した”You'll never walk alone”の感想です

ここではこの歌のことが要領よく書かれていたので参考にしました。
歌詞の露訳

Когда ты идешь сквозь шторм
Держи голову высоко поднятой
И не бойся темноты.
В конце, за штормом – золотое небо
И прекрасная серебряная песня жаворонка.

Иди сквозь ветер,
Иди сквозь дождь,
Даже если твои мечты разбиты и развеяны.

Иди вперед, иди вперед
C надеждой в своем сердце
И ты никогда не будешь идти один,
Ты никогда не будешь идти один.

Иди вперед, иди вперед
C надеждой в своем сердце
И ты никогда не будешь идти один,
Ты никогда не будешь идти один.

2021年4月17日土曜日

指小形だったサフラジェット

 映画「サフラジェット」(邦題「未来を花束にして」)観るまで知らなかったサフラジェットという言葉だが、なかなかわかりやすく読みやすく頭に入りやすい絵本があった。

序文から驚きで、メアリー・ポピンズの働いていたバンクス家の奥さん、ウィニフレッド・バンクス夫人がサフラジェットなのだとか。

(映画「メリー・ポピンズ」の設定がそうなのか?本を読み直したいなと時々思うが手に取れないままになっている。)

サフラジェットはサフラジストの指小形。-etteは小さきもの、劣ったもの、女性的なものにつける接尾辞で、女性参政権を求める過激な運動を行う「女性政治社会連合」をばかにし嘲るために記者が呼んだのが始まりである由。その蔑称を女性たちが自称もして運動を続けていった。ブルーストッキングの女性たちとの嘲りを先取りして『青鞜』を創刊した日本の先達たちを思い起こすエピソードだ。

あの映画のエンドロールで女性参政権を得た順に各国のリストが流れるが、なぜか日本はこのリストになかった。だが、1945年12月17日、改正衆議院議員選挙法(50年に公職選挙法に統合)が公布され、20歳以上の男女に平等な選挙権が認められたことをもって日本は女性参政権を実現させている。

そしてこの本では、世界のサフラジストの一人として市川房枝が載っている。

最後のページに年表があって、1881年マン島(一部)、1893年ニュージーランドから2006年アラブ首長国連邦、2015年サウジアラビアまで。日本は1945年に挙がっている。この本では日本は忘れ去られていなかった。

1959年ブルネイ 但し1962年以降男女とも国民に選挙権は認められていない…

 1973年バーレーン 但し初めて選挙が行われたのは2002年

オーストラリアは世界で3番目の1902年に女性参政権を得ているのに、但しアボリジニには適用されず、アボリジニが選挙権を得たのが1962年

モルドバは1978年ってほんとか?1944年のソ連編入からそれまで何やってたんだ?

ポルトガル(1976年)やリヒテンシュタイン(1984年)はあのスイス(1971年)より遅い。

人物・詳しい歴史についてはこれからぼちぼち読む。


2020年11月21日土曜日

戦争責任に甘すぎる、これでもドイツ映画 「キーパー ある兵士の奇跡」

 これ、インターナショナル版とかでカットしていない?主人公はドイツ軍に志願して2度勲章を授与されているけど終始「選択できなかった」=仕方なかったで連合国側の再教育失敗例か?こんなに戦争責任に甘いドイツ映画を観るのは初めて。こういう時代になっちゃったのかな。

私は残りの5%

映画で観る限りだと、主人公は戦争になったから志願して軍に入ってナチスが政権をとっていたからそれに従って戦っていたが、実際に戦闘をしてみるとなんか厭戦気分になって離脱気味になり、敗走しているところを捕虜になった、そのままドイツには戻らず、英国の地でサッカーをする機会を得て、プロにも声をかけられ、才能を開花させ、それによって英国の人々を愉しませたり奮起させたりすることもでき、ひいては英独の架け橋にもなりました、よかったですね、というものだったけれど。
主人公が悪人じゃないのはわかる。
でもシティに入った時の会見でいろいろ聞かれて結局ちゃんと答えていない。
(「戦争だったから仕方なかった、他に選択肢はなかった」という趣旨の事しか言っていない。)
ここで元ナチス兵士を、選手として仲間として温かく受け入れたシティの選手たちは凄く偉いぞ。主人公はゴールキーパーとして非常に有能で、仲間の信頼を得るのにはそれで十分だったのかもしれないが。
映画を観た後下りのエスカレーターで前を行く女性二人が「仕方なかったのよね」「志願せざるを得ない状況だったのよね」と”理解”を示していたが、私はそんなに甘い気持ちにはなれないね。
同世代でもナチスに反対した人いるのに、彼はそうではない選択をした。志願して軍に入って戦った。謝罪するとか反省の弁を述べるという描写もなかった。あれで許してくれる周囲の人達(義父・チームメイト・ラビら)が物凄く偉い。戦争で身近な人を亡くしたり自身が傷ついた人にとってそうそうできるものではなかろう。
彼がイングランドのクラブに所属しプロとしてプレイすることについて非難があったのは、彼がドイツ人で英国とつい最近まで戦火を交えた「敵国」だったところから来た人だからということではなく、ナチス兵士だったからであって、英国の人々の態度は差別とかヘイトではないのだ。
実際には、他の捕虜だったドイツ人たちが帰還した際に彼が帰国ではなく英国に留まることにしたのは、妻や義父母との繋がりが形成されたことが勿論大きいのだろうが、ドイツに残してきたものに対しては愛しさよりも忌避したい、逃れたい、過去を断ち切りたいという思いが強かったのかも知れず、ただ映画の中ではそういう風には描かれていなかったので、想像するしかない。






2020年9月26日土曜日

ビアトリクス・ポター最後のお話 黒猫キティの冒険

 

洗濯屋のティギーおばさんも登場する(活躍する)、ポターの遺作(絵が一枚残されていて、後は原題の画家が補って描いた)。お嬢様猫キティーの冒険はあひるのジマイマやこねこのトムの冒険のようにかなり怖い体験となる。りっぱなうさぎは振舞はベンジャミン・バニー氏っぽいけど青い服だからピーター・ラビット?
助かってよかったけどちょっと自分勝手なキティーであった。
一方、ウィンキーピークスはさて。

家人が図書館から借りてきた。 「ポターの本だけど、絵はポターじゃないんだよ」と言うのでどういうことかと思ったら、ポターはキティの絵を一枚残しただけで生前は出版されなかったお話に、別の画家(現代の人)が挿絵を描いて100年経って完成させて日の目をみたというもの。 まごうことなきピーター・ラビットの世界の絵本。画風はさすがに全然違うけれど。

2018年4月4日水曜日

2017年3月26日日曜日

わたしの隣のダニエル・ブレイク

今までのケン・ローチ作品(特に中期)、正当な怒り故の解決法が暴力や非合法的方法に行きつく点が正直納得いかず。「ルート・アイリッシュ」しかり「ブレッド・アンド・ローズ」しかり…「わたしは、ダニエル・ブレイク」はここで爆発かという場面は意外とあっさり終わる。そんなことでは解決しないとばかりに。

ケン・ローチ、ここ数作品は明るく力強くハートウォーミングだったが、ダニエル・ブレイクはビターだった。お役所仕事、民営化(しかも米国系らしい)してマニュアルから外れまいとする血も涙もない対応で人を貶め死にすら追いやろうとする。この「美しい国」でも見かける光景。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」で起こることは他人事じゃなく。職安窓口にも、相手に対して敬意を払い、」こうした方がとアドヴァイスしてくれるちゃんとした係の人はいる。
ただ上司に「そんなじゃだめだ」と注意されるが。
公務員はだからだめだと批判するだけじゃだめで、そんな人が潰れないようにしないと。
ローチ初期の作品「キャシー・カム・ホーム」の現代版とも言われているようだが、確実に深化しているのが周囲の人、特にそれぞれの場所で働く人々の姿だ。「キャシー~」を観ていてよかった。ありがとう、川崎市市民ミュージアム!

サッカーネタは少なめ。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」今日・明日と上映館でフードバンクへの寄付受付やっている。情報知っていればよかった。https://www.2hj.org/support/food/  
有料入場者について基金への寄付もあり。なのに、私、招待券だった。もう一度有料入場で観に行くか。

ダニエル・ブレイク、やっと観に来られた。エルミタージュの展覧会と映画のセット券ダスターラ。プログラム付きで3100円だから結構お得だと思う。
プログラムというのか展覧会のプレス向けリーフレットですね。

ツイッター投稿より
(書きかけ)

2017年2月15日水曜日

オデッサ・スタジオ: サッカー失恋

オデッサ・スタジオ: サッカー失恋: 「君のせいで得点シーンが観られなかった」 …って、それ言ったら怒らせること間違いない。 昨日、川崎市市民ミュージアムでケン・ローチ監督 「まなざしと微笑み」 を観ていて、思わず声を上げそうになった場面です。 主人公の不器用さ、特にこのスタジアムでのデート場面で際立ってい...

2016年7月11日月曜日

EUフィルムデーズ(その1)

EUフィルムデーズ 今年は新たにとんでもない名作というのには出会わなかった。観て損した感の駄作もいくつか。日本語字幕無しの際、解説のハンドアウトが配布されたのはこれまでずっとアンケートに書いてきた甲斐があった。今年はユーロと日程がしっかり被って大変だった。次回からはやめて!
印象深かったのはルーマニア「日本からの贈り物」、ドイツ「ロストックの長い夜」、ポルトガル「ボルドーの領事」、ハンガリー「リザとキツネと恋する死者たち」

1.アイルランド「ジミー、野を駆ける伝説」★★★★
昨年公開時にも観たので2回目。イングランド人ケン・ローチによるアイルランドの実在の活動家についての作品。ケン・ローチ、好きなんだけど「自由と大地」にせよ「ブレッド・アンド・ローズ」にせよ「ルート・アイリッシュ」にせよ、カントナ出演の「エリックを探して」にせよ、やや暴力的解決方法を肯定しかねないような傾向に危惧を感じてきたのだけど、アイルランド内部での政治的立場の違いからの紛争という難しい問題を扱いながら、この作品は以前よりもそういう傾向が薄く、若い世代への信頼にも満ちているようでほっとする。

2.イタリア「ローマに消えた男」★★
不人気野党党首が仕事を投げ出して失踪…って「ローマ法王の休日」みたいな設定だな。イタリアってこういうのが許されるのか?あと、イオセリアーニの「月曜日に乾杯」とかも。特に、元カノ一家優しすぎるよ。

3.イギリス「ハムレット」★★★
舞台(アリーナ形式だったようだ)を8台のカメラ駆使して撮影。日本語字幕がないものは行かないつもりだったけど、ハムレットだし、英語字幕がつくことになったので、何とかなるかなと思って観に行った。女優マキシン・ピークがハムレットを凛々しく演じ(といってもハムレットが女性だったという設定ではない)、ポローニアス、ローゼンクランツは女性に設定変更、という話題の舞台。皆さん流石の演技の本場のシェイクスピアだった。でも、告白すると時々「この人、ホレイショー?レアティーズ?」などと混乱した。数年後にはこうした野心的作品を送り込むイギリスがEUフィルムデーズの場に登場しなくなるのかと思うと非常に惜しい、惜しくてならない。

4.エストニア「チェリー・タバコ」★
同日に観たフィンランド作品と同種のガールズ・ムービーだったが、そちらと比較するとかなり見劣りした。ヒロインが可愛く魅力的だった。お相手の男性はダメンズだったが、いや、それでも人間、それぞれ活躍する場ってもんがあるんだよね。

5.オーストリア「壁」→未見

6.オランダ「提督の艦隊」★★★
スクリーンで観るべき映画。祖国の英雄ミヒール・デ・ロイテルを讃える歴史大作。史実かどうか随分とよき家庭人だったかのような描かれ方だった。主人公や部下たちは海賊みたいな荒くれ者。オラニエ公ウィレムが一見気弱実は狡猾な、悪い意味で政治的な人物に描かれていた。海戦場面は平凡ながら勇壮。海上のフォーメーションチェンジが素敵。オランダ絵画のように美しいシーンが多いが暴動場面等はグロい。これもオランダ絵画並みか。

7.ギリシャ『センチメンタリスト』→未見

8.クロアチア「カウボーイたち」→未見

9.スウェーデン「アヴァロン」★
深刻な事態(ネタバレしたくないが「イゴールの約束」っぽい事態)にもなぜか他人事対応な主人公、そこで踊るか?!インド映画か?(スウェーデンです)の展開、脱力系ミュージックの中の謎のフィナーレ。北欧の感覚はぴんと来ない場合が多い。

10スペイン「SPY TIME スパイ・タイム」★★★
ヒューマントラスト渋谷の「未体験ゾーンの映画たち」で上映していたのか。やや無駄に残酷シーンの多いスパイ・コメディー。まあ、おもしろいっていえばおもしろいんだけど、今どきこんな無邪気な作品は実は許されないのでは?と他国のことながら心配してしまう。

11スロヴァキア「ラブ&マネー」→未見

12スロヴェニア「樹」★★
思いっきりイスマイル・カダレの『砕かれた四月』だった。つまり後味が悪かった。

13チェコ「家族の映画」★
最近のチェコ作品はバブリーな中流家庭の虚無感を描くものが続いているように思えるが、去年の美少年登場映画「海に行こう」の方が好み。オットー(犬)は熱演だったけど登場場面長すぎ。それぞれのキャラが薄っぺらく雑然として、これまで観た中で最低のチェコ映画。そうか、チェコ映画にも駄作はあるのか。

14デンマーク「特捜部Q キジ殺し」→未見

15ドイツ「ロストックの長い夜」★★★★
92年に旧東ドイツの町で起こった外国人襲撃事件という実話を、襲撃した若者、父親の市議、襲撃される側のベトナム人女性の3つの視点で、アフガニスタン系移民2世の監督が描いた。日本語字幕がついていたがハンドアウト配布あり。ネオナチに足を足を踏み入れる男女は特に底辺というわけでもなさそう(ただ仕事はなく、閉塞感に苛まれている)。傍観する、というよりネオナチを煽る一般市民の群れが恐ろしい。

2016年6月13日月曜日

2016年1月6日水曜日

オデッサ・スタジオ: あけましておめでとうを折句にしたお薦め映画タイトル

オデッサ・スタジオ: あけましておめでとうを折句にしたお薦め映画タイトル: ツイッターに  # あけましておめでとうの頭文字でオススメの映画のタイトルいってみようか というハッシュタグがあるので、サッカー映画で作ってみました。 あ  「明日へのチケット」 「 アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー 」「アザー・ファイナル...

2015年12月26日土曜日

不完全版今年見た映画ベスト11

1.ジャファル・パナヒの「タクシー」
2.「ヴァ・バンク」「約束の土地」ポーランド映画祭
3.ミハイル・カウフマン(ジガ・ヴェルトフ弟)「春」
4.「クーキー」
5.「ブラックシー」及び「チャイルド44」
6.クリス・マルケル「笑う猫事件」
7.「タンジェリン」エストニア+グルジア
8.「マックスへの手紙」
9.「パレードへようこそ(原題:PRIDE)」
10「サンドラの週末」
11「ジミー、野を駆ける伝説」
番外:《川崎市市民ミュージアム特集上映》『戦争の記録と映画戦争映画の視点』セミョーン・アラノヴィチ「海に出た夏の旅」「トルペド航空隊」
「放浪の画家ピロスマニ」
「ボーダレス ぼくの船の国境線」
「草原の実験」
「イマジン」

2012年6月3日日曜日

ユーロ2012出場国紹介④グループD

ユーロ2012まで一週間きってしまったので、急がないと。
グループDについてをまだ書いていませんでした。

どの国もなかなか癖のある国で、なかなかまとまらず、ずるずる先延ばしにしていたけれど、時間がないので、途中ですが、書きかけのまま公開します。

Группа D

УКРАИНАウクライナ

書籍

ウクライナと言えば、国民的詩人のシェフチェンコですね。
『マリア』という慎ましやかな詩集が訳されています。
しかし、実を言うと私は詩心がないので、詩というものは(特に外国語の)よくわかりません。
分厚い近未来小説『大統領最後の恋』では、プーチンさんが2012年に大統領に返り咲くことを見事に当てています。
私はてっきりドロフェイの飼い主殿が再選されるかと考えていたので(希望的観測というものでしたが)、作家クルコフの眼力に驚いてしまいました。

サッカー本で重要なのは、ノンフィクションで『ディナモ―ナチスに消されたフットボーラー 』。
できれば、ウクライナ人の手による書籍を読みたいものですが。

映画

「ズヴェニゴーラ」「大地」「武器庫(アルセナール)」などの傑作を生み出したドヴジェンコをはじめ、巨匠・鬼才を輩出したウクライナ映画ですが、現在は振るいません。
オデッサスタジオのキーラ・ムラートヴァが孤軍奮闘している状況です。
ユーリー・カラは、以前は瑞々しく素晴らしい作品を撮っていたものですが。
しかし、ことサッカーアニメに関してはなかなかいけるのです。
古くはダフノの「3人のコサック」シリーズのサッカー編
«Как Казаки В Футбол Играли»(いかにしてコサックはサッカーをしたか)
これは大会前・大会中は必見、気分を盛り上げましょう!
そしてウクライナ・プレミアリーグの各クラブの紹介アニメーション。
これらは「オデッサ・スタジオ」で紹介していますので、どうぞご覧ください。


ШВЕЦИЯスウェーデン

書籍

アスリッド・リンドグレーンのジュブナイルの数々を、子どもの頃は愛読したものです。
しかし、その中にサッカーの場面があったかどうかは思い出せない。
カッレくんにしろ、やかまし村にしろ、11人よりもずっと少人数のグループでの行動が主流なのではないか。
ドラゴスラヴ・ミハイロヴィッチ著『南瓜の花が咲いたとき』は、前世紀中頃に旧ユーゴスラヴィアからスウェーデンに移り住んだ主人公が格闘技系の才能の持ち主であって、イヴラ様の肉親のように思えてしまう。

映画化されたらしいけれど、現地でもDVD化はされていないようです。
しかし、なかなかきつい内容です。

映画

巨匠ベルイマン…は個人的に苦手です。
ラッセ・ハルストレム監督の80年代の子どもを主人公にした映画は好き。
サッカー映画では1974年制作の「サッカー小僧」が筆頭に挙げられるでしょうが、旧ソ連が敵役なのがマイナスポイント。
で、私のお気に入りはサッカー少女サガちゃんが圧倒的に可愛い「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」だ!

フランスとイングランドは後ほど追加します。