2012年11月28日水曜日

ドストエフスキーブーム

『カラマーゾフの兄弟』がフジテレビの連続ドラマで放映するというニュースがあった。

ドストエフスキー原作ものを日本を舞台に置き換えたというのは、映画では黒澤明の『白痴』があって、意外と違和感なく観られる。
なので、一概に否定はしないが、この人がイワンを演じるの??と戸惑いは感じる。
(勿論みな知らない俳優だけど。)
どうも日本人はイワンが最もとっつきやすらしく、『カラマーゾフの妹』もイワンが主人公(という言い方でよいだろうか?)だし、「イワン・カラマーゾフが答えよう」という掲示板(10年以上前のもの)もなかなかよくできていると思っている。

スターラヤ・ルッサ、行きたい。
前のブログで『『カラマーゾフ兄弟』の翻訳をめぐって』について軽く書いているが、あれから数年たつのにまだ彼の地には行けていない。
ドラマ放映後、ブームになって夏あたりのツァーでもスターラヤ・ルッサが組み込まれたものができないだろうか?





アントンが帰ってくる

Антон Шунин восстановился после взрыва петарды.

2012年11月26日月曜日

ズブロッカ映画祭

ポーランド映画祭は土曜・日曜とも盛況だ。
2回目の回は立ち見が出る。

上映後に近くのバーでズブロッカのアップルタイザー割り(スパークリングシャルコッカというそうである)のサービスがあった。
 
ズブロッカ、ほんとはストレートの方がよかったけれど、
サービスなのだから文句は言えない。
割ると甘くてやたら飲みやすくなる。
冷たいが、飲んだ後、体が温まっていい感じだ。




ヨーロッパバイソンが描かれたズブロッカのコースター
ズブロッカの中に浸してある薬草は「バイソン・グラス」だったのか。

今日は来日しているスコリモフスキ父子の舞台あいさつやティーチインもあった。

お父さん(右から2番目)は俳優としても活躍しているのは周知のとおりだが、実際大物感溢れる風貌だ。

息子のミハウさん(一番右)は、やはりかっこよかったけれど、作品はあんまり好きになれなかった。
映像や音楽はスタイリッシュで退屈はしなかったけれど、意味なくグロいのが嫌だ。

マイクを持っているのは駐日ポーランド大使です。

映画祭の作品の感想は後日に。
今日はズブロッカの感想になってしまいましたね。





怪我がありませんように

今晩スパルタク・ディナモのモスクワダービー(伝統的にファンが一番白熱してしまう試合)は、シュニンは出られないからベレゾフスキーがゴールを守るのだろう。
スパルタークの方もキーパーは怪我人ばかりで、ディカンが怪我をおして出てくるのだろうと思われる。
皆さん、怪我がありませんように。

予想フォーメーション
(ユーロスポーツ)

私はロシアの地方都市のクラブを応援しているのだし、ディナモとかツェスカとかの«力の機関»系のクラブはどちらかというと敬遠してきたのだけれど。

おや、意外な大差。
ココリン、セムショフが2点。
1-5とは。

翼君たちは今日も負けた。


今日はクラスノヤルスク民族舞踊団「エニセイの朝焼け」を観に行った。
ゲオルゲ・ハジのお国を「我が国」と呼んで憚らない芸術家のご夫妻とお会いしたのだけれど、サッカーのことが話題になって、
「日本代表を応援していますか?」
と尋ねられた。
正直に「していない」と答えた。
自分と同じ年代の人が代表だった時は応援していたけれど、今は知っている選手もいない。
(不思議なくらい全然関心がない。)
日本代表の試合の時は仕事をしていることも多くて最近殆ど観ていない。
それでは応援しているとは言えないだろう。
ご夫妻はもっと積極的な理由で応援していないと言った。
相手チームの方を応援する、と。
私はそこまで積極的な理由ではない。
試合を観ていて知っている選手でもいたらそれなりに愛着も持てるだろう。

ディナモを敵視しなくなったのも、カリャカがいたから試合を観て、選手もわかるようになったからだし。

2012年11月24日土曜日

ポーランド・ポスター展の疑問点いろいろ

前項で絶賛したポーランド・ポスター展だけれど、映画「尼僧ヨアンナ」のポスター(ヴァルデマル・シフィエジ、1961年)のキャプションを観て、あれ?と思った。

ここでは図録の作品解説を引用するが(たぶんほぼ同じことが書いてあった)、
「ヨアンナは1556年年フランスのボルドーで生まれ4人の子供をもうけたが、夫の死別後、修道女となった。」云々。

イエジー・カワレロウィッチ監督のあの映画って、そんな話だったかしら?
いや、少なくともポーランドが舞台になっていたのでは?
映画ではヨアンナの来し方がどうこういうより悪魔憑きのシーンが印象的だった。
実に理不尽な結末だったし。
なんかこの解説、違うみたいだなあ。

コージンツェフ&トラウベルクの映画のポスター「マクシムの青春」が「マキシムの青春」になっていたり、イェジー・スコリモフスキ監督の「バリエラ」が「バリア」と表記されていたりするのもおやっと思っていたのだが、この辺は“表記の違い”で済ましてもよさそうだ。
今更のように気がついたが、「四川のいい人」ってブレヒトだから、「セチュアンの善人」のことだったのね。
(しかし、セチュアン=四川なのだから、今までセチュアンとはセツアンとか表記されてきたそれが四川で悪いわけではない。ちょっと馴染がないだけで。)
しかし、しかしである。
おー、凄い!と思ったこのポスターのキャプションが…


「ミラー」
ソビエト映画や劇場のディレクター、脚本家、俳優であるアンドレイ・タルコフスキー監督製作のソビエト映画ポスター。

とあるのには、ずっこけそうになった。
なんで「ミラー」なんだ、「ミラー」ってなんだ。

タルコフスキー、演劇の仕事も(映画の方で干されたりしているときに)手がけはしたし、学生時代の習作やフィツィエフの「私は二十歳」で映画に出演もしていますよ。
しかし、演出家や俳優と堂々と書かれるとどうかという気がする。

もしかして他の解説も怪しいかも!

ポスター作品の解説は結構難しい。
(数年前に京橋のフィルムセンターであった「無声時代ソビエト映画ポスター」展の解説を書くのに、井上徹さんも「今となっては内容がわからない映画がたくさんある」と苦労されていた。)
今回のポスター展は殆どが映画や演劇の宣伝だが、それがどういうもの(だった)のか全て把握するのは困難(不可能?)だろうと思われる。
それでもあんまり適当なことは書いて欲しくない。

図録の解説は日本人の、おそらく美術系の教授が執筆されている。
特にポーランド語に精通しているわけでもなさそうだ。
明らかに映画や演劇には詳しくはない、実は今回の展覧会の作品の「解説」をするのにはふさわしくない人だったかもしれない。
(ポスターの美術的な面の解説に徹していたら、問題は生じなかったのではないか。)
もしかしたらポーランド側の誰かの書いた説明を元に書かれたのかもしれないし、翻訳を介したところでおかしなところが出てきてしまったようにも思える。
日本にはポーランドの文化に精通している方が少なからずいらっしゃるのだから、チェックを受ければよかったのに…。

そんなわけで、前項でも、作品名などの固有名詞は図録には合わせず、邦題として通っていると判断したものを採った。

43「マキシムの青春」→「マクシムの青春」
64「洪水の前」の内容の紹介もちょっと変。単なる成長物語とは言えない。
71「尼僧ヨアンナ」 原作はフランスだけれど、映画ではポーランドに置き換えられている。
98「バリア」→「バリエラ」(ポーランド映画祭2012で上映される)
131「ミラー」→「鏡」 タルコフスキーは俳優とは言えないと思う。
27「四川のいい人」→「セチュアンの善人」 (四川のいい人でも間違ってはいないが、馴染がうすいので)
38「シェーラザード」→「シェヘラザード」
67「黄金の子牛」 作家名が「ILFとE.ペトロフ」と書いてあるが、イリヤ・イリフと エヴゲニー・ペトロフ。不正手段で大金を得る会計士は主人公ではない。
102「祖父の祭」→「父祖の祭」
117「ロメオとジュリエット」 微妙だけれど、バレエでは「ロメオとジュリエット」、その他では「ロミオとジュリエット」となるのでは。
141「偽善者の陰謀」→「偽善者たちのカバラ」

ポーランドの凄い・かわいい・すばらしい

ポーランドのポスターがものすごくいいことは、1990年代にストライプハウス美術館がやっていたポーランドのポスター展を偶然観に行って衝撃を受けて以来知っているつもりでいた。
(ストライプハウス美術館が閉館する時に、ご丁寧にカタログを送ってくださったのだが、今みつからない。)

演劇や映画の宣伝が中心だったけれど、公衆衛生もののポスターも結構おもしろかった。
いやしかし、演劇や映画や展覧会のポスターでは頭にがつんとくるような前衛的な作品がずらりと並んでいて、それまでの「ポスター」という概念を根底から覆すような、印象的な展覧会だった。
(カタログを見つけ出さねば。)

ロシアとか、たぶんアメリカとかイギリスとかフランスとか、所謂大国(主に文化的な意味で…というと、「アメリカなんて歴史が浅くて文化がない」みたいなことを言いだす人が特にロシアマニアに多かったりして困るのだが)であれば、どの分野にも満遍なく世界に伍する大物がいて、ちょっと探してみるとそれなりの成果を残していることがわかるものなのだが(日本もなかなか健闘していると思う、実はよく知らないけど)、国の規模がもう少し小さいとある程度得意不得意が現れてくるような気がする。
某先生から聞いた話だが、「プラハにチェコ語のサマーセミナーに行った時、クラスメイトのポーランド人女学生たちは『私たちポーランド人はピアノなら負けないけど、歌うのはちょっとね。声楽大国が周りにあるし。』とか何とか言って絶対歌わなかった。」そうなのだ。
そういうやや不得意分野もあるかもしれないにしても、ピアノよりも世界に冠たる大国であると、ポーランドが胸を張れるものというのは、映画、そしてポスターなのだ。きっと。

そのポーランドポスターが久しぶりに観られると知って、横浜まで行ってきた。
もっと早く馳せ参じたかったが、何かと忙しく、やっと行けた!

ヨコハマ創造都市センターというオシャレな建物の3階だ。
元銀行の建物を移設・再利用したとのこと。
小樽にかつてあったペテルブルク美術館みたい。

みなとみらい線馬車道駅の改札を出ますと、
(ここからいきなりですます調)



1b出口を出ろと書いてありますね。
出るというか、直結しています。
1階はいきなりカフェとショップですが、まずは3階の会場へ。


おお、チケットは6種類もあって一つを選ぶようになっています。

私はヴァルデマル・シフィエジ「マゾフシェ」のを選びました(右から2番目)。

図録は3種類。
私は「セチュアンの善人」を選びました。

(ミニポスター。この3つが図録のデザインになっています。「セチュアンの善人」は右。)
実行委員会は何という力の入れようだ!

図録売り場

ストロボでなければ撮影可。

 
入口付近

ほぼ年代順の展示なので、まずは第1章。55年以前のポスターです。

以下、撮影可だとは知らなかったので携帯で撮った写真です。
色が全然違います。
すみません。

 

「ワルシャワ・ポーランド」タデウシュ・グロノフスキ
会場では一番古い1936年の作品。
«ポーランドポスター»っぽくはないのだけれど(ちょっとカッサンドル似?)、魅惑的なワルシャワの風景です。

 

「すべての国民が首都を建設する」ヴィクトル・グルカ1952年
古い切手にありそうな絵

第2章はここで「ポーランドポスター学校」と名付けられたクリエイター集団が1955-65年に描いた作品群。
(「ポーランドポスター学校」という学校があったわけではなく、「~派」という意味での「スコラ/シュコーラ/シュコーレ」から来た言い方だと思われる。要はポーランドのポスターの未来を担おうと語り合ってそれぞれ作品を創りだしていったデザイナーたちのグループ)
ポーランドポスターの黄金期だったと言えるでしょう。

 

ヘンリク・トマシェフスキ
1956年演劇ポスター「セチュアンの善人」(ベルトルト・ブレヒト)

 

ユゼフ・ムロシュチャク
1958年バレエポスター「ペトルーシュカ・牧神の午後・シェヘラザード」(国立ワルシャワ・オペラ)

 

ヤン・レニツァ
1956年映画ポスター「マクシムの青春」(グリゴリー・コージンツェフ&レオニード・トラウベルク)

 

ヤン・ムウォドゼニェツ
1956年映画ポスター「夜の終わり」(パベウ・コモロウスキ)(上)と1955年映画ポスター「洪水の前に」(アンドレ・カヤット)(下)と1961年演劇ポスター「黄金の子牛」(イリフ&ペトロフ作、ワルシャワ・コメディー劇場)(左)


きりがなくなりそうだけど、あともう一つ。
ヴィクトル・グルカ
1958年映画ポスター「静かなドン」(セルゲイ・ゲラシモフ)

第3章はポスタービエンナーレが開催されるようになった1965年以降の作品。
1968年にヴィラヌフ・ポスター美術館が創設されました。
(今回の展覧会はこの美術館の所蔵作品です。)

ヘンリク・トマシェフスキ
1967年演劇ポスター「イルクーツク物語」(アレクセイ・アルブーゾフ作、ワルシャワの劇場)
ああ、色が全然違う!
美しい赤いバックに白い、シンデレラのような靴です。
社会主義建設の開拓物語であるイルクーツク物語でなぜこういうデザイン??


マルチン・ムロシュチャク
1981年映画ポスター「鉄の男」(アンジェイ・ワイダ)
私がストライプハウス美術館で観たのは違う作品だったと思います。
同じ作者ので「大理石の男」のポスターと並べて展示されていました。

スタシス・エイドリゲヴィチウス
1990年映画ポスター「鏡」(アンドレイ・タルコフスキー)
これはまた凄いな、としばし作品の前で棒立ちになりました。
(これも色が全然違っています。)

これを観てもわかるように、ポーランドのポスターは映画でも演劇でも、そのものの写真を使うことはコラージュにしても殆どありません。
それでも「あの作品だ」とイメージできるようになっているから凄いです。
チェコのポスターだとタイポグラフィーも凝っているものが多いけれど、ポーランドのはひたすら絵で主張します。

名残惜しいけれど、展示会場をあとにして下に降りましょう。


1階にはカフェとショップがあります、とのこと。
可愛い。期待できそう。


ホールはとってもおしゃれな雰囲気。
デートスポットですね。


こっちこっち。


こんなものが・・・これは非売品でした。

私はポストカードボックス(はがき16枚と缶バッジ入り)を買いましたが、マグネット、小さいクリアファイル、カレンダー、チョコレート、オリジナルTシャツなどが売っています。
紙袋も可愛いです。
あと、トートバッグがあったら買ったかも(素材がよかったら)。

カフェでは「法王さまのケーキ」と呼ばれているというクレムフカ(ヨハネ・パウロ2世の好物だった)とまんまるドーナツのポンチキ(ローズジャム入り)提供中。


私はポンチキをいただきました。
後日の補遺:ポンチキは複数形。いただいたのは一個なので、正確には単数でポンチェクです。

さて、地下鉄の駅から直接上がってきましたが、ヨコハマ創造都市センターはこんな建物です。






では、

帰り道、馬車道駅です。
インターコンチネンタルホテルと観覧車が見えます。

リューダさん、あなたがいたら、きっと私、メーリニコフ展のときのように、「観に来てください!来なきゃだめです!」と会場から電話したに違いないです。
観る来る価値大いにあり。
いや、来るというより通う必要があるように思います。
会期は12月3日までなのだけれど。

※写真は40枚くらい撮りました。別の場所にアップする予定。

とても素晴らしいものだったので、厳しいけれどもう一回来る機会を持ちたい。
ただ、図録については…これは別項で。


2012年11月23日金曜日

年末の前の忙しさ

本職の方も、師走のような忙しさになってきている。
若い某上司が立て続けにちょっと面倒な仕事を持ってきた。
昨日のケースは上司の書いてきた書式が古いものだったので、一から新しいフォームに移し替えなければならず、時間的にちょっと厳しかったのだが、なんとかやりおおせた。
(これは秘匿条項がそんなに厳しくなかったので、がむしゃらに素早くすることが求められた。記載ミスがあっても後日の訂正で何とかなりそう。)

彼は同僚たちから仕事のやり方についていろいろ批判を浴びている。
部下にしてみれば、確かにもう少し早く伝えていていただければ、もっと丁寧に対応できたのに、というようなこともよくある。

しかし、彼も含めて職場の人たちは皆、基本的には世のため人のため正義のために働こうとしてこの職場を選んだのだろうと、私は思っている。
お金を儲けたいというなら、「その職業」はとにかく、この職場は選ばないだろう(断言)。
だから同僚たちがすごく不満を言うのは理解できるけれど、もうこれ以上悪口を言い合いたくない、疲れる。
休み明けには気持ちよく仕事に取り組みたいものだ。

仕事が忙しくなりそうなのに、これから2週間くらいの間にプレイヴェートでもいろいろ詰め込んでしまった。
体調を整えて、乗り切りたい。

今日は行かないけれど、オデッサ・コスモスに東洋文庫の展示のことを書いた。

今、どうしているの?

よく「祈りに覚えて」という。
その人・そのことを思い起こして、その人のために祈ること。
毎日のお祈りの時に、その人を思うこと。
その人を忘れないこと。

この一週間ばかり、欠かさず祈りに覚えていたのはアントン・シュニンのことだった。
土曜日に中継されていた試合を観ていて、危ない、これはまずいと嫌な予感がしながら誰ひとり彼を救えなかったのが、酷くショックだった。
(もっと早くゲームを止めるべきだったのだ、今にして思えば、だが。)
今日の連盟の決定では、かの試合はディナモ3-0ゼニットとなり、またディナモはルビン戦の、ゼニットはツェスカとアンジの試合が無観客になる予定。
確かに主催者ディナモの管理は、爆竹だの発煙筒だのを持ちこませてしまっている時点で大いに悪かったといえる。
何かしなければならないのは確かだけれど、罰するとか、フーリガンを取り締まる法律を作るとか、そういう方向に話が進んでいる。
でもこれはきっとシュニンが望んでいることではないだろうなあ。

彼の目や耳についての再診断も今日あったはずだけれど、回復しつつあるけれど全快ではない、まだ問題があるという。
当然次の試合には出ない。



毎日新聞の夕刊に、突然バフティヤル・フドイナザーロフの名前を見つけた。
ローマ国際映画祭のオープニングで「海を待ちながら」В ожидании моряが上映されたのだという。
2011年の作品だが、なんとこれがワールドプレミアであるらしい。
アルトゥール出演作の「スーツ」Шикはなぜか日本での一般公開がないままで、そのあと監督はどうしているのだろうかと、気になっていた。
「スーツ」ともども日本で公開されてほしいものだ。

2012年11月21日水曜日

さらに祈り続ける

ルジニキにはバルセロナの試合を観に6万人余の人が詰めかけたという。
そう、スパルタークを観に行ったのではなく、バルセロナを観に行ったんでしょ。
そのことは私にとってはどうでもいいことで、今日はシュニンについて新しい診断があるはずだった。

Шунин всё ещё испытывает проблемы со зрением.

シュニンのパパがインタビューに応えているが、視力の問題は解消していないとのことだ。

祈り続けるしかない。

帰り道に

お見舞いに行くには時間がないし、図書館に勉強しに行こうか。
とも思ったのだけれど、映画を観ることにした。
それもくだらないのを。

18:40の回の10分くらい前に着いたけれど、中に入ってみると「誰もいないのでは?」と一瞬錯覚するほど空いていた。
予告が流れて、途中から3Dのメガネの着用をせよと表示が出て、さていよいよ始まるかと思ったら、本編はほんの数分でこけてしまった。
なんとマシントラブルだ。

えー、なんてことだ。
アテネ・フランセや今は亡きACTミニシアターや、今でもあるけどバウスシアターじゃあるまいし。
しかもほんとに止まって再開しなかったのって、バウスでアンゲロプロスの「旅芸人の記録」を観ていた時だけ(残りあと10数分のところだった。残りの上映日は2,3日しかなかったが只券をもらったので、有休をとって再び挑戦した、やれやれの思い出映画なのだ)。
アテネ・フランセではそういうことはしょっちゅうあるが、だいたい復旧する。
高田馬場にあったACTではぷっつん状態が何度か繰り返されながらもなんとか最後まで行ったけれど、申し訳ないとやはり只券をくれたので、後日別の映画を観に行った(バルネットの「国境の町」だった。後に観たのが「青い青い海」。)

くだらないけど、やっぱり観るかなとせっかく決心して行ったのに、(しかもプログラムも買ってしまった)上映中断後、復旧はせずにチケット払い戻して映画館を後にすることになった。
さて、再び観に来ることがあるだろうか?
来週までやっているのだろうか?
あんな空き空き具合で。
とても心配だが、一応観ておこうかと。
プログラムをちょっと観たところ、やっぱりくだらなさそう!
「ナイトウォッチ」の焼き直しみたいで!

オデッサ・コスモスに書いておいた
「リンカーン 秘密の書」«Президент Линкольн: Охотник на вампиров»

2012年11月20日火曜日

巨星堕つ

まもなく『収容所惑星』をフョードル・ボンダルチュク(「第9中隊」の人。「戦争と平和」のセルゲイ・ボンダルチュクの息子、「惑星ソラリス」のナタリヤ・ボンダルチュクは異母姉妹)が監督した「プリズナー・オブ・パワー」が公開されるというのに、原作者のストルガツキー兄弟の生き残りだったボリスさんが亡くなられた。

彼らを超えるロシアファンタスチカの紡ぎ手は未だ現れていない、と思う。

そっとしておいて

シュニンのその後の様子が心配ではあるのだけれど、10日間は安静にという診断だったのだから、インタビューなんかして煩わせないで欲しいなと思っていたのだが、いざインタビュー記事が出ていると読んでしまうという、この矛盾した心境と行動に我ながら苦笑してしまう。

で、シュニンのインタビューである。
Антон Шунин: Мы хотим дождаться того, чтобы произошло что-то страшное?

最後の一言が泣かせる。

-Насколько для вас важно, чтобы наказали виновного?
- Гораздо важнее, чтобы не наказали невиновного.

「それよりはるかに重要なのは、無実の人を罰することがないようにすることです。」

優等生なんだね。
さすがにディナモ・モスクワのゴールキーパー、レフ・ヤシンの後継。

2012年11月19日月曜日

祈り続ける

ヴェレムコ、危ない!
コルニレンコ~!!

クルィリヤの試合が始まった。
クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ対ロコモチフ・モスクワ

あー、始まって早々0-1だ。
クルィリヤはこの前の大敗後、監督が解任されてしまったのだった。

実を言うと、土曜日のシュニンの災難を目の当たりにして、その後の試合は観ていても心ここにあらずなのだ。

とにかく早く回復して、悪いことがおきませんように。
と祈りを捧げる。

2012年11月18日日曜日

Скорейшего выздоровления, Антон!

昨日のゼニット戦で観客席から投げ込まれた爆竹によって負傷したディナモのGKアントン・シュニン、手で顔を覆って倒れこんだものの立ち上がってからは一見大丈夫そうに見え、試合も再開されるかのように感じられました。
が、試合はそのまま中止になり、シュニンは病院へ。
ディナモのチームドクターが「角膜に火傷を負っている」と言っていましたが、最新の情報ではさらに深刻です。
http://topnewz.ru/proisshestviya/vratar-dinamo-anton-shunin-oslep-i-oglox/13745/
片方の目に関しては完全に失明する可能性がある、と。

http://echo.msk.ru/news/952450-echo.html
↑によると、医師団の診断は両眼の角膜・瞼・結膜の火傷、右耳の外傷後耳炎(посттравматический отитの直訳)であり、10-12日は安静を要するというものです。

彼がすみやかに回復しますように、切にお祈りします。
Дай бог, чтобы всё обошлось Антону.
Скорейшего выздоровления, Антон!
爆竹を投げ込んだゼニットファンと思われる人物(警察の発表だと少女ということですが)に罪があることは勿論なのですが、だいたいどうして爆竹や発煙筒があんなに簡単に持ち込めるのでしょうか?
スタジアムに入るときにチェックはしているはずで、不愉快に感じられるほど厳格にやっているはずにもかかわらず、なぜか場内ではいつも発煙筒がそこここで焚かれています。
ゼニットのフーリガンは酷いもんだと毎度毎度憤慨しており(それでもゼニット自体はファンではないものの嫌いではありませんでした、今回のこの事件までは)、これが刑事事件になると言うのも当然だと思いますが、容疑者が少女であるというのには驚きを禁じ得ませんでした。

2012年11月17日土曜日

柘榴の色

珍しくFKをРГД-13ことグラナトくんが蹴ったら、凄くいいコースに飛んで先制点!
水曜のアメリカ戦には出してもらえなかったけれど、ロシアの秘宝と私が呼んでいるウラジーミル・グラナトです。

シュニンが・・・さっきからディナモのゴール付近に発煙筒が投げ込まれていたのだけれど、その発煙筒がシュニンを傷つけたようだ。(発煙筒を踏んだように見える。そのあと顔を覆って倒れた。)
心配。
補遺:петардаは爆竹でした。発煙筒はдымовая шашка

試合は中断してしまった。
このまま中止になり、没収試合になったらグラナトの得点は??

この期に及んで、ゼニットファンのあたりが少なくとも3か所赤々と煙が挙がっているのはどういうことなんだ?

39'Да, матч официально завершён. Болельщики "Зенита" по какой-то загадочной причине этому рады, похоже.


Динамо  1 : 0   Зенит
ГОЛЫ:
Владимир Гранат, 27' — 1:0
СУДЬЯ: Алексей Николаев (Москва, Россия)
Россия. Химки. «Арена Химки»
Матч окончен
というわけで、試合は中止。
ディナモがいけいけな感じでいい試合だっただけに残念だ。
懲りない連中だ、ゼニットのフーリガンたちは!

一方、マリャキはゴヴェルラに先制されている!
せっかくちゃくちゃくと順位を挙げてきたのに、ここでゴヴェルラに負けるなんて!
そんなわけには。
追いついたか。

ヴォルガ対スパルターク、ディナモ対ゼニットの2試合で100名以上が警察に拘束された。

リア・ノーヴォスチによると、シュニンを負傷させた爆竹を投げたのは、少女たちだった可能性がある。

Полиция задержала в Химках 3 девушек, одна их которых, скорее всего, кинула петарду. 

ゼニットファンはこれまでかなりいろいろ問題を起こしてきたけれど、女の子たちっていうのには驚いた。

映像や画像付きの記事


2012年11月16日金曜日

ロコのフォワード

50-25
Кто (посмотрел/смотрел) матч "Спартак" - "Локомотив"? Ты не помнишь, кто играл у "Локомотива" в нападении?

完了体は行為の実行者に関心がある場合、不完了体は行為の実行状況に関心がある場合。
「観戦する」→「覚えているかどうか」 行為の実行状況に関心がある
∴不完了体

Кто смотрел матч "Спартак" - "Локомотив"? Ты не помнишь, кто играл у "Локомотива" в нападении?
「誰がスパルターク対ロコモチフの試合を観ていたかな?君は、ロコモチフのFWが誰だったか覚えていないかな?」

直近のこの対戦は2012年9月2日ロシアプレミアリーグ第7節ロコモチフ・スタジアムでの試合でした。
2-1でロコの勝ちなのだけれど、FWで出ていたロシア人選手は移籍したばかりのアレクサンドル・サメドフと途中出場のロマン・パヴリュチェンコ。
パヴリュチェンコは決勝点を挙げています。
サメドフは点取り屋というより俊足ウィング。
二人ともユーロ2012のロシア代表に選出され、揃ってイラクリの「君を愛している」という曲のヴィデオクリップに登場しています。

2012年11月14日水曜日

今日は3試合


 Италия U21 — Россия U21 17:30 Италия. Фрозиноне. «Матуза»
イタリアU21 対ロシアU21

この試合はもう開始されているはずなのだが、中継は17:55からに変更されている。
さきほどは17:25からとなっていたのに。
このルーズさはロシア的なのかイタリア的なのか。
たぶんホスト国のものなのだろう。
このあとのもう一試合もずれ込むのだろうか?

Словакия U21 — Россия U21 22:00 Испания. Марбелья. «Мунисипаль де Марбелья» 
スロヴァキアU21対ロシアU21

Россия — США 19:00 Россия. Краснодар. «Кубань»  Судья:  Никола Риццоли (Болонья, Италия)

これは時間通りに開始されると思う。 

Италия U21: Маттиа ди Винченцо, Марко Кане, Даниэл Папаруссо, Анджело Тарталья, Лоренцо Гоннели, Франческо Агнелло, Филиппо Фалко, Маттиа Проетти, Маттиа Монтини, Лоренцо Дегери, Леонардо Гатто

Россия U21: Станислав Крицюк, Дмитрий Живоглядов, Илья Зуев, Максим Жестоков, Тимофей Маргасов, Вячеслав Подберёзкин, Армен Амбарцумян, Владимир Обухов, Игорь Киреев, Георгий Нуров, Александр Васильев

ジェストコフくらいしか知っている選手がいない。
これほんとにU21なのか?

で。結局中継はないみたいだ。
フットサルのロシア対スペインをやっている。
ロシアの選手はやたら幼く見える。


対アメリカ戦@クラスノダール
Россия
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1. Владимир Габулов (в)
2. Александр Анюков (з)
4. Сергей Игнашевич (з)
14. Андрей Ещенко (з)
24. Василий Березуцкий (з)
25. Фёдор Смолов (п)
6. Роман Широков (п)
7. Игорь Денисов (п)
15. Дмитрий Комбаров (п)
9. Александр Кокорин (н)
11. Александр Кержаков (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
1. Игорь Акинфеев (в)
13. Александр Беленов (в)
3. Владимир Гранат (з)
5. Ренат Янбаев (з)
6. Алексей Березуцкий (з)
8. Денис Глушаков (п)
10. Алан Дзагоев (п)
18. Владимир Быстров (п)
21. Магомед Оздоев (п)
24. Максим Григорьев (п)
26. Денис Черышев (п)
17. Артём Дзюба (н)
ТРЕНЕР
Фабио Капелло

США
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1. Тим Ховард (в)
2. Тимоти Чэндлер (з)
3. Карлос Боканегра (з)
11. Джошуа Гатт (п)
4. Майкл Брэдли (п)
6. Дэниэл Уильямс (п)
13. Джермейн Джонс (п)
20. Джефф Кэмерон (п)
23. Фабиан Джонсон (п)
9. Эркулес Гомес (н)
17. Жози Алтидор (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
22. Ник Римандо (в)
21. Кларенс Гудсон (з)
6. Миккел Дискеруд (п)
7. Морис Эду (п)
16. Саша Кльестан (п)
15. Жуан Агудело (н)
18. Терренс Бойд (н)
ТРЕНЕР
Юрген Клинсман

おお、スモル、スタメン!
いきなりデビューだ。
あと、GKはガブロフ。

アメリカにはスタリコフがいるかと思ったら、いないか?

U21の方はイタリアに先制されたがボロフのゴールで追い付いている。

なんかA代表が半分U21みたいなメンバーだけど、スモルがさっそく先制。
そしてさっさと交代。

対イタリア戦は引き分け。
Голы: Маттиа Проетти, 31 - 1:0
Руслан Болов, 58 - 1:1

Италия U21: Маттиа ди Винченцо, Марко Кане (Марко Скьявино 86), Даниэл Папаруссо, Анджело Тарталья, Лоренцо Гоннели (Клаудио Сантини 83), Франческо Агнелло (Марко Гори 67), Филиппо Фалко, Маттиа Проетти (Алессио Вита 67), Маттиа Монтини, Лоренцо Дегери, Леонардо Гатто (Лоренцо Бенедетти 60)

Россия U21: Станислав Крицюк, Дмитрий Живоглядов (Александр Серасхов 80), Илья Зуев, Максим Жестоков, Тимофей Маргасов, Вячеслав Подберёзкин (Руслан Болов 46), Армен Амбарцумян, Владимир Обухов (Гела Засеев 78), Игорь Киреев, Георгий Нуров (Александр Закускин 46), Александр Васильев (Алишер Джалилов 66)

Предупреждения: Алишер Джалилов, 90+2; Анджело Тарталья, 50; Александр Васильев, 49; Маттиа Монтини, 80
お疲れ様。

アメリカ戦、後半開始。
ケルジとジーマ・コンバロフがさがり、ザーガとグルシャコフがピッチに。
ザーガの名前に観衆が沸く。

ココラ、ザーガ、グルシャコフあたりでパス回ししているの見ると、どことなくお子様たちのゲームを彷彿とさせる。
フペリョート。

アニュコフ→ヤンバエフ

皆さん大幅に外しまくっています。
とうとうココラもさよなら。
ジューバが代わりに入ります。

ばっかああああ。
同点。
静まりかえる場内。
あああ、これで勝ち越すとしたらPKいただいてってことになるか。

グリゴエフ→チェルリシェフ
デニスも代表デビューだ。

案の定、PKいただく。
シロコフがゴールを決める。
こんなんで喜んでいいのか。

やっぱり弱い!
追いつかれてんの。
アニュコフ抜けてからの守備がすかすかだ。
というか、ジャッジがかなりロシア寄りだから実質向こうの方が上回っている。
まあ、メンバーはお試しの人々だが。

ユースのもうひと試合、対スロヴァキア戦
こちらもあんまりお馴染の人がいない。
エメリヤノフ、コズロフ、カユモフくらいか。
コズロフが2得点。
1-2でロシア勝利でした。

2012年11月13日火曜日

ワールドカップで優勝するために

50-17
Кто (выигрывал/выиграл) первый чемпионат мира по футбол?

行為者を問う疑問文において,
行為の実行者に関心がある⇒完了体
行為の実行状況に関心がある⇒不完了体
唯一の行為の実行者を問う場合は完了体!
「最初に~した」「発見・発明した」は概ね完了体。
⇒上の文は唯一の行為(ワールドカップ第一回の優勝国を問う)ゆえ、完了体。

Кто выиграл первый чемпионат мира по футбол?

この質問の答えを書く前に、サッカーファンの間で膾炙している小咄を露訳してみる。

Чтобы выиграть чемпионат мира по футбол
ワールドカップで優勝するために

Чтобы выиграть чемпионат мира, бразильцы стали игроками.
ワールドカップで優勝するために、ブラジル人は選手になった。

Чтобы выиграть чемпионат мира, англичане провели чемпионат мира в своей стране.
ワールドカップで優勝するために、イングランド人は自国開催した。

Чтобы выиграть чемпионат мира, французы тоже  провели чемпионат мира в своей стране.
ワールドカップで優勝するために、フランス人は同じく自国開催した。

Чтобы выиграть чемпионат мира, итальянцы и аргентинцы диктаторствовали.
ワールドカップで優勝するために、イタリア人とアルゼンチン人は独裁制を行った。

Чтобы выиграть чемпионат мира, немцы начали воину (,но проиграли).
ワールドカップで優勝するために、ドイツ人は戦争を始めた(負けたけど)。

Чтобы выиграть чемпионат мира, уругвайцы изготовили машину времени.
ワールドカップで優勝するために、ウルグアイ人はタイムマシンを作った。

Чтобы выиграть чемпионат мира, американцы провели чемпионат мира среди женщин.
ワールドカップで優勝するために、アメリカン人は女子の大会を開催した。

Чтобы выиграть чемпионат мира, японцы нарисовали комиксы.
ワールドカップで優勝するために、日本人はマンガを描いた。

と、一応これがオチです。
ことによっては機嫌を損ねかねないエスニックジョークになってしまっていますが、あくまでオチの日本人のことを言いたいがための言葉のあやですので、よろしくお願いします。
既に優勝を経験しているスペイン人が無視されていますが、彼らのことを考えてあげる前に、特に面白くもない補足を。

А россияне что делали, чтобы выиграть чемпионат мира?
Они играли в футбол на пляже.
じゃあ、ロシア人はワールドカップで優勝するために、何をしたの?
ビーチサッカーだよ。

はい、先の質問の答えは、Уругвайですね。
 

2012年11月12日月曜日

ヨーロッパへの窓

すごい!
チェルノモーレツが昨日の試合にも勝って、なんと5位に!
このままの順位であれば、ヨーロッパリーグだ。
一体何年ぶりのことなのだ?

2012年11月11日日曜日

ケルジ兄弟対決

ゼニット対ヴォルガは、FWアレクサンドル(兄)とGKミハイル(弟)の対決が注目されています。
(初対決ではないはず。)

しかしあっさりアニュコフがゴール!
31'ГОООООООООООЛ! После розыгрыша углового Кришито махнул ногой мимо мяча, но футбольный снаряд прикатился к Анюкову, который здорово пробил низом с ходу и отправил мяч в левый угол ворот! Кержаков не видел момент удара из-за защитников, так что вовремя среагировать не успел.

 今日はカーリャが出ない(ベンチ入りもしていない)からビビロフが得点しない限りゼニットに勝って欲しいなあと思っていたら、この時間帯でマクシモフが同点ゴール。
で、どうした、ゼニット?!と思ったら、すぐさま突き放すゼニットはさすがだ。

ケルジ弟、最後にお兄さん孝行でした。

ロコ対アンジ
ルビン対クルィリヤ



 

今日のマリャクはヴィーチャ・バラショフ

このあいだチェルノモーレツの下部組織がスロボジャンシナ・カップ準優勝という記事を「12の椅子」に載せたら、なんか知らないけど、いつになくアクセスがありました。
(理由は今もって謎。)

大会の最優秀FWにアルチョム・ベリャチンスキーが選出され、クラブの未来を背負ってくれそうで嬉しい。

地理的な条件からかつてはロシアの影響が大きく、ロシア人選手も多かったチェルノモーレツも、現在ではウクライナ国籍の選手が大半を占め、南米の選手も散見され、ロシア国籍の選手は見当たりません。
若手にオデッサ出身で生え抜きの選手が少なからずいて希望がみえるが、彼らの多くはロシア系のようです。

チェルノモーレツの公式サイトの本日の選手紹介に登場しているヴィタリー・バラショフも1991年生まれのオデッサっ子。
1月15日が誕生日だから、一応「ソ連生まれ」にはなります。

Родился 15 января 1991 года в Одессе.
1991年1月15日オデッサ生まれ。

Рост: 170 см, вес: 60 кг.
身長170センチ、体重60キロ
Воспитанник СДЮШОР «Черноморец» (тренер Г. Бурсаков).
*СДЮШОР:специализированная детско-юношеская школа олимпийского резерва
チェルノモーレツ・サッカーアカデミー(ブルサコフ監督)の卒業生。

1-й тренер — А. Г. Владимиров (ДЮСШ-6).
*ДЮСШ:детско-юношеская спортивная школа
最初の指導者は(オデッサの)第6サッカースクールのヴラジミロフ氏。

Игрок юношеской сборной Украины.
ウクライナの各年代の代表に招集されている。
(U15,U17,U19ではプレイしたが、U21ではプレイしていない。)

В «Черноморце» с 2007 года.
チェルノモーレツには2007年加入。

9 мая 2009 года дебютировал в Премьер-лиге в матче с днепропетровским «Днепром» (4:1).
2009年5月9日ドニエプル・ドニエプロペトロフスク戦(4:1)でプレミアデビュー。
(大敗した試合のチーム唯一の得点者だったわけだ。)

Первый гол забил 22 августа 2009 года в матче против криворожского «Кривбасса» (2:3).
初ゴールは2009年8月22日の対クリブバス・クリヴォイ=ログ戦(2:3)。

露劇

上智にロシア語劇を観に行った。
上演を知ったのが直前でもあり、オデッサ・コスモスでも、メーリングリストでも、お知らせせず、申し訳ありません。

顧問は村田真一先生で、ご指導をされた吉住エレーナ先生の関係でだろうか、NHKロシア語講座に出演されていたカーチャさんがいらっしゃっていたようだ。

学生さんたちの演技は、非の打ちどころもないほどすばらしいというわけでもなかったが、目も当てられないほど酷いということはなかった。
いろいろ多忙な中で、ロシア語の台詞を覚え、演技をするのだから、それはもう大変なことだ。
ロシア語に不自然さはそんなになかったし、いかにもロシア人ならそんな節回しをして強調したり感情を込めたりするな、というのをよく表現していたと思う。
ただ、さらに言えば、ロシアの劇団の舞台を観たり、映像を観たり、ロシアやソ連の古典映画を観たりして、ロシアの俳優の身のこなしの美しさを学んで欲しい。
その辺にちょっとばかり(しかし大きな)違いを感じてしまう。

演目はゴーゴリやチェーホフのようなありきたりの戯曲ではなく、20世紀初頭に活躍した女性作家のテッフィとギッピウス。


 
 
上智の10号館講堂には小さいながらもすてきな舞台があった。

観客が少なかったので、もっと宣伝にはがんばってほしいものだ。
(私も友人知人を誘わなくて悪かったという気になった。)
隣の席に座った若者くんは上演中もスマホを操作しているという典型的ノーヴイルースキーの観客のようであった(もちろん日本人、たぶん上智の学生だろうが)。

2012年11月10日土曜日

目録を作った方がよさそうだ

41 ある時点で何かに従事している(いた)⇒不完了体
42 Зачемを伴なう不定動詞の質問の答え⇒不完了体
(この場合結局「ある時点で何かをしていた」ことになるから)
43 Зачемを伴なう、すでに無効化された「可逆動詞」の質問の答え⇒不完了体
 ※「無効化された」とか「可逆動詞」とか、用語が難しい。
44 企図外の副次的結果をもたらす動作⇒不完了体
(動作の結果自体に重要性がなく、副次的結果に力点がある)
45 同一時間に進行する動作(同時進行)⇒不完了体
46 責任に帰せられそうな行為をしていないと主張したい⇒不完了体
※ 質問は完了体であることがよくある。
※ イントネーションについて
 質問:代名詞にイントネーションの中心が置かれる=「相手」がそれをしたのではないかと推測
 答え:動詞にイントネーションの中心が置かれる=「そんなことはしていない」「関係ない」
47 質問に対して「関係ない」と言いたいときは不完了体(=46)だが、そうするつもりがあった乃至それを期待されていると知っていた時は完了体(!!)
※ この場合の質問のイントネーションの中心は動詞。
  答えにおけるイントネーションの中心は動詞(=46)
48 関心が動作を取り巻く状況にある⇒不完了体
   関心が動作そのもの、動作の遂行にある⇒完了体
49 Кто~?で実行者を問う場合①(主観的評価)
   完了体:行為の是非   
   不完了体:行為の質
50 Кто~?で実行者を問う場合②(客観的な単なる情報)
   完了体:関心は行為の実行者にある
   不完了体:関心は行為実行の状況にある
※ 唯一の行為については完了体
※ 「最初に(первым)~したのは」や「発見した・発明したのは」⇒完了体
51 50ゆえに芸術作品の作者を問う場合⇒完了体
  但し、翻訳・舞台化・映画化は不完了体もあり得る(唯一の行為ではないから)。
  具体的な翻訳・舞台化・映画化は完了体だけど。

難しい用語・概念が入り乱れて、問題を解いていてもついうとうとしがちだったのだが、50、51になって、突如わかりやすくなってきた。
例文も明瞭だ。

1, Кто открыл периодическую систему элементов?

2, Кто первым полетел в космос?

3, Кто написал роман "Евгений Онегин"?

4, Кто написал "Тихий Дон"? -- Михаил Шолохов. -- А кто переводил "Тихий Дон" на иностранные языки ? -- Очень многие. -- А кто первым перевёл "Тихий Дон" на датский язык? -- Не знаю.

( Я тоже не знаю.)

5,- Кто (переводил) Гомера на иностранные языки?
  - Очень многие.
  - А кто первым Гомера на иностранный язык?
  - Ливий Андроник. Он (перевёл) "Одиссею" на латинский язык.
  - А кто (переводил) Гомера на русский язык?
  - "Илиаду" (перевёл) Гнедич, а "Одиссею" (перевёл) Жуковский.
  - А ещё кто-нибудь (переводил) "Илиаду" и "Одиссею" на русский язык?
  - Не знаю. Но мне точно известно, что переводы Гнедича и Жукоского считаются классическими.

6, -Кто (написал) комедию "Ревизор"?
   - Николай Гоголь.
   - А кто (переводил) эту комедию в театре?
   - Многие.
   - А кто первым (перевёл) её в театре?
   - К сожалению, не знаю.

『検察官』(『査察官』)のプレミアは1836年アレクサンドリンスキー劇場でした。

7, - Кто (написал) книгу "Двенадцть стульев"?
   - Илья Ильф и Евгений Петров.
   - А кто первым (снял) по этой книге?
   - Леонид Гайдай.
   - А кто (снял) второй фильм?
   - Марк Захаров.
   - А ещё кто-нибудь (снимал) фильм по этой книге?
   - Затрудняюсь ответить.
  ↑
 Нет,нет,нет! Неправда!!!

 レオニード・ガイダイの「12の椅子」(1971年)は大好きだし、最大のヒット作ではあるでしょうが、最初の映画化作品ではありません!
 ザハロフ作品(1976年・未見です)も二番目の映画化ではありません。
 日本でDVDを入手できる、巨匠トマス・グティエレス・アレア監督作品(キューバ)が1961年制作。
 メル・ブルックス監督のアメリカで作られた映画が1970年制作。
 
有名なのはこれらですが、最初に映画化されたのは1933年チェコスロヴァキアとポーランドの合作です。
原作が書かれたのが1927年ですから、結構すぐに映画化されているのですね。
次に映画化されたのが、1938年ナチス政権下のドイツ。但し、タイトルは「13の椅子」
じゃあ、ガイダイ作品はロシア語作品として初めてだったのかというと、それですらない。
最初のロシア語の映画化作品は1966年のアレクサンドル・ベリンスキー監督作品。TV放映用に撮影された映画でした。
そして、今世紀に入っても「12の椅子」は繰り返し映画化されています。
ロシアでは2003年・2005年(ウクライナとの合作)・2006年・2012年に、他にドイツで2004年に、と、10回以上映画化されている大人気のお話なのです。
ガイダイ作品には、チェブラーシカの声などアニメーションの声優として大活躍したクララ・ルミャーノヴァも出演しています。
この教科書の著者は、スポーツ(当然特にサッカー)は好きで詳しいけれど(スパルタークが全勝でチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出などという歴史的事実を述べている)、文化面には強くないのかも。

4.- Кто (написал) стихотварение "Томление"?
   - Поль Верлен.
   - А кто (переводил) это стихотворение не руссеий язык?
   - Иннтокентий Анненский, Валеррий Брюсов, Борис Пастернак...
   - А ещё кто-нубудь (переводил)?
   - Конечно.
   - А кто первым (перевёл) на русский язык?
   - К сожалению, не помню.
   - А чей перевод тебе нравится больше всех?
   - Мне очень нравится, как (перевёл) это стихотворение Иннокентий Анненский.

2012年11月8日木曜日

一方イギリス首相官邸では…

エルミタージュの猫たちの番組はなかなかよかった。

さて、こちらも対鼠護衛官で有名なイギリス官邸。

Даунинг-стрит: коты Кэмерона и Осборна прекрасно уживаются

 
護衛官対前護衛官の喧嘩です。
(現職が勝ったそうです。)
 
 

14日の2試合(ユース)


14 ноября молодежная сборная России нового образца (игроки не старше 1992 года рождения) проведет две игры разными командами, сообщает официальный сайт РФС.

Первая сыграет товарищескую встречу со сверстниками из Словакии в испанской Марбелье. Вторая проведет поединок в рамках Кубка Вызова на выезде со сборной Италии. В обеих встречах будут задействованы кандидаты в молодежную сборную России, которая стартует в отборочном цикле Чемпионата Европы-2015 осенью следующего года.
 
割合知らない選手が多い。殆ど知らない。
 
Состав молодежной сборной России на игру со Словакией.

Вратари: Егор Генералов («Динамо» М), Вячеслав Исупов (ЦСКА).

Защитники: Сергей Брызгалов, Илья Кутепов (оба - «Спартак» М), Дмитрий Голубев («Крылья Советов»), Иван Князев («Кубань»), Алексей Никитин (Енисей»), Дмитрий Никитинский («Томь»), Андрей Семенов («Локомотив-2»).

Полузащитники: Никита Бочаров («Нефтехимик»), Роман Емельянов («Ильичевец» Украина), Дмитрий Кабутов («Салют» Белгород), Дмитрий Каюмов, Александр Козлов, Эмин Махмудов (все – «Спартак» М), Игорь Ламбарский («Краснодар»), Даниил Лезгинцев («Текстильщик» Иваново), Равиль Нетфуллин (ЦСКА), Иван Соловьев («Динамо» М).

Нападающие: Магомед Митришев («Терек»), Андрей Панюков («Динамо» М).

Состав молодежной сборной России на игру Кубка Вызова с Италией.

Вратари: Артем Леонов, Станислав Крицюк (оба – «Академия» Тольятти).

Защитники: Сергей Зуйков, Виталий Лысцов (оба – «Локомотив» М), Максим Жестоков («Рубин»), Илья Зуев («Зенит»), Тимофей Маргасов («Енисей»), Виталий Устинов («Нефтехимик»).

Полузащитники: Армен Амбарцумян, Гела Засеев (оба - ЦСКА), Александр Васильев («Уфа»), Алишер Джалилов («Нефтехимик»), Александр Закускин, Вячеслав Подберезкин («Локомотив» М), Игорь Киреев («Ростов»), Владимир Обухов («Спартак» М).

Нападающие: Руслан Болов («Спартак-Нальчик»), Георгий Нуров («Нефтехимик»).

神様のお計らい

仕事の帰りに偶然I先生にお目にかかった。
今日はあまり上手くいかない日だったのだが、先生にお会いできるなんて、埋め合わせができたというものだ。

ひとけたの順位

FIFAランキング11月が発表された。

Рейтинг ФИФА.

Ноябрь.

1 (1). Испания — 1564.
2 (2). Германия — 1421.
3 (4). Аргентина — 1349.
4 (3). Португалия — 1178.
5 (8). Италия — 1169.
6 (5). Англия — 1167.
7 (6). Нидерланды — 1128.
8 (9). Колумбия — 1110.
9 (12). Россия — 1084.

ブラジルが異様に低い(13位)のは、次回のワールドカップの開催国であるため予選をしていないので、ポイントを稼げていないからです。

2012年11月7日水曜日

14日の試合

A代表候補の26人が発表されました。
シュニンが外れてしまった。

Черышев и Смолов попали в окончательный список Капелло на игру с США.

Вратари: Игорь Акинфеев (ЦСКА), Александр Беленов ("Кубань"), Владимир Габулов ("Анжи").

Защитники: Александр Анюков, Ренат Янбаев (оба - "Зенит"), Алексей Березуцкий, Василий Березуцкий, Сергей Игнашевич (все - ЦСКА), Андрей Ещенко ("Локомотив"), Владимир Гранат ("Динамо" М).

Полузащитники: Динияр Билялетдинов, Дмитрий Комбаров (оба - "Спартак" М), Владимир Быстров, Игорь Денисов, Виктор Файзулин, Роман Широков (все - "Зенит"), Денис Глушаков, Магомед Оздоев, Александр Самедов (все - "Локомотив"), Алан Дзагоев (ЦСКА), Денис Черышев ("Реал", Испания).

Нападающие: Максим Григорьев ("Локомотив"), Артем Дзюба, ("Спартак" М), Александр Кержаков ("Зенит"), Александр Кокорин ("Динамо" М), Федор Смолов ("Анжи").

GK
イーゴリ・アキンフェーエフ(ツェスカ・モスクワ)
アレクサンドル・ベレノフ(クバン・クラスノダール)
ウラジーミル・ガブロフ(アンジ・マハチカラ)

DF
アレクサンドル・アニュコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
レナート・ヤンバエフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アレクセイ・ベレズツキー(ツェスカ・モスクワ)
ヴァシリー・ベレズツキー(ツェスカ・モスクワ)
セルゲイ・イグナシェーヴィチ(ツェスカ・モスクワ)
アンドレイ・エシチェンコ(ロコモチフ・モスクワ)
ウラジーミル・グラナト(ディナモ・モスクワ)

MF
デlニヤル・ビリヤレトジノフ(スパルターク・モスクワ)
ドミトリー・コムバロフ(スパルターク・モスクワ)
ウラジーミル・ブィストロフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
イーゴリ・デニソフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ヴィクトル・ファイズリン(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ロマン・シロコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
デニス・グルシャコフ(ロコモチフ・モスクワ)
マゴメド・オズドエフ(ロコモチフ・モスクワ)
アレクサンドル・サメドフ(ロコモチフ・モスクワ)
アラン・ザゴエフ(ツェスカ・モスクワ)
デニス・チェルリシェフ(レアル・マドリード)(スペイン)

FW
マクシム・グリゴエフ(ロコモチフ・モスクワ)
アルチョム・ジューバ(スパルターク・モスクワ)
アレクサンドル・ケルジャコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アレクサンドル・ココリン(ディナモ・モスクワ)
フョードル・スモロフ(アンジ・マハチカラ)

チェルィシェフとスモロフ,ベレノフがお初です。
スモルはチーム自体は不振だけど、ユースでは確かな実績を残してきました。
チェルィシェフの方はチャンピオンズリーグの要員に滑り込んでいたのは知っていたけれど、試合は観ていないのでどんなだかわからないが、ユースではまあまあ。
二人ともユースで活躍して、13年開催のヨーロッパ選手権進出に貢献しました。
アメリカ相手の親善試合なので、若手を積極的に試す気にカペッロさんもなっているようなので、チャンスです。

2012年11月6日火曜日

エルミタージュの猫番組

NHKの衛星放送であった「エルミタージュの猫たち」を実家で録画してもらい、今日はそれを観た。
(世界街歩きも)

エルミタージュの猫たちはもちろん可愛い。
職員に可愛がられているのだろう。
どれもちょっと太めだ。

猫カフェの様子がちょっと中途半端だったというのはあるが、とてもよい番組だったと思う。

こんな風にして、ロシアで美術館といえばエルミタージュ、エルミタージュといえば猫という概念が人々に植えつけられていくが、猫がいる美術館はエルミタージュに限らないだろう。

各地のスタジアムだって結構猫が飼われているのだから。

これはオデッサ美術館(2007年夏撮影)。




猫がいっぱいいて、明らかに職員さんが餌をやっていた。
美術館内部にも要るに違いない。

エルミタージュの猫はこちら。

2012年11月4日日曜日

サドーヴァヤ界隈

そういえば、今日はリューダさんの命日だった。

昨日「白夜」を観に行ったので、昨年のロシア旅行の写真のうち49枚をアルバムに載せた。
解説なしに詰め込んだが、知らない人が観ると、同じような建物があるんだな、ということになるだろうが、ドストエフスキーが住んでいた家だの、小説の舞台になったところだのなのだ。
猫もたくさんいた。
(まだ一匹しか出てきていないが。)

残念なロコ→ツェスカ・モスクワ対ロコモチフ・モスクワ

アンジ安泰→アンジ・マハチカラ対テレク・グローズヌィ

クラスノダール対ディナモ

ヴォルガの試合は明日なのか。

あの夏

山田和夫さんのお別れ会であった。

お別れの会でありながら、楽しい会となり、故人に対し、感謝に堪えない。

旧ソ連圏の映画をはじめ、私があんまり積極的に観ない邦画についても、「これはおもしろいよ」と指南してくださった。

サッカー映画についても、教えてくださることになっていたのだけれど。

息子さんによれば、「戦争中に経験した最も恐ろしい話」も、「今は話せないが、いつか必ず伝える」とおっしゃっていながら果たせなかったという。


さて、ウズベクでプロフェッショナルにサッカーをしながらロシア語を学ぶにあたって、日本語字幕のついたロシア語の映画(できればサッカー関連)について、オーソリティーたちに聞いてみた。
ウズベク映画で字幕がついているのは、私が見当をつけたとおりほぼムサコフ作品しかないようであるが、いくつかヒントはいただいた。あたってみよう。
 

 
 


ロシアの森の可愛いものたち

NHKのゴガクルおぼえた日記も、まじめに毎日つけるとなると、ちょっと手間がかかる。
最初はサッカーネタを書いていたけれど、とっくにネタ切れ状態だ。

ロシア語のお仲間が黒田龍之助先生の書かれた正統派参考書『初級ロシア語文法』のことを取り上げていたので、私も本棚から引っ張り出してみた。

すると、
絵は黒田先生とはあまり関係ありません


あれっ?!
こんなの、いつ買ったんだっけ?
表紙をめくると、扉のところに挟んであった。
動物の塗り絵です!
私好み。
しかし、«もったいなくて使えない»ロシアの可愛いものたちの一員になってしまっている。

圧勝と優勝

クルィリヤは最悪試合でしたが(!)、昨日ロシア代表は良いお仕事をされたのでした。

1.ビーチサッカーワールドカップで2年連続優勝
 Сборная России второй год подряд становится обладателем межконтинентального кубка.
 マラドーナがますますお肥えになって。
 カストロ?みたいになられて。

Сборная России по пляжному футболу выиграла Межконтинентальный Кубок

Голы: Макаров, 5; Шайков, 10, 11, 16, 21; Шишин, 23; Макаров, 27; - Фернандо, 22; Малеш, 30; Андреа, 34; Шкарин, 28-авт
Россия: Бухлицкий, Ипполитов, Горчинский, Макаров, Крашенниников, Шишин, Шкарин, Леонов, Шайков, Еремеев
Бразилия: Мао, Леандро, Датинья, Жил, Малиаш, Жоржиньо, Сидней, Фернандо, Андреа, Бенжамин

Напомним, ранее в рамках Межконтинентального Кубка-2012 россияне одолели США (9:1), Таити (4:2), ОАЭ (3:2) и Нигерию (9:4).
決勝は対ブラジル、7-4.
そこまでの道のりは
対アメリカ9-1
対タヒチ4-2
対アラブ首長国連邦(主催国)3-2
対ナイジェリア9-4
でした。

2.フットサルワールドカップ
グループリーグ第1戦対ソロモン群島に16-0で圧勝






2012年11月3日土曜日

惰性で観ている

こんなに差がつくとは。

アムカル対クバンは0-3でクバンが圧勝した。
最後にヴォルコフがきれて、レッドカード。

クルィリヤはもう少しましな試合をして欲しい。
クルィリヤ=ソヴェートフ対スパルターク
ホームなんだから、という思いもむなしく、点を許す。
あー、アムカルより早いペースで失点を重ねている。
ゴール前には迫るものの、コルニレンコ、到達はできず。
只今0-2.
悪い予感が当たってしまった。
0-3だ。
双子の片割れ、ジーマのゴール。
一方、コルニレンコ、今日は「ケルジ」しています。
フリーキックを得た。が、あーーーーーあ。
悪い予感はますます当たり、ジューバが4点目を入れる。
監督さん、凍りついています。
そして、クルィリヤのファンはぞろぞろ帰っています。
(ロシアの観客はいつもこんなです。)

監督、ますます凍りつく。
何とかしないのか??
アナニーゼが5点目。
1点くらい返してくれ。

ジャジュン、絶好調。
モルドヴィヤ対ルビン
1-3

夢想家くん

ユーロに「白夜」を観に行って、さっさと帰って来て図書館に行くつもりだった。

しかし、フィルメックスなどの前売り券を買ったり、ギフトショップにアドヴェントカレンダーを見に行ったり(気に入ったのがなくて東急の伊東屋にも行ったがやはり見つからず)していたら、たっぷり夕方までかかってしまった。
意外と品薄なアドヴェントカレンダー。

「白夜」は混んでいた。
1970年代初頭のパリが舞台になっている。
運河ではなくてセーヌ川。
主人公の夢想家は割とハンサムである。
主人公もヒロインも映画出演は初めての、ともに親が作家という素人だが、若々しく美しい。
ただ、この映画だと、ヒロインは自分勝手でいけない女って感じだった。
もちろん、原作を読んで、そういう女性だとの感想を持つ人(特に男性)は多いのだが、単に二人とも若いからなのでは?
至らないんですよ。

ヴィスコンティ、プィリエフ、ブレッソンと「白夜」を観たけれど、一番ぴったりきたのはご当地のプィリエフだった。
「シベリア物語」の監督さんなので、妙にミュージカルがかって明るいんですよ。
(白夜だし。)
フランスやイタリアだと、やっぱり夜は暗い。
ヴィスコンティのだと雪まで降るし。

それに、プィリエフの夢想家くんは一番「この先大丈夫なのか?」と案じられる雰囲気で、原作にあっている。
(マストロヤンニの夢想家くんは結構社交的で、全く心配なさそうなのである。パリの夢想家くんは危なすぎて却って芸術家として何とかやっていけそうな気がする。)

ご当地といっても実はペテルブルグではなくモスクワで撮ったらしく、橋とか書き割りだったけれど、現実離れした様子を象徴しているようで違和感はなかった。
昨年旅行した時に、ドストエフスキーゆかりの地だというので、あのあたりの運河を散歩してみた。
あんな感じだった、と言えると思う。
グリボエドフ運河(旧エカテリーナ運河)のコクーシキン橋
センナヤ広場よりサドーヴァヤ通りから運河側に入ってグリボエドフ運河通り沿いに散歩してみた。

お世話になりました

銀座シネセゾン
シネパトス
そしてシアターNまで?

お世話になった映画館が次々閉館になってしまうんだなあ。

数年前にも高田馬場と池袋のアクトや六本木のシネヴィヴァンが、それから大井町武蔵野館もなくなってしまったので、寂しかった。

新宿高島屋の上にあったのとか、恵比寿ガーデンシネマとか、短期間で閉館になったのもある。

今回閉館するの中では・・・やはりご時勢なのか。
シネパトスはあんまり行かなかった(地下鉄の音がうるさいし、揺れるし、あんまりきれいじゃない)。
古くは「ナイト・オブ・ペンシルズ」、トーマス・クレッチマンが苦しそうに汗かいてばかりいた「マイ・ファーザー」を観たが、行ってみると、ひとくせもふたくせもあってあれも観たいこれも観たいと思わせるラインナップではあった。
実際にはそれきりになってしまうのだが。

シネセゾンは「デカローグ」を観に行ったのが最初だったのではないだろうか。
かなりいろいろ観た。
最近では「ローマ法王の休日」か?

そして、シアターN。
ユーロスペースがあった時代よりは足が遠のいた(オードトリウムで「駆ける少年」を久々に観られることがわかって、この場所で観たイラン映画の先駆を懐かしく思い出していたところだ)が、サッカー映画好きなのか?それ系はよく観に行った。
しかし予告で観させられるホラー映画が苦手だった。
「線路と娼婦とサッカーボール」
「マラドーナ」
「今夜、列車は走る」もここじゃなかったか?
「アンダーグランド」のアンコール上映は嬉しかった。

До скрпрй встречи!!

さしあたり劇的幕切れということで

暴走特急君が得点した。
そして、ガリク、待っていたよ。
デニソフが遂に復帰。
途中出場だけど、戻ってきた。
Я рада.

ゼニット対ロストフ
同点で終わるかと思われた94分にシロコフが決めた。
ズドーラヴァ!

別にゼニットのファンではないのだが、ゼニットはかっこいいなあと思えて、ペテルブルグに行くとゼニットグッズを買ってしまう。
買ってしまって、これモスクワでは使えないんだよなーと思案するわけだ。

ゼニットのことを少なくとも「優勝して欲しくないな」とは思わないのは、単純にロシア代表を輩出してきたからなのだろう。

2012年11月1日木曜日

夢破れる

ロシアカップでは、アンジやテレクが勝って、クルィリヤやスパルタークは敗退。

それと、シェヴァはウクライナ議会選で落選でした。
何を考えて美人党首の弱小政党(主張はまあまともなのですが)入りしたのか、謎のままですが。
シェヴァは、人生の節目節目で間違った選択をしてしまう人のようです。

放課後

仕事の後、友人のお見舞いに行く。
ベッドでうとうとしていたようだった。
6時の夕食の時間になると、看護師の手によって車いすに移動して、食事にする。
ハロウィーンメニューでかぼちゃかなんかあるのかと思ったが、そんなことはなかった。
実はかぼちゃのプリンをお土産に買って行ったのだけれど、やはり無理とのことで、それは帰ってから自分で食べることになった。
食欲はそれなりにある、といったところだろうか。
私と話をしながら、ゆっくりとても時間をかけて食べていた。
7時になると面会時間が終了で追い出される。
「よかったらまた来てください」と言う。
勿論だ!
友人だもの。