2015年9月27日日曜日

スーパームーン




 
27日はスーパームーンではなくて中秋の名月でありました。
今日がスーパームーン
 
 

2015年9月26日土曜日

今日の中村屋

中村屋って不思議だよなと前から思っていた。
それなりの歴史があるらしいが、カリーと月餅とピロシキを売っているとは妙にインターナショナルな、と。

リニューアルしてからますます不思議が高じて(いろいろ値段上がったような気がする、ピロシキ2個で600円。高い。)、以前ほど気軽に足を運んでいないが、サロン美術館には是非是非行きたいと思っていた。

で、今日初めて行った。
特別展「斎藤与里のまなざし」
中村屋サロンの画家のひとり、サロンの中で最もパリの画壇の影響を受けたというこの画家のことは知らなかったが、特に晩年はノスタルジックな面持ちのおっとりした画風がいい感じ。
若いころはフォービズムでマティスっぽかったが、パリ留学を経て徐々に平面的で素朴な、ナビ派というのだろうか、ボナールのような明るい色彩の大らかな絵になる。

8月の人気投票で2位だったという「秋海棠」が、まさにボナール!
加えて3匹の猫が皆同じ目つきで和む。
所蔵しているのは彼の生まれ故郷加須市の教育委員会。
普段はどこで展示しているのだろうか?
加須市インターネット博物館で「秋海棠」も観ることが出来るが。
与里は秋海棠と猫の組み合わせが好きなのか「黒猫と秋海棠」という作品もあり、一見熊みたいな塊が下の方にあるが、よく見るとやっぱり猫なのだ。
猫、好きだったんだろうなあ。

文筆家としても(つまり美術評論)多くの功績があるとのことだが、キャプションによれば大正日日新聞大阪本社の学芸部で働いていたという。

また、入り口にあるレリーフも仏教がテーマのものだったようだけれど、よかった。
年間パスポートは今回は買わなかったが、検討しよう。

それと、加須市には彼の作品をまとまって観られるところがあるのだろうか?
ちょっと行って観て来たいものが。

2015年9月22日火曜日

映画の後、坂を上って

代々木公園へ。
「ボリショイ・バビロン」終映が12:15、ゆっくり歩いて公園に着いたらまだ早くて、集会やりそうに見えない。


ようやく準備が始まった模様

国会前と比べるとちょっと寂しい。

党員発見

あ、新手のプラカード?
「祇園精舎の猫の声」

 

2015年9月21日月曜日

やっぱり捨てられないのでロシアチョコ包み紙利用法

オデッサ海岸通り: 捨てられない!ロシアチョコ包み紙の使い道: 何度も書いて力説しているとおり、ロシアのチョコレートは可愛い。 味に関しては、一言で言って甘い。砂糖がいっぱい入っている甘さ。 (日本のチョコレートみたいなデリケートな甘さやふわっとした口触りは目指していない。でもアメリカのほど甘アマでもない。) というわけで、正直言って日...

などと、以前書いていたが、包み紙などまたまた溜まってきたので、久しぶりに栞を作ってみた。

 
*一番上の細長いのがウォッカの瓶の首に貼ってあったラベル
*すぐ下のリスの絵は"Пушистики"(ふわふわちゃんたち)という名前のナッツ入りチョコレートの包み紙→こちらのリャビーナさんより入手しました(残念ながら現在在庫はないようです)。
*横の黄色い紙はペテルブルグのАзарт(「賭け」:現在はクループスカヤ社傘下のようです)の飴紙
*右上のリンドール(スイス)のチョコ紙
*りすの下の青いのはロシア初民間航空会社トランスアエロ(近々アエロフロートに吸収されてしまうらいしいが)の機内食のお砂糖
*その下の白いのはアエロフロート機内食のお砂糖
*その下の黄色いのは「赤い十月」社の"Красная шапочка"赤ずきんちゃんチョコの紙
*その横はポクロフのおみやげ屋さんで買ったプリャンニクに貼ってあったシール(2011年8月17日製造)
*その横が前々から欲しかった「赤い十月」社のキャラメル、"Кис-кис"(キスキス~猫を呼ぶときに掛けることば)の包み紙
*その上の水色のは同じく「赤い十月」社のミーシカチョコの包み紙
*アエロフロート(たぶん国内線)のお砂糖(下)
*同じくクリーム(上)
 
これまでのコレクション
 
 
 
 
 
 
 

2015年9月20日日曜日

中国と、文化を作る

川本喜八郎人形ギャラリーの関連講座「芝居の中の三国志」、人形劇を日中合作で作り上げる苦労と醍醐味を伺いました!TV放映の三国志と同様川本喜八郎制作の人形ですが、劇場上演用の大きなもの。ものを握れる手という中国仕様とのことでした。(日本の棒使い人形の手は、ものを持つときマジックテープ止めにしているのが多い。)

若き孔明さん(遣い手は伊藤行也さん)
人形を動かすのはほぼ専任(孔明さんを遣うのはその人にほぼ決まっている)とのこと。

関羽:和田覚さん 
劉備:かくたけしさん(漢字がわかりませんでした。すみません。)
 

張飛:かさいちさとさん(漢字がわかりませんでした。すみません。)
指部分がてぐすで引っ張って動く。武器も持てるし、剣を鞘から出す→入れるという動作もできる。

劉備の妻(左) TV版ではないので”すうりん”ではない。”ニン姫”とおっしゃっていたような。京劇のメイクみたいだ…。
孔明先生(右) 三顧の礼の場面の人形なので若い。ちなみに公演での孔明先生の声は森本レオさんではなく橋爪功さん。
 
そもそもこの講座、演題は「人形の声と遣い手と」、講師は小森美巳さん(「おかあさんといっしょ」誕生時番組制作担当、元NHKプロデューサー)ということで、往復はがきで申し込み、当選の知らせを待っていたところ・・・
留守番電話に渋谷区役所の担当の方からメッセージが入っていた!
ありゃ、落選して次回よろしくってことなの?と思ったら、夜再びお電話いただき、無事当選を知らされた、という経緯があります。
(お盆あたりにあった停電で人形保管庫の状態を案ずるメッセージを書いていたので、それに対しての丁寧なご回答だった。)
 
会場に着いて、受付を済ませると、電話をくださった担当者の方がまたも丁寧にご挨拶してくださった。
 
NHKの話としては、初の幼児向けTV番組「おかあさんといっしょ」を始めるにあたって1年間の準備期間に小児科医・児童心理学者(具体的なお名前は略すが高名な方々である!)の話を聞いたりして熱心に研鑽を積まれていたこと、それであのようなしっかりした番組ができ、後々の幼児向け番組に受け継がれていったことを知ったのでした。
今や政権のしもべとなったかのように批判を浴びているNHK,父がこの状況を観てそれでも「腐ってもNHKだ」と言うのかどうかはわからないけれど、小森さんのお話からも「さすがはNHK,番組作りの基礎からしっかりやっていたのだ」(←この時代は)ということができましょう。
 
チェコ留学前の多忙の川本先生も打ち合わせで大いに煩わせた、なんてお話も。
 
 
読んでいる。自作品を見せた時のチェコのアニメーターたちの意見が「なぜ人形が西洋的な顔立ちなのか、物まねはいけない」というものだったというのがまず印象深い。川本先生はそれから東洋的な作品を多く作られた。
チェコの公園がきれいだという記述の中に、「日本人がこういう公徳心を持つのは何時のことか」云々とある。「街はゴミ箱の如く、人は猿の如く」だったという、1960年代の日本人の公共心ってどうだったのよ?と苦笑しつつ想像。
(まだまだ続く)
(読みかけ、書きかけながら紹介しておきます。)

留学からの帰国後の川本先生、1972-1980年日仏会館で岡本忠成さんとやっていたという「パペット・アニメーショウ」シリーズから映像として残っている(「徹子の部屋」で放映された)「人も磨きて後にこそ」(これは川本先生の追悼会の時に観た覚えあり)、「おやすみなさい」を見せていただきました。(淀川さんもかんでいる。)これ、ウレタンでつくった人形で、アトリエはウレタンくずがまとわりついて大変だったそうな。
小森さんが言及された「仲良きことは美しきかな」(嫁姑もの)「燃えよドラゴン」(若い女性が化粧した後ゲバ棒持ってゲバゲバ…とおっしゃっていた。どんなものなんだ?!)など映像残っているのでしょうかね??

さて、三国志のお話です。
といってもですね。
TV放映された「人形劇・三国志」のことではなかったです。
不勉強な私は、その場で初めて知ったのだが、小森さんは元NHKプロデューサーという認識だったのだが、演劇集団円そして劇団影法師として演劇活動をばっちり行っている方なのだった。
なので、お話しくださるのは、劇団影法師の公演している「三国志」でした。

私は演題が「人形の声と遣い手と」とあったので、TV放映されたあの「三国志」の皆さんの頭の中で孔明先生は森本レオさん、曹操は岡本信人さん、という風にイメージされている、でも人形劇は声と人形の遣い手とが両輪であってね、というお話をされるのかと思っていたのですが、違っていました。
TV放映後に川本先生の作られた人形で(制作は川本先生ですが、別の人形です。TV用と劇場用では大きさが違います)、劇場公演をする、しかも中国の劇団と合作する、その過程のお話でした。
まさに秘話っていうもので、大変面白い話でした。

日中の違い
日本
けこみが低い、遣い手はアヒル歩き、黒子を使う(浄瑠璃などの伝統)

中国
けこみが高い、立って遣う、手指をてぐすで動かし物を掴む、刀を抜くなどの動作

この他にも、中国の劇団は京劇のイメージで動かすので、「ここは心理劇でありドラマを見せる場面だから動きを抑えてくれ」と伝えるのに腐心したというお話、黒子を使うことに抵抗があったというお話(チェコやロシアなんかではあんまり抵抗感ないのではないか?ああいう黒いの被っているかどうかは別として)、日本語と中国語では語順が違うので人形を動かすタイミングが違ってくるというお話、そういういろいろなお互いの違いや摩擦はありながら、優秀な通訳が懸け橋となって話し合いを重ね(各地方の劇団で繰り返す)、一緒に人形劇作品を作り上げたということに、非常に感銘を受けました。

2015年9月17日木曜日

昨日、国会前で

最近入党した「肉球新党 猫の生活が第一」のフライヤー持って、ステージ近くの木の下で、8時半頃までいました。

 
霞が関駅A2出口から出て警視庁前を通って国会議事堂を目指す。
時間が早かったせいもあって余裕です。
 
ここを通るとき思い出すのは東日本大震災の日。
震災の時は霞が関のA1の階段を降りているところで、駅員さんが「上にいるよりここの方が安全です」と言ってくれた。でもその後「今日いっぱいは地下鉄は動きません!」と断言され、バスなら動いているだろうか?とA2から出て警視庁前のバス停でしばらく待った。そして最初の大きめの余震。地上にいたせいで、しかも警視庁のビルのガラスが落ちてこやしないかと妄想したせいで、本震より怖く感じた。
そろそろ歩いて国会議事堂方面へと歩き出した。(永田町駅で仙台が激震だったことを知る。元ルームメイトをはじめとする大学時代の友人たちが心配に。)結局赤坂見附→四ツ谷と4駅分歩いた。
 

夜が更けてきた。
最初に東京弁護士会と日弁連の旗。
その向こうに武蔵野美術大学ののぼり旗。
しばらくたってから第二東京弁護士会の旗


首相の被り物をしていたおじさま


元東京弁護士会会長山岸弁護士
 
「安倍ニモマケズ」のフライヤーは評判よかった。
(今日は会議が長引いて行けなかったが、実は「吾輩は強行採決に反対である」のフライヤーも新たに用意していた。明日こそ使うぞ。もう強行採決して欲しくないが。)
 

2015年9月12日土曜日

「琳派と秋の彩り」展内覧会~山種美術館今さらデビュー!

青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会
「特別展 琳派400年記念 琳派と秋の彩り」@山種美術館をリアルタイムでレポートしよう!
に行ってきましたので、取り急ぎ(リアルタイムではないが)レポート。

「青い日記帳」では、懇切丁寧に、しかも幅広く、展覧会や美術本その他美術情報を発信されているので、感動ものなのですが、こちらに申し込んでのブロガー内覧会(普段許可されない写真撮りまくり!~一部作品を除く)というありがたい企画に、昨年の横浜美術館でのプーシキン美術館展に続いて2回目になりますが、今回は全く不案内な日本画の世界、ということで、勝手がわからず、かなり不安な思いを抱えて出向きました。
実は山種美術館に行くのも初めてです。

※写真撮影はブロガー内覧会で特別に許可を得て行いました。

 

記念撮影ポイントには、入ってすぐのところいある人気の見返り猫ちゃんです。

竹内栖鳳 ≪斑猫≫
足跡マークのところに自分の靴を置いて上から撮影するのがスタンダード、なのだと思う。
※本物は、次回特別展「村上華岳―京都画壇の画家たち」で展示されるとのこと。
 
 
うちの子と似てません?
 
いざ、内覧会



館長さんがギャラリートークで「皆さん琳派にお詳しいでしょうから」なんぞとおっしゃっていて、


伝 俵屋宗達「槙楓図」山種美術館所蔵を前にして

マイクを手にしているのが特別ゲスト、青い日記帳のTakさん、その右の女性が館長です 
 
きゃーどうしよう、全然詳しくないんだけど!それ私だけか?と焦ったぞ。
でも急いで買い求めた図録には基本の基本が平明に書かれている。ハンディでその場で学べる!すばらしい!
最近の図録ってやたらと分厚くて立派でしょ?
この展覧会の図録はその点、判型もA5判とコンパクト、詳しく研究し尽くしたい方にはもしかしたら物足りないかもしれませんが、館内で持ち歩いてその場で学ぶ必要のあった私には理想の参考書です。

今回は動画撮影ができたのです。

 伊勢物語より3題
 
「宇津の山図」酒井抱一 山種美術館所蔵
「業平東下り図」鈴木其一
「伊勢物語 高安の女」鈴木其一 山種美術館所蔵
 

鈴木其一「牡丹図」山種美術館所蔵
一見、琳派というより、宋時代の絵のようですが、左下には紛れもなくニホンタンポポが。

では、ほぼ順を追って。
第1章 琳派の四季
俵屋宗達(絵)本阿弥光悦(書)「鹿下絵新古今和歌巻断簡」山種美術館

俵屋宗達(絵)本阿弥光悦(書)「四季草花下絵和歌短冊帖」山種美術館

 
この白い点々は胡粉(牡蠣の貝殻から作る白い絵具)を含んだ筆にふ~っと息を吹きかけて飛ばしたというお話でした。

酒井抱一「飛雪白鷺図」山種美術館

その部分をクローズアップ



第2章 琳派に学ぶ

左:小林古径「秌采」山種美術館 右:荒木十畝「四季花鳥」の「秋(林梢文錦)」山種美術館
 
 
琳派と言えば、墨の滲みを生かした「たらし込み」技法であるらしく、
 
 例えばこの犬の絵
 

小林古径「狗」個人蔵
 
にじみ具合が天才的ですね。

俵屋宗達「犬図」



第3章 秋の彩り

豪華!

左:東山魁夷「秋彩」山種美術館 右:奥田元宋「奥入瀬(秋)」山種美術館

 

奥多摩の風景だそうです。川合玉堂「渓雨紅樹」山種美術館
 
 
美味しそうな?「栗」小林古径山種美術館

第二展示室へ

 
するとそこには!


猫だよ
小林古径「猫」山種美術館


うさぎとねずみだよ
安田靫彦「うさぎ」山種美術館 右:渡辺省亭「葡萄」山種美術館

また、Cafe椿で再びTakさんのお話(動画撮影のポイント及び伊勢物語解釈)と


 

特製和菓子の賞味という時間もあり

上段(左より):菊の香・にしき・桔梗
下段(左より):秋草・月のしずく

月のしずくを試食
こちらのお菓子は
菱田春草「月四題」山種美術館より「秋」がモティーフになった和菓子でした。


 
葡萄越しに見る月



私がいただいた月のしずくは2位でした。




内覧会も19:30で終了!
ドアが閉まる~!
ありがとう、山種美術館!

琳派は、時代も活躍した場所も離れていながら個人的なインスパイアで繋がっているようなところ(私淑というらしい)があって、皆伸びやかで生き生きした筆致でも繋がっているように感じられます。
特に動物を描いた際には魅力が増すように思えます。

中村芳中「老松立鶴図」
特にこれはおおらかで、とぼけた雰囲気さえ感じられますね。好きです。

小林古径「夜鴨」山種美術館 


 
竹内栖鳳「秋夕」山種美術館のキリギリス

俵屋宗達「鹿に月図」
俵屋宗達「鹿に月図」(部分)

酒井抱一「秋草鶉図」山種美術館 

酒井抱一「秋草鶉図」山種美術館(部分)
 
尾形乾山「定家詠十二ヶ月和歌花鳥図(二月)」
雉がひょっこり

(写真はまだまだあるのですが、正確にキャプションをつけるのに、人名や作品名の字がいちいち難しくて、なかなかはかどらない。)