2011年11月27日日曜日

オリーブの木

だれも、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。
お互いの間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい。
テサロニケⅠ5-15

Смотрите, чтобы кто кому не воздавал злом за зло; но всегда ищите добра и друг другу и всем.
1-е Фессалоникийцам.

今日の聖句ではなく、説教の中で先生が読まれた句。

礼拝の中で紹介された、パレスチナオリーブの木キャンペーンのカレンダー。
限定20部だというので、急いで買いに行った。
残り2部になっていた!
ぎりぎり間に合い、入手できた。

このカレンダーは、JAI(東エルサレムYMCAとパレスチナYWCA共同のパレスチナ支援活動)が東日本大震災の被災者支援のために無償で提供してくださったもので、売り上げは被災者支援のために寄付されるとのこと。
(カレンダーのほかに、美しいパレスチナのフォトカードも提供を受けた。)
1部500円。

アラビア語と英語との表記で、教会員のTさんが日本語訳をつけてくださった。
震災被災者支援になることについては無論異論をはさむ余地はない。
ただ、本来のパレスチナの人々のためにも、何事かしたくはあった。
それは別個に寄付をする、そしてカレンダーを見つつかの地の人々のために祈りを捧げることで、ささやかな支えとなりたい。

オリーブの木キャンペーン

卓上カレンダーにしては、ちょっと大きめ。
どこに置こうか?
(それを考える前に、いわば衝動買いしたであった。後悔はしていない。)


カレンダー部分と写真・説明文部分が表と裏になるようにできている。
日本語訳によると、3月の頁には水問題が取り上げられている。
元来パレスチナの地は水が不足することはなかったのに、占領者イスラエルは水資源問題でもでもこの地の約四分の三を占領し、パレスチナ側は苛烈な水不足に陥っている。
にもかかわらず、この地ではパレスチナ人は所有地内であっても新たに井戸を掘ることは許されていない。
八方ふさがりの様相を示している。
こんな中で、冒頭の聖句のような「悪をもって悪に報いることのないように」なんて言えるのは、神様だけだ、きっと。

今年の東京国際映画祭で観た「ガザを飛ぶブタ」(観客賞を受賞した)でも、オリーブの木は、パレスチナ人の生活の糧として登場するのだが、インティファーダの報復としてイスラエル側に切られてしまうのだ。
随所にユーモアが盛り込まれた作品ではあったが、こんな切ない場面もあった。
これが現実だ。
なので、キャンペーンで植樹された1500本余り(2011年4月現在)のオリーブも、無事なのだろうか、と気がかりだ。
(この映画のレビューはまだまとめていないが、主人公のパレスチナ人漁師はイスラエル(ユダヤ)人が、その妻をシリア人が、ロシアからの占領地ユダヤ移民をチュニジア出身のフランス人(監督夫人で「100%アラブである」と自己紹介していた)が、自爆テロを勧めるイスラム急進派の民兵?の一人を金髪碧眼のユダヤ系の俳優が演じるなど、俳優が演じる役と実際の民族的ルーツをわざとクロスさせて、いかにもごった煮風の雰囲気を出している、意欲作ではあった。一般公開されるといいのだが。)

アラビア語の月の名前や曜日の名前は、これでばっちりわかるようになりたい!

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