映画「サフラジェット」(邦題「未来を花束にして」)観るまで知らなかったサフラジェットという言葉だが、なかなかわかりやすく読みやすく頭に入りやすい絵本があった。
序文から驚きで、メアリー・ポピンズの働いていたバンクス家の奥さん、ウィニフレッド・バンクス夫人がサフラジェットなのだとか。
(映画「メリー・ポピンズ」の設定がそうなのか?本を読み直したいなと時々思うが手に取れないままになっている。)
サフラジェットはサフラジストの指小形。-etteは小さきもの、劣ったもの、女性的なものにつける接尾辞で、女性参政権を求める過激な運動を行う「女性政治社会連合」をばかにし嘲るために記者が呼んだのが始まりである由。その蔑称を女性たちが自称もして運動を続けていった。ブルーストッキングの女性たちとの嘲りを先取りして『青鞜』を創刊した日本の先達たちを思い起こすエピソードだ。
あの映画のエンドロールで女性参政権を得た順に各国のリストが流れるが、なぜか日本はこのリストになかった。だが、1945年12月17日、改正衆議院議員選挙法(50年に公職選挙法に統合)が公布され、20歳以上の男女に平等な選挙権が認められたことをもって日本は女性参政権を実現させている。
そしてこの本では、世界のサフラジストの一人として市川房枝が載っている。
最後のページに年表があって、1881年マン島(一部)、1893年ニュージーランドから2006年アラブ首長国連邦、2015年サウジアラビアまで。日本は1945年に挙がっている。この本では日本は忘れ去られていなかった。
1959年ブルネイ 但し1962年以降男女とも国民に選挙権は認められていない…
1973年バーレーン 但し初めて選挙が行われたのは2002年
オーストラリアは世界で3番目の1902年に女性参政権を得ているのに、但しアボリジニには適用されず、アボリジニが選挙権を得たのが1962年
モルドバは1978年ってほんとか?1944年のソ連編入からそれまで何やってたんだ?
ポルトガル(1976年)やリヒテンシュタイン(1984年)はあのスイス(1971年)より遅い。
人物・詳しい歴史についてはこれからぼちぼち読む。
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