2015年9月26日土曜日

今日の中村屋

中村屋って不思議だよなと前から思っていた。
それなりの歴史があるらしいが、カリーと月餅とピロシキを売っているとは妙にインターナショナルな、と。

リニューアルしてからますます不思議が高じて(いろいろ値段上がったような気がする、ピロシキ2個で600円。高い。)、以前ほど気軽に足を運んでいないが、サロン美術館には是非是非行きたいと思っていた。

で、今日初めて行った。
特別展「斎藤与里のまなざし」
中村屋サロンの画家のひとり、サロンの中で最もパリの画壇の影響を受けたというこの画家のことは知らなかったが、特に晩年はノスタルジックな面持ちのおっとりした画風がいい感じ。
若いころはフォービズムでマティスっぽかったが、パリ留学を経て徐々に平面的で素朴な、ナビ派というのだろうか、ボナールのような明るい色彩の大らかな絵になる。

8月の人気投票で2位だったという「秋海棠」が、まさにボナール!
加えて3匹の猫が皆同じ目つきで和む。
所蔵しているのは彼の生まれ故郷加須市の教育委員会。
普段はどこで展示しているのだろうか?
加須市インターネット博物館で「秋海棠」も観ることが出来るが。
与里は秋海棠と猫の組み合わせが好きなのか「黒猫と秋海棠」という作品もあり、一見熊みたいな塊が下の方にあるが、よく見るとやっぱり猫なのだ。
猫、好きだったんだろうなあ。

文筆家としても(つまり美術評論)多くの功績があるとのことだが、キャプションによれば大正日日新聞大阪本社の学芸部で働いていたという。

また、入り口にあるレリーフも仏教がテーマのものだったようだけれど、よかった。
年間パスポートは今回は買わなかったが、検討しよう。

それと、加須市には彼の作品をまとまって観られるところがあるのだろうか?
ちょっと行って観て来たいものが。

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