2011年11月30日水曜日

仕事納めのチェブラーシカ

「オデッサ・コスモス」に書くが、昨年公開した映画「チェブラーシカ」(2010年日本)日本語版のTV放映が12/28(水)7:30-8:45に決まったとのこと。
TV東京。

仕事納めの日ですね。
きっとむちゃくちゃ忙しいです。
明日から師走。
12月は毎年文字通り、ほんとに走り回ります。

録画を忘れないようにしなければ。

TVを滅多に見ない私ですが、我が家にTV、一応あるのです。
ずっと長いことTVなしで過ごしてきましたが(それで全く困らなかった)、黒田龍之助先生がNHKのTV講座を担当されるときに、ロシア語講座の録画をするために、ビデオ一体型のTVを買いました。

その後も殆ど観ていないので、7月の地デジ終了の折り、この際だから再びTVなし生活に戻ってもちっとも困らないだろうと、何の手だてもしていませんでした。
しかし、実家のたっての願いで(弟です)実家と同じTVを買いました。
相変わらず観ていないけど。
且つ、黒田先生の講師就任記念の例のTVも、こちらが何もしなくても、ケーブル回線が何とかで(??)と、地デジ終了後も映っています。
にしても、結局観ていないけど。

ネットでロシアのTV(映画とかサッカーとか)をだらだら観ていることはよくあるけれど、同じことを日本のTVではしないんですね、なぜか知らないけど。
たぶん、ロシアのTVは適当に理解できないから見聞きしていてあんまり気にならないのだと思う。

お昼に同僚が食事しながらTVを観ているのも、ほんとは好きじゃないのです。
ワンセグで個人的に観ている分には構わないけど。
その特定の同僚以外は、お昼休みには雑談したり本を読んだり家計簿をつけたり、人に迷惑かけない過ごし方をしているのですが。
職場のTVも、地デジ終了で観られなくなるかと期待していたのですが、やはりケーブル放送にビル全体が入っているからと、その後も映っていて、相変わらず同僚はお昼にTVを観ているのです。あーあ、残念。

さて、11月25日には、ロシア語版の「チェブラーシカ」のDVDも発売されたわけで、1年くらいたったら、こちらのTV放映もあるだろうか。

第一イザヤの激しさ

主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国や国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。
ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう。
イザヤ2-4~5

И будет Он судить народы, и обличит многие племена; и перекуют мечи свои на орала, и копья свои -- на серпы; не поднимет народ на народ меча, и не будут более учиться воевать.
О, дом Иакова! Прилите, и будем ходить во свете Господнем.

ユーラシア・ブックレットの『ロシア軍は生まれ変われるか』読了。
著者の結論は、条件付きで「ダー」。
近年のロシアの軍改革は、かなり本気モード。
抵抗勢力は勿論存在するが、有能な改革者が現れているようだ。

2011年11月29日火曜日

私の大学

университет(ウニヴェルシチェート)が総合大学
институт(インスチトゥート)が単科大学・研究所

ロシア語の初級教科書は大学生向けであることが多いので、「私は大学生です」「大学に通っています」みたいな例文がよく出てくる。
大学に相当するロシア語の単語も早い段階で出てきて、上記のように説明を受けた。

えーと、それじゃあ私の母校はуниверситет?
でも、日本では殆どの大学がユニヴァーシティーだと名乗っているのでは?

ということが、黒田先生の授業でも話題になった。
その場にいた人たちの殆どは、学部が複数ある大学の出であったので、それはуниверситетと言ってよいかという話になる。

「いえ、厳密には複数の学部をもつというだけでは総合大学を名乗れません。」と先生。
「総合大学というには、それがなくてはならないという必須の学部が3つあるんですよ。」
総合大学構成要素必須の3学部って?

どの学部だろうかと当てっこが始まったが、
*医学部
*法学部
はすぐに出てきたけれど、もう一つがとうとう当てられなかった。
それは何かと言うと、
*神学部 なのでした。

それから
*哲学学部
は、いわゆる一般教養課程として、やはり必須の学部であった由。
(そのとき、現役大学生だったリョーシャくんは、知っているぞと言わんばかりににやにやしていた。)
「神学部かあ!それは思いつきませんでした。でも、それなら日本には厳密な意味での総合大学って…」
「上智は神学部があるけれど医学部がないし」
「慶応は医学部があるけど神学部がない」
「○○は医学部も神学部もない」

ロモノーソフが創立した当時のモスクワ大学は
*哲学学部(一般教養課程)
*法学部
*医学部
の3学部だった。
神学部はなかったようだ。
(今でもないんじゃないかな?)
現在モスクワ大学は39学部、学生約4万人、教員約1万人。
学部はまだまだ増えるらしい。

ロモノーソフの血は絶えず

珍しく、レストランでの講演会。
モスクワ大学創立者M.V.ロモノーソフ生誕300年記念文化講演会
「ロモノーソフの業績とその時代」

「ロシア紅茶を飲みながら」ということでしたが、ジャム入り紅茶にピロシキつきでした。


ジャムは予め入ってしまっている、本来のロシア式ではないものでした。
かき混ぜたけれど底の方は限りなく濃厚に甘い。
ストレルコフ先生と通訳の方はこのピロシキを召しあがる時間がなく、お持ち帰りになったのでした。
「熱々のところを召しあがっていただきたかったわ!」と主催者の方がおっしゃっていましたが、ほんとにそのとおり。

講師のアンドレイ・ストレルコフ先生は今日日本に着いて直接この講演会にいらっしゃったので、お疲れではなかったかと思いますが、見た目は割とお若いです。
(TVの解説者もされているとのこと。)

12/1と12/2にも同じテーマでの講演会があるので、詳しい内容を書くことは控えますが、驚きの小ネタを。

「ロシアのレオナルド・ダ・ヴィンチ」ことミハイル・ヴァシリエヴィチ・ロモノーソフは、天文学・物理学・化学等に功績を残した偉大な科学者にして、国語としてのロシア語の確立に寄与し(作詞法・ロシア文法の著作を残す)、歴史学等人文科学でも先駆者となる。
そして、1755年1月25日、モスクワ大学設立。

1月25日、それは聖タチヤナの日でした。
モスクワ大学を守護する聖タチヤナ教会

モスクワ大学旧館前のロモノーソフ像

こちらが有名な雀が丘にあるモスクワ大学の建物(本館)

そんな18世紀ロシアのスーパーマン、ロモノーソフには娘が二人いました。
長女のエカテリーナはまだ一家が貧しかった頃に死亡。
その後に生まれた二女のエレーナはアカデミー出身者(ということはロモノーソフの教え子なのだろう)でエカテリーナ二世時代図書館の司書を務めたアレクセイ・コンスタンチノフと結婚。
自身は23歳で亡くなりますが、三人の娘と一人の息子をもうけました。
そのうち子孫を残したのは娘のソフィヤのみでしたが、彼女は後に1812年の対ナポレオン「祖国戦争」の英雄となるニコライ・ラーエフスキーと結婚。
(エルミタージュの1812年戦争の間には彼の肖像画もきっとあるのでしょう。探し出せるでしょうか)

ソフィヤとニコライの子どもの一人が、なんとマリヤ・ヴォルコンスカヤだったのでした。
プーシキンに詩を捧げられ、ネクラーソフに謳われた、ヴォルコンスカヤです。
デカブリストの妻の。
映画「美わしき幸せの星」でヴォルコンスカヤを演じたナタリヤ・ボンダルチュクのことが目に浮かんだのか皆さん小さくどよめきました。

ロモノーソフの血統は、このラーエフスキー家の人々にのみ引き継がれていますが、軍人が多く、学者になった人物はいないとのことでした。

ロシア人には周知のことなのかもしれませんが、あのロシア史上のヒロインが知の巨人ロモノーソフの血を引く人だったとは…と、感動しました。

講演会の後、東急プラザの2階のカフェで、先生に時間をとっていただき、さらにお話を伺うこともできました。

2011年11月27日日曜日

リトアニア語は難しいか

「オデッサ・コスモス」に書籍情報。
黒田龍之助先生の新著です。

比較言語学ってなあに?
ロシア語は難しい、アラビア語は難しい、と言われるけれど、リトアニア語の方が難しそうだ。

オリーブの木

だれも、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。
お互いの間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい。
テサロニケⅠ5-15

Смотрите, чтобы кто кому не воздавал злом за зло; но всегда ищите добра и друг другу и всем.
1-е Фессалоникийцам.

今日の聖句ではなく、説教の中で先生が読まれた句。

礼拝の中で紹介された、パレスチナオリーブの木キャンペーンのカレンダー。
限定20部だというので、急いで買いに行った。
残り2部になっていた!
ぎりぎり間に合い、入手できた。

このカレンダーは、JAI(東エルサレムYMCAとパレスチナYWCA共同のパレスチナ支援活動)が東日本大震災の被災者支援のために無償で提供してくださったもので、売り上げは被災者支援のために寄付されるとのこと。
(カレンダーのほかに、美しいパレスチナのフォトカードも提供を受けた。)
1部500円。

アラビア語と英語との表記で、教会員のTさんが日本語訳をつけてくださった。
震災被災者支援になることについては無論異論をはさむ余地はない。
ただ、本来のパレスチナの人々のためにも、何事かしたくはあった。
それは別個に寄付をする、そしてカレンダーを見つつかの地の人々のために祈りを捧げることで、ささやかな支えとなりたい。

オリーブの木キャンペーン

卓上カレンダーにしては、ちょっと大きめ。
どこに置こうか?
(それを考える前に、いわば衝動買いしたであった。後悔はしていない。)


カレンダー部分と写真・説明文部分が表と裏になるようにできている。
日本語訳によると、3月の頁には水問題が取り上げられている。
元来パレスチナの地は水が不足することはなかったのに、占領者イスラエルは水資源問題でもでもこの地の約四分の三を占領し、パレスチナ側は苛烈な水不足に陥っている。
にもかかわらず、この地ではパレスチナ人は所有地内であっても新たに井戸を掘ることは許されていない。
八方ふさがりの様相を示している。
こんな中で、冒頭の聖句のような「悪をもって悪に報いることのないように」なんて言えるのは、神様だけだ、きっと。

今年の東京国際映画祭で観た「ガザを飛ぶブタ」(観客賞を受賞した)でも、オリーブの木は、パレスチナ人の生活の糧として登場するのだが、インティファーダの報復としてイスラエル側に切られてしまうのだ。
随所にユーモアが盛り込まれた作品ではあったが、こんな切ない場面もあった。
これが現実だ。
なので、キャンペーンで植樹された1500本余り(2011年4月現在)のオリーブも、無事なのだろうか、と気がかりだ。
(この映画のレビューはまだまとめていないが、主人公のパレスチナ人漁師はイスラエル(ユダヤ)人が、その妻をシリア人が、ロシアからの占領地ユダヤ移民をチュニジア出身のフランス人(監督夫人で「100%アラブである」と自己紹介していた)が、自爆テロを勧めるイスラム急進派の民兵?の一人を金髪碧眼のユダヤ系の俳優が演じるなど、俳優が演じる役と実際の民族的ルーツをわざとクロスさせて、いかにもごった煮風の雰囲気を出している、意欲作ではあった。一般公開されるといいのだが。)

アラビア語の月の名前や曜日の名前は、これでばっちりわかるようになりたい!

公園デビュー

阿佐ヶ谷のパルクは、2008年の開店直後に、当時のクラスメイトから教えてもらったのだけれど、今まで行ったことがなかった。
今日は念願のДебют в Парке(パルクでのデビュー)をした。
小さい店内ではあるが、いろいろ見てまわって、「お買い上げ」となったのは、入ってすぐのドアノブにかけたあったこれ。      ↓

「邪魔しないで!サッカー観てるんだから」

裏側は
ビール差し入れ歓迎」
(直訳だと「ビールがあったらいいな…」。ハジャイカに「どういう意味なんでしょう?」と伺ったら、「観戦中は入室禁止だけど、ビールがあったら、入ってもいいよ、ということなのでは」とのことでした。)
まあ、ビールを飲まない私にとってはこちらのパネルは用なしかもしれません。

専ら「サッカー観戦中につき」の方を部屋のドアノブにかけて(既にしている)、サッカー観戦に励みたいと思います。
もう昨日で冬休み突入だけど。
あと、もう一つの懸念はというと、我が愛猫がロシア語を読めるのかどうか、だが…。
(写真には写っていないが、壁の下の方には「ごはん、ごはん」とガリガリひっかいた我が愛猫のモダンアートがあるのだ。)

他にも、ワニの絵(ゲーナではない)が書いてあって「危ないぞ!(表)」「入っていいよ、今のところおとなしくしとくわ(裏)」というのも何枚かあった。
でも、サッカーのは私が買ってしまったので、もう在庫切れかも。

欲しい方はロシアまで買い付けに行くか、自作しましょう。
このプレートのイラストはレトロで、GKはレフ・ヤシン??ストライカーはヴァレンチン・イヴァノフ?とか想像してしまう。
自作の場合、そこには好きな選手の写真かイラストを貼ろう。

2011年11月26日土曜日

今年最後の翼

派手に花火をやっています。
対ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド戦。

昨日あったリザーヴチームの試合
Самара. Стадион ЦСК ВВС.
КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ - ВОЛГА - 4:0 (3:0).
 Шалаев, 9 (1:0). Ди Кьяра, 24 (2:0). Палиенко, 32 (3:0). Сипатов, 60 (4:0).
Крылья Советов: Федоров (Козлов, 69), Почивалин, Пономаренко (Вихров, 58), Божин, Новицкий, Ди Кьяра (Пестрячев, 58), Семиняка (Наумов, 65), Буданов, Шалаев, Палиенко (Галактионов, 72), Сипатов (Алексеенко, 72). Волга: Малышев (Осин, 79), Риковский, Самохвалов, Курбанов, Кохия, Брагин, Семячкин, Вершинин, Дегтярев (Сорочкин, 68), Ив. Максимов (Джигкаев, 46), Каджаев (Карасев, 58).
と、圧勝でした。
(で、実は暫定首位なのだ。)

よーし、先制!
コルニレンコ!
ヴォルガのGKはミハイル・ケルジャコフ。




先制した後、うわーうわーうわーなアパースナな場面が続き、きゃあ決定的!とアフメトヴィチにシュートを打たれた。
けど、ヴェレムコが阻止。
マラジェツ!!!

そうか、ヴォルガとは勝ち点で並んでいるのだ。
勝て勝て勝て。

オーィ、オーィ、オーィ、ヴォト・エータ・ダー!
またもアパースナ。
今度は誰が防いでくれたの?
Концедалов в подкате выручает!!!
ヴェレムコも出てしまっていたけれど、偉いDFがいてくれた。
コンツェダロフくんだ。
よかったー。
??コンツェダロフじゃなくてブダノフみたいだ。

ザチェーム?(なぜ)
Стив Жозеф-Ренетт に警告。
(髪型から一瞬サペタに見えた。彼はもういないんだった。)

前半終了間近。
主審時計を見る。
前半終了。
1-0.

後半になって、カードが続いている。
コルニレンコまで。
彼が出場停止になんかなったらとっても困ったことになるだろう。
自重してよね。

ハーフタイムの間に、卓上用のクリスマスツリーを出していた。

Стив Жозеф-Ренетт が倒れている。
担架。
しかし、特にカードが出るわけではなく、ヴェレムコのキックで再開。

久々のシュート。
さすがにコルニレンコは最後まで持っていく。
ネトーチヌィだったが。
(上にそれた)

その後、オフサイドではなく、ゴール前に行けたが、防がれた。
勿体なかった。

ヴェレムコがまたもセーヴ。
実況がヴェレムコーーーー!と叫ぶ。

ヴェレムコが忙しい。
はらはらどきどきだ。

ああ、バビョール。
走りこむんだけど、中に合わせられない。

ヤコヴレフが交代で、プリヨモフが入る。
そう言えば、今日のパーヴァはちっとも存在感がなかった。

またもクロスは合わず。

残り五分で、急に画面がバスケットに。
ツェスカのメロディーが流れている。
タータタターンタタ、タータタタン。

他を探そう。

90分経過。
ファンは上半身とって応援している。寒そう。
クルィーリヤ、クルィーリヤ。

ヴェレムコ、ボールを必死で抱える。

よーし。終わったー。
ヴェレムコ、ガッツポーズ。
花火、花火。

勝って終わった。
マラッツィ!

ソフスポルト
http://www.sovsport.ru/football/russia/premier-match/1_51960

エフエヌカー
http://football.kulichki.net/trans/2011/2446.htm

写真は語る

『原発事故20年 チェルノブイリの現在』は、イタリアの写真家(本業は歯科医)ピエルパオロ・ミッティカの写真集。

直前に読んだ『チェルノブイリの森』が、ジャーナリストというよりむしろ学者のような、原発に対し断固反対とは主張しない、かなり抑制的な、慎重な筆致であったのに対し、こちらはモノクロの写真の迫力で強く反原子力を訴える。

『チェルノブイリの森』は、日本語訳版では原典にない写真や図表も補充されているとのことだが、それでもビジュアル要素は少ない。
こちらで取材した場所が、『チェルノブイリの現在』に写真が掲載されているので、こんなところだったかと確認できてよかった。
汚染図も、嫌というほど載っている。

『森』では、巷で喧伝されているような各種の疾患が原発事故の放射性物質のためにもたらされたのだとは、子どもの甲状腺癌以外は証明されていない(それを証明するのは至難)としていたが、『現在』で(そして「チェルノブイリ・ハート」などのドキュメンタリー映画では)実際正視するのがとても辛い子どもたちの姿(胎児も・・・)を示されると、文字通り言葉を失ってしまう…。
神様、私たちは何という負の遺産をこの子たちに背負わせてしまったのでしょう。
私たちは、何と祈ればいいのでしょうか。
Простите нас...

ロシア語を学んでいて、最も直接「役に立つ」分野は、チェルノブイリ被災者支援だろう。

と思いながらも、私は今までそれに手を差し伸べず、関わろうとしなかった。
クラスメイトからチェルノブイリの写真展に誘われたら行って観て、カレンダーを買ったことがあったり(毎年ではない)、そんな程度。
元来エコロジストとはいいかねるので、反原発とかはっきり態度を決めたわけでもなかった。
(イラン人が原発を持ちたがるのも一理あるのでは、と思うと、全面的に反対とは言えなかった。)
だけれど、そんなことでよかったのだろうか。

職業選択

先日、С上司の来し方を伺う機会がありました。
几帳面な性格な方なので、年表とかこれまでの業績のリストとかをA4用紙数枚にまとめてのお話でした。

ご両親のお話もかなり詳しくお話しされ、一見突き放したような口調ながら、感謝されている様子がひしひしと伝わってきました。

С上司が現在の職業を選ぶにあたって、それまで夢見ていたこともあった理科系や美術系へ進むことを断念するに至ったのが、遺伝的な、とある要素ゆえだったことを、私はそのとき初めて知ったのですが、私の友人にも職業を選ぶ際に同じ理由で選択肢を狭めざるを得なかったという人がいて、実はその友人は雰囲気がС上司に結構似通っていたので、不思議な驚きと親近感を持ったのでした。
共通点は、まず一見して「この人、頭いいな」と思わせること。
(で、実際できる人たちの中にいても「頭いい!」と人を唸らせる。)
すごく几帳面なこと。
努力を難なくできること。
その割に結構お茶目なこと。
要するに、私と正反対ですね。
私は怠け者(ミハイル・バクーニンに大変親和性があり、「ママ、ロージナ、○ー○○」の○ー○○が苦手)ですので。
(そうは見えないかもしれませんが、「仕事は熊ではないので森に逃げない」派です。)

その友人は、結果的に親御さんと同じ職業を選び、偉くなっている・・・というと、語弊がありそう・・・、立派な仕事をしています。
С上司は、意図的に(かなり強い意思のもとに)ご両親とは違う生き方をしようと目論んでこられたようです(今にして思いやるにご両親の偉大さを実感するようになっているに相違ありません)が、この分野で数々の業績を挙げられています。

私は・・・。
そう、親とは違う道を来ました。
親たちも、その親たちとは違う道を選んできたのだけれども。
(その上の代もやっぱり親の職業を引き継がなかった。)
しかし、曾祖父母、祖父母、両親といった肉親たちの生きざまと、自分とを見比べてみて、ふと、やっぱりどこか似てしまっているような気がしてしまいます。
わあ、どうしよう。
こんなはずでは。

特にС上司のお話を聞いた後、私にはとても真似できないや、やっぱり私にはボヘミアンな血が断ち切れていない(どころかそれが濃い)、と感じてしまう。
こんなはずでは・・・。

クリスマス・リスト

いよいよ明日はアドヴェントの第一主日。つまり、教会暦では今日が大みそか。
大ヒットで品薄状態だという『クリスマスの足音』だけれど、新宿のジュンク堂書店にはあったので、無事入手。
まだあと10冊くらいあった。


鈴を鳴らすのに最初はちょっと難儀するかもしれませんが、すぐできるようになります!

リャードフ、タネーエフ、アレンスキー、グラズノフの作品と解説が載った『ロシア人作曲家~ロシア・ピアノ音楽を開花させた作曲家達~』は、まだ入荷されていなかったようです。

2014年ワールドカップ予選のカレンダー

Календарь игр с участием национальной сборной России.

7 сентября 2012
Россия - Северная Ирландия

11 сентября 2012
Израиль - Россия

12 октября 2012
Россия - Португалия

16 октября 2012
Россия - Азербайджан

22 марта 2013
Северная Ирландия - Россия

7 июня 2013
Португалия - Россия

6 сентября 2013
Россия - Люксембург

10 сентября 2013
Россия - Израиль

11 октября 2013
Люксембург - Россия

15 октября 2013
Азербайджан - Россия

きらめく星座

授業でやった星座の名前の復習+α。

黄道十二宮の星座(いわゆるホロスコープ(星占い)に使われる星座です)左から、日本語・中国語(読み方はわからない)・ロシア語・ラテン語・ギリシャ語

*牡羊座(白羊宮) Овен(アヴェーン) Aries (アリエース) Κριός (クリーオス)
「アリエスの乙女たち」とかいう少女漫画があったな(未読)。
「アリエス~アリエス~」という歌もあったか。 
(今、調べたら南野陽子であった。)

*牡牛座(金牛宮) Телец(チィリェーツ) Taurus (タウルス) Ταῦρος(タウロス)
ソクーロフの映画「牡牛座」は最晩年のレーニンを描いたものでした。
ロシア語原題は当然"Телец"です。

*双子座(双子宮) Близнецы(ブリズニツィー) Gemini (ゲミニー) Δίδυμοι(ディデュモイ)
最近復活した三菱自動車のジェミニはこれです。

*蟹座(巨蟹宮) Рак(ラーク) Cancer (カンケル) Καρκίνος(カルキノス)
「蟹」と病気の「癌」とは同じ言葉を使う。不思議。

*獅子座(獅子宮) Лев(リェーフ) Leo (レオー) Λέων(レオーン)
一番単純で覚えやすい。ハラショー!
以前こんなことも書いていた。

*乙女座(処女宮) Дева(ヂェーヴァ) Virgo (ウィルゴー) Παρθένος(パルテノス)
今の先生も、黒田龍之助先生も、乙女座男子。
ロシア語と乙女座男子は相性いいのか?
歌姫の「ディーヴァ」も恐らく同じ語源。

*天秤座(天秤宮) Весы(ヴィスィー) Libra(リーブラ) Ζυγός(ズデュゴス)
Крылья(翼)と同じ趣旨で複数名詞。

*蠍座(天蝎宮) Скорпион(スカルピオーン) Scorpio(スコルピオー) Σκορπίος(スコルピオス)

*射手座(人馬宮) Стрелец(ストリリェーツ) Sagittarius (サギッターリウス) Τοξότης(トクソテース)
矢はстрела、射撃するはстрелять
シェフチェンコやブロヒンのことを「ウクライナの矢」とは、あちらでは言わないのですよね。
(シェヴァとかブロフというのが愛称です。)

*山羊座(磨羯宮) Козерог(カジローク) Capricornus (カプリコルヌス) Αἰγόκερως(アイゴケロース)

 
*水瓶座(宝瓶宮) Водолей(ヴァダリェーイ) Aquarius (アクヮーリウス) Ὑδροχόος(ヒュドロコオス)
あの飲料名、ツェスカの某選手が宣伝していた…。
星図(ゼウスに愛された美少年ガニュメデスが水瓶(ではなくて酒壺ですが)を持っている姿と言われるが、わかりにくい)を見たり、元々のギリシャ神話を辿ればわかるように、本来は水瓶そのものではなく「水を運ぶ人」です。
ロシア語のВодолейは給水船が元の意味だそうです。


*魚座(双魚宮) Рыбы(ルィーブィ) Pisces(ピスケース) Ἰχθύες(イクテュエス)

天文の語源はアラビア語のことが多いですが、十二星座のアラビア語はこちらをどうぞ。
獅子座はاَلأَسَد
アル=アサド。

例文1
Какая у вас группа крови?
あなたの血液座は何ですか?

У меня четвертая.
AB型です。

ロシアでは多い順に
O型→Ⅰ(первая группа)
A型→Ⅱ(вторая группа)
B型→Ⅲ(третья группа)
AB型→Ⅳ(четвертая группа)
というのだけれど、彼らは自分の血液型を知らない場合も少なくないので、この話題で盛り上がれるとは思えない。
日本ではA型が多いとのことだけれど、クラスではO型が一番多く、A型が次で、B型とAB型は各1名だった。
私の職場では、上司たちにおいてはB型がモード。
(とクラスメイトに話したら、妙に納得していた。)
でも、ロシア人のように「自分の血液型がわからない」という輩もいるのです。
(数年前、倒れて入院した時、その上司はどうしたのだろうか??)
同僚たちはA型が多かったと記憶しています。

例文2
一方、星座については、
Какой ваш знак Зодиака?
あなたの星座は何ですか?

Мой знак Зодиака -- Лев.
獅子座です。

授業の後、一緒に駅まで帰ったクラスメイトは二人もЛевだった。
10人に満たないクラスに、Левが最低3人もいるとは。
来週、クラスで皆が何座か尋ねてみようということになったのでした。

2011年11月24日木曜日

原生林復活の皮肉

先週、お茶の時間に『チェルノブイリの森』を読んでいたら、その表紙を見て上司が「チェルノブイリの童話の本か?」と尋ねたのです。

表紙には森や動物が描かれていて、確かに一見可愛らしい印象を受けるので、「童話か」と思ってしまったのかもしれません。

実際には、ウクライナ系アメリカ人ジャーナリストで法学と生物学を専攻したというメアリー・マイシオが事故後約20年後のウクライナやベラルーシの立入制限区域で取材を重ねたルポルタージュ。

邦訳はNHK出版から2007年に出ていました。
それを今頃読んでいる。

かのスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの『チェルノブイリの祈り』が、非常にエモーショナルで強烈なルポルタージュであるのに比し、生物学を修めたこの著者は概ね冷静沈着でときにユーモラスにチェルノブイリ周辺の動植物の生態をレポートし、原発事故・放射線が周辺住民や自然に与えている影響についてはかなり抑制的な筆致であり、「いまだ検証されていない」「検証しようがない」と書かれている箇所が多い。
(そもそも著者は絶対的な原発反対論者ではない。)

何本かのドキュメンタリー映画で目にしたのだけれど、原発事故後、人が去った土地は素晴らしい原生林が復活していて、レッドデータブック記載の動物たちのサンクチュアリとなったかのような様相を示しているのだ…。
一見、野生の王国である。
しかし…。

一年前にはこういった本を読んでいたら、好奇の目で見られていただろうけれど、今では一種のトレンドになってしまっているのも、何だか皮肉であり、実はとても悲しい。

著者の法学士としての側面は、この本の中にはあまり反映していません。
ベラルーシ・ウクライナ両国(+ロシア)の事故後の施策については、“誰にでも平等に薄く交付”というものだった(それを“社会主義的”と断じている)ゆえに、“ほんとうに必要としている人に行き届いていない”という指摘をしているものの、具体的な論証をしているわけではなく、被災者たち実態を描くよりも、自然誌としての面が大きいです。

野鳥の楽園。
ある意味とっても“世界遺産”と呼ぶにふさわしいようなところ…。

『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』

2011年11月23日水曜日

チェーホフに恋はすまじ

現在授業で苦しめられている教科書は『リピーティングで学ぶロシア語』全30課で、今26課。
というわけで、もうすぐ終わってしまう。
同じ著者(阿部昇吉先生)のシリーズ本のようになっているもので『シャドーイングで学ぶロシア語』もよさそうだけれど、会話ではないから続きの授業では扱わなさそう。
つまり独習?
今年の7月に刊行された『対訳チェーホフ読本』も同著者、そしてCDに吹きこまれた声も『リピーティングで~』と同じ人、セルゲイ・ロマノフさんとスヴェトラーナ・ラティシェワさん。
スヴェトラーナさんはNHK講座に出演されていたので、お馴染の(懐かしい)お声だ、

さて、『対訳チェーホフ読本』はチェーホフの短編(チェホンテなどのペンネームを使用していた初期のものが多い)と一幕物の戯曲である『プロポーズ』の対訳、「チェーホフ・ノート」と題したコラム、それにCD付きの、音読中心の教科書。
でもCDに収録されているテクストは
*『去りぬ』
*『魚の恋』
*『たわむれ』
*戯曲『プロポーズ』
の4つのみ。
このほかのテクストの音源は「А.П. Чехов - Аудиокниги в mp3」で無料ダウンロードできると紹介されています。

以前にも書いたけれど、チェーホフとのファースト・コンタクトは、親に読み聞かせてもらった樹下節訳の『くり色の犬』であり、それがまたロシア文学とのファースト・コンタクトでもあったでしょう。
(あるいはその前にレフ・トルストイ作の民話に出会っていたかもしれない。)
そして、初めて原文で読みとおしたロシア文学は『恋について』。
さすがに初めてのロシア演劇は、チェーホフではなくてマルシャークかなんかの児童劇(または人形劇)だと思うけれど、チェーホフ劇はいつのまにか親しんでいました。
そんなわけで、ロシア文学の中でも、チェーホフはとりわけ馴染な感じがしています。

特に、『たわむれ』は好き。
二人は結ばれなかったけれど、そのたわむれの記憶はとても幸せなものであって、私見ではナージャは「私」を決して恨んでなんかいない、現在あんまり幸せでないのは「私」の方ではないか?それでちょっとうじうじ過去を振り返ってしまったのではないか?という気がします。

『たわむれ』は、上智の学生演劇で観たことがあります。
これは傑作でした。
若々しく、且つ「好きだよ、ナージャ!」と言いつつ何度も橇滑りを繰り返すばかばかしさが微笑ましかった。

『プロポーズ』も、何度か舞台で観ています。
印象的なのはヤロスラーヴリのヴォルコフ記念劇場の来日公演。
(日本語字幕が九州方言で訳されていて煩わしかった。戯曲で読むときであれば九州方言訳でもまあ趣味の問題と言えるのだけれど、舞台での字幕はその場でさっとわかりたいわけで、九州以外の場で九州方言は迷惑とも言えた。)

音源がCDに入っていないテキストは
『喜び』
『デブと痩せ』
『顔見知りの男』
『別荘にて』
『不注意』
『寄る辺なき女』
『とんだクワセモノ』
『皮肉屋』

アレンスキー愛

10月刊行のユーラシアブックレットのうち、『ロシアの人口問題』と『アレンスキー 忘れられた天才い作曲家』を走り読み。
高橋健一郎先生の『アレンスキー』は、この夭逝の天才作曲家への愛がいっぱい!
欠点や批判を紹介しながらも、「でもね」という調子でフォローを入れている。
クラシックにあまり詳しくない私のようなほんのちょっと関心を持ったライトな層にぴったりなコンパクトなガイド。
第1章 生涯
第2章 ロシア音楽史におけるアレンスキーの位置
第3章 作品
第4章 忘却と復活
と、構成がよい。
コラムに描かれたレフ・トルストイとの交流、息子のパーヴェルとエイゼンシュテインとの接点、ともに興味深く読めました。

ユーラシア・ブックレット、かくあれかしと言いたくなるような、とても魅力的なブックレット。
なのだけれど、ページによって余白が大きいのがちょっと気になりました。
勿体ないというか。
このスペースに、何か写真とか地図とか図表とかを載せていただけていたら、更によかったのになあ。

アレンスキー、天才にありがちな、しょうのない人だったんだなー。
でも人の縁には恵まれたと言えるのでは。

高橋先生は、『ロシア人作曲家~ロシア・ピアノ音楽を開花させた作曲家達~』もヤマハから刊行されました。
楽譜+解説。
リャードフ、タネーエフ、アレンスキー、グラズノフ。

リャードフは井上幸義先生のNHKラジオ講座のテーマ音楽で使われていたはず。

カリンカ、カリンカ

黒田龍之助先生が大学書林から『ベラルーシ語基礎1500語』を上梓された頃、日本でベラルーシという言葉が話題になるのは、
①チェルノブイリ絡み
或いは
②岸恵子著『ベラルーシの林檎』を読んだ云々
にほぼ限られていたのでした。
(大変マニアックな分野(ミリオタ)では「炎628」というハードな戦争映画(いやもう、ホラー映画といっていいような作品!)もありましたが…)

そして、今秋公開された「カリーナの林檎」。
ベラルーシが舞台の劇映画。
監督は日本人で、制作されたのは2004年。
タイトルから予想されてしまうが、やっぱりチェルノブイリが背景にある作品。
いやそれどころか、世界初のチェルノブイリものの劇映画(つまりドキュメンタリーではない)なのだそうです。

今年になってようやく日の目を見ることができたわけだけれど、監督さんにはこれを機に再生していただきたいですね。

今日、シネマート六本木に観に行ったところ、まあまあの入りでした。
上映後、監督さんがドアの外に立って丁寧に挨拶をしていました。

ベラルーシの田舎の風景は美しい。
ヒロインの少女は無論可愛い。
しっかり者だが儚げ。
話の展開や登場人物の行動は??な部分が少なくない(道に迷ったら絶対案内してくれる過剰に世話好きの人がいるだろうし、放射線高濃度立入禁止区域で子どもがふらふら歩いているのを目撃したら絶対に連れ戻すだろう、あと、可愛い犬のぬいぐるみを捨てていかないでよ~~~!)が、全体にお伽噺的にまとめていると思えば納得できる範囲内か(やや甘い評価だけれど)。
観ておいて損はない(Неплохо)、とは言える。

プログラムは800円と結構お高いです。
自主上映なのでカンパ代込みとは思うものの、内容はもっと充実させてほしかったです。
ちょっと内輪ネタの話題が多すぎと感じます。
監督とヒロイン役のセリョギナ以外のキャスト・スタッフについて紹介すべきだったのでは?
特に祖母役の女優さん。
それからカリーナについての説明もあったらよかった。
サッカー選手のマクシム・カリニチェンコのニックネームがカリーナであること(苗字の由来がカリーナだからだが)はまあいいとして、愛称形のカリンカは歌で有名ですね、とか、ハート型の実が幸福を象徴しているので、健康と幸福を祈って祖母もヒロインを本名ではなくカリーナと呼ぶのだろう、とか(←と私は解釈した)。
反原発のメッセージ映画と思われたくないという監督の意向が反映されているのかもしれないけれど、チェルノブイリの事故、その被害について、せめてプログラムにははっきり示した方がよさそうにも思うし。

2011年11月22日火曜日

探し物

その一 オデッサの訪問者
「オデッサ市庁舎にダース・ベイダー」というロイターの記事。
Youtubeに動画も挙がっているとのことだが、感想はまず
*「全ての市民は1000㎡(=1k㎡)を所有する権利を有する」なんていう法律がほんとうにあるのか?
ソ連崩壊に伴う国有財産払下げの際の処理の立法だろうか?
それにしてもかなり無茶苦茶だ、さすがウクライナ。
ウクライナは政治・経済とも、旧ソ連の中でも大混乱だったのだという(最近読んだ某ユーラシア・ブックレットによる)。
*よりオデッサ絡みを強調するなら、スターウォーズネタではなく、マ・クベのコスプレをするべきだったのではないだろうか。
といったものでした。

さて、この元記事を探そうとして、「ダース・ベイダー」ってどう表記するのだろう?と、検索してみる。
дарс-вейдер?
Одессаでニュース検索すると、我がチェルノモーレツの記事がトップに出てくる。
「ダース・ベイダー」や「スター・ウォーズ」ではお目当ての記事に辿り着けず。
Одессаとземляでキーワード検索してみると、おお、これか(動画あり)。
「ダース・ベイダーが宇宙船のためにオデッサの土地を求める」
「オデッサ市庁舎においては、“ダークサイド”に移行してはいない。(そこではライトサイドの人々が働いている)」

結局、
ダークサイド:тёмная строна(暗い面)
ライトサイド(の人間):светлые люди(光の人々)
ダース・ベイダー:Дарт Вейдер(ダルト・ヴェイジェル)
でした。

オデッサの市庁舎(2007年9月1日夜撮影)


その二 森のことわざ
友人からのお手紙に、アルトゥールくん出演の映画「ヤクザ・ガール」の中に
「二人で森に入ったなら、二人で出てくる(べき)」
ということわざめいた言葉が頻出するけれど、実際にあることわざなのか?
という質問がありました。

うーむ。
これは、少なくともよく知られた諺ではないようだなあ。
ご存知の方、いらしゃいますか?
意味は、「友達を見捨てるな」「義理を通せ」みたいな感じ?

*熊(狼)が怖ければ森へ行くな
Медвпдя(Волков) бояться -- в дес не ходить.
*ДАЛЬШЕ В ЛЕС — БОЛЬШЕ ДРОВ.
森の奥へ行くほど薪が多くなる(前途ますます多難)
* В ЛЕС НЕ СЪЕЗДИШЬ — ТАК И ДОМА ЗАМЕРЗНЕШЬ.
森に行かなければ、家で凍え死ぬ。
*В ЛЕС НЕ СЪЕЗДИШЬ, ТАК И НА ПЕЧИ ЗАМЕРЗНЕШЬ.
森に行かなければ、ペチカの上で凍え死ぬ。

2011年11月20日日曜日

ひとこと

コメントが入れられるようになったみたい。
何故かは未だに不明だが、殆どの場合コメントをつけようとすると、拒否されるようになってしまっていたのだった。

しかし、さきほど「レジェンド」にコメントをいただいていたものに対しては、回答することができた。

小さな会場に巨大なチェブ

数年ぶりにロシアアニメーションフェスティバルに。
以前は新橋のスペースFS汐留(旧徳間ホール)で、整理番号の抽選に当たってチェブのぬいぐるみ(小)二つなどをいただいたのだった。

今回はオーディトリウム渋谷。
居心地いいけど、小さい。
こんなに小さい会場だなんて、応募は9000人だったというのに!

とにかく運よくご招待に与り、17:30からの回を観に行くことになっていたのです。
が、この日は遠方から車で移動しなければならず、予定では2時間前に東京に戻ってくることになっていたのだけれど、案の定途中渋滞があり、気が気でなかった・・・が、4時半には会場に着くことができ、雨に濡れ、大荷物を持って、受け付け開始を待つこと30分。

第一回が終了して、中に人が出てきて、みやさんを見かける。
「すばらしかったですよ」とおっしゃり、しかしご自宅でお客様がお待ちとのことで足早にお帰りになったのでした。
その他には知り合いは見かけず。

第二回のプログラムは
*「ヴァシリョク」«Василёк»
ステラ・アリスタケソーワ監督1973年ソ連10分
ソ連のアニメには珍しく安野光雅風の色合いの背景。
カチャーノフの「手紙」の母・子・父関係がここでは祖母・孫・祖父になっているかのような。
ただ、この作品には戦没者の追悼のトーンが色濃く、それだけに切ない。
この子は両親がいるから、まだまだ恵まれてはいるのだけれど。

*「イワンのばか」«ПРО ИВАНА-ДУРАКА»
ミハイル・アルダーシン監督2004年ロシア14分
これはピロット・スタジオの「宝の山(Гора самоцветов)」シリーズの一つで、
По мотивам русской сказки (Ярославль)
とあるので、ヤロスラーヴリの民話。
(ただ、冒頭のご当地紹介のクレイアニメでは、ヤロスラーヴリの紹介と言うよりロシアの紹介になっていた(モスクワクレムリンなど)ように記憶している。)
レフ・トルストイの「イワンのばか」とはちょっと違って、山羊や犬や熊のキャラクターが愉快、動物が大活躍。
とにかく、この「宝の山」シリーズは日本で日の目をみてほしいな。
以前ラピュタで観た際も無字幕で(民話・伝説なので、なんとか想像でストーリーは追えたが・・・)、今回は児島宏子さんのヴォイスオーバーの同時通訳。
DVD発売を実現して欲しい、できれば日本語字幕付きがいいけれど、無理なら解説文を入れてくれれば無字幕でも何とかなるのでは?

*「クリスマス」«Рождество»
ミハイル・アルダーシン監督1996年ロシア13分
静かで平和な降誕を祝う作品で、これは宗派に関係なく感動できるものではないだろうか。
教会の皆さんと一緒に観る機会を持ちたい。
マリヤが素朴な村娘、ヨセフはやや老けた大工のおっちゃん、天使は世話好きの若者。
動物キャラも味わい深い。
ベートーヴェンの7番がクリスマス・ミュージックに使われるとは意外な。

*「ペーパーカッティング」«БУМАЖНЫЕ УЗОРЫ»
ミハイル・トゥメーリャ監督2001年ロシア8分
スーズダリのスタジオで制作されたのでロシアアニメとなっているけれど、トゥメーリャさんはベラルーシ人で、この切り紙細工もベラルーシの伝統芸で、嫁探しのストーリーもベラルーシの民話ではないかと。
展開が速すぎて、あれよあれよと言う間に終わってしまう、宴会芸のようなおしゃれで豪華でめでたい作品。
しかしドキュメンタリーを入れながら、なかなかに高度なテクを惜しげもなく披露していてひたすら感心。

*「チェブラーシカ」第一話「わにのゲーナ」
ロマン・カチャーノフ監督ソ連1969年20分

*「チェブラーシカ」第一話「わにのゲーナ」
中村誠監督2010年日本20分
初公開の銀残し版。暗いところはかなり黒っぽく、明るいところは随分白っぽい。

上映後、会場にはスペシャルゲスト。
もちろんチェブだけど、なんか巨大だった。
動くのもやっとという感じ。



この他の写真はSkydriveに。

2011年11月18日金曜日

いろいろ困惑している

「いい人」と言われると、傷つくのだそうだ。
でも、純粋に、人柄のいい、優しい人物だと思っているから、そう言っている。
それ以外の言葉を探せないでいる(語彙が貧しくて)。

確かに、「友達だと思っている」とか「いい人」と言われると、不満というか、飽き足りないというか、それだけかよ、という気持ちになって、それが「傷つく」という言葉に収斂されてしまうのだろうけれど。

わかるような気はする。
が、私は「いい人」ではないので、ほんとうはわかっていないのかもしれない。

2011年11月16日水曜日

ユーロに向けて

イラン、最終予選進出決定。
やれやれ、ほっとした。

さて、ユーロ2012は、昨日プレーオフ第2戦が行われ、エストニアは残念ながら敗退しました。
なんだか順当すぎるくらい順当なプレーオフでしたね。

これで出場国が決まり、ポット分けも行われました。

スポルト・エクスプレスのポット予想記事
http://football.sport-express.ru/reviews/17792/
では、
Корзина 1
УКРАИНАウクライナ(開催国) 28 029
ПОЛЬШАポーランド(開催国) 23 806
ИСПАНИЯスペイン 43 116
ГОЛЛАНДИЯオランダ 40 860

Корзина 2
ГЕРМАНИЯドイツ 40 446
ИТАЛИЯイタリア 34 357
АНГЛИЯイングランド 33 563
ХОРВАТИЯクロアチア 32 723*

Корзина 3
РОССИЯロシア 33 212
ГРЕЦИЯギリシャ 32 455
ШВЕЦИЯスウェーデン 31 675
ПОРТУГАЛИЯポルトガル 31 202*

Корзина 4
ДАНИЯデンマーク 31 205
ФРАНЦИЯフランス 30 508
ИРЛАНДИЯアイルランド 28 203*
ЧЕХИЯチェコ 27 982
そうかあ、クロアチアはプレーオフだったけれど、ポット2なのですね。
ロシアの方が数字も上だし、一位通過だったのになあ。

それで、スポルト・エクスプレスの記事によると、ロシアにとっての「死のグループ」は

Группа "смерти"
ИСПАНИЯ, ГЕРМАНИЯ, РОССИЯ, ФРАНЦИЯ
スペイン・ドイツ・ロシア・フランス

で、逆に「生のグループ」は

Группа "жизни"
ПОЛЬША, ХОРВАТИЯ, РОССИЯ, ЧЕХИЯ
ポーランド・クロアチア・ロシア・チェコ

えええ!
これ、『スラヴの仲間』じゃないですか。
ポット1がウクライナでも可?
つまり、「ウクライナにとっての生のグループ」=ウクライナ・クロアチア・ロシア・チェコ??

でした。
が、実際のポット分けは、
Корзина 1:
Польша (23806 - количество баллов сборной в рейтинге УЕФА для национальных команд, 28 - место в рейтинге сборных УЕФА),
Украина (28029, 15),
Испания (43116, 1),
 Голландия (40860, 2).
(予想通り)

Корзина 2:
Германия (40446, 3),
Италия (34357, 4),
Англия (33563, 5),
РОССИЯ (33212, 6).
ロシアはポット2に入りました。

Корзина 3:
Хорватия (33003, 7),
Греция (32455, 8),
Португалия (31717, 9),
Швеция (31675, 10).
クロアチアはポット3最上位。

Корзина 4:
Дания (31205, 11),
Франция (30508, 12),
Чехия (29602, 13),
Ирландия (28576, 14).
(予想通り、但し、チェコとアイルランドのポイントが逆転している。)

なので、「死のグループ」は「スペイン・ロシア・ポルトガル・フランス」でしょうか。
ポイントではクロアチアやギリシャの方が高いようですが、ポット3の国の中でポルトガルとは分が悪かったように記憶しています。
(特に「ワイルド・ワイルド・ビーチ」に観る、ワールドカップ予選での圧倒的な負け試合とか。)
「生のグループ」はやはりスラヴのお仲間で「ポーランド・ロシア・クロアチア・チェコ」とするか、ポイント通りに「ポーランド・ロシア・スウェーデン・アイルランド」か。

「クロアチアとヒディンクが、またもロシアを救った」という記事があって、何故?と首をひねっていたのですが。
そうか。
クロアチアとトルコが引き分けたので、クロアチアのポイントがロシアを上回らないことになり、ロシアがポット2に滑り込めたからか。

2011年11月15日火曜日

イタリアセリエBとの試合

ロシア一部リーグ選抜対イタリア・セリエB選抜の試合が18:00(日本時間23:00)に始まりました。

アストラハンのツェントラールヌィスタジアム

Сборная ФНЛ ロシア一部リーグ選抜
ОСНОВНОЙ СОСТАВ先発メンバー
1. Андрей Синицын アンドレイ・シニツィン
3. Михаил Мищенко ミハイル・ミシチェンコ
5. Андрей Семенов アンドレイ・セミョーノフ
4. Иван Темников イヴァン・テムニコフ
8. Роланд Гиголаев ロランド・ギゴラエフ
9. Арсен Хубулов アルセン・フブロフ
19. Юрий Газинский ユーリー・ガジンスキー
11. Алан Чочиев アラン・チョチエフ
18. Вадим Гаглоев ヴァジム・ガグロエフ
10. Кирилл Панченко キリル・パンチェンコ
12. Артем Делькинアルチョム・デリキン

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ控えメンバー
16. Дмитрий Абакумов ドミトリー・アバクモフ
23. Азат Байрыев アザト・バイルィエフ
20. Сергей Белоусов セルゲイ・ベロウソフ
14. Виктор Свежов ヴィクトル・スヴェジョフ
17. Владислав Никифоров ヴラジスラフ・ニキフォロフ
15. Дмитрий Рыжов ドミトリー・ルィジョフ
4. Вячеслав Кротовヴャチェスラフ・クロトフ

ТРЕНЕР監督
Игорь Шалимовイーゴリ・シャリモフ

Сборная серии B セリエB選抜
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1. Винченцо Фьорилло ヴィンチェンツォ・フィオリッロ
Рафаэлле Альчибьяде ラファエッレ・アリチビヤーデ
3. Васко Реджини ヴァスコ・レジーニ
Даниэль Каппаллетти ダニエル・カッパッレッティ
2. Федерико Мази フェデリコ・マジ
Андреа Раймонди アンドレア・ライモンディ
Раффаэле Майелло ラファエル・マイエッロ
Джузеппе Риццо ジュゼッペ・ピッツォ
Никола Белломо ニコラ・ベッロモ
Джианвито Мизурака ジナンヴィト・ミズラカ
Диего Фальчинеллиディエゴ・ジャリチネッリ

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ控え
12. Антонио Доннарумма アントニーノ・ドナルマ
Алессандро Маломо アレッサンドロ・マロモ
Андреа Донинелли アンドレア・ドニネッレ
Риккардо Мартиньяго リッカルド・マルチニヤゴ
Стефано Джакомелли ステファノ・ジャコメッリ
Алессио Виолаアレッシオ・ヴィオラ


ТРЕНЕР監督
Массимо Пишеддаマッシモ・ピシェダ

もちろん、イタリアの選手たちのことは知りません。
たぶんイタリア人の若手なのだと思います。
ロシア一部リーグ選抜がそうなように。

えーと、青いのがイタリアで、白黒がロシアです。
攻められてGKが忙しくしています。
たまにゴール近くまでいったと思ったら、シミュレーションかなんかでイエロー。
またもイエロー。
審判はロシアですが、お客様に気を使っているのか、ロシアに厳しい気がします。

きれいに入れたのだが・・・オフサイドの判定。

かなり遠い位置からフブロフ?が撃つが枠外。

前半終了、0-0

PK獲得。
ようやく1点。
フブロフ。

うーむ、うまく崩してシュートまで持っていきましたが、サイドネット!

隙を突かれた。
同点。
あと、レッドカードが出て、ロシアは一人少ない。

イタリア2点目。
GKが飛び出して完全にがら空きだった。

やる気のなさが見え見えになってきた。

お互い無駄にカードが多い。
何を苛立っているのやら。

試合終了、1-2で負けました。
http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/35006.shtml

このまえ、ニジェールとの親善試合が中止になったベラルーシ。
リビアとの試合はやっているようです。

2011年11月13日日曜日

バテ、敗退

ベラルーシカップ1/8ファイナルの残り2試合がありました。
バテ・ボリソフがディナモ・ブレストに負けました。

 20:00
Динамо (Брест)– БАТЭ (Борисов)
3:1 (2:1)
 Брест ГОСК Брестский
 20:00
ФК Минск (Минск)– Белшина (Бобруйск)
3:0 (2:0)
 Минск Стадион Торпедо

他の試合は9月に終わっています。

カザフスタンカップ決勝
ここでもトボルが敗退という。
 17:00
Тобол (Костанай)– Ордабасы (Шымкент)
0:1 (0:1)
 Алма-Ата Центральный стадион

チェブ露和・和露辞典

小学館さん、作ってくださいよ~~~~チェブラーシカが表紙にデザインされた露和・和露辞典。

ハローキティー表紙のは
*ポケットプログレッシブ英和・和英辞典 第3版 ハローキティ版
*ポケットプログレッシブ 伊和・和伊辞典 ハローキティ版
*ポケットプログレッシブ 韓日・日韓辞典 ハローキティ版
があるそうですが、ロシア語の辞書なら、やっぱりチェブラーシカとゲーナで。
☆ポケットプログレッシブ 露和・和露辞典 チェブラーシカ版
を出すべきです!

小学館からはチェブラーシカの本がたくさん出ているのですから、辞書も出して下さいな。
この小学館の特設サイトには「モスクワ・オリンピックの公式キャラクターも務めました。」と書いてあるけれど、それではこぐまのミーシャの立つ瀬がないよ。
モスクワオリンピックの公式キャラクターはミーシャです!
チェブラーシカはアテネオリンピック以降のロシアの選手団の応援マスコット。

ロシアで刊行する分には、ハローキティー版の辞書でもいいと思う。
ロシア人は猫好きなので、キティーも大好き。

モスクワの地下道の売店で売られていたキティーちゃん

私の知る限り、ご当地キティーちゃんはまだ現れていないが、青銅の騎士キティーちゃんやモスフィルムキティーちゃんが現れる日も近いのではないだろうか。

ドストエフスキーを巡る映画と翻訳と女性についてのメモ書き

ドストエフスキー作品の映画化は、言うまでもなく沢山ある。今回の児島宏子さんのレクチャーは「白」のイメージから『白痴』と『白夜』に絞ってのものだった。

児島さんのお話は、ドストエフスキーの生涯や原作の文学作品の紹介から始まったので、映像を観る時間があまり持てなかったのが残念だったが、特に『白痴』については、59年のプィリエフ、2003年のボルトゥコ(TVシリーズ)、51年の黒澤の3作品の、それぞれ冒頭部分を続けて鑑賞したので、比較対照することができ、おもしろかった。

この3作品の他にも、
*ジェラール・フィリップ主演のジョルジュ・ランパン監督作品(1945年フランス)
*カール・フレーリヒ監督作品(1920年ドイツ:未見)
*坂東玉三郎主演のアンジェイ・ワイダ監督作品(1994年ポーランド)
がある。
(他にもあるかもしれない。)

ボルトゥコのTVシリーズは最近IVCから日本語字幕付きのDVDが出ているが、児島さんが見せてくださったのはロシアで出ているDVDで(当然日本語字幕はない)、他の作品のようにムィシュキンとロゴージンが汽車で出会うところからではなく、トーツキーとエパンチン将軍がナスターシャの身の振り方を本人を前にして相談している場面から始まり、ムィシュキン演じるミローノフがちらりとでも出てくると、早速やはりこれはDVDを買って全部観たい!と思い始めていたところ、友人が「IVCのDVDにはトーツキーと将軍の密談場面はなくて、やはり汽車の出会いの場面から始まっていたような気がする」と発言したので、もしかしたら日本語字幕付きのそのIVCのDVDは省略があるやもしれず、確認してから購入検討にはいることにした(どうせなら完全版が観たいし)。

プィリエフのは、「プィリエフ作品集」みたいなセット(「カラマーゾフの兄弟」「白夜」+「シベリア物語」)で欲しいな。
演劇調+ミュージカル風味(夢想と祝祭場面)の、意外と明るく大衆的なドストエフスキーが観られて、結構好き。

「白夜」の方は、楽しみにしていたプィリエフ作品(先日観て、もう一回観たいと思った)は観られず、ヴィスコンティ作品の冒頭を鑑賞。
マストロヤンニ演じる主人公の夢想家はイタリアっぽく洒脱な青年で、その町に来たばっかりでまだなじめていないが上司に可愛がられている様子で少なくとも原作のような引きこもりっぽくはない。
改めてみると、全然白夜ではなく普通に暗い夜じゃないか(←イタリアだから白夜にはならない)。
ラストでは雪なんか降るしね。

この他の「白夜」映画化作品は
*1935年ソ連カヴァレフスキー作曲「ペテルブルグの夜」(『白夜』他数編の短編を元にした作品)
*1960年ソ連
*ロベール・ブレッソン監督1971年フランス
いずれも未見。

「白夜」に入る前に、近年人気の亀山ドスト訳及び亀山ドスト解釈について話題になった、というか痛烈な批判が展開されたのだけれど、早く「白夜」を観たかったので、議論があんまり白熱しないでほしいなと思いながら聞いていた。
(訳はある程度好みもあるから何とも言えないけど、解題や続編空想に関しては、亀山先生のそれらにはついていけないなあ、と感じることが私も多いが、シネクラブという場なので、翻訳の議論については今はいいやって思ったのです。)
でも、児島さんが指摘したかったのは、黒澤の読み込みの深さであり、それを指摘した『黒澤明で『白痴』を読み説く』の的確さなのだろう。
実際、今回は冒頭のみだったけれど、黒澤の「白痴」を再度観て、凄さを改めて感じた。

*見せていただいた資料の中でも『ドストエフスキー・アルバム』はよかった。写真が豊富で見てわかるドストエフスキーであるが、持ち歩くにもよい大きさ・厚さ。残念ながら絶版で入手困難。
*フォメンコ工房が「白夜」を舞台化し、連日満席の人気演目となっている。観たい。
*言われればそうかと思った、ドストエフスキーのエイゼンシュテインへの影響(特に「イワン雷帝」のウラジーミル:『白痴』のムィシュキン)
*ドストエフスキーを巡る女性について、後妻のアンナを良妻であると評価し、先妻のマリヤや愛人のスースロワを黙殺ないし悪しざまに言う者が多かったけれど、再検証の必要はあるだろう。

という、昨日の夜。終わったら、ロシアB代表とリトアニアの親善試合も終わっていた。
疲れていた。昨日のうちに書いておきたかったけど。

冬から春へ

なんと数カ月ぶりに「12の椅子」に新しい記事を載せましたよ。11月末に、今年の試合が終わるまで、更新はしないだろうと思っていたのに。
ロシア一部リーグについて。

11日の対ギリシャ(A代表)、12日の対リトアニア(B代表)で、ロシア代表の今年の試合は終わり。

プレミアリーグの各チームは、11月に2節、第二ステージの試合を消化した上で冬休みに入り、3月に再開しますが、一部リーグの方は第38節までの第一ステージを終えて、既に冬休みです。
第二ステージ開始は3月12日で、第1節から始まり、5月12日の第14節で終了です。
(プレミアは第一ステージは第30節まで、第二ステージは第31節からとなるのに、紛らわしいですが、一部リーグの第二ステージも、上位グループ(1-8位)と下位グループ(9-20位)に分かれ、それぞれ第一ステージで得た勝ち点は繰り越す、という、プレミアと同様の仕様でプレイします。)

と書いたけれど、それは上位グループの日程で、下位グループは3月26日の第1節から5月26日の第11節までとなります。
(プレミアの方が上位も下位もほぼ同日程でこなすのに対し、一部リーグは別個の日程になるのですね。まあ、属するチーム数も上位(8)と下位(12)で違いますし、事情はプレミアとは違ってくるでしょう。)

今季は1・2位の自動昇格に加えて、3・4位の入れ替え戦枠があるそうです。
つまり、プレミアのクラブは15・16位が自動降格で、13・14位は入れ替え戦なんですね。
と今頃気がついて、きゃあちょっと大変じゃない、と思ったりする。

Турнирная таблица.
順位表(第一ステージ終了時点)
М Клуб И В Н П Мячи Очки
順位・クラブ・試合数・勝・分・負・得失点・勝ち点
第一グループ
1 АЛАНИЯ(アラニヤ・ウラジカフカス) 38 21 10 7 50-24 73
2 МОРДОВИЯ(モルドヴィヤ・サランスク) 38 21 10 7 67-44 73

3 ШИННИК(シンニク・ヤロスラーヴリ) 38 21 6 11 61-42 69
4 НИЖНИЙ НОВГОРОД(FKニージニー=ノヴゴロド) 38 21 5 12 53-40 68

5 СИБИРЬ(シビリ・ノヴォシビルスク) 38 16 13 9 61-39 61
6 ДИНАМО Бр(ディナモ・ブリャンスク) 38 17 9 12 48-40 60
7 ТОРПЕДО М(トルペド・モスクワ) 38 16 12 10 50-30 60
8 УРАЛ(ウラル・エカテリンブルグ) 38 15 15 8 51-35 60

第二グループ
9 КАМАЗ(カマーズ・ナーベレジュヌィエ=チェルヌィ) 38 17 8 13 48-36 59
10 ЕНИСЕЙ(エニセイ・クラスノヤルスク) 38 14 11 13 45-43 53
11 ХИМКИ(FKヒムキ) 38 13 9 16 47-61 48
12 СКА-ЭНЕРГИЯ(エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク) 38 12 11 15 46-57 47
13 ВОЛГАРЬ-ГАЗПРОМ(ヴォルガリ=ガスプロム・アストラハン) 38 12 11 15 36-49 47
14 ТОРПЕДО Вл(トルペド・ウラジーミル) 38 12 7 19 45-61 43
15 ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ(ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク) 38 9 15 14 30-32 42
16 ЧЕРНОМОРЕЦ(チェルノモーレツ・ノヴォロシイスク) 38 11 8 19 32-36 41
17 БАЛТИКА(バルチカ・カリーニングラード) 38 9 14 15 31-45 41
18 ГАЗОВИК(ガゾヴィク・オレンブルグ) 38 8 14 16 40-48 38
19 ФАКЕЛ(ファケル・ヴォロネジ) 38 6 12 20 26-46 30
20 ЖЕМЧУЖИНА(ジェムチュジナ=ソチ) 38 8 2 28 22-81 26

が自動昇格、オレンジが入れ替え戦、が二部リーグへ自動降格です。

面倒なので上位グループだけ追いたいところですが、下位グループにも
*ツェスカをロシアカップで破り、その後あっさりファケルに負けたヴォルガリ=ガスプロム
*ぶっちぎりの連敗でプレミアから降格してきたのが記憶に新しいFKヒムキ
*2回も訪れたので何となく応援したくなった古都ウラジーミルのトルペド
*アルビレックスと提携するとかしないとかのルチ=エネルギヤ
*ロシアの西端、飛び地カリーニングラードのバルチカ
と注目クラブがあるので、こちらも目が離せません(ぴったり追っていく訳にもいかないけど)。
なお、ジェムチュジナは夏に一部リーグから撤退しているので、こことの対戦はすべて3-0の不戦勝扱いです。

上位グループのクラブでは
*実はプレミア優勝経験もあるアラニヤ
*同都市のライバルクラブにプレミア昇格の先を越されたFKニージニー=ノヴゴロド
*それに何と言っても名門トルペド・モスクワ
が要注目。
加えて、モルドヴィヤ・サランスクが首位争いをしているのには驚きました。
全然イメージの湧かないダークホースだったので。

上位と下位の分岐、ウラルとカマーズは勝ち点1差。
プレミアは10差だったので「仕方ない」でしたが、カマーズにとっては悔しい。

さて、ひとまず。
上位グループの開幕戦
1-й тур
12.03.2012
Динамо Бр – Шинник
 БрянскСтадион Динамо
12.03.2012
Сибирь – ФК Нижний Новгород
 Новосибирск Стадион Спартак
12.03.2012
Торпедо М– Алания
 Москва Стадион им. Эдуарда Стрельцова
12.03.2012
Урал– Мордовия
 Екатеринбург Центральный стадион
下位グループの開幕戦
1-й тур
26.03.2012
Газовик– Черноморец
 Оренбург Стадион Газовик
26.03.2012
Енисей– Волгарь-Газпром
 Красноярск Центральный стадион олимпийского резерва
26.03.2012
КАМАЗ– Балтика
 Набережные Челны Стадион КАМАЗ
26.03.2012
Луч-Энергия – СКА-Энергия
 Владивосток Стадион Динамо
26.03.2012
Химки– Факел
 Химки Стадион Родина

2011年11月12日土曜日

111111と111220

2011年11月11日に1:1でギリシャと引き分けたロシアA代表。


早々に、ザーガ→シロコフと得点し、上々の出だしでしたが、後半若手中心にメンバー交代し、徐々に攻め込まれっぱなしになり、遂に失点してしまい、引き分けました。

一方、今日のロシアB代表はリトアニア相手に2-0で勝ちました。
http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/34974.shtml
サムソノフとエシチェンコが得点。

贈る言葉

このところ、友人が続けざまにカセットやMDを送ってきて、その曲を聞かなければいけないことになった。最初のカセットは聞いた。
井上陽水とかだった。
その友人はカラオケとかで井上陽水の曲を歌っていたのは覚えている(上手い)が、それはある程度先輩に強要?されてなのだろうと思っていたけれど、元々好きだったのか。
今度のMDはどうやら英語の歌詞らしい(あっちのひと。スティーブン・ビショップだそうです。)

じゃあ、こちらも自分の聞いているのを贈ろうか。

どんな曲を聞いているのかという話をしたときに、
「レニングラード・カウボーイズとか、「ペルシャ猫を誰も知らない」のサントラとか、レべラヴとか」
と答えたら、歌詞もわからないでよく聞くなあという印象を持ったようだった。
だって所詮イージーリスニングだもん。

趣味自体はコンサバだと自認している。
シャッフルしないで、順番通りに聞く。



レニングラード・カウボーイズの歌うロシア語の「カチューシャ」。
上手いぞ。

懐かしくも日本語で歌ってくださっている「ジンギスカン」



字幕はドイツ語(原詞でしょう)ですが、歌詞自体は日本語です。

俺たちゃ天才ワハハハ君たち凡人トホホホ
人生酒浸り

ジン ジン ジンギスカン
ヘイコラ ヤーコラ ナンダサカ コンナサカ

なお、ヤーコラはフィンランド語です。

(続く)

今年最後の代表戦

ジューバは先発、ココラ、パヴリュクはベンチ。
イランはバーレーンと引き分け、ウズベクは北朝鮮に勝ち。
(ワールドカップアジア予選)
ウズベクは最終予選に勝ち抜け。
試合前の黙祷は、ヴァレンチン・イヴァノフさんを偲んでか?
(隣国トルコの震災?)
聞き逃してしまった。
早速シロコフが先制したのはいいが、いつのまにかギリシャ語のナレーションになっている。

ロシアの選手は喪章を着用。

ザーガが遠くからシュートも、かなり外れていた。
Ух... Дзагоев цепляет мяч в центре поля, привозит он его к чужой штрафной и выстреливает сходу метров с 30-ти. Чуточку правее створа ворот.
シャーヴァも正面からシュートチャンスがあったが・・・。

抜けた!と思いきや、こけるジューバ。

ギリシャのはオフサイド。

さすがに冷えるなあ。
プラトーク持ってこよう。

ザーガ→ジューバの若手ライン、ジューバのシュートはサイドネットを揺らす。
Обидно.

シャーヴァのヘッド。
精度が落ちたな、カピタン。

ギリシャがゴール前で倒れるがプレイ続行。

膝の上が、暖かいけどともかく重たい!
やっと落ち着いたのだけど。
ミーラヤ・マヤー。

あー、エストニア、早速取られているか。
エスティ、頑張ってほしい。
ましてアイルランド相手には負けるな。
厳しいが。

ギリシャ、何度めのオフサイドなのだ?
6回目だった。
さっさと前半終了。
0-1

ウクライナ先制。
ヤルモレンコ。
但しドイツはユース?っぽいメンバー。
ことりちゃんが2点目。
2-0
ファンタースチカ!
!!! Нельзя! Нельзя немцам зарабатывать угловые! Опять пошла подача уже с правого фланга, но ничего не смогли там сделать подопечные Лева. Быстрый перехват и тут же пас идет вперед по центру на Коноплянку. Евгений в одиночестве убегает по центру, выходит один на один с Циллером, обыгрывает его влево и пробивает мимо лежащего кипера в пустые ворота. Фантастика!
ドイツに1点返される。

ギリシャ対ロシア、後半開始。
メンバー替えてきた。
シュニンとココリンがいる。
ベレズツキーも入れ替わっていたとさ。
ココラ、念願の代表デビュー。

ああ、入れられた。

熱くなっているデニソフ。
ジルコフ交代。

トーニャ、アパースナ!
セーヴした。
何とかキャッチ。
ぎりぎり。

!!! Вот это ДА! Навес от углового флажка последовал на линию вратарской, откуда головой пробил очень хорошо Гекас! При этом мяч сперва коснулся левой от него СТОЙКИ, затем попал в спину Шунину и только потом оказался каким-то чудом в руках Антона!
 Вот это ДА!は教科書に出ていた表現だが、こういう間投詞的な表現は難しい。

グルシャコフが入った。
パヴリュクはお休みか?

ビーリャ。
その前にゴール前でFKを与えた危ないシーンがあった。

シーシキンのFKはバーの上へ。
Штрафной вблизи ворот Цорваса зарабатывают наши, Шишкин выстреливает напрямую - выше створа.

試合終了。1-1
後半はよくなかった。

http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/34909.shtml

ウクライナは追いつかれて3-3の引き分け。
ドイツはかなりメンバーを落としていました。
http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/34913.shtml

ベラルーシの親善試合は中止だったようです。

2011年11月11日金曜日

冬の始まり

19:00(日本時間0:00)よりユースのヨーロッパ選手権2013予選対アルバニア戦。
現在グループ6首位。
Албания
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1. Стиви Фрашери
2. Арбнор Фейзулаху
4. Агонит Салай
5. Роланд Печини
6. Имран Буняку
8. Мергим Брахими
10. Эрьон Вучай
11. Армандо Садику
14. Армандо Ваюши
20. Фабио Ходжа
21. Элвис Пренчи

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
12. Эни Насо
7. Альби Дости
9. Беким Баля
13. Эни Имами
17. Бруно Телюши
19. Василь Шкуртай
22. Дориан Керцику

ТРЕНЕР
Шкендер Гега

Россия
ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1. Николай Заболотный
2. Ибрагим Цаллагов
3. Евгений Гапон
4. Никита Чичерин
5. Максим Жестоков
6. Сергей Петров
7. Антон Соснин
8. Олег Шатов
9. Павел Яковлев
10. Федор Смолов
11. Максим Канунников

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
12. Александр Фильцов
13. Максим Григорьев
14. Сергей Брызгалов
15. Александр Зотов
16. Дмитрий Каюмов
17. Юрий Кириллов
18. Алан Гатагов


ТРЕНЕР
Николай Писарев
ガタゴフが控えか。
フペリョート、リビャータ!

ロシア代表、ユース代表は、13日からイランと試合をするようです。
フットサルの試合?
「世界の半分」のイスファハンにて。

Сборные России сыграют с Ираном
13 ноября
15:00. Россия (мол.) - Иран (мол.)
17:00. Россия (нац.) - Иран (нац.)
14 ноября
15:00. Россия (нац.) - «Гити Пасанд»
17:00. Россия (мол.) - Иран (нац.)
15 ноября
15:00. Россия (мол.) - «Гити Пасанд»
17:00. Иран (нац.) - Россия (нац.)

U-21の試合は、アルバニア0-1ロシア、スモロフのPKでの1点のみ。
http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/34898.shtml
やや「しょっぱい」試合だったようではあるものの、4戦全勝。
なのでマラッツィ!
最優秀選手はヤコヴレフ。

2011年11月10日木曜日

ザーガのザ

JTホールに「ヴィオラ・アンサンブルの魅力」を聴きに行く。

演奏者は5人の芸大の学生さん。
初々しい。特に男性2人が。
日本人作曲家がバッハのシャコンヌの編曲をした「トランスフォルマシオン」という曲の二つのバージョンが目玉だったと言え、現代風のⅡの方を演じ終えたとき、それまでどちらかというと表情に乏しかった彼らの顔に笑みがこぼれた。
難曲を終えてほっとしたという感じ。

JTホールは、JTのビルだけあって、この写真の右側に大々的に喫煙コーナーがあって、エスカレーターを昇るとき煙があがってあまり気分のいいものではなかった。
隣の席の人も煙草臭かったし。
ヴィオラの演奏はどの曲もよかったのだけれど、このホールにはもう行きたくないなあ。
アンコールは日本の曲を2曲。
「津軽海峡冬景色」
「宇宙戦艦ヤマト」

今日は生まれて初めて、グルジア文字を書いてみた。
丸っこい字ばかりだ。
読めるようになったらいいな、というだけ。
(書けるようになるのはかなり大変そうだ。)
映画のクレジットとか、ワインのラベルとかが。
でも、『ニューエクスプレス・グルジア語』は読むだけでも楽しい。
思わず「じゃあ、グルジア語、やろうかな」という気になってしまいそうになる・・・。
予想通り、ザ行を表す音は複数あり、「シュヴィリ」は娘・息子(性別問わず誰かの子どものこと)だそうで、グルジア人によくある「・・・シュヴィリ」という姓は「・・・(父の名前)の子」という意味からきているようだ。
ザーガのザは、おそらく日本語のザ行(の中でも「あざ」というときの「ザ」音)なんじゃないかな。
ザーガも、最初の苗字は「・・・シュヴィリ」だったのだ。ザーガはグルジア人じゃなくて、オセット人だけど。

2011年11月8日火曜日

レジェンド

ソ連時代のスター選手、ヴァンレンチン・イヴァノフさんが天に召されました。

Ушел из жизни Валентин Козьмич Иванов

トルペド・モスクワのスター選手且つ監督だった方で、活躍したのがちょうど「雪解け」の時代だったこともあり、当時の文学作品に名前が出てくるので、お名前だけは存じ上げておりました。

ソ連代表としてはオリンピック優勝(1956年)及びヨーロッパ選手権優勝(1960年)等、クラブはずっとトルペド一筋で、監督として1976年にリーグ優勝、1968, 1972,1986 にソ連カップを制したとのこと。

この記事にはありませんが、1962年のワールドカップ得点王です。

Земля вам пухом, Валентин Козьмич…
ご家族の方々に癒しと慰めが与えられますように。

2011年11月7日月曜日

未知のアフリカサッカー

今月、白水社から黒田龍之助先生の新著刊行と聞いて、白水社の刊行予定コーナーを眺めていたら、サッカー本発見。

『サッカーと独裁者 アフリカ13か国の「紛争地帯」を行く』

昨日、アンジ・マハチカラのことを「有名選手をお金の力で引っ張ってくるから、応援する気になれない」と、ダゲスタンの人々を敵に回すようなことを書いてしまった(少々軽率に)のですが、そのアンジには
*ブノワ・アングブワ(カメルーン)Ангбва Оссо Эмеянг Бенуа Кристиан
*バイ・アリ・イブラ・ケベ(セネガル)Кебе Баи Али Ибра
*サミュエル・エトー(カメルーン)Это’О Самюэль Филс
*アブドゥラヒ・イサ・エリアクヴ(ナイジェリア)Элиакву Иса Абдулахи
といったアフリカの選手が来ています。

『サッカーが勝ち取った自由 アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち』と同じ訳者。
 ↑
この本はまあまあおもしろかったけれど、サッカー本は当たり外れ激しいです。
今度の本はいかがであろうか。

市之瀬敦先生の海の見える言葉 ポルトガル語の世界は「アフリカのこんなところにポルトガル語圏が?」と大発見しつつ、サッカーネタで楽しめました。
この本くらい楽しめるといいのだけれど。

2011年11月6日日曜日

アンジのこれから

さきほど「クリスマスに贈る本」の補遺を書いたが(まだ追加予定あり)、いかにも誰でも書きそうなお題だというのに、昨年書いたブログ記事は予想外にアクセスが多く、どうも検索で比較的上位になっているからのようだった。
(元記事のWindows Liveのリストのアクセス数についてはわからない。)

その後、ユーラシアサロンの「チェブ・ミッション完了」(これはチェブ人気によるのだろう)や「黒田龍之助先生の著書」(これは黒田先生人気)へのアクセスが多かったが、まあ地味なものですよ。

それが6月末に突然集中的にアクセスが急増した。ピンポイントで。
「クルィリヤ受賞!」にである。
あんまり嬉しくないことだった。
クルィリヤ=ソヴェートフのあほなファンがバナナ事件を起こした直後で、日本語でクルィリヤのことをちょくちょく書いているのはごく限られているだろうから、集中したのだろうなあ。
さすがロベルト・カルロス。
それまで殆どなかったスパムも急増。

そんな嫌な事件が尾を引いた、というよりも、そもそも恒常的な(例年通りの)チーム事情により、クルィリヤの低空飛行は続いたけれど、案外クラブのスカウトは優秀らしく、夏の移籍でやって来た選手たちは大変良く活躍し(ヤコヴレフみたいに元々計算できる選手もいたけれど)、秋になって徐々に持ち直し、第一ステージは13位で終えそうであり、私にしてみれば上々の出来だ。
例年通りにここでリーグ戦が終わってくれれば、楽々残留なのだが、今シーズンは続きがあるのだ。
まだ気は抜けない。
冬の移籍市場でも勝者となってほしいものだ。

さて。

それから「戦火のナージャ」を酷評した「「戦火のナージャ」のアルトゥールくん 」がじわじわと息長くアクセスを伸ばし(アルトゥールが注目されてのものではないだろう。アルトゥールのファンの私としては嬉しいような悲しいような、だ)、現時点ではこれが一番。

さて、さすがのロベルト・カルロスさんのいるアンジ・マハチカラは、今季ロシアプレミアの最高のネタクラブでありました。
ロベルト・カルロスの他にもよさげな選手を外国からかき集め、アンジはロシアプレミアのマンチェスター・シティーたらんとし始めたようで。

その甲斐あってかアンジは8位を占め、なんとか優勝とヨーロッパカップ戦を争う上位半分のグループに引っかかって、第二ステージを闘うことに。
上位半分って、モスクワのチーム+近年優勝経験ありのゼニットとルビン+クバンとアンジなんですよね。
あからさまにお金の力で傭兵を揃えてという方針のクラブは端から好きになれないので、もちろんアンジは上位に入って欲しくはなかったのだけれど(傭兵方針の先駆けのツェスカに対しても、他のロシアサッカーファン同様私も悪役扱い(「ツェスカは好きになれないけれど、強くないツェスカはツェスカらしくないよね」云々)をしてきたが、あそこはさほど有名ではない選手を引っ張ってきて開花させるという面があったので、まだましに思えてくる)、それにしてもお金を使ったわりにはぎりぎり上位半分にひっかかる程度かっていう気も。
(すぐに効果が表れるわけでもないのだろう。)

ロシアの地方都市のクラブが大富豪のオーナーを得て、躍進を期待される・・・という図式は、これが初めてではなくて、いや非常に既視感がある。
ロトル・ヴォルゴグラードとかウララン・エリスタとか。
バックになっていた政治的勢力が叩かれ、そのオーナーの資金が尽きた途端にだめになるとか、これまでよくあった話だ。
タタールスタンは中央とも上手く折り合いをつけているようだから、ルビンが失墜する可能性はそれほどないだろうけれど、アンジはどうなんだろうか
まだまだお手並み拝見、という感じだな。

今年のクリスマスに贈る本

特に今年に関してのクリスマス・リストというわけでもなくて、従来の「クリスマスに贈る本」の改定新版です。

『青矢号のぼうけん』
ジャンニ・ロダーリ作杉浦明平訳岩波書店
現在入手できるのは改訳されて少年文庫に収められた『青矢号 おもちゃの夜行列車』
でも、挿絵はリウニティ社版から採ったというM.E.アゴスティネルリのものがいいと思うので、1965年刊行の「岩波ものがたりの本1」として出されたこの旧版が好き。
チェコのアニメーションによくあるような、おもちゃたちが自らの意思を持って子どもたちにプレゼントされようとするストーリー。
ロダーリは『チポリーノの冒険』等貧困や不正に対して果敢に闘う冒険ものが得意な児童文学者。本職はイタリア共産党発行の子ども新聞の編集者でした。
なのでソヴィエトで支持されたのだろうけれど、親が貧しいためにプレゼントを貰えない子どもたちのためになろうという、おもちゃたちの言動が泣かせます。

なお、この絵本のストーリーが展開するのは、クリスマスから約2週間後のエピファニー(1月6日)です。
(イタリアではクリスマス・イヴではなく、エピファニーの日にプレゼントを貰うのです。)

『クリスマスのこねこ 傑作ねこの絵本』
クレア・ターレイ・ニューベリー文・絵光吉夏弥訳大日本図書1988年刊
カチャーノフの大傑作アニメーション「てぶくろ」のねこバージョンみたいで、こういう話には私はめろめろです。
シャムもいいけど、白黒ねこも可愛いぞ!

似たようなタイトルで
『こねこのクリスマス』
エフナー・チューダー・ホールムス著ターシャ・チューダー絵いのちのことば社フォレストブックス2006年刊
クリスマスは皆幸せになることになっている。

『クリスマスの足音』
もうひとつの研究所著・絵青幻社2011年10月刊
パラパラ漫画にちりちりと鈴がついています。


2011年11月27日
礼拝後、お子様たち相手にぱらぱらやって見せたら、おもしろがってくれた。

『クリスマスってなあに』
ディック・ブルーナ著・絵ふなざきやすこ訳講談社1982年
『うさこちゃん』のブルーナによるクリスマス物語。
横長の判で、いわゆるブルーナ・カラーから外れた茶色・深緑・グレーなど彩度の低い色遣いが目立ちます。
しかし、シンプルな造形はそのままで、優しく静かにキリスト降誕の福音を伝えます。

『クリスマスのちいさなおくりもの』
アリスン・アトリー作上條由美子訳山内ふじ江絵2010年10月刊(こどものとも609号としては2006年12月刊)
お母さんが病気でお父さんがふさぎこみ、クリスマスの準備をしていない家。
その家のねずみがねこのおかみさんに「何とかしよう」と呼びかけて、サンタクロースを迎える準備をします。
ねことねずみのクリスマスの話はビアトリクス・ポターの『グロースターの仕立て屋』を思い起こさせます。
このねこのおかみさんはなかなか有能ですが、言われるまでは暖炉の前でのびて寝ていたんですね。
手柄はねずみに譲り、控え目なところもいいです。
目覚めたお父さん、しっかりしてくださいよ。




ここから先は再録。

くろうまブランキー (こどものとも傑作集 (17))
著者: 伊東 三郎
ISBN: 4834001237
物語はフランスのフレネ学校の児童達の共同製作で、エスペランティストだったフレネの先生を通じてこの話を知った伊東三郎が再話したもの。
実に泣かせるストーリーだ。これを小学生たちが考えだすとは…。
岩波新書の『エスペラントの父ザメンホフ』等エスペランティストとして知られる伊東は子どもの問題にも非常に関心を寄せていました(『児童問題』で、「子どもは保護される客体であるのみならず、権利の主体なのだ」と、執筆当時としては画期的なことを述べている)が、彼が生涯で関わった絵本は実はこの一冊のみ。それだけに渾身の一冊と言えます。
後に著名な画家・デザイナーとなる堀内誠一の絵本デビュー作でもあります。
『ぐるんぱ』などの絵も素敵だが、パウル・クレーのようなこの絵本はまた格別。
原画展で目の当たりにしたとき、ただただ去りがたい思いに駆られたのでした。

少年たち (チェーホフ・コレクション)
著者: アントン・チェーホフ
訳者:児島宏子
絵:エカテリーナ タバーフ
ISBN: 4896421787
未知谷のチェーホフ・コレクションはどれも宝物になる。絵を描いたタバーフは世界的アニメーター、ノルシュテインンの愛娘。
ヨールカ(樅の木)に飾り付けしている絵のカードが欲しいなあ。

ロシア民話 動物たちの冬ごもり (ロシア民話)
著者: アレクセイ・トルストイ他
訳者:河葉田たか子
絵:フィリップ キイー
ISBN: 4888889279
動物に関するロシア民話を集めてあります。
ペテルブルクで訳者の留学仲間だったというフィリップ・キイーさんの絵はちょっと地味ながら上品でいい(表紙の画像が出ないのは残念です)。

ロシアのクリスマス物語
著者: イワン・セルゲーエヴィチ シメリョフ 他
訳者:田辺佐保子
ISBN: 4905821762
シメリョフ、テフィ、ブーニン、ゾシチェンコ、ナボコフ、チョールヌイ、ドストエフスキイ、ソログープ、グリーン、クプリーン、チェーホフ、ワグネル、レスコフ、と錚々たる顔ぶれのクリスマス物語集。
アレクサンドル・ベヌアの絵の表紙がおしゃれ。
CD付きも販売されているけれど、表紙のデザインはCDなしの方が好き。

僕の永遠の友だち
著者: アレクサンドル ヴァイツェホフスキー
訳者:樫本真奈美
ISBN: 4875655657
天に召された友人に思いを馳せつつ・・・。
※この友人とは、昨日の記事にあるリューダさんです。

 てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
著者: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳者:うちだりさこ
ISBN: 4834000508
これは定番中の定番かなあ。

てぶくろ [ウクライナ民話/ラチョーフ・シリーズ (1)]
著者: エヴゲーニイ・ラチョーフ
訳者:田中潔
ISBN: 4944237723
上の『てぶくろ』の同画家によるリメイク。
リメイクというと大抵はオリジナルより評判が悪いものだが、これは稀有な例外で、あっさりして上品な味わいのある素敵な絵本に仕上がっていて、これもまたよし、との評価を受けています。

★ラチョーフのご遺族からは、絵本の印税を東日本大震災の被災者に寄付する旨を申し出があっ たそうです。
上の2冊の印税も、震災被災者に寄付されます。


ちいさなろば (こどものとも傑作集)
著者: ルース・エインワース
訳者:石井桃子
絵:酒井 信義
ISBN: 4834018938
サンタさんをお手伝いするろばのお話。
『くろうまブランキー』に似ているかも。

クリスマスの子犬 (文研ブックランド)
著者: R.G. イントレイター
訳者:若林千鶴
ISBN: 4580816021
これぞクリスマス精神!
絵が少々残念。

リザーブチームリーグでロコ優勝

第一ステージ(従来の春秋制リーグ)終了時点(つまり昨日)での順位表等結果です。
下記のとおり、今シーズンのリザーブチームリーグはロコモチフの優勝とあいなりました。
http://www.gazeta.ru/sport/rfc/2011/11/a_3823826.shtml
(リザーブチームのリーグが優勝を争うようになったのは2008年シーズンからで、優勝チームは2008年スパルターク・モスクワ、2009年ゼニット・サンクト=ペテルブルグ(トップチームとのアベック優勝)、2010年スパルターク・モスクワです。)

順位・チーム名・試合数・勝・分・負・得失点・勝点
1.(5)ロコモチフ・モスクワ 30 16 6 8 49-37 54
2.(4)スパルターク・モスクワ 30 15 6 9 53-30 51
3.(2)ツェスカ・モスクワ 30 14 9 7 48-39 51
4.(3)ディナモ・モスクワ 30 14 9 7 63-33 51
5.(6)ルビン・カザン 30 14 6 10 48-34 48
6.(8)アンジ・マハチカラ 30 13 8 9 37-34 47
7.(16)トミ・トムスク 30 13 8 9 40-38 47
8.(12)アムカル・ペルミ 30 14 3 13 40-41 45
9.(7)クバン・クラスノダール 30 11 8 11 31-35 41
10(1)ゼニット・サンクト=ペテルブルグ 30 10 9 11 36-31 39
11(14)ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド 30 10 9 11 42-45 39
12(13)クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ 30 9 8 13 41-46 35
13(15)スパルターク・ナリチク 30 9 6 15 40-53 33
14(9)FKクラスノダール 29 9 4 16 40-55 31
15(10)ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ 30 8 4 18 28-56 28
16(11)テレク・グローズヌィ 29 5 7 17 28-57 22

11/4に行われたテレク対FKクラスノダールの試合は
http://www.soccer.ru/online/34988.shtml
によると、クラスノダールが早々に3点先攻しながら、64分から続けざまにカードが出されて2得点した選手が退場になった段階で、試合自体が中断してしまったようです。
この試合を観たわけではないのですが、“カフカース・ルール”発動(ごくわかりやすく言えば「中東の笛」みたいなものですが、より歴史的・伝統的な背景がある)だったのでしょうか。
何とも後味の悪い最終戦です。

第二ステージについては、トップチーム同様、現時点で明らかになっていません。
が、リザーブチームはトップチームに帯同して移動し前日に同カードで試合を行うのですから、上位・下位のグループ分けはトップチームの順位によるはずで、リザーブチームの成績が反映するわけではないでしょう。
順位表で、左から二番目の()内の数字は、第29節終了時点でのトップチームの順位です。

得点ランクはこちら。
http://football.kulichki.net/ruschamp/dubl/bomb.htm
17 - Каюмов (Спартак, 2), Отставнов (Динамо, 2).
16 - К.Погребняк (Томь, 7).

1.ドミトリー・オツタヴノフ(ディナモ・モスクワ)1993年6月4日生まれ
http://www.soccer.ru/players/19081.shtml
190センチの長身FW。27試合2085分出場。

1.ドミトリー・カユモフ(スパルターク・モスクワ)1992年5月11日生まれ
http://www.spartak.com/main/team/reserves/725/
173センチと割と小柄なMF。10/23の対トミ戦でトップチームデビュー及び初得点。ロシア・ユースの常連メンバー。

2.キリル・ポグレブニャク(トミ・トムスク)1992年6月27日生まれ
http://www.soccer.ru/players/22084.shtml
ロシア代表パーヴェル・ポグレブニャクの弟。既にトップチームデビューを果たし、レギュラーに定着した感があります。双子の兄弟のニコライは1得点しています。

GKでは、テレクのポマザンがふと気がつくと昨日トップリーグの試合に出ていました、クルィリヤ相手の。
http://www.soccer.ru/stats.php?section=34&act=gk

これは最終戦の結果が反映されていないような気がしますが、GKの成績。
1.エドクアルド・バイチョラ(クバン・クラスノダール)1992年2月4日生まれ
すごい語感の苗字ですが、ロシア国籍です(人相はエキゾチック、カフカース系か?黒髪で垂れ目、ザゴエフをきつくした感じ)。194センチと対格には恵まれているようです。
http://fckuban.ru/news/3153/
http://www.rfpl.org/player/id16202

2.アレクセイ・ボトヴィニエフ(トミ・トムスク)1981年6月25日生まれ
http://www.soccer.ru/players/2111.shtml

3.アルチョム・レブロフ(スパルターク・モスクワ)1984年3月4日生まれ
トップリーグ所属。

4.アルチョム・ゴメリコ(ロコモチフ・モスクワ→トルペド・モスクワ)1989年12月8日生まれ
現在は一部のトルペド・モスクワのトップチームにいます。
ベラルーシユース代表として9/5の対ロシアB代表との試合に出場、零封しています。

5.アレクサンドル・ルデンコ(クバン・クラスノダール)1993年3月4日生まれ
http://www.soccer.ru/players/22021.shtml
バイチョクラのほぼ一年下で、身長は199センチ!

おめでとう、ロコ!

2011年11月5日土曜日

クルィリヤ第一ステージ最終戦

あんまり盛り上がらない最終戦ですが。
第二ステージでどちらに属するかはもう決まってしまってますからね。

ところで、アンジのGKはポマザンなんだ。
今頃気づく。
だって、今までクルィリヤの攻めているシーンは殆どなかったんだもの。
一回あったかな?
さんざん攻められていますが、アンジの詰めが甘いので助かっています。
コルニレンコのミドルシュートはニェトーチヌィ(不正確)でした。
さっきの、最初のシュートはヤコヴレフだったと思う。
きゃあ、ジルコフが!
(アンジ、アンジ…のコール)
ヴェレムコー、すてきー!
よく守るよ。
ヤコヴレフ、ふわっとディビャートカ(9番目=ゴール隅)にシュートも、ポマザンが留める。
あわよくば、という雰囲気でしたが。
この時間に危ないFKを与えた。
しかし大丈夫。
凌いだ。

ツァラゴフ!
パワー不足のシュート。
タラノフのシュートはゴール上方へ。
アディショナルタイムは1分。
前半0-0.
お疲れ、ヴェレムコ。
ウクライナのプレミアリーグの方では、チェルノモーレツが2点先攻されています。

クラシーヴィ・ゴール!0-1でクルィリヤ先制。
ドリブルで切り込んで一気にゴール。
と思ったら追いつかれてんの。
あああ。
ここで気を抜くなって。

パーヴァ・ヤコヴレフ、何度もシュートするんだけど。

ジルコフが2点目。
膝をついてがっかりのヴェレムコ。
ジルコフにカードを出せ!
脱いだので。

試合が壊れてきたな。
完全にアンジよりのジャッジで。
タラノフ退場。
PKで3-1
ゴーゴリの『鼻』じゃないが、カフカース・ルールですね、この試合。
ヴェレムコ、ちょっと文句を言っている。

結局そのまま3-1でクルィリヤは敗戦で第一ステージを終えました。
スロースターターでずっと最下位の時期が長かったけれど、夏に移籍してきた選手たち、とりわけヴェレムコが活躍し、今のところ降格圏を脱したところで、ほっと一息です。
まだまだ先があるので、心配は続きますし、冬の選手移動でどうなるのかも気にかかります。
お疲れさまとこれから頑張れと言わなくてはなりません。
ダ・ヴェスヌィ、リビャータ!

http://www.gazeta.ru/sport/nm/online/football/matches/34618.shtml

11月の予定(ロシア+α)

さあ、前半最終試合はアンジとだ。因縁の試合でもありますが、勝って安らかに冬休みに入ってほしい。
さて、さしあたり11月の試合予定(分かっている分)
(書き方が不統一ですが、まあいいや)

11/5(土)
*プレミアリーグ第30節
※プレミアリーグの試合の前日には、同カードでリザーブチームの試合がありますが、それらについては記載省略。
14:00 ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ対トミ・トムスク
16:15 アンジ・マハチカラ対クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
18:30 ディナモ・モスクワ対スパルターク・モスクワ
18:30 テレク・グローズヌィ対FKクラスノダール

ウクライナは省略。

11/6(日)
*プレミアリーグ第30節
14:00 スパルターク・ナリチク対アムカル・ペルミ
16:15 クバン・クラスノダール対ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
18:30 ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド対ルビン・カザン
20:45 ロコモチフ・モスクワ対ツェスカ・モスクワ

11/7(月)
*一部リーグ第38節
ディナモ・ブリャンスク 3-0 ジェムチュジナ=ソチ
※ジェムチュジナがリーグ撤退により、ディナモの不戦勝。
時間不明 ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク対ウラル・エカテリンブルグ
13:00 カマース・ナーベレジヌィエ=チェルヌィ
14:00 FKニージニー=ノヴゴロド対バルチカ・カリーニングラード
15:00 エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク対ガゾヴィク・オレンブルグ
16:00 シビリ・ノヴォシビルスク対FKヒムキ
17:00 エニセイ・クラスノヤルスク対ファケル・ヴォロネジ
18:00 モルドヴィヤ・サランスク対ヴォルガリ=ガスプロム・アストラハン
18:00 トルペド・ウラジーミル対トルペド・モスクワ
18:00 シンニク・ヤロスラーヴリ対チェルノモーレツ・ノヴォロシイスク
トルペド対決が見もの。どちらも頑張って欲しいなあ。

11/10(木)
*U-21ヨーロッパ選手権予選
16:00 ロシア対アルバニア
22:00 ポルトガル対モルドヴァ

11/11(金)
*ユーロ2012プレーオフ第1戦
20:00 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ対ポルトガル(ゼニツァ20:00)
20:15 チェコ対モンテネグロ(プラハ20:15)
20:30 トルコ対クロアチア(イスタンブール20:30)
21:45 エストニア対アイルランド(タリン21:45)

*国際親善試合
メキシコ対セルビア(サンチャゴ=デ=ケレタロ)
キプロス対スコットランド
カメルーン対スーダン(モロッコ、マラケシュ)
パナマ対コスタ=リカ(パナマ)
ベルギー対ルーマニア(リエージュ)
ハンガリー対リヒテンシュタイン(セケシュフェヘルヴァル)
ギリシャ対ロシア(ピレイ)
グルジア対モルドヴァ(トビリシ)
デンマーク対スウェーデン(コペンハーゲン)
フランス対アメリカ(サン=ドニ)
ポーランド対イタリア(ヴロツラフ)
ウクライナ対ドイツ(キエフ)
アルバニア対アゼルバイジャン(ティラナ)
オランダ対スイス(アムステルダム)
19:00 ベラルーシ対ニジェール(アラブ首長国連邦、ドバイ)

*ワールドカップ2014アジア予選
14:00 タジキスタン対日本(ドゥシャンベ)
19:00 ウズベキスタン対北朝鮮(タシケント)
19:00 カタール対インドネシア(ドーハ)
19:30 バーレーン対イラン(マハマ)

11/12(土)
ロシア-2(ロシアB代表)対リトアニア(グローズヌィ)

11/13(日)
*カザフスタンカップ決勝

*ベラルーシカップ1/8ファイナル
ディナモ・ブレスト対バテ・ボリソフ(ブレスト)
FKミンスク対ベルシナ・ボブルイク(ミンスク)

11/15(火)
*18:00 ロシア一部リーグ選抜対イタリアセリエB選抜(アストラハン))

*ユーロ2012予選プレーオフ第2戦
19:45 アイルランド対エストニア(ダプリン)
20:00 クロアチア対トルコ(ザグレブ)
20:15 モンテネグロ対チェコ(ポドゴリツァ)
21:00 ポルトガル対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(リスボン)

*国際親善試合
リヒテンシュタイン対エストニア(B代表か?)(ヴァドゥツ)
ウクライナ対オーストリア(リヴォフ)
19:00 ベラルーシ対リビア(アラブ首長国連邦、ドバイ)

*ワールドカップ2014アジア予選
16:00 北朝鮮対日本(ピョンヤン)
19:00 ウズベキスタン対タジキスタン(タシケント)
19:00 カタール対バーレーン(ドーハ)
19:30 インドネシア対イラン(ジャカルタ)

11/18(金)
*ロシア・プレミアリーグ第31節
19:30 ゼニット・サンクト=ペテルブルグ対アンジ・マハチカラ
20:15 ツェスカ・モスクワ対ルビン・カザン

11/19(土)
*ロシア・プレミアリーグ第31節
18:30 FKクラスノダール対スパルターク・ナリチク
16:15 テレク・グローズヌィ対クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
14:00 ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド対アムカル・ペルミ

*ウクライナ・プレミアリーグ第17節
13:30 タヴリヤ・シンフェローポリ対ヴォルィン・ルツク
16:00 シャフチョール・ドネツク対メタルルグ・ドネツク
17:30 ドニエプル・ドニエプロペトロフスク対クリヴバス・クリヴォイ=ログ
18:30 チェルノモーレツ・オデッサ対カルパティ・リヴォフ

11/20(日)
*ロシア・プレミアリーグ第31節
14:00 ディナモ・モスクワ対クバン・クラスノダール
16:15 スパルターク・モスクワ対ロコモチフ・モスクワ
18:30 ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ対トミ・トムスク

*ウクライナ・プレミアリーグ第17節
13:00 ザリャ・ルガンスク対メタリスト・ハリコフ
15:30 ヴォルスクラ・ポルタヴァ対オボロン・キエフ
19:30 ディナモ・キエフ対FKアレクサンドリヤ

11/22(火)
*CLグループリーグ
21:00 ツェスカ・モスクワ対リール(フランス)(モスクワ、ルジニキ)
21:45 トラブソンスポル(トルコ)対インテル・ミラノ(イタリア)(トラブソン)

11/23(水)
*CLグループリーグ
21:00 ゼニット・サンクト=ペテルブルグ対アポエル・ニコシア(キプロス)(サンクト=ペテルブルグ、ペトロフスキー)
21:00 シャフチョール・ドネツク対ポルト(ドネツク、ドンバス・アリーナ)

11/24(木)
*ウクライナ・プレミアリーグ第18節
17:30 メタルルグ・ドネツク対ヴォルスクラ・ポルタヴァ(ドネツク、メタルルグ)
20:00 メタリスト・ハリコフ対タヴリヤ・シンフェローポリ(ハリコフ、メタルルグ)

11/26(土)
*ロシア・プレミアリーグ第32節
ゼニット・サンクト=ペテルブルグ対ロコモチフ・モスクワ
クバン・クラスノダール対スパルターク・モスクワ
ルビン・カザン対ディナモ・モスクワ
アンジ・マハチカラ対ツェスカ・モスクワ
ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ対アムカル・ペルミ
クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ対ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
スパルターク・ナリチク対テレク・グローズヌィ
トミ・トムスク対FKクラスノダール
(一部のカードは27日になるかもしれません。)

*ウクライナ・プレミアリーグ第18節
14:00 オボロン・キエフ対ディナモ・キエフ(キエフ、オボロン)
17:30 クリヴバス・クリヴォイ=ログ対イリイチョーヴェツ・マリウポリ(クリヴォイ=ログ、メタルルグ)
19:30 ヴォルィン・ルツク対ドニエプル・ドニエプロペトロフスク(ルツク、アヴァンガルド)

11/27(日)
*ウクライナ・プレミアリーグ第18節
13:30 FKアレクサンドリヤ対ザリャ・ルガンスク(アレクサンドリヤ)
16:00 カルパティ・リヴォフ対シャフチョール・ドネツク(リヴォフ、ウクライナ)
17:30 アルセナール・キエフ対チェルノモーレツ・オデッサ(キエフ、ヴァンニコフ名称スタジアム)

*ベラルーシ・プレミアリーグ第33節

11/30(水)
*ELグループリーグ
20:05 トッテナム・ホットスパー(イングランド)対PAOK(ギリシャ)
21:00 ルビン・カザン対シャムロック・ロヴェルス(アイルランド)(カザン、ツェントラーリヌィ)
21:00 ヴォルスクラ・ポルタヴァ対コペンハーゲン(ポルタヴァ)
21:05 スタンダール(ベルギー)対ハノーファー(ドイツ)(リエージュ)
21:00 メタリスト・ハリコフ対オーストリア・ウィーン(ハリコフ、メタルルグ)

ドゥシャー・マヤー・リューダ

昨日11月4日は、黒田龍之助先生のクラスでご一緒した志賀紀子さんのお命日だった。
クラスメイトとしての彼女の印象は、気品にあふれる貴婦人。
さすが文豪の家系と思わせるだけの、美しい日本語の遣い手であり、素敵な和訳を紡ぎだすのであった。

ロシア語名(授業の時に使うロシア風の名前です)はリュドミーラ、略称リューダ。
最初にソ連を訪れたときの通訳さんのお名前をいただいたのだとか。

装丁家として多くの作品を残しています。
特に医学書の装丁を多く手掛けていらっしゃいました。
講談社の『からだの地図帳』『病気の地図帳』等々。
勿論、ロシア・旧ソ連圏関連の書籍の装丁も数多く、群像社の『大学教師』『チャイコフスキー 文学遺産と同時代人の回想』など枚挙にいとまがありません。
作風は人柄をよく表わしていて、上品でおとなしめです。

黒田龍之助先生の初期著作『ロシア語文法への旅』(↑)、
黒田先生が“ヒヨコ”と呼んでいらっしゃる金指久美子先生の『スロヴェニア語入門』
の、あの美しい装丁もリューダさんの作品です。

リューダさんは当初白山にお住まいだったのですが、そこを引き払って富士山の麓に移られた際に、本を整理するのだとおっしゃり(同じ本が2冊あったのだとおっしゃっていたのだと思う)、ソ連で刊行されたブックデザイナーを紹介する、たいそう立派なご本をくださったのです。

Искуство шрифта Работы московских художников книги
(今更ながら、こんなに分厚いご本を持ってきて下さったのかと思うと、感謝に堪えません。)
タチヤーナ・マーヴリナの頁

貴重な、ほんとうに美しいご本なのですが、残念ながら私のもとでは宝の持ち腐れ気味になっています。何か活用できたらいいのですが。
今日も久しぶりに引っ張り出して、リューダさん、あなたを偲んでいるのです。

リューダさん。
先日、「百合子、ダスヴィダーニャ」を観て(その前に原作の同名の本も再読して)、中條百合子が湯浅芳子に「ロシア語で“私の愛しい人”ってどう言うの?」と聞き、芳子がМоя милая дорогая(モヤー・ミーラヤ・ドロガーヤ)だと答え、「だったらこれからあなたのことを“もや”と呼ぶわ」と、“愛の告白”をする場面で、私はあなたを懐かしく思い出したのです。
リューダさんが招待してくださった装丁家の作品展で、確か銀座の王子ホールの向かいのギャラリーだったと思うけれど、「装丁家が自分の本を装丁する」という企画展示がありました。
リューダさんの装丁したリューダさんの本の題名は“Душа моя”(私の魂、転じて私の愛しい人)でしたね。
やっぱりリューダさんらしく品が良くシックな装丁だった。

あのクラスでは、よい先生に恵まれ、もしかしたらそれ以上によき友人たちに恵まれました。
Спасибо, моя душа!

リューダさんのことが書かれているブログ
http://toshosekkei.blogspot.com/2009/06/book-scape28.html#uds-search-results
http://www.bossabooks.jp/product.html?asin=4475018501

2011年11月4日金曜日

カスピ海へようこそ

11月15日(火)モスクワ時間18:00~アストラハンのツェントラールヌィ・スタジアムで、ロシア一部リーグ選抜とイタリア・セリエB選抜との親善試合が行われる。http://1fnl.ru/news/131/
「カスピ海へようこそ」

ロシア一部リーグ選抜のメンバーは以下のとおり。
http://1fnl.ru/news/221/

GK
ドミトリー・アバクモフ(カマーズ・ナーベレジュヌィエ=チェルヌィ)1989年7月8日生まれ
アンドレイ・シニツィン(エニセイ・クラスノヤルスク)1988年6月23日生まれ

DF
アザト・バイルィエフ(ディナモ・ブリャンスク)1989年2月17日
エヴゲニー・ガポン(ファケル・ヴォロネジ)1991年4月20日生まれ
アルセニー・ロガショフ(ファケル・ヴォロネジ)1991年8月20日生まれ
ミハイル・ミシチェンコ(トルペド・モスクワ)1989年6月27日生まれ
アンドレイ・セミョーノフ(エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク)1989年3月24日生まれ
イヴァン・テムニコフ(ディナモ・ブリャンスク)1989年1月28日生まれ

MF
セルゲイ・ベロウソフ(トルペド・モスクワ)1990年5月4日生まれ
ゲオルギー・ガブロフ(アラニヤ・ウラジカフカス)1988年9月4日生まれ
ユーリー・ガジンスキー(ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク)1989年7月20日生まれ
ロランド・ギゴラエフ(アラニヤ・ウラジカフカス)1990年1月4日生まれ
アルセン・フブロフ(アラニヤ・ウラジカフカス)1990年12月13日生まれ
アラン・チョチエフ(ヴォルガリ=ガスプロム・アストラハン)1991年9月7日生まれ)

FW
アルチョム・デリキン(トルペド・ウラジーミル)1991年10月21日生まれ
ヴャチェスラフ・クロトフ(ヴォルガリ=ガスプロム・アストラハン)1993年2月14日生まれ
ウラジスラフ・ニキフォロフ(エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク)1989年3月21日)
キリル・パンチェンコ(モルドヴィヤ・サランスク)1989年10月16日生まれ
ドミトリー・ルィジョフ(モルドヴィヤ・サランスク)1989年8月26日生まれ
ヴィクトル・スヴェジョフ(ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク)1991年5月17日生まれ

全員ロシア国籍で、1988年~1993年生まれの若い選手たちです。
実質ロシアユースBチーム?
監督はイーゴリ・シャリモフさんです。

ロシアA代表は11日に対ギリシャ戦ですが、12日にはロシアB代表が対リトアニア戦、15日にはこのロシア一部リーグ選抜の親善試合。
やはり自国開催のワールドカップに向けて、20歳前後の選手の強化のために、親善試合をどんどん組んでいるようですね。

アラニヤのガブロフはツェスカのGKの弟。
エスカーのニキフォロフは浦和にいたことのある強面の元ロシア代表とはたぶん血縁関係はないでしょう(ぱっと見では全く似ていません)。

2011年11月3日木曜日

馬喰町に行こう

かなり久しぶりに上京してきた友人にお土産を渡した際、中身とは関係なく、チェドックの、オレンジ色のはがき大の封筒に入れていたので、友人は目ざとく、
「これ、チェコ語ね?」
と嬉しそうに言ってくれた。

今回は慌ただしい滞在で、時間がとれなかったけれど、今度やってくるときには、チェドックに案内しよう。是非チェコ雑貨をみていって欲しい。きっと気に入る!

2011年11月2日水曜日

リトアニア戦

ユーリー・クラスノジャン監督率いるロシア-2代表。
今度の試合は11月12日グローズヌィでの対リトアニア代表戦。

招集されたのは

вратари - Александр Беленов ("Кубань"), Евгений Помазан ("Анжи"), Сослан Джанаев ("Терек");

GK:アレクサンドル・ベレノフ(クバン)、エヴゲニー・ポマザン(アンジ)、ソスラン・ジャナエフ(テレク)

защитники - Андрей Буйволов, Инал Гетигежев (оба - "Волга"), Али Гаджибеков ("Анжи"), Владимир Гранат ("Динамо"), Кирилл Комбаров, Евгений Макеев, Сергей Паршивлюк (все - "Спартак" М), Иван Таранов ("Крылья Советов");

DF:アンドレイ・ブイヴォロフ、イナル・ゲチゲジェフ(ともにヴォルガ)、アリ・ガジベコフ(アンジ)、ウラジーミル・グラナト(ディナモ)、キリル・コムバロフ、エヴゲニー・マケエフ、セルゲイ・パルシヴリュク(以上スパルターク・モスクワ)、イヴァン・タラノフ(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ)

полузащитники - Владислав Игнатьев ("Локомотив"), Алексей Ионов ("Зенит"), Алан Касаев ("Рубин"), Александр Коломейцев ("Амкар"), Дмитрий Комбаров ("Спартак"), Владислав Кулик ("Кубань"), Александр Павленко ("Терек"), Александр Сапета, Артур Юсупов (оба - "Динамо"), Евгений Шипицын ("Краснодар");

MF:ウラジスラフ・イグナチエフ(ロコモチフ)、アレクセイ・イオノフ(ゼニット)、アラン・カサエフ(ルビン)、アレクサンドル・コロメイツェフ(アムカル)、ドミトリー・コムバロフ(スパルターク)、ウラジスラフ・クリク(クバン)、アレクサンドル・パヴレンコ(テレク)、アレクサンドル・サペタ、アルトゥール・ユスポフ(ともにディナモ)、エヴゲニー・シピツィン(FKクラスノダール)

нападающие - Артем Дзюба ("Спартак" М), Заур Садаев ("Терек").

FW:アルチョム・ジューバ(スパルターク・モスクワ)、ザウル・サダエフ(テレク)

セカンドチームは、ユース代表ではないけれど、一定年齢以上は呼ばないようで。
GKにジャナエフまで呼ぶのか。
双子のコムバロフ兄弟に、エースストライカーがジューバ。
何となくスパルタークが多いですね。
あと、ジェーニャ(エヴゲニー)が多い。

11/8補遺
ジューバはポグレブニャクの怪我のため、A代表に追加招集されました。
また、B代表には次の5人が追加招集されました。
защитники Роман Бугаев («Кубань»), Андрей Ещенко («Волга»),
DF:ロマン・ブガエフ(クバン・クラスノダール)、アンドレイ・エシチェンコ(ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド)

полузащитники Игорь Коронов («КАМАЗ»), Олег Самсонов («Краснодар»),
MF:イーゴリ・コロノフ(カマーズ・ナーベレジュヌィエ・チェルヌィ)、オレグ・サムソノフ(FKクラスノダール)

форвард Александр Прудников («Анжи»).
FW:アレクサンドル・プルドニコフ(アンジ・マハチカラ)

2011年11月1日火曜日

紀尾井ホールでプロコフィエフ

久しぶりだった。プロコフィエフ生誕120周年記念音楽祭“プロコフィエフへのオマージュ”。

演奏は、日本在住のロシア人演奏家+二人のお子様(お嬢様)。
オーケストラではなくて、ピアノ独奏・室内楽編成に編曲したものであった。
これはまあいたしかたないでしょう。
ミハイル・カンディンスキーさんは、あのヴァシリー・カンディンスキーの親戚なのですが、どちらかというとプロコフィエフにも似ているような。

プロコフィエフで好きな曲と言うと、・・・・・・・・いろいろあって迷うが、「アレクサンドル・ネフスキー」。
(映画作品としても好き。俗っぽいけど。)
「ペーチャと狼」。

やっぱりこの曲がプロコフィエフとのファースト・コンタクトなので、感慨深い。

皆さん集ってのオペラ曲(「三つのオレンジへの恋」より「行進曲」)や古典交響曲より「ガボット」のようなちょっと賑やかな曲だと、楽しそうに奏でているのがよかった。
「三つのオレンジへの恋」はアンコールでも演奏したし、このメンバーのおはこってところかもしれませんね。

友人にやっとロシアのチョコレートのお土産を渡せた。