2014年7月29日火曜日

今季のロシアプレミアリーグでどのクラブを応援しますか?

人気クラブのアンケート、現時点での集計結果

1.スパルターク・モスクワ 20.77%
2.ツェスカ・モスクワ 17,39%
3.ゼニット・サンクト=ペテルブルク 15%
4.ロコモチフ・モスクワ 9.83%
5.アルセナール・トゥーラ 7.19%
6.FKウファ 5.58%
7.ディナモ・モスクワ 5.52%
8.ルビン・カザン 3.52%
9.ウラル・エカテリンブルグ 2.75%
10FKクラスノダール 2.59%
11アムカル・ペルミ 2.18%
12トルペド・モスクワ 2%
13ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ 1.95%
14モルドヴィヤ・サランスク 1.83%
15クバン・クラスノダール 1.32%
16テレク・グローズヌィ 0.53%

ディナモが随分下なのが気になります。
古豪ではあっても人気チームとは言えないかもしれません。
お金をつぎ込む割には優勝から遠ざかっているからファンも離れてしまったのでしょうか。

2014-2015シーズンは8月1日に始まります。
Какой футбольный клуб самый популярный в России?

2014年7月27日日曜日

1905年オデッサ・ペテルブルグ

昨夜、期せずして「戦艦ポチョムキン」の超有名な“オデッサの階段”場面を連続4回観ることとなった。
つまり、同じ場面を違う楽曲で観比べるという企画で、これも初めてのことではない。
・ニコライ・クリュコフが作曲したもの
・ドイツ人エトムント・マイゼルが1926年ベルリン公開時に作曲したもの(エイゼンシュテイン自身の依頼によるもの)
・イギリスのポップグループのペット・ショップ・ボーイズが製作したサウンドトラック
・ポピュラーなショスタコーヴィチ版

これらのどれが優れているかは好みによるが、エイゼンシュテイン自身が依頼したというマイゼル版をその筋の人は推すことが多いように思う。
が、昨日のお話だと某映画研究者(北欧系、故人)はクリュコフ版押しだったと言う。
(日本で最初に上映されたときにはクリュコフ版だったというから、それが馴染みがあるということかもしれない。)
私は意外とペットショップボーイズのがいいと思う。
最初に聴いたときは英語の歌詞だし、ええ~!って感じだったけど、偉大な先達に挑む姿勢に感じ入る。それに実際なかなかいい。

ショスタコーヴィチ版は聴く機会が多いので、講師は当初省略する予定だったのだが、あるお方のたっての願いで聴くことになった。
その方は音楽のことなら一家言あるのだと、上映中にかなり詳細に解説(感想?)を入れてくださった。
というこのショスタコーヴィチ版は、確かに耳慣れているのだが、この映画用にショスタコーヴィチが作曲したわけではなくて、既に作曲してあったものを映像に合わせてつけたというもの。

オデッサの階段のシーンは確かに映画史に残る名シーンなのだが、5月2日の血祭りの映像とも重なり、繰り返し見せられるのは実は辛いことだった。
(そのあと「アレクサンドル・ネフスキー」の一場面を繰り返し観る、というときには睡魔に勝てなかった。早く帰って早く寝ようと思ったけれど、やはり夜更かししてしまった。)

今日の午後は、オーケストラ・ダヴァーイというアマチュアオーケストラの演奏会ですみだトリフォニーホールへ行った。
名前からしてわかるように、ロシア物をやるオーケストラで、今回のプログラムは
1.チャイコフスキー「スラヴ行進曲」
2.プロコフィエフ スキタイ組曲「アラとロリー」
3.ショスタコーヴィチ 交響曲第11番「1905年」
まあ、この季節に、暑苦しい曲ばかりである。
(悪口じゃないよ!)
がんがんとロシアサウンド圧倒的!
いちいち感動を書き留めておきたいが、ここではショスタコーヴィチだけにしておく。

ショスタコーヴィチはこの曲を書いたのは、1905年1月9日ペテルブルグで起こった血の日曜日事件についてなのだ。
カザン寺院前から


宮殿前広場へ!



 
 

・・・の様子が目に浮かんでくるはずが・・・
そう、この曲はエイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」ショスタコーヴィチ版に使われているのだ。
 
おお、さすがショスタコーヴィチだ。
ペテルブルグの冬の事件を想起するはずが、昨夜のオデッサの映像が目に浮かんでくるぞ。
土砂降りだった

蜂起の萌芽→残虐な弾圧→虐殺→累々とした死→追悼→誓い
という構図が、血の日曜日事件でもポチョムキンの反乱でもぴったり合ってしまうんですよね。
この曲を今日も聴くとは。
そして、これが私のトラウマになりつつある。
実は「スラヴ行進曲」にしても、最近の「ドンバスにセルビア義勇兵」なんていうニュースが思い出されてちょっと胸苦しくなる。

オーケストラ・ダヴァーイを聴いたのはこれが初めてだったが、なかなかに感動的な演奏だった。
3つとも煽り系のプログラムでがんがんくるものだったせいかもしれないが、こういうの性に合っているし。

たいしたこと書けなかったけど、都合が合えば次回のコンサートにも是非行きたいと思った。

4節は日曜開催

昨夜はスーパーカップがあり、ロストフは先制したものの負けてしまったようで残念。
というわけで、ロシアも本格的に今季のサッカーシーズン到来という雰囲気でしょう。
でも一部リーグ(ФНЛ)はすでに3試合を消化しているのです。
クルィリヤは開幕の試合は引き分けてしまい「開幕戦失敗」と叩かれましたが、その後の2試合は連勝し、3位になっています。

ロシア一部リーグ第4節
時刻表記はモスクワ時間(日本との時差5時間)
7月27日
8:00 サハリン・ユジノサハリンスク対ヒミク・ジェルジンスク
★モスクワとサハリンとの時差は4時間でいいのか?サハリンでは12:00キックオフか。(日本の時間で13:00)
14:00 シビリ・ノヴォシビルスク対ディナモ・サンクト=ペテルブルグ
16:00 トミ・トムスク対ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク
16:00 FKトスノ対クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
★クルィリヤの試合は日本時間で21;00開始。
17:00 FKチュメニ対エニセイ・クラスノダール
18:30 シンニク・ヤロスラーヴリ対ガゾヴィク・オレンブルグ
19:00 バルチカ・カリーニングラード対ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
19:00 ソコル・サラトフ対エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク
20:00 アンジ・マハチカラ対ヴォルガリ・アストラハン

第3節までの順位表
1  アンジ 3 2 1 0 4-1 7
2  トスノ 3 2 1 0 6-4 7
3  クルィリヤ=ソヴェートフ 3 2 1 0 3-1 7
4  ソコル 3 2 0 1 3-2 6
5  ガゾヴィク 3 1 2 0 7-4 5
6  シンニク 3 1 2 0 4-3 5
7  ルチ=エネルギヤ 3 1 1 1 4-4 4
8  ヴォルガ 3 1 1 1 4-4 4
9  エスカー=エネルギヤ 3 1 1 1 3-3 4
10  バルチカ 3 1 1 1 2-2 4
11  シビリ 3 1 1 1 2-3 4
12  チュメニ 3 1 1 1 4-6 4
13  エニセイ 3 1 0 2 4-4 3
14  サハリン 3 1 0 2 1-2 3
15  トミ 3 1 0 2 2-4 3
16  ヴォルガリ 3 0 2 1 3-4 2
17  ヒミク 3 0 1 2 3-5 1
18  ディナモ・サンクト=ペテルブルグ 3 0 0 3 1-4 0

2014年7月26日土曜日

プトゥシコみたいなパラジャーノフ

パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭は、未見だった2作品を観た。
(3回くらいは観たことのある「ピロスマニのアラベスク」も、「アンドリエーシ」と同じプログラムだったので一緒に観た。)

パラジャーノフ映画祭のプログラムは800円とちょっと値が張る。

(ボルジョミはパラジャーノフとはあまり関係ありません。暑いから麦茶が冷えていないかなーと思って冷蔵庫を明けたら切らしていて、仕方がないからこれ飲もうと蓋を開けて飲んだところ。たぶん映画「懺悔」の初日プレゼント。蓋に記されている賞味期限は2012年4月だが、気にしないでいただきます。)

値が張るけれど、美しいパラジャーノフ作品の写真がたくさん載っていて嬉しい。
でも表紙ぺらぺらで不満。
文章の方はあまり目新しいことは書かれていない。
もちろん初公開の2作品についての解説はあるが、それより自分の目と耳で確かめた方が言いに決まっているので観るまで読まない方がいいし、観終わってからみると当たり前のことが書いていあるなという感じ。

そして、「石の上の花」は既に書いたので、「アンドリエーシ」について。

羊飼い少年アンドリエーシ、可愛さは合格。
「ざくろの色」の浮遊する少年に似ている気がする。
あらためて、羊飼いって大変な仕事なんだね。
大変な仕事なのに苛酷な児童労働。
この映画は、「石の花」「新ガリバー」のアレクサンドル・プトゥシコの世界を想わせ、そう言えばともに「魔術師」と称されるプトゥシコとパラジャーノフだけれど、両者の作風は遠いようで近いようでやはり異質か。不思議な気持ちになって観ていた。
これは卒業制作の短編「モルダヴィヤ物語」を発展させた長編とのこと。モルダヴィヤはサランスクあたりの地方ではなくて現モルドヴァのことではないかと思う。民族舞踊場面も短いながらある。
「ルスランとリュドミーラ」や「石の花」やその他いろいろエスニック要素があって、他のパラジャーノフ作品と同じようにきっと誰にとってもエスニックなものになっているに違いない。ばっちりロシア語だったけれど。

このパラジャーノフはまだパラジャーノフではなく、こういうのを撮っていた人が「火の馬」を撮ってみせたら、それは当時のソ連の当局の人じゃなくても驚愕ものだったろう。
いかにも捨てがたい魅力に満ちた作品で、DVDやブルーレイのBOXセット販売の折には必ずやいれてほしいものだ。

2014年7月25日金曜日

今日からウクライナリーグ とても心配

ウクライナプレミアリーグ 2014/2015シーズン
時刻表記はモスクワ時間(日本との時差5時間)

第1節
7月25日
20:00 メタルルグ・ドネツク対ドニエプル・ドニエプロペトルフスク(リヴォフ スタジオン・アレーナ=リヴォフ)

 7月26日
18:00 イリイチョーヴェツ・マリウポリ対ヴォルィン・ルツク(ルツク スタジオン・ルツク)
20:00 チェルノモーレツ・オデッサ対オリンピック・ドネツク(オデッサ スタジオン・チェルノモーレツ)
オデッサでの試合か。嫌だなあ、あの大虐殺を思い出して。私の知る限り、チェルノモーレツは未だ弔意を表していない。

7月27日
18:00 ゴヴェルラ・ウジゴロド対カルパティ・リヴォフ(ウジゴロド スタジオン・アヴァンガルド)
20:00 ディナモ・キエフ対ヴォルスクラ・ポルタヴァ(キエフ スタジオン・オリンピースキー)
20:00 シャフチョール・ドネツク対メタルルグ・ザポロジエ(リヴォフ スタジオン・アレーナ=リヴォフ)
22:00 ザリャ・ルガンスク対メタリスト・ハリコフ(ザポロジエ スタジオン・スラヴチチ=アレーナ)

★所属クラブ数が16→14と2つ減った。
 昨年シーズンの途中でアルセナール・キエフが撤退、クリミヤのタヴリヤとセヴァストーポリが離脱、さらに一部リーグから昇格を希望するのがオリンピック・ドネツクだけだったため。
★ドネツクをホームとするチームが3つだが、内戦状態のドンバス(ドネツク州とルガンスク州)では当面試合は行わず、他の都市のスタジアムで行うこととする(第1節に関しては、メタルルグ・ドネツクとシャフチョールがホームの試合はリヴォフで、イリイチョーヴェツがホームの試合はルツクで、ザリャがホームの試合はザポロジエで代替される。)←一方、5月2日にサッカーファンのデモから騒乱になり、さらに多数の人が虐殺される大惨事に至ったオデッサの試合は代替地ではなくオデッサで行われるが、大丈夫なのかはともかく非常に後味が悪い。私はチェルノモーレツのファンだが(まだ現在形で書いておく)大いに疑問に感じている。チェルノモーレツがあの日のことに関して沈黙を守っていることに。

2014年7月23日水曜日

カーリャの近況

クルィリヤのツィッターにカリャカの名前が!

クルィリヤと、カリャカが所属していたヴォルガ、ともに今季はプレミアから降格して一部リーグになってしまったのだが、カリャカは6月末でヴォルガを退団している。
もしかして、古巣のクルィリヤに戻って来てくれたの?!と淡い、ほんとうに淡い期待が芽生えたがすぐに潰える。

Андрей Каряка стал жертвой мошенников.

詐欺の被害者になるって・・・。

こちらの記事によると、Банк "Замоскворецкий" ザモスコヴォレツキイ銀行の取引停止?による被害者には有名な4人のロシア人サッカー選手が含まれている、それはドミトリー・キリチェンコ、アンドレイ・カリャカ、ドミトリー・ホフロフ、エヴゲニー・アルドニンである、とのこと。
ホフロフとアルドニンはそれぞれ3000万ルーブルの被害。

この4人は偶々それぞれこの銀行に預け入れをしていたのか、それとも彼らは仲が良くてこのうちの誰かが紹介してだったのか。
4人の共通点としてまず浮かぶのが元ロシア代表のベテラン選手だということ。
キリチェンコ以外はウクライナ出身で、キリチェンコも苗字からするとウクナイナ系か?
(但し、クリミア出身のアルドニンは民族的にはロシア人かも。)

クルィリヤに戻ってくれたとか、せめて所属クラブが決まったというのではなくて、こんな知らせだったのが悲しいが、せめて加害者(意図せぬにせよ消費者関係の事件では被害者が加害者になってしまうこともあるので)というのではなかったことだけはよかった。

カーリャ、あなたの生まれ故郷が苦難の元にあり、あなたが故郷を想って気を揉んでいるであろうと、毎日毎日気がかりでしかたない。

たとえ今マイダンの人たちによる直接的な攻撃が加えられていないからといって安らかでいられるわけはない。
5月2日、メタリストとの試合の日まで、「独立宣言がされているにせよ、市庁舎などの占拠をしているわけではないから、深刻な対立が起こることなど当面ないだろう」と思い込んでいたけれど、オデッサでも多くの人が殺されてしまった。
ドニエプロペトロフスクが今実戦が行われていないからと言ってこの先のことは何が信じられよう?

そのうえにあなたは(そして他の3人も)打撃を受けたのだ。
カーリャ、あなたは闘うべき時には毅然と闘う人だと私は知っている。
でも、今は絶対に軽率な行動を取らないで欲しい。

赦しと癒しと慰めの業があなたにありますように。
あなたのプレイが観られますように、切望しています。

2014年7月21日月曜日

修道院の猫・猫・猫

岩波ホールでやっている「大いなる沈黙へ」、予告編をみたときはさほど観たいとそそられるような映画ではなかった。
一般人が観ることができないようなところ(ここでは戒律の厳しい修道院)を撮ったというので、言葉は悪いが覗き趣味みたいなものになってしまうのではないか、とか、どうせ実生活でまともに修道的な生活を実践するつもりもないのにこういう映像を観て「心が洗われるような」とか言ったり感じてしまうことへの欺瞞性が何とも嫌らしい気がして後ろめたかったのである。
でも、やっぱりどこかに観ないと勿体ないかなという思いがあって前売り券を買ってしまったので、観に行ってしまったのだ。

で、ほんとに「心が洗われるような」気持ちになってしまって、非常に罪悪感に陥るのだったが。
要するに観て損はないレベルで映像は美しいし、予想したとおりに撮ったら説明抜きで観客に投げっ放しの初期ソクーロフのドキュメンタリーのようにひたすら淡々としている。
というか、ソクーロフの免疫があれば爆睡はしなくて済むと断言できる。

フランスのグルノーブルあたりの山地シャルトルーズにあるグランド・シャルトルーズ修道院は、「カトリックの中でも最も戒律が厳しい」というのだが、どう厳しいのかと言うと、個々に祈っている時間が多いということのようだ。
やはり基本的には自給自足の生活(でも、修道士の部屋にはシールつきのオレンジなどの果物があったので、外から買っているものもあるようだ)なので、農耕や工芸などもやっているが、「薔薇の名前」などの修道院の修道士のように聖書研究に励んでいるというより、ひたすら祈りを捧げ、神と対話している場面が多かった。
(それでも共同生活の雑務も実はいろいろあるだろうと思われるが。)
そして、予想以上に個々の自主性に任されているという印象を持った。
映画の終りの方で「スタフ王の野蛮な狩り」を思わせるような、修道士たちの橇遊び(スケートボードも)の場面がある。
また、ある修道士が何だか楽しそうにミャア!ミャア!とか言いながら納屋まで歩いていくところも忘れ難いシーンだった。
家畜(牛とか)の世話にでも行くのかと思って観ていると、猫への餌やりなのだ。
すぐに2,3匹出てくるが、修道士は執拗に呼び声を挙げている。どうやら餌やり対象の猫は他にもいるらしい。
猫たちはどこからか現れてくる。遠巻きに観ている。岩合さんの「世界ネコあるき」のようにごろんごろんになるわけではなく、一定距離があるままだったけれど、猫たちは餌にありついて幸せそうだった。
修道院の廊下で、または菜園で猫たちは時々顔を見せる。幸いなるかな、修道院の猫たち。
映画鑑賞後にプログラムを読んだら、どことなく聞き覚えがあると思ったシャルトルーズという地名、これはシャルトリューという猫の品種があったのを私は記憶していたのだった。
修道院に住まうのは、シャルトリューのような貴族的な猫ではなくて、ごやごやした三毛や二毛のありふれたヨーロッパネコのようだった。目がぱっちりしていてとても可愛らしい。

2014年7月20日日曜日

どこより早い?ワールドカップ報告会@上智大学

恒例の(いや、二回目ですけど)上智大学ヨーロッパ研究所主催のサッカーシンポジウムに行ってきました。

一回目のシンポジウムは何がテーマだったのか忘れたけれど※、大平先生とか豪華メンバーでおもしろかった。そして盛況だった。

なので、今度も早めに行かないと席が確保できないかも、と思って行ったけれど、20分前くらいに到着し、何とか後ろの方に座れました。

今回も割と豪華メンバーで、コーディネーターの市之瀬先生と冒頭のパネリストの西部さんというジャーナリスト(実によくしゃべる)、上智の保健体育研究所教授の鈴木先生、写真家・ノンフィクションライターの宇都宮さんは前回から引き続き、「月刊フットボリスタ」編集長の木村さんという人が新たに加わりました。
ハイソなイングランドサポーター(お母様はウェールズ出身とのことだったが)ケルナーさん、尊敬する『ロシアサッカー物語』をものした大平先生が今回はいらっしゃらなかったから、今回はイングランドとロシアがスペインにとって替わられたということになります。

関連本の展示や販売は今回もやっていませんでしたが、前回のシンポジウムのレポートはありました。
(ざっと読んだけれど、特にケルナーさんの絶妙なジョークはカットされていて、やはりライブの方がおもしろいということがわかった。)
※これによると、前回のテーマは「ヨーロッパサッカーと日本」でした。

このシンポジウムの企画がされたのは、勿論ワールドカップ開催前のことだったでしょう。
(実は2日前に同じ会場イベロアメリカ研究所主催でワールドカップについてのシンポジウムが開催されていたとのこと。日程からして元々無理だったが、こちらも聞いてみたかった。)
なので、大会でベスト4に入ったヨーロッパ勢であるドイツとオランダについてのスペシャリストがいなくて、ポルトガル語がご専門の市之瀬先生、スペインで活動されている木村浩嗣さんと、グループリーグ敗退の代表チームが揃ってしまったという皮肉な結果に…。
(敗退したことが話題にもならないスラヴ勢は中段の棚にあげておく。)

6月20日に掲示されていたチラシ
この段階ではポルトガルやスペインの敗北は反映されていない。
それがシンポジウム数日前のチラシでは、かく破れたりの悲壮感がつたわってくる。

さて、西部謙司さん。
「W杯の傾向と日本サッカーの将来」
この方はよくしゃべります。男のおばさんタイプ。
言いたいことは近刊(9月頃?)にあるのではないかと思うので、それを読みましょう。
日本代表が言っていた「自分たちのサッカー」とは?
⇒それをやると4点取られる。(が5点取れるような選手はいないので負ける。)
ミュラーのことを「トンビみたいに一気に走って来てゴールする」とおっしゃっていたが、ストライカーの基本はそれじゃないかなあ。

次に鈴木守先生。
「脚の文化に宿る“不合理”という名の妙味」
大学の先生らしくハンドアウトあり。
オールドファンを自認する、且つ現役プレイヤー。
文化的には足(下半身)はネガティブ、反秩序的⇒不合理。
ハンドアウトの末尾に「努力が報われない物語」と記されていた。
まあ、特に応援の努力は全く報われないよな。


ハーフタイム
木村浩嗣さん
「スペイン代表:スペイン人のメンタリティとサイクル終了」
ちょっと寂しいタイトルですね。
この人もよくしゃべるのですよ。
「スペイン人はお調子者で乗ると(そしてよく乗る)強いけど、調子に乗らないとだめだめ」「逆境でパニックになる」
これはよく言われているようなラテン気質そのままのようで、いやそれってラテンじゃなくても人ってそういうものでしょうに。
特にスペインに限定された特徴ではないと思うので、説得力にはやや欠けました。
いや、実際スペインの人、「勝てない」と思った途端に頑張れなくなったのだろうけど。

市之瀬先生、ポルトガルユニ※着用で登壇。
※フィーゴ、ルイコスタ時代のワインカラーのもの。
ハンドアウトあり。
「全ての大会で好成績を残せる国ではない」(出られないこともしばしば、でも偶に好成績)
油断なのか、相手の情報収集を全くしていないこともあった。(2002年対アメリカ戦?)
敗因はクリスティアノ・ロナウドのチームなのに彼が怪我、帰化ブラジル人ペペの醜態(帰化したブラジル人たちは他国でもあまりよくなかったようだ)、フィジカルコンディションニング失敗(怪我人続出)、監督はスターティングメンバーをいじらず。
以下コネタ。
・ポルトガル人は自国以外にどこを応援するか?
まず「兄弟国」ブラジル、そして「隣国」スペイン←これは偉いな。日本が隣国を応援するだろうか??
スコットランド人は「まず自国、あとイングランドの対戦相手」を応援するということだし。
・今回の大会のスタジアムは白人が多かった。
チケットが高額で、スタジアム観戦できるのは上層部?
アニメの男の子(黄色い服を着た黒人少年)はやはりスタジアムの中ではなくて、外からいつか選手になってあそこでプレイするぞと眺めている。
・ポルトガルリーグから出場したポルトガル人以外の選手たち
こういう検証、ロシアリーグでもやってしまうんですよね(服部先生とか)。
アカデミカは知らなくてもコビリャンは知っているよ! 
なんたってアリレザ・ハギギのクラブじゃないですか。
(しかもルビンからのレンタルだもの。)
ロシアリーグで雄姿を観たいけど、ルビンにはルィジコフがいるからなあ。
ヴェレムコがお留守のクルィリヤはどうでしょう?

以下、休憩後延長戦
宇都宮徹壱さん
「どこよりも早いワールドカップ報告会」
という看板には偽りがあったわけだ。
二日前にイベロアメリカ研究所がサッカーシンポジウムをしているわけだから。
広い国で移動が大変だ→次回も同様なことが問題になるだろう。
まあ気候の違いはブラジルほどではないか。
ラテンアメリカのサッカーにはすっかり疎くなっていたので、ファンが相手をけなしつつも遺恨にはならないような関係が保たれているようで(ウルグアイ対コロンビア等)、ブラジル大敗後アルゼンチンサポーターとブラジルの通勤客も仲良く混んだ電車に乗っていたようで、よかったね。
写真、楽しめました。

ディスカッション
一番盛り上がったのは「ベストイレブン選考」だが、ここでは省略。
・データ解析はアメリカが得意(西部)
・アルゼンチンは対戦相手の情報以上に試合の審判の情報を収集する(鈴木)
・日本は結局優勝国の真似になっているのでは?今度はドイツ?(市之瀬)
(ポルトガルに優秀なサイドアタッカーが連綿と続くのは、イングランドとの試合に勝てるように戦術を磨いた結果だと歴史的な話もされた。)
・ベストマッチ
アメリカ対ガーナ(木村)
歴史的な意味でブラジル対ドイツ、それとようやく決勝トーナメント進出が叶って喜ぶ姿を見たアルジェリア対ロシア(宇都宮)
 レーザーポインターがとっても後味悪かったからアルジェリアはないなあ、少なくとも。
 この試合、ロシアが勝っていたらやはり初の決勝進出だったけど、それでも宇都宮さんは感動しただろうか?
ブラジル対コロンビア(西部)
ブラジル対クロアチア(鈴木)
フランス対ドイツとアメリカ対ポルトガル(市之瀬)

後で補充するかもしれませんが、さしあたりこんなところで。

弟くん

ロシア一部リーグ第3節 クルィリヤは連勝で3位浮上
それはいいんだけど、ヴォルガはアンジに負けてしまった。
首位はアンジ。

エスカー=エネルギヤ  2 : 1  ヒミク
ルチ=エネルギヤ 0 : 1 ソコル
エニセイ  1 : 2  FKトスノ
 トスノも調子良くて2位
ヴォルガ  1 : 3 アンジ
ディナモ・サンクト=ペテルブルグ  0 : 1  FKチュメニ
クルィリヤ=ソヴェートフ  2 : 1  トミ
 序盤にPKを得て、2節に続いてアラン・チョチリン決めて1点目。
 後半にヤチェンコが中央のトカチュクへのクロス(これは上手かった)を決め、トカチュクがきっちりゴールへ。今季初、流れの中での得点。
Ятченко делает блестящий навес в штрафную, а Ткачук вколачивает его в ворота! 2:0!
(クルィリヤの公式サイトより)
 でも、終了間際に交代出場のポグレブニャク弟に決められてしまった。
 キリル君は前節に続いての得点。
 何と言うか、入って来た時から入れそうな雰囲気が漂っていたと言うか。
 遠目だから顔かたちがではなくて仕草だったのだろうか、お兄さんに似ていた。
 ガゾヴィク  1 : 1  シビリ
 バルチカ  1 : 0  サハリン
 東西対決は西の勝利。
 ヴォルガリ=ガスプロム  1 : 1  シンニク

Турнирная таблица.
М  Клуб И В Н П Мячи Очки
1  АНЖИ 3 2 1 0 4-1 7
2  ТОСНО 3 2 1 0 6-4 7
КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ 3 2 1 0 3-1 7
4  СОКОЛ 3 2 0 1 3-2 6
5  ГАЗОВИК 3 1 2 0 7-4 5
6  ШИННИК 3 1 2 0 4-3 5
7  ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ 3 1 1 1 4-4 4
8  ВОЛГА 3 1 1 1 4-4 4
9  СКА-ЭНЕРГИЯ 3 1 1 1 3-3 4
10  БАЛТИКА 3 1 1 1 2-2 4
11  СИБИРЬ 3 1 1 1 2-3 4
12  ТЮМЕНЬ 3 1 1 1 4-6 4
13  ЕНИСЕЙ 3 1 0 2 4-4 3
14  САХАЛИН 3 1 0 2 1-2 3
15  ТОМЬ 3 1 0 2 2-4 3
16  ВОЛГАРЬ 3 0 2 1 3-4 2
17  ХИМИК 3 0 1 2 3-5 1
18  ДИНАМО СПБ 3 0 0 3 1-4 0

2014年7月19日土曜日

一日で片づける

世界一過酷な(地理的に)リーグ、ロシア一部リーグ第3節
の予定の前に、第2節終了後の順位を。
早くも「全勝」チームがないという・・・。
Турнирная таблица.

М  Клуб И В Н П Мячи Очки
1  ГАЗОВИК 2 1 1 0 6-3 4
2  ВОЛГА 2 1 1 0 3-1 4
3  ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ 2 1 1 0 4-3 4
4  ТОСНО 2 1 1 0 4-3 4
5  ШИННИК 2 1 1 0 3-2 4
6  КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ 2 1 1 0 1-0 4
7  АНЖИ 2 1 1 0 1-0 4
8  ЕНИСЕЙ 2 1 0 1 3-2 3
9  СОКОЛ 2 1 0 1 2-2 3
10  САХАЛИН 2 1 0 1 1-1 3
11  ТОМЬ 2 1 0 1 1-2 3
12  СИБИРЬ 2 1 0 1 1-2 3
13  ХИМИК 2 0 1 1 2-3 1
14  ВОЛГАРЬ 2 0 1 1 2-3 1
15  СКА-ЭНЕРГИЯ 2 0 1 1 1-2 1
16  БАЛТИКА 2 0 1 1 1-2 1
17  ТЮМЕНЬ 2 0 1 1 3-6 1
18  ДИНАМО СПБ 2 0 0 2 1-3 0

1勝1分けのクラブの中で得失点差で順位が決まっているが、ヴォルガが2位、クルィリヤが6位。
また、ディナモ・サンクトーペテルブルグが唯一勝ち点0で最下位。
第3節は明日19日(土)に全試合が行われる。

8:00 エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク対ヒミク・ジェルジンスク
10:00 ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク対ソコル・サラトフ
15:00 エニセイ・クラスノヤルスク対FKトスノ
16:00 ヴォルガ・ニージニー=ノヴォゴロド対アンジ・マハチカラ
プレミアからの降格組同士の試合。ヴォルガ、フペリョート! 
16:00 ディナモ・サンクト=ペテルブルグ対FKチュメニ
16:15 クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ対トミ・トムスク
こちらも降格組同士対決。クルィリヤ、フペリョート!
17:00 ガゾヴィク・オレンブルグ対シビリ・ノヴォシビルスク
19:00 ヴォルガリ・アストラハン対シンニク・ヤロスラーヴリ
19:00 バルチカ・カリーニングラード対サハリン・ユジノサハリンスク

最西対最東!
夜21:15←半端な時間だ。

2014年7月13日日曜日

VHSテープケースの使い道

廊下の絵本棚にしてみた。
画鋲でとめるだけ。簡単。

透明のケース(左右)が使い勝手が良いので、とっておいてよかった。
真ん中のは白いケース。

猫の着せ替え人形(昔家族が誕生日にくれた)も置いてみる


話は変わって、パラジャーノフを観に行ったついでに、遂にワールドカップ出場国ソックス3足1000円+消費税を買った。
けれど、合わせる靴がないという事実に気がついた。

2014年7月7日月曜日

長い道

クルィリヤの試合は日本時間で24:00からだったのだけれど、起きていられず、今朝になってから結果を知る。

昨シーズン降格を免れたクラブ相手だったので、確実に勝っていおきたかったところ、スコアレスドローだったので、正直がっかりしている。

しかし、ヴォルガを観ていて、メンバーがかなり変わってしまっているので、当然のことながら別のチームだなと感じた。
クルィリヤの方も同じようだったかもしれない。

 Луч-Энергия  1 : 1  СКА-Энергия Стат
 Динамо СПб  0 : 1  Томь Стат
 Енисей  1 : 2  Сокол Стат
 Волга НН  2 : 0  Сибирь Стат
 Газовик Ор  2 : 2  ФК Тосно Стат
 Шинник  2 : 1  Балтика Стат
 Волгарь-Газпром  2 : 2  Тюмень Стат
 Крылья Советов  0 : 0  Химик Дз Стат
 Анжи  1 : 0  Сахалин Ю-С

1  ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド 1 1 0 0 2-0 3
2  ソコル・サラトフ 1 1 0 0 2-1 3
3  シンニク・ヤロスラーヴリ 1 1 0 0 2-1 3
4  トミ・トムスク 1 1 0 0 1-0 3
5  アンジ・マハチカラ 1 1 0 0 1-0 3
6  FKチュメニ 1 0 1 0 2-2 1
7  FKトスノ 1 0 1 0 2-2 1
8  ヴォルガリ・アストラハン 1 0 1 0 2-2 1
9  ガゾヴィク・オレンブルグ 1 0 1 0 2-2 1
10 エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク 1 0 1 0 1-1 1
11 ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク 1 0 1 0 1-1 1
12 ヒミク・ジェルジンスク 1 0 1 0 0-0 1
13 クルィリヤ・ソヴェートフ・サマラ 1 0 1 0 0-0 1
14 バルチカ・カリーニングラード 1 0 0 1 1-2 0
15 エニセイ・クラスノヤルスク 1 0 0 1 1-2 0
16 サハリン・ユジノ=サハリンスク 1 0 0 1 0-1 0
17 ディナモ・サンクト=ペテルブルグ 1 0 0 1 0-1 0
18 シビリ・ノヴォシビルスク 1 0 0 1 0-2 0

 2-й тур
12 июля
第二節は7月12日(土)

① СИБИРЬ : ВОЛГАРЬ
シビリ・ノヴォシビリスク(18位)対ヴォルガリ・アストラハン(8位)
14:30  ノヴォシビリスク

② ТОМЬ : ЕНИСЕЙ
トミ・トムスク(4位)対エニセイ・クラスノヤルスク(15位)
16:00 トムスク

③ ШИННИК : ВОЛГА
シンニク・ヤロスラーヴリ(3位)対ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド(1位)
16:30 ヤロスラーヴリ

④ ТОСНО : ДИНАМО СПБ
FKトスノ(7位)対ディナモ・サンクト=ペテルブルグ(17位)
17:00 トスノ

⑤ ХИМИК : ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ
ヒミク・ジェルジンスク対ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク
18:00 ジェルジンスク

⑥ ТЮМЕНЬ : ГАЗОВИК
FKチュメニ対ガゾヴィク・オレンブルグ
18:00 チュメニ

⑦ АНЖИ : БАЛТИКА
アンジ・マハチカラ対バルチカ・カリーニングラード
19:00 マハチカラ

⑧ СОКОЛ : КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ
ソコル・サラトフ対クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
19:00 サラトフ

⑨ САХАЛИН : СКА-ЭНЕРГИЯ
サハリン・ユジノ=サハリンスク対エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク
20:00 ユジノ=サハリンスク

2014年7月6日日曜日

今日サマラで、一年後プレミアで

ワールドカップの最中に(今朝の準々決勝の次は火曜まであくけど)、各国のリーグの中には試合を行っているところもありますが、ロシア一部リーグは今日が2014-2015シーズンの開幕日。

第一節はすべて今日行われますが、ロシア全土で行われるので全て同時刻にキックオフというわけにはいかず、エネルギヤ対決となる極東ダービーの11:00(モスクワ時間)を皮切りに、マハチカラでの20:00(同)まで9試合があります。

1-й тур.
6 июля
① ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ : СКА-ЭНЕРГИЯ
11:00 ウラジオストク
ルチ=エネルギヤ対エスカー=エネルギヤ 

② ДИНАМО СПБ : ТОМЬ
13:00 サンクト=ペテルブルグ
ディナモ・サンクト=ペテルブルグ対トミ・トムスク

③ ЕНИСЕЙ : СОКОЛ
エニセイ・クラスノヤルスク対ソコル・サラトフ
15:00 クラスノヤルスク

ВОЛГА : СИБИРЬ
ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド対シビリ・ノヴォシビルスク
16:00 ニージニー=ノヴゴロド

⑤ ГАЗОВИК : ТОСНО
ガゾヴィク・オレンブルグ対FKトスノ
16:00 オレンブルグ

⑥ ШИННИК : БАЛТИКА
シンニク・ヤロスラーヴリ対バルチカ・カリーニングラード
18:00 ヤロスラーヴリ

⑦ ВОЛГАРЬ : ТЮМЕНЬ
ヴォルガリ・アストラハン対FKチュメニ
19:00 アストラハン

КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ : ХИМИК
クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ対FKヒミク
19:00 サマラ

⑨ АНЖИ : САХАЛИН
アンジ・マハチカラ対サハリン・ユジノ=サハリンスク
20:00 マハチカラ

Чаще всего "Крылья" возвращались в высшую лигу через год после вылета.

2014年7月5日土曜日

ФНЛー世界一過酷なサッカーシーズン

明日から始まるロシア一部リーグ(ФНЛ)の各クラブをごくごく簡単に。

1 ТОМЬ (Томск)
Главный тренер - Василий Баскаков
トミ・トムスク
プレミア13位、プレーオフでFKウファに破れ一部に降格。パンチェンコ(移籍するかも)、アメリカ代表に呼ばれたことのあるスタルコフ、一時は期待の星だったバジェノフらがいる。あと、元ロシア代表FWパーヴェル・ポグレブニャクの弟キリルもいる。

2 КРЫЛЬЯ СОВЕТОВ(Самара)
Главный тренер - Франк Веркотерен.
クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
プレミア14位プレーオフでトルペド・モスクワに破れ、初めての一部リーグ降格(大泣)。プレミア史上ずっと在籍している唯一の地方都市クラブ、だったのだが。GKヴェレムコ、MFドラグン、FWコルニレンコと要所をベラルーシ人選手が占める。ネモフ、ツァラゴフ、復帰した若手スヴェジョフらの活躍を祈る。

3 ВОЛГА(Нижний Новгород)
Главный тренер - Андрей Талалаев
ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
プレミアリーグ15位で一部降格。所属していた元ロシア代表のうち、コロジンは留まった。スィチョフはロコ復帰。主将だったカリャカは契約満了(で退団?)。新主将はシュレイニン。

4 АНЖИ(Махачкала)
Главный тренер - Гаджи Гаджиев.
アンジ・マハチカラ
一時はプレミアでも飛ぶ鳥も落とす勢いかと思われたアンジ。プレミア最下位で遂に降格。監督はガジ・ガジエフさん。
GKにケルジ弟、DFにロシア代表のエシチェンコ※、MFに元ウクライナ代表アリエフ、FWにセルダル・セルデロフ。
※エシチェンコはルビン・カザンに移籍。

5 ГАЗОВИК(Оренбург)
Главный тренер - Роберт Евдокимов.
ガゾヴィク・オレンブルグ
2004年には元ロシア代表アレクセイ・スメルチンのお兄さん、エヴゲニー・スメルチンが監督をしていた(当時は二部リーグウラル=沿ヴォルガ地区)。
一部リーグ5位。ガゾヴィクは「ガス工場労働者」 

6   ШИННИК(Ярославль)
Главный тренер - Александр Побегалов
シンニク・ヤロスラーヴリ
一部リーグ6位。シンニクは「タイヤ工場労働者」

7  СКА-ЭНЕРГИЯ(Хабаровск)
Главный тренер - Вальдас Иванаускас.
エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク
DFのサンドロ・ツヴェイバは元ガンバ大阪のアフリク・ツヴェイバの息子。
一部リーグ7位。エスカーは「陸軍スポーツクラブ」、エネルギヤは「エネルギー」。

8  ЛУЧ-ЭНЕРГИЯ(Владивосток)
Главный тренер - Александр Григорян.
ルチ=エネルギヤ・ウラジオストク
これまで一部リーグ最東のクラブだったが、今季はサハリンにその座を譲る。
一部リーグ8位。ルチは「光線、エネルギヤは「エネルギー」。

9  БАЛТИКА(Калининград)
Главный тренер - Евгений Перевертайло.
バルチカ・カリーニングラード
ロシア最西の地、飛び地カリーニングラードのクラブ。
一部リーグ9位。バルチカは「バルト海沿岸地方」、同名のビールのブランドが知られている。

10 СИБИРЬ(Новосибирск)
Главный тренер - Сергей Балахнин.
シビリ・ノヴォシビルスク
一部リーグ11位。シビリは「シベリア」。

11 ЕНИСЕЙ(Красноярск)
И. о. главного тренера - Алексей Ивахов.
エニセイ・クラスノヤルスク
一部リーグ13位。エニセイは川の名。

12 ДИНАМО СПБ(Санкт-Петербург)
Главный тренер - Павел Гусев.
ディナモ・サンクト=ペテルブルグ
作曲家ショスタコーヴィチが熱狂的に応援していた古豪(当時はディナモ・レニングラード)。
一部リーグ14位。

13 ХИМИК(Дзержинск)
Главный тренер - Евгений Харлачёв.
ヒミク・ジェルジンスク
一部リーグ16位でぎりぎり二部降格を逃れる(というか、撤退するクラブがなかったら降格だった)。
クルィリヤの初戦の相手。負けちゃいけません。

14 ТЮМЕНЬ(Тюмень)
Главный тренер - Константин Галкин.
FKチュメニ(チュメニ)
選手は全員ロシア国籍。二部ウラル=沿ヴォルガ地区優勝。
チュメニは油田で有名な地名をそのまま。(ネット上で「テイメン」という表記を観た時はどこのことかとびっくりした。)

15  ВОЛГАРЬ(Астрахань)
Главный тренер - Юрий Газзаев
ヴォルガリ・アストラハン
監督は元ロシア代表監督ヴァレリー・ガザエフ監督の従兄弟のユーリー・ガザエフさん。クルィリヤの監督だったこともある。二部南部地区優勝。ヴォルガリは「ヴォルガ川沿岸住民(特に船曳人)」

16  САХАЛИН(Южно-Сахалинск)
Главный тренер - Фаиль Миргалимов.
サハリン・ユジノ=サハリンスク
二部東部地区優勝。うわあ、来た、ユジノ=サハリンスク!他のクラブはやって来るの大変だわ。
サハリンはチェーホフの作品名にもなった島の名前。

17  ТОСНО(Тосно)
Главный тренер - Николай Костов.
FKトスノ
二部西部地区リーグ優勝。トスノはレニングラード州にある都市名。

18  СОКОЛ(Саратов)
Главный тренер - Игорь Чугайнов.
ソコル・サラトフ
二部中央地区優勝。ソコルは「鷹」。

※一部リーグ10位のスパルタク・ナリチク、12位のアラニヤ・ウラジカフカスは撤退。15位ロトル・ヴォルゴグラードも財政的な問題により一部リーグ参加を許可されなかったとのこと。
http://rotor-volgograd.ucoz.ru/news/rotor_ne_proshjol_attestaciju_dlja_uchastija_v_pervenstve_pfl/2014-07-03-3096
※一部リーグ1位のモルドヴィヤ・サランスク、2位のアルセナール・トゥーラは自動昇格。3位トルペド・モスクワと4位FKウファはそれぞれ一部リーグ14位・13位のクラブとのプレイオフを経て一部昇格。
※17位以下(ネフテヒミク・ニジェカムスク、サリュート・ベルゴロド、アグンシュト・ナズラン)は二部に降格。

翼くんたち全国展開

明日から始まるクルィリヤ=ソヴェートフ・サマラの2014-2015シーズン。
ロシア一部リーグは全国リーグと言うだけあってロシア全土にクラブがありますね。
なんとサハリンにも・・・。
1年でプレミアに戻って欲しい。
やはり「全国リーグ」は苛酷だ。
週末のみならず、水曜に試合があることも多いし。

Первый круг
1.6 июля
"Крылья Советов" - "Химик"
2.12 июля
"Сокол" - "Крылья Советов"
3.19 июля
"Крылья Советов" - "Томь"
4.27 июля
"Тосно" - "Крылья Советов"
5.3 августа
"Крылья Советов" - "Тюмень"
6.10 августа
"Сибирь" - "Крылья Советов"
7.17 августа
"Крылья Советов" - "Шинник"
8.24 августа
"Анжи" - "Крылья Советов"
9.7 сентября
"Крылья Советов" - "Балтика"
10.14 сентября
"Волга" - "Крылья Советов"
11.20 сентября
"Крылья Советов" - "Волгарь"
12.29 сентября
"Газовик" - "Крылья Советов"
13.5 октября
"Крылья Советов" - "Динамо СПб"
14.11 октября
"Енисей" - "Крылья Советов"
15.19 октября
"Крылья Советов" - "Сахалин"
16.25 октября
"Крылья Советов" - "Луч-Энергия"
17.2 ноября
"СКА-Энергия" - "Крылья Советов"


Второй круг
18.8 ноября
"Крылья Советов" - "Сокол"
19.14 ноября
"Томь" - "Крылья Советов"
20.19 ноября
"Крылья Советов" - "Тосно"
21.23 ноября
"Тюмень" - "Крылья Советов"

ここで冬休みが入ります。

22.14 марта
"Крылья Советов" - "Сибирь"
23.18 марта
"Шинник" - "Крылья Советов"
24.22 марта
"Крылья Советов" - "Анжи"
25.29 марта
"Балтика" - "Крылья Советов"
26.5 апреля
"Крылья Советов" - "Волга"
27.12 апреля
"Волгарь" - "Крылья Советов"
28.19 апреля
"Крылья Советов" - "Газовик"
29.25 апреля
"Динамо СПб" - "Крылья Советов"
30.3 мая
"Крылья Советов" - "Енисей"
31.10 мая
"Сахалин" - "Крылья Советов"
32.16 мая
"Луч-Энергия" - "Крылья Советов"
33.24 мая
"Крылья Советов" - "СКА-Энергия"
34.30 мая
"Химик" - "Крылья Советов"

2014年7月1日火曜日

アルメニア・ベラルーシ・チェコ!

パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭の新しいチラシが手に入った。
日本未公開作品本邦初公開?

あと、オウドトリウムで「ベレジーナ」の上映がある。
スイス舞台のおばか映画。
ありえなああああい!設定のコメディー(ブラック気味)。

それと、この前見逃した方!(私だ、私。最終日に行ったら満席ですごすご帰ったのだった)
ヒティロヴァーの「ひなげし」のアンコール上映がある!
ありがたや。
イメージ・フォーラムね。
アップリンクでもチェコアニメ上映あり。