2014年7月26日土曜日

プトゥシコみたいなパラジャーノフ

パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭は、未見だった2作品を観た。
(3回くらいは観たことのある「ピロスマニのアラベスク」も、「アンドリエーシ」と同じプログラムだったので一緒に観た。)

パラジャーノフ映画祭のプログラムは800円とちょっと値が張る。

(ボルジョミはパラジャーノフとはあまり関係ありません。暑いから麦茶が冷えていないかなーと思って冷蔵庫を明けたら切らしていて、仕方がないからこれ飲もうと蓋を開けて飲んだところ。たぶん映画「懺悔」の初日プレゼント。蓋に記されている賞味期限は2012年4月だが、気にしないでいただきます。)

値が張るけれど、美しいパラジャーノフ作品の写真がたくさん載っていて嬉しい。
でも表紙ぺらぺらで不満。
文章の方はあまり目新しいことは書かれていない。
もちろん初公開の2作品についての解説はあるが、それより自分の目と耳で確かめた方が言いに決まっているので観るまで読まない方がいいし、観終わってからみると当たり前のことが書いていあるなという感じ。

そして、「石の上の花」は既に書いたので、「アンドリエーシ」について。

羊飼い少年アンドリエーシ、可愛さは合格。
「ざくろの色」の浮遊する少年に似ている気がする。
あらためて、羊飼いって大変な仕事なんだね。
大変な仕事なのに苛酷な児童労働。
この映画は、「石の花」「新ガリバー」のアレクサンドル・プトゥシコの世界を想わせ、そう言えばともに「魔術師」と称されるプトゥシコとパラジャーノフだけれど、両者の作風は遠いようで近いようでやはり異質か。不思議な気持ちになって観ていた。
これは卒業制作の短編「モルダヴィヤ物語」を発展させた長編とのこと。モルダヴィヤはサランスクあたりの地方ではなくて現モルドヴァのことではないかと思う。民族舞踊場面も短いながらある。
「ルスランとリュドミーラ」や「石の花」やその他いろいろエスニック要素があって、他のパラジャーノフ作品と同じようにきっと誰にとってもエスニックなものになっているに違いない。ばっちりロシア語だったけれど。

このパラジャーノフはまだパラジャーノフではなく、こういうのを撮っていた人が「火の馬」を撮ってみせたら、それは当時のソ連の当局の人じゃなくても驚愕ものだったろう。
いかにも捨てがたい魅力に満ちた作品で、DVDやブルーレイのBOXセット販売の折には必ずやいれてほしいものだ。

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