2011年11月6日日曜日

アンジのこれから

さきほど「クリスマスに贈る本」の補遺を書いたが(まだ追加予定あり)、いかにも誰でも書きそうなお題だというのに、昨年書いたブログ記事は予想外にアクセスが多く、どうも検索で比較的上位になっているからのようだった。
(元記事のWindows Liveのリストのアクセス数についてはわからない。)

その後、ユーラシアサロンの「チェブ・ミッション完了」(これはチェブ人気によるのだろう)や「黒田龍之助先生の著書」(これは黒田先生人気)へのアクセスが多かったが、まあ地味なものですよ。

それが6月末に突然集中的にアクセスが急増した。ピンポイントで。
「クルィリヤ受賞!」にである。
あんまり嬉しくないことだった。
クルィリヤ=ソヴェートフのあほなファンがバナナ事件を起こした直後で、日本語でクルィリヤのことをちょくちょく書いているのはごく限られているだろうから、集中したのだろうなあ。
さすがロベルト・カルロス。
それまで殆どなかったスパムも急増。

そんな嫌な事件が尾を引いた、というよりも、そもそも恒常的な(例年通りの)チーム事情により、クルィリヤの低空飛行は続いたけれど、案外クラブのスカウトは優秀らしく、夏の移籍でやって来た選手たちは大変良く活躍し(ヤコヴレフみたいに元々計算できる選手もいたけれど)、秋になって徐々に持ち直し、第一ステージは13位で終えそうであり、私にしてみれば上々の出来だ。
例年通りにここでリーグ戦が終わってくれれば、楽々残留なのだが、今シーズンは続きがあるのだ。
まだ気は抜けない。
冬の移籍市場でも勝者となってほしいものだ。

さて。

それから「戦火のナージャ」を酷評した「「戦火のナージャ」のアルトゥールくん 」がじわじわと息長くアクセスを伸ばし(アルトゥールが注目されてのものではないだろう。アルトゥールのファンの私としては嬉しいような悲しいような、だ)、現時点ではこれが一番。

さて、さすがのロベルト・カルロスさんのいるアンジ・マハチカラは、今季ロシアプレミアの最高のネタクラブでありました。
ロベルト・カルロスの他にもよさげな選手を外国からかき集め、アンジはロシアプレミアのマンチェスター・シティーたらんとし始めたようで。

その甲斐あってかアンジは8位を占め、なんとか優勝とヨーロッパカップ戦を争う上位半分のグループに引っかかって、第二ステージを闘うことに。
上位半分って、モスクワのチーム+近年優勝経験ありのゼニットとルビン+クバンとアンジなんですよね。
あからさまにお金の力で傭兵を揃えてという方針のクラブは端から好きになれないので、もちろんアンジは上位に入って欲しくはなかったのだけれど(傭兵方針の先駆けのツェスカに対しても、他のロシアサッカーファン同様私も悪役扱い(「ツェスカは好きになれないけれど、強くないツェスカはツェスカらしくないよね」云々)をしてきたが、あそこはさほど有名ではない選手を引っ張ってきて開花させるという面があったので、まだましに思えてくる)、それにしてもお金を使ったわりにはぎりぎり上位半分にひっかかる程度かっていう気も。
(すぐに効果が表れるわけでもないのだろう。)

ロシアの地方都市のクラブが大富豪のオーナーを得て、躍進を期待される・・・という図式は、これが初めてではなくて、いや非常に既視感がある。
ロトル・ヴォルゴグラードとかウララン・エリスタとか。
バックになっていた政治的勢力が叩かれ、そのオーナーの資金が尽きた途端にだめになるとか、これまでよくあった話だ。
タタールスタンは中央とも上手く折り合いをつけているようだから、ルビンが失墜する可能性はそれほどないだろうけれど、アンジはどうなんだろうか
まだまだお手並み拝見、という感じだな。

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