2013年4月29日月曜日

ペジョ その2

前項の続き。
主に動画編。

 
 
 
 
 
 
 

彼らはこういうのが得意なのだ

今日は六本木ヒルズに。
人気のミュッシャ展ではなく(帰りに金券屋さんを覗いたが、ミュシャ展のチケットは全て売り切れだった)、桑野塾関係からの情報で、ヒルズ10周年の祝祭スペクタルイベント、シアター・ペジョを観に行った。

これも「人形」なのか?
被りものはしているけれど、着ぐるみというよりも、仮面舞踏会の仮面のよう。
アクロバティックな動きはないものの、ピエロのような、人間の体の動きを見せる、ストリートパフォーマンス。

それでもこのグループの名は
Театр странствующие куклы господина ПЭЖО
The theatre Mr Pejo's Wandering Dolls
「人形」劇団という括りらしい。

ストリートパフォーマンスとしては、真っ当というか、地味とさえ言えそうだ。
が、ロシアの役者さんは押し並べてそうなんだけど、とにかく体の動かし方、手の振り、足さばき、全てが美しく、決まっている。

パレードで登場


始まり、始まり

告白
 
 
シャボン玉
 
 
紙飛行機

オーケストラ
 
 
 



素顔はこんな人たちです。

最後は惜しげもなく記念撮影会





 
До свидания!


これだけで満腹状態になり、ミュシャ展は後日改めて(あまり日は残っていない)となりました。

メモ:ストラヴィンスキー自伝

194ページより
それら弓のヴィルテュオーズたちのもっとも偉大な名前の数々は、事実、ユダヤ的な響きを持っている。そうした肩書きをもつ者たちはそれを誇りとすべきだろう。そして、なぜだかよくわからないが、彼らの大半はそれらの苗字にロシア的な愛称である名を先立たせようとこだわる。アレクサンドルのかわりに彼らはサシャと呼ばせ、ジャコブあるいはジャックのかわりにヤシャ、ミシェルのかわりにミシャと呼ばせるのだ。ロシア語やロシアの慣習を知らないので、外国人たちは、そうした趣味の欠如がどれほどショッキングなことかがわからない。

ヤシャはハイフェッツのことだろうけれど(アウアーの弟子なので)、ミシャはミッシャ・エルマン?
それとマイスキーが思い浮かんだ。ストラヴィンスキーが書いたのとは勿論時代が全然違うが。
サシャはわからない。

一番寒い夏

嫌いなんです、バラバノフ。
理由は特に書かなくても、彼の作品を観た人にはわかるだろう。

逆に言うと、ああいうのを好む人がいるということが、コンサバな私には信じられない。
(ロシアでは人気作品を撮っていたが)。
アルトゥール・スモリヤニノフ君には、彼の作品には出て欲しくない。

しかし、「評価されているらしい」「人気監督なんだ」と、東京で上映があるたびに、しぶしぶ観に行っていた。そして、そのたびに腹を立てて帰っていた。

今度もその覚悟だったが、案外まともだった。シャフナザーロフ程度には。
相変わらず、無駄に暴力的で、変態が登場するけれど…。
(最後には失笑が漏れる、という展開だ。)

「アフガン発・貨物200便」という邦題だが、アフガニスタンの話ではなく、ペレストロイカ直前のソ連の地方都市・田舎・レニングラードの沈滞した空気をべったりと描く。
やっぱり、二度と観たいとは思わないが、今までの作品よりは数倍ましだった。
こんなのも必要なのだろう。
ゲルマン監督の「我が友イワン・ラプシン」を思い出した。

2013年4月27日土曜日

念願叶う!ヤンに会ってきた

よい日和だった。
小川にカルガモがいたりして、春爛漫だ。

しかし、私にとってはここのところ辛いことが続いていた。
特にこの一カ月は大層大きな喪失感を味わう日々を過ごすことになったのだった。

そんなとき、ヤンからお手紙が届いた。
嬉しかった。
それで今日はヤンに会いに行ったのだ。

 ヤンの案内があった。

「ヤンの劇場」が行われる、猫のヤン(リアル・ヤン)がいて、そして純さんがヤンの物語を書いていたところ=ヤンの小屋だ。



ヤンが、カワカマスが、サモワールが、ネズミたちが迎えてくれる。
戸棚にリアル・ヤンの写真が。
リアル・ヤン、それに純さんの写真は小屋のそこここに飾られている。
 
素敵な、詩的な空間だった。
トルコ風?の曲がかかっているな、と思っていたら、そのうち聞き覚えのある(というよりお馴染の)メロディーが。映画「アンダーグラウンド」のサウンドトラックのCDを切望していて、昨年ようなく手に入れたのだけれど、その中に入っている曲が数曲。「メセチナ(月光)」とか。「アウセンシア」も?(ただし、アレンジはかなり違う。)
 
 
お馴染の『ヤンとカワカマス』が、Полеのお二人によって朗読される。
繰り返しの多いストーリー(二人(二匹)間での貸し借り・行き来)なので、ヴァイオリンの伴奏・間奏(いわゆる“へたうま”で素朴な感じ)があって、ちょうどよかったと思う。
 
借景、それに借音とでもいうのだろうか、窓から見える木々が風にそよぐ様子とその音が、ヤンの住んでいた草原の風を思わせる。
 
 



 私は『ヤンとカワカマス』を読んでいた時は、ヤンもカワカマスも、大人の男性の声をイメージしていたのだけれど、お二人とも女性だったし、カワカマス役の人はアニメ声っぽかったので、最初は戸惑った。でも、すぐに気にならなくなった。
カワカマスは結構ずうずうしいキャラなのだが、ヤンが終始友達としてつきあっている憎めない様子が伝わってきた。
 
オデッサに近い草原で、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」とか、グラズノフとか、ボロディンとか、そういうのをヤンは聴いていなかっただろうか?
 
後半の『立った耳』の方も、お二人の朗読+ヴァイオリンというシンプルな朗読劇だったけれど、それは純さんとヤンの雰囲気が充満した、この場だからこそ、成立するものなのだ。
(それでも、「人形劇で観たくなった」と同行者は言っていたが。)
 
まり子さん、Полеの皆さま、すてきな空間と時間とを、ありがとうございました。
 
私にしては、かなりの長きにわたって、何かを観たいとか聴きたいとかいう気持ちになれないのが続いていて、最近ようやく「映画にでも行こうか」というところまでにはなってきていたけれど、今日ヤンによってどれほど慰められたことだろう。(きっと天の計らいなのだと思う。)
 
 
 
さて、私は行きの道すがら、ヤンではないのだが、日向ぼっこを楽しんでいる子を見つけていたのだった。
 



帰りの時間には、もう日が当たっていないので、あの子はまだそこにいるのか確信は持てなかったのだが、

依然としていた。
というか、増えている。
ヤンもいる?!

 
写真を撮ろうと近寄ったら、立ちあがって

近寄ってきたし

 
結局全部で6匹もいることが判明。(写真では1匹下に降りてしまった。)
ヤン(右)はずっと泰然自若。立派だ。
 
註)ここは「ヤンの小屋」に行く途中のお宅です。猫たちの本名は勿論不明。
 
伝説のカフェ«オデッサ・イスタンブール»のチラシ
ずっと前になくなってしまったが、ずーーーとキッチンの壁に貼っている。

補遺(重要情報)
近々、町田純さんの絵本原画展があるそうです。
開催概要が分かり次第、このブログか、「オデッサ・コスモス」でお知らせします。
 

理想的な展開・・・

カーリャがクルィリヤ相手に入れる。
しかもPKで。
蹴るんですか、こういうときに。

まあ点を入れたのは嬉しかったけど。

でも、クルィリヤも負けてはいけないよね。
ヴォルガも負けてはいられない。

終盤に近くなって、クルィリヤは同点になる。
PKは外して、結局同点。

カーリャが入れて同点で終わる。
こういうのを理想的な結果と言うのだろうか?
釈然としない。

ヴォルガ対クルィリヤ

ひとねこはん

ジヴァゴの前に、ブロツキーの『私人』を読んだ。
先日亡くなった三国連太郎さんの愛読書だったと言う。

-- но  я не  сомневаюсь,  что,
выбирай  мы наших  властителей на  основании  их  читательского опыта,  а не
основании  их политических программ,  на  земле  было бы  меньше  горя.
しかし、もしもわれわれが支配者を選ぶときに、候補者の政治綱領ではなく読書体験を選択の基準にしたならば、この地上の不幸はもっと少なくなることでしょう。
(沼野充義先生の訳、ロシア語原文はこちら。)

このすぐあとで「レーニンもスターリンもヒトラーも毛沢東も読み書きはできたけれど」ということが書かれているのだが。

上司の一人がいつも利用する図書館にある本が所蔵されているのか調べてくれと言ってきた。
いかにもなさそうだったが、検索してみて、やっぱり所蔵なしだった。
(上司自身は実によく本を読む人だけれど、図書館を利用したことがないのだろうか?あそこにはその筋の本はないってわかりそうなものだったけれど。)
じゃあ日比谷の図書館では?と言うので、同僚ともども日比谷はもう都立図書館ではないので借り出してくることはできないのだ、と説明した。
あそこが利用できなくなったのは実に酷いことだ。都立図書館をつぶしたのが自称作家の人たちなのだから呆れる。
その本は、実は普通に地域図書館には所蔵されているようなものだったので、無事入手できた。

Существует преступление более тяжкое --  пренебрежение книгами, их не-чтение.
もっと重い犯罪があるのです。それは本を軽視すること、本を読まないことです。

ヨシフ・ブロツキー『私人』
Иосиф Бродский. Нобелевская лекция

2013年4月25日木曜日

心地よい試飲

失業と貧困と犯罪で踏み外している若者が、愛する人を得、父親となったことをきっかけに、再生していく。
美形のジェレミー・レニエが演じると、父親としてはもう少し危なっかしかったが、「ある子供」である。
あと、「息子のまなざし」なども思い出す。

演技未経験だったというポール・ブラニガン、ぱっと見セルゲイ・セマクっぽいので、いい父親になるのではないだろうか。
セマクってセクシー系ながら既に7人の子持ちです。
案の定、ポール君はサッカー得意のようだけれど、この作品にはサッカーネタはない。残念。

ローチ監督は大好きなんだけど、多くの作品で暴力的な面が目について、それはちょっと苦手だったりする。
「ブレッド・アンド・ローズ」の過激なストライキの様子(アメリカ研究をしている友人に「アメリカってあれでも刑事や民事で免責になるの?」と思わず尋ねてしまった。あ、あれは映画だからねと答えられた。)
「明日へのチケット」の強行突破のラスト。
「エリックを探して」のご冗談でしょう、カントナさんの解決法。
「ルート・アイリッシュ」の、それだけは超えてはいけない一線を超えてしまう主人公。

今度のも、いやはややっぱりそれはいけないよね、という手段をとる主人公たちなのだが、まあ誰も傷ついていないということで、大目に見ることにしましょう。
ハッピーエンドでよかった。

登場人物の一人ひとりが魅力的だった。
優しいおじさんのハリーさん。
いい味出しているおじさんのタデウシュ。
(この人、クライアントが「モスクワ」だというけれど、名前から言うとポーランドっぽいですよね。)
「明日へのチケット」の二人は随分老けていたけれど、相変わらずばかっぽいところが素敵。

近頃話題の修復的司法(被害者やその家族との面談)が挿入されるのは、脚本のラヴァティが弁護士出身だからだろう。
主人公が傷つけた相手の癒しきれない深手は、重い印象を残す。
服役したことだけでは贖ったことにはなり得ない。

さよなら、銀座テアトルシネマ
最後はケン・ローチの「天使の分け前」
Кен Лоуч ”Доля ангелов”

2013年4月24日水曜日

アメリカは美術の収集をする人の国

2月に召されたオトフリート・プロイスラーに続いて、児童文学の大物が逝ってしまった。

В США на 84-м году жизни умерла Э.Л.Конигсбург, автор "Из архива миссис Базиль Э. Франквайлер, самого запутанного в мире".

『クローディアの秘密』は"Из архива миссис Базиль Э. Франквайлер, самого запутанного в мире"っていうんだ。

何度も読んだ本。
この本を読んで、アメリカ人というのは美術品のコレクションをする人たちなんだという印象がつくられた。

2013年4月23日火曜日

リューシャ

アンドレイはアンドレイでもカーリャではなく、ケルジでもなく、スーパー・セーヴ連発のジカンさんです。

Андрей ДИКАНЬ Спартак (3)
 Вратарь: Андрей Дикань ("Спартак"). Даже если команда не побеждает, если она пропускает два мяча, то вратарь ее может стать героем не только в поединке, но и во всем туре. Дикань провел шикарный поединок против ЦСКА. Можно не сомневаться, что без его вдохновенной великолепной игры "Спартак" потерпел бы поражение. И дело не только в отраженном пенальти, было достаточно моментов, в которых Дикань показывал свой высший класс.

あの素晴らしい働きに応じた試合結果だとよかったのだけれど、最後にPKで点を入れられたのはジカンを責める筋合いではあるまい。
審判にボールを投げつけてイエローを喰らったのは観なかったことにする。


2013年4月22日月曜日

ロシアとベラルーシの猫ネタ

ベラルーシ検察庁 子猫の里親募集: The Voice of Russia

 ↑
まずいぞ。
禁断状態になっている今の母に言ったら、里親を申し出かねない。

最近日本ではエルミタージュの護衛官のことがよく取り上げられるようになっているが、護衛官がおはしますのは絶対にエルミタージュだけではない。

モスクワの動物園でマヌルネコ祭り: The Voice of Russia
 ↑
動物園のマスコットだそうだ。
野毛山動物園のツガルさんみたいな存在ね。
猛猫たちが何をしたのか、追加取材を要す。

2013年4月21日日曜日

その後のレモンスカッシュ

ゼニットとクラスノダールはスコアレスのままハーフタイムを迎えた。
『ジヴァゴ』は進まない。
その前に、実は黒田龍之助先生の新著『ぼくたちの外国語学部』を読んでしまった。

おお、スタンド観戦の皆さんはゼニットのタオルマフラーを美しく巻いているね。
青い色がきれいだ。
(欲しい。ディナモのでもいいけれど。)
ケルジに替わって暴走特急君か。
ケルジ、今日も無得点。無念。

『外国語学部』はすぐに読み終わった。
おもしろかった。
ただ、『羊皮紙に眠る文字たち』や『外国語の水曜日』を書かれた頃に比べると、黒田先生も息切れをされているような、ややネタ切れな印象を禁じえない。
ウメくん(イケメン?なネコ)はコースチャくんぽいし、アンドレイくんみたいな人もいる。
先生、今年はNHKのラジオ講座を存分に楽しくしてくださいね。

ゼニットはアディショナル・タイムに得点し、首位との差を縮めることができた。



ジヴァゴがさっぱり進まない

ケルジがねえ、ちっともゴールになっていないのが気がかり。
今日はスメタナのようであらまほし。

ゼニット・サンクト=ペテルブルグ対FKクラスノダール

いけませんなあ。
いつか点が入るのではと思っているうちにこんな時間に。

が、アディショナルタイムにようやくダニーがゴール。
脱いでます。(止めて!)

ゼニットはほっとしますが、クラスノダールにとってはたまりませんね。
さっきのカルピンさんみたいな納得のいかなさを抱えることになります。

ゼニットもツェスカも、なんかずるいわって感じ。
ツェスカの方がよりずるい。(すぐPKとってもらえる。)
スパルタークやクラスノダールの身になってみたらたまらない。
でも、クラスノダールのファンには申し訳ないのだけれど、ゼニットは勝ち点3を取って、少しでも差を詰めることができたのはよかった。

18:30(日本時間23:30)からはアンジ・マハチカラ対ディナモ・モスクワ、メタリスト・ハリコフ対チェルノモーレツ・オデッサの同時進行。
メタリストは負けるとシャフチョール優勝決定(シャフチョールはマジック1か?勝てば優勝なのではないか?しかしメタリストとしてはとにかく勝つしかない)。
とはいえ、チェルノモーレツもEL枠確保をかけて勝たないとね。

先日のボストン事件を悼んで、アイスホッケーの試合では黙祷が捧げられたが、犯人とされた人の出身地であるここマハチカラでは黙祷はあるのだろうか?
なかった。国歌斉唱の後、すぐに熱く試合が始まった。


Анжи

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1.Владимир Габулов (в)
3.Али Гаджибеков (з)
5.Жоао Карлос (з)
15.Арсений Логашов (з)
33.Эмир Спахич (з)
6.Мбарк Буссуфа (п)
8. Жусилей (п)
10. Виллиан (п)
18.Юрий Жирков (п)
25.Одил Ахмедов (п)
9.Самуэль Это'О (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
22.Евгений Помазан (в)
7.Камиль Агаларов (з)
37. Эвертон (з)
14.Олег Шатов (п)
16.Мехди Карсела-Гонсалес (п)
17.Шариф Мухаммад (п)
20.Фёдор Смолов (н)

ТРЕНЕР

Гус Хиддинк

Динамо

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1.Антон Шунин (в)
6.Леандро Фернандес (з)
13.Владимир Гранат (з)
23.Люк Уилкшир (з)
32.Марко Ломич (з)
7.Балаж Джуджак (п)
11.Павел Игнатович (п)
16.Кристиан Нобоа (п)
41.Александр Сапета (п)
90.Иван Соловьёв (п)
22.Кевин Кураньи (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
18.Роман Березовский (в)
15.Александр Епуряну (з)
25.Денис Колодин (з)
44.Никита Чичерин (з)
17.Алан Гатагов (п)
8.Сергей Давыдов (н)
78.Павел Соломатин (н)

ТРЕНЕР

Дан Петреску

今日もシュニン大活躍で攻められっぱなしの前半だったのだけれど、チャンスをものにしたのはディナモの方だった!
ウラーーーーーーーー!
ココラもセムショフもいないけど、頑張ってね。

チェルノモーレツは先制するも、1分後に追いつかれて1-1だ。
勝ってくれ。

ああ、追いつかれた、残念。
速攻だった。シュニン茫然。
まるでさっきのチェルノモーレツではないか。

ブスファが退場して、数で優位に立ったディナモだが、すぐさま失点してしまった。
今日のディナモはちっとも怖さを感じさせない。
シュニンばかりが頑張っているみたい。

がーん、ここへきてチェルノモーレツもリードされた。
さらにもう一点・・・。

3点目を入れられ、意気消沈していたところだけれど、ガータが何とかゴールを決めた。
ココラがいなくて、迫力ない中、ガータはよくやった。けど、あと1,2点必要。

少なくとも1点は取った。同点。

3試合とも試合終了直前にゴール、あれれ???で終了、であった。

チェルノモーレツは6位に後退、EL圏外だ。
この数週間、凄く夢想家になっていた、と思い知らされる。
その夢、潰えたわけではないけれど。
この数節の負けの混み方はなんだろう?

一番問題が多い試合

と言えば、ロシアでは間違いなくスパルターク対ツェスカですね。
それがもうすぐ始まります。
健全な時間でまだよかったのでは?

ユーラ、フペリョート!!!

スパルタークではジューバがベンチ。
ツェスカではナバプキンがベンチか。
(といっても普段連れつかの試合を観ているわけではないのでそんなものなのかもしれない。)
とにかく、ユーラには点を取って欲しいな。
そして観たくないのは誰かさんがブチ切れたりするシーン。

ЦСКА

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
35.Игорь Акинфеев (в)
2.Марио Фернандес (з)
4.Сергей Игнашевич (з)
24.Василий Березуцкий (з)
42.Георгий Щенников (з)
3.Понтус Вернблум (п)
10.Алан Дзагоев (п)
19.Александр Цауня (п)
21.Зоран Тошич (п)
9.Вагнер Лав (н)
18.Ахмед Муса (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
1.Сергей Чепчугов (в)
6.Алексей Березуцкий (з)
14.Кирилл Набабкин (з)
7.Кейсуке Хонда (п)
17.Павел Мамаев (п)
25.Элвир Рахимич (п)
71.Константин Базелюк (н)

ТРЕНЕР

Леонид Викторович Слуцкий

Спартак

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
31.Андрей Дикань (в)
17.Марек Сухи (з)
23.Дмитрий Комбаров (з)
33.Сальваторе Боккетти (з)
34.Евгений Макеев (з)
6.Рафаэл Кариока (п)
8.Эйден Макгиди (п)
90.Огнен Вукоевич (п)
9. Ари (н)
12.Юра Мовсисян (н)
14.Павел Яковлев (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
30.Сергей Песьяков (в)
2.Хуан Инсаурральде (з)
7.Кирилл Комбаров (з)
21.Ким Чельстрём (п)
25.Динияр Билялетдинов (п)
10.Артём Дзюба (н)
28.Маджид Уорис (н)

ТРЕНЕР

Валерий Георгиевич Карпин

よかった、ザーガ、怒っていない。
もちろん、ユーラだけでなく、ロシア代表のジーマにも頑張って欲しい。
うーむ、もうもくもくとしてきだなあ。
相変わらず発煙筒が焚かれているようだ。いい加減にしろと言いたい。

さっきからユーラ、ユーラの何回叫んだだろう。
いいロングシュートもあったが、アキンフェーエフに阻まれる。

ユーラはいいところにいるが、パーヴァがもっとがんばらないと。

あーーーーー、ジカン!
アパースナ。

ゴーーーーーーール!
ユーラじゃなくてマギージーだったようだが、まずは先制点。
42'
ГООООООООЛ! "Спартак" открыл счёт в матче! Великолепный ответный пас Макеева с правого фланга атаки в центральную зону на Макгиди, ирландец находился совершенно один, никто ему не мешал! Удар и гол, Акинфееву было трудно что-либо сделать!

後半開始直後!ドヴァ・ノーリ!
またまた、ユーラじゃないけど。

次いで、ジカンがPKをセーヴ。

アリ、独走したけど、最後のシュートに精度を欠く。

はーい、また煙ってきました。ドゥラーク!

ジカン、今日はとっても冴えている。
と、言った途端に失点。前に出てきたところを突破されました。

アディショナルタイムは4分。早く終わって。
ツェスカのセットプレイだ。
時計が進まないね。
耐えろ。

揉めている、この時間に。
PKはないわ。ツェスカ贔屓すぎる審判。
ああああ、酷い。これは荒れるわ。
カリオカ退場。

悪い審判だった。
この後、きっとフーリガンが暴れまわるだろう。
試合終了後、カルピンさんも抗議。
(最後、ジカンも審判にボールを投げつけてイエローカードになっていた。)
ユーラは足を引きずっている。

案の定問題の試合になってしまった。
ジカン、それでもベストプレイヤーだったと思う。(あの態度はやはりよくないけど。)

お休み、よい夢を。
ツェスカ・モスクワ対スパルターク・モスクワ

 
 

在りし日の歌

遂に「どこかで子猫を貰って欲しいって言っていないかしらね?」と言ってきた母。
金魚にカナリアときて、今度は本音が出たとみた。
どんな柄のがいいとかそういうことまで。
それに対しては反対はしなかったが、具体的には知らないと言った。
引き取り手が求められている猫なんて、こちらがその気になれば勿論確実にどこかにはいるのだろうが。

私もそうだけど、母も寂しい思いをしているのだ。
母の日に何か贈ろうかと物色中だ。

「白毛女」のDVD(日本語訳はプリント)と思って買ったのだが、上映会があって観たっていうのだ。
(上映会に行くのを勧めたのは私だが。解説付きだったので。)

それで、電子辞書を買ってみた。
入院中の叔父が持ち込んでいたのはワンセグTV対応のもの(シャープ?)だったが、それはない。カシオのもの。
まずやってみたのが、鳥の声を聞くこと。
カッコウやカワセミの声や姿を確かめる。
これは楽しんでもらえるのではないか。

音楽が聴けた。でも、上手い探し方がまだわかっていない。「展覧会の絵」はタ行をみてもなくて、「ムソルグスキー」の中から探すと「組曲 展覧会の絵」でカ行の中に入っていることになっていたりする。
文学作品のコンテンツ。
中原中也の「在りし日の歌」、冒頭の詩はおそらく初見。おもしろかった。ただ、見慣れないせいか読みにくい。
源氏物語があって枕草子がないの?と思ったら、源氏物語は与謝野晶子訳。
著者文部省って??あら、『あたらしい憲法のはなし』だった!

母の日を待たずに渡したところ・・・
はい、只今、野鳥や花の図鑑を観て悪戦苦闘中です。

2013年4月20日土曜日

見逃せない!TV講座にエルミタージュの護衛官

昨日入手したNHKテキスト5月号によると、TVロシア語講座の5月16日の回には、チーシャらエルミタージュの対歯類護衛官らが登場する。

2011年8月、休憩中の対歯類護衛官(著者撮影)

これは見逃せない。

作家とサッカー 7 サーシャ・スタニシチ

しばらく途切れていた「作家とサッカー」をここらで投入します。

最近読んでいるのがレスコフやソログープで、さすがに古くてサッカーの話題は出てきませんでした。
2年ほど前に書いていたものをどうぞ。

必死のゲーム
『兵士はどうやってグラモフォンを修理するか』

金色の雲、ボストン

名前を聞いて、カフカース系なのでは(チェチェンとだダゲスタンとか)と思った。
こういう事件を起こしてしまうと、チェチェンの武装独立を唱える人たちのみならず、独立派の人たち、ひいてはカフカースの人たち全体に対する風当たりが、ますます強くなるではないか。

ロシアでは、特に一昨年のフーリガンのカフカース系への非難・攻撃が顕著になっていたことが思い出されるが、そういうのが他の地域へも広がってしまうのだろうか?
2011年当時のアメリカがそうだったような、エモーショナルな(ヒステリックな、と言っても良いと思う)レイシズムが起きませんように。

2013年の今、プリスタフキンさんも、三浦みどりさんも、いない。
金色の雲の彼方に逝かれてしまった。

アジア映画劇場

今週は数日さぼったが、今日は復活。
DVD化作業、本日は「乳泉村の子」。

「夜半歌聲」
「阿片戦争」

「過ぎ越しの祭り」1995年イスラエル

「八月のクリスマス」
「風の丘を越えて 西便制」
「シュリ」
「祝祭」

「アパートメント」1999年ベトナム
「歳月」1998年ベトナム

「戦争の後の美しい夕べ」1998年カンボジア

「遠い雷鳴」
「見知らぬ人」1991年インド
「マン・オブ・ザ・ストーリー」1991年インド

「少年時代」1993年トルコ
「そこに光を」1996年トルコ

2013年4月19日金曜日

思いがけなく

友人たちと話していたら、誰もレーピンのことを知らなくて、びっくりというかがっかりというか。
ロシア語を学んでいる人なのにね。

よしんば今まで知らなくても、現在巡回展をやっているのに、NHKのロシア語テキストの巻末記事などで紹介しているのに。
最初冗談で言っているのかと思ったら、「どんな絵を描いているの」と尋ねるので、ああ、素で知らないんだ、とわかった。
今開催しているからご覧になってくださいな。

砕かれた4月に

世界的なマラソン大会で、一流選手たちをと言うより市民ランナーとその応援者たちを標的にしたテロが起こって、子どもや留学生などが犠牲になったと聞くと、深い悲しみと、こういったこと防ぐことの困難さについての絶望にも似た思いを抱いてしまう。

しかし。
犠牲者3人でこれだけ世界が大騒ぎするのも、起こった場所がアメリカだからだ、アメリカが戦争を起こしたアフガニスタンやイラクではもっと多くの人がもっと頻繁に同様の爆弾で命を落としていることには世界中がスルーしていると言うのに。
それに対しての腑に落ちない思いはあるものの、同時に、2011年のテロが起きた時に真っ先に弔意を示したのはロシアであったり、オムニバス映画「11'09''01 - September 11」において最もストレートに犠牲者に同情を寄せているのがサミラ・マフマルバフが撮ったイランの田舎の子どもたちであったりしたことを、すぐに思い出した。

やはりあの頃に、教会では、敬虔なクリスチャンホームに育った好青年が、「でもアメリカは今までどれだけ加害者だったのか忘れたかのように、被害者としての面を強調しているけれど、それに反発を覚える勢力も当然いるでしょ」と口走ったのに(意外に激しい口調だった)、年配の信徒の方たちは芯から驚いた顔をしていたことも、忘れられない。

2013年4月18日木曜日

今年はオデッサが勝つ

サッカー映画レビューブログ「オデッサ・スタジオ」で、最もアクセスの多いのは何か?

未だ実物を観ていない"Матч"について書いた「その試合に勝つということは」です。
次がロシア代表がビーチサッカー世界一になったのを記念して書いた「ビーチサッカー優勝記念!モンディアリート」
個人的にイチオシ、ケルジを観に大阪まで弾丸観戦ツァーを敢行した«Выкрутасы»についての「エターナル―奇蹟の出会い」がその次。

しかし、このところ急上昇しているのが、2月にフットボール映画祭で観た、ドイツ女子とイラン女子の不屈で心温まる試合と交流を描いた「フットボール・アンダーカバー」についての「アララト・スタジアムでアザディ(自由)を叫ぶ」
しかも、特筆すべきはロシアからのアクセスが多いこと。何故に?
アララトというアルメニア所縁のことばに惹かれて?
それとも、もう一つのキーワードによるのだろうか?
幸運を祈るよ。

Иранからのアクセスがあった形跡は今までない。
どういうネット環境なのかも私にはわからない。
とにかく、彼らに幸あれと遠くからただ祈っているが。
ひたすら片思いが続いている。

キーラのカレーニナ

まあ期待するようなしないようなだった、キーラ・ナイトレイの「アンナ・カレーニナ」。
アンナの夫カレーニンを演じるのがジュード・ロウというのが意外なキャスティング。

そのうち観に行こうと思っているうちに、渋谷では終了してしまったようで、シネマ・カリテやバルトは勤め人に無理な時間にしかやっていないようになってしまったし、4月25日で終了ですって?!連休中観に行こうかという目論見が外れてしまった…。
それで、探してみて、19:20上映開始の錦糸町のシネコンまで観に行ってきた。
錦糸町と言えば、オーケストラ・ダスヴィダーニャをすみだトリフォニーホールに聴きに行ったときに、例の場所からスカイツリーの写真を撮って某人に送ったのだった。

なので今日も
夜のスカイツリーを撮って送った。
「飽きずに撮るね」という返信がきた。

キーラ・ナイトレイの「アンナ・カレーニナ」、酷評もちらほらあったが、ソフィー・マルソーのよりはよかったと思う。
でも口は閉じていた方がいいな。
あの長編小説を2時間余りの中で重要エピソードはほぼもれなく拾い上げている(オブロンスキーが牡蠣30個注文する場面はなかったが)けれど、あれよあれよという具合に進行する。
舞台形式の演出は舞台転換もスピーディー、おもしろかった。
できれば全編この調子でやっていただけたらよかったが、ラヴシーン(と言うかベッドシーン)は残念ながら平凡な描写に終わっていたし、リョーヴィンとキティーが頭文字で愛を確かめ合う場面はどう考えても無駄に冗長になってしまっていて残念。
最初に盛り上がってしまう舞踏会の場面で、手をくねくねさせる変なダンスには違和感を持った(まともに踊ればいいのに)が、それが狙いなのだろうか(これが«異化»っていうもの?シクロフスキーいうところの)
あと、何と言うか、この映画のアンナはかなり嫌な女で、確かに原作を読んでアンナに全く共感できない人がいるというけれど、そういう人の気持ちがよくわかる、(夫がかなり譲歩しているのにますます図に乗る)どこまでも勝手な人間なのであった。
アレクサンドル・ザルヒ監督のタチヤナ・サモイロワのアンナはすごく自己中心で我がままなのだけれど、それでも魅力的で愛すべき女性で、死なないで!死なないで!と涙ぐんでしまうけれど、今回のアンナはほんとに同情したくないひとなのだ。これも監督の狙いなのだろうか。

舞台風演出というなら、数年前にEUフィルムデーズで観たチェコの「カラマーゾフ兄弟」が思い出される。
あれはぞくぞくするほどよかった。

映画館内はほぼ女性ばかりで、まあかなり空いていた。
しかし私の3席ばかり横に遅れて座った男性は、つぶやいたり(小声ではあったが)奇声を発したりして、ちょっとこちらの気が散るようなことを散々しでかしていて、私も頭にきて「うるさい」旨ご注意を申し上げようかとも考えたけれど、逆切れされて余計迷惑なことになっても嫌なので我慢した。
彼は遅れてきて、そして一番最初に出て行った。

2013年4月16日火曜日

決して忘れない

このあいだも大地震があったイラン。
今日もさらに大きな被害が出ているらしく、心配だ。

2011年の東日本大震災の際には、イランの人たちは、すぐに被災地に炊き出しに行ってくださったり、援助物資を送って下さったり、またチャリティーマッチを申し出てくださったりと、大いに助けの手を述べてくださったことを、私は忘れない。
現地に行くというような形はとれないが、いくらかでもお返しすることができたらと思う。

2013年4月15日月曜日

少し読書を続ける

体調が今一つだけれど、レスコフに続いて、岩波文庫のソログープの短編集を読見終えた。
ソログープは『ロシアのクリスマス物語』収録の『雪娘』を読んだだけだと思う。
今回読んだのは『かくれんぼ・毒の園他5篇』。
幻想と現実の交錯、デカダン、難解な耽美主義かと思うと、今まで手に取るのがためらわれていたのだが、汚れなき子ども、あるいはごく平凡に生きている小人物たちの不条理な死や破滅(いや、作家としてはそれは全然不条理ではないのだろうか)を描く作品が多い中でもちょっとハートウォーミングな話(『白い母』)もある。昇は「厭世主義」を強調しているわけだが、それでも現代ロシア作家のソローキンやペレーヴィンの陰惨さに比べれば何のことはなく、普通に読めて、ほっとした。

アイドルを探せ

えー、イタル・タス通信によりますと、一時私のアイドルであった??アフマディネジャドさんがプロポーズされた!

В Иране овдовевшая женщина попросила президента Ахмадинежада взять ее в жены
(これはイタル・タスではなくコムソモリスカヤ・プラウダの記事です。)
えええ、イランの大奥様、マフムドさんがタイプなんでしょうか?!
そりゃまあ、ちょっとカッコいいと言えばカッコいいけどね。

彼が国政の場に登場した当時は、宗教学者出身ではなく理系出身で、清廉なイメージはあったし、何よりサッカー好きだと言うし、ちらっと期待したものですよ。
だけど、ご本人の思いとは裏腹に、チームメッリは低迷している(あんまり彼のせいだとは言えないが)し、やっぱり最高指導者との関係ではどうも上手くいかないようで、国際情勢を判断する嗅覚がどうもねっていう感じがしてしまうようになり、思いは下火になりつつあります。

イラン、好きだけれど、イラン大統領の妻になりたい、なんて思う人がいるとは、すごく意外です。
いや、アフマディネジャドさんがどうこういう以前の問題として。

さすがに、プロポーズした女性の写真はあがってませんね。

Отметим, частная жизнь 56-детнего Махмуда Ахмадинежада скрыта от посторонних глаз: его супруга, два сына и дочь почти никогда не появляются на публике.

大統領の息子さんたち、すっごく可愛かったりして!

2013年4月14日日曜日

うらうらに照れる春日に

翼くんたち、久しぶりの快勝。しかもアウェイで。
FKクラスノダール対クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ、0-3!
まだ、気は晴れなくて、楽しむ気にはなれない。
でもぼおっとしながら試合を観てはいた。

ディナモはツェスカ相手にスコアレスドローでした。
残念。お得意さんなので、勝っておきたかったけれど。

チェルノモーレツは最近不調だけど。

あと、ヴォルガですが、既に2点先攻されています。
カーリャ、アジンジャル、あとミーシャ・ケルジ、フペリョート!

2013年4月13日土曜日

おふらんす物語

手持ちのVHSテープは佐藤忠夫解説のアジア映画劇場、その光景番組のシネマフロンティアの録画が多いので、中国映画が多い。
イラン、トルコ、インド、韓国、それとヴェトナム、カンボジア。
中央アジアがないのが残念だ。
(ムサコフの「I Wish…」は友人に貸し出し中。)

しかし、私は元々純然たる西欧派、特にフランス映画びいきだったのだ。
すごく昔、友人に連れられて行った(広義のデート)のはイタリア映画やなぜかワイダだったりするが。
自分で観に行った映画はフランス映画だったなあ。
「マルセルの夏」

で、そういう懐かしの映画もいくらか録画で残っていた。
ルイ・マルの「さよなら子供たち」
「トリュフォーの思春期」
「愛と哀しみのボレロ」

大好きなベルギー映画「トト・ザ・ヒーロー」も録ったはずだが。
好きな映画なんだと言って親に見せたけれど全く理解されなかった。

録ったまま観ていないものもたくさんあることが判明した。
「パリは燃えているか」等々。

思い出

悲しいことが続くものだ。

部屋を片付けつつ、形見分けして、残したものを知り合いの子にあげてしまったのだが、その子にも好き嫌いがあるわけで、お気に召さないものもあるようだ。
申し訳ながって、お返しまでくれたけど。
りっぱな写真たてだった。
いや、そんな気遣いはしなくていいのに。

じっくり悲しむしかないんです。

でも、実は弟から写真をくれと言われているし、母にはデジタルフォトフレームを買ってあげようかなんて考えていたところだった。

2013年4月12日金曜日

パーヴェル・アンドレエヴィチ、職業を替える

私が最も使いこんだ教科書はハヴローニナの«Говорите по-русски»で、手持ちのものは「モスクワ1993年」とある。

ソ連は解体していたものの、教科書の中身はまだまだソヴィエトチックで、レニングラードも健在だ。
何年も授業で使ううちに、改訂版ができて、レニングラードは当然サンクト=ペテルブルグに、СССРはРоссияに読み替え、あるいは一時ものの値段でカペイカをルーブルに修正したりなど、多少アップトゥデートが図られたりもしていたが、教科書の内容としては非常によく出来たものなので、長きにわたって使われてきたのだった。
(かつてのクラスメイトは留学先で「あなたのすばらしいロシア語は何で習ったの?」と尋ねられ、ハヴローニナだと言うと納得されたと言う。)

かつ、いろいろな言語の版ができている。
元々はロシア語→英語のものなのだろう。
先生からいただいた音声教材(CDです)では、手紙の書き方の課を聞くと、宛先がジョンだったか、英語の人名になっている。日本語版ではシローくんなのだが。
ソウルに行った時、本屋さんで韓国語版のハヴローニナを見つけて感動したが、ジョンでもシローでもなく、当然ながら韓国名になっていた。(←ただし、これは海賊版だったかもしれない。)

そんなハヴローニナのテキストは、その後も改訂を続けていたようだ。
今日目にした2009年版の英語版、第1課を読んで、韓国名のハヴローニナをみつけたとき以上の驚愕を味わった。

私の持っている93年版では

С детства я интересовался химией, поэтому после окончания школы я поступил в университет, на химический факультет. Пять лет назад я окончил университет и поступил работать на завод. Я химик, работаю в лаборатории.

子どものころから化学に惹かれ、大学は化学の学部に進み、卒業後は工場の研究所に就職、現在は研究所で化学者として働いている、という設定。
理系重視のソヴィエトの香りがしていましたのにね。

それが2009年版では、

С детства я интересовался иностранными языками, поэтому после окончания шклоы я поступил в университет на филолочический факультет. Там я изучал английский, немецеий и шведский языки.

とまあ、こんな具合。
主人公のパーヴェル・アンドレエヴィチ、姓はベローフさんは、幼少のころから外国語に関心を持っていたので大学では英語・ドイツ語・スウェーデン語を学んだという。
大学を卒業すると、ベローフさんは通訳となって商社に勤める。
さすが、今どきのロシア人!

2013年4月9日火曜日

キラキラの旅人

久々にレスコフ。
岩波文庫で復刊の『魅せられた旅人』を読む。

アレクセイ・コンスタンチノヴィチ・トルストイの『白銀公爵』か、パナイト・イストラティ の『キラ・キラリナ』みたいな、旅から旅の、めくるめく波乱の人生。

春の復刊は他にプーシキンの『ジプシー・青銅の騎手』とレフ・トルストイの『懺悔』。

2013年4月8日月曜日

27節

トルペドは今終わったところ。負けてしまった。

Петротрест 1 : 0 Торпедо Москва

Енисей 1 : 1 Томь

Нефтехимик 0 : 0 Балтика
матч идет 

Урал : Сибирь
08-04-2013 17:00 

Шинник : Химки
08-04-2013 19:00  

СКА-Энергия : Салют
09-04-2013 12:00  

Металлург-Кузбасс : Ротор
09-04-2013 16:00

Спартак-Нальчик : Волгарь
09-04-2013 18:00

現在14位。厳しい。

2013年4月7日日曜日

移動祝日?

「猫の日」は、日本では2月22日、ロシアでは3月1日。
しかしエルミタージュの猫の日は、3月28日だと思っていた。
で、今年は不幸があったので、とてもお祝いって感じじゃなかった。

でも、4月6日、つまり昨日だったの??
エルミタージュの猫のバックステージツァー、日本人にも人気になるのでは?
 ↓

「エルミタージュの猫の日」が祝われる

6.04.2013, 16:25
 北の都サンクト・ペテルブルグではすっかり伝統となった「エルミタージュの猫の日」が6日、冬宮で祝われている。エルミタージュ美術館には地下や天井裏に60匹ほどの猫が住んでおり、世界的文化遺産をネズミから守っている。この日は特別に来館者は猫たちの住む場所への立ち入りが許されている。
 この日にちなんで美術館にはプロの画家がエルミタージュの猫を描いた作品が展示されている。  エルミタージュ美術館の猫の起源は、18世紀、ピョートル大帝がオランダから連れてきたオス猫を冬宮に住まわせたことに始まる。その後、エカチェリーナ女帝は正式に、猫たちに絵画作品の警備員としての地位を与えた。
引用元: VOR ロシアの声.
 

その翌日、闘いが始まった

岩波から今年の2月に出た児童書『スターリンの鼻が落っこちた』の作者ユージン・イェルチンは、その名前から推察されるとおり、アメリカに移住したロシア人(ユダヤ系)で、ロシア風にはエヴゲニー・エリチンЕвгений Ельчин という。
まずは画家として活動し、絵本も書き、この本は手掛けた最初の児童文学とのこと。この本の挿絵は当然ご本人が描いている。まあ、あんまり可愛くはないです。子どもの表情なんかも無気味で、怖い。スタレーヴィチよりも怖い。

ロシアでも訳書(というか本人がロシア語にした?)が出ている。

Круглый стол "Как говорить с детьми о сталинизме?"

この本の刊行に伴い、ロシアでは、ここにあるように、「子どもにスターリニズムをどう話すのか?何歳くらいか?」というような論争も巻き起こしている。

岩波の「訳者あとがき」を読むと、「共産主義は、・・・スターリン主義ともいわれました。」とか「このソ連のスターリンの独裁政治時代のことが表だって語られるまで、ソ連崩壊後20年かかりました。」とか、なんか子どもに話す以前に不安になってしまうが(スターリンの独裁時代のことはかなりいろいろ語られていますのにねえ、『アルバート街の子供たち』とか。それとも、児童文学とか亡命ロシア文学とかいう括りをしたうえでの「20年かかった」なのだろうか?)、どこか「今までにない」児童書として解釈され始めているのではないだろうか?
ゴーゴリの『鼻』のモチーフあり、二転三転する脇役の動きもミステリーとして効いていて、おもしろくはあった。あら、ここで終わってしまうの?というラストも上手い。

「その日から暗転する、«人民の敵»の子どもの生活」という点においては、ガリーナ・アルテミエヴァ『ピクニック』(未知谷)にある表題作の方が、恐ろしく、真に迫ってきていた。
登場する少女たちの言動が、なんだか身近なのだ。私の学校時代もこんなだったな、と。
私が特に近しく、そして魅力的に感じるのは転校生オルローヴァ。
トカチュクは卑怯で嫌な子だけど、いるでしょ、こういう子は、いつでも。
(ロラン・ブィコフの児童映画「がんばれカメさん」で、学校のクラスメイト同士では名前の愛称ではなくて苗字呼び捨て形で呼びあっているのかと驚いたが、この『ピクニック』でも少女たちは互いの名前を知るのはオルローヴァの家に招かれ、家族の会話を聞いていてのことで、それまで学校生活では苗字で呼びあうのだ。)
オルローヴァが、ダリを知らない主人公に向かって「うそ、最高の画家じゃない」とか、「社会主義リアリズムなんて」とか(おそらく親たちの会話の受け売りの)アンダーグラウンドな価値観を表明してみせ、ほんとうに世が世なら二人は親友になったろうに、でも親友になってから引き裂かれるのはもっと酷いことだからこれでよかったようにも思えるが、ラストのヒロインの台詞まで、ナタリヤ・トルスタヤなんかよりずっと平易に一気に読み切れるのが魅力だった。そして後に引く。

秘かに香るファンタスチカ要素は、『ピクニック』でも『スターリンの鼻』でも健在だ。




スメタナが好き

ヨーグルトと言ったら、本来はブルガリアよりもトルコであるらしい。
荻野恭子先生のご本、昨年末に刊行されていた『ヨーグルト・マジック』より。

・ベラルーシ風じゃがいものお焼き
 これは「ミンスクの台所」で食した。あのお店でも特にお薦めの一品。にんにく塩ヨーグルトだったのか。

・ブリヌィ
 サワークリーム使用。

・きのこ炒めのサワークリームがけ
 ロシア料理の定番

・マッシュルームのサワークリームグラタン(ジュリエーン)

・ビーフストロガノフ
 もちろんサワークリーム使用。サワークリームこそが料理全体の味の決め手。

・ロールキャベツ
 サワークリーム使用

・ボルシチ
 お馴染のウクライナ伝統料理。サワークリーム使用。

・魚介のサワークリーム煮
 要するに、サワークリーム入れるとロシア風になる。

オデッサ・イスタンブールからの手紙

今度は「カナリアを飼うのはどうだろう?」と言いだす母に、今はそんなこと言わないで、と言った。
私がカナリアを飼ったことがあるのを、母は覚えているだろうに。
そんなことは慰めにはならないよ。
そっとしておいて。

昨日、封書が届いた。
猫のヤンからだった!
ありがとう、ヤン!

FKウファのサイトに、斉藤陽介さんの誕生日を祝う言葉が載っていた。

Сегодня, 7 апреля День своего рождения отмечает японский легионер ФК «Уфа» Йосуке Сайто!
Коллектив футбольного клуба «Уфа» поздравляет Йосуке Сайто с Днем рождения! Желаем долгой плодотворной карьеры, достижений, побед, здоровья и отличного настроения. Пусть футбол всегда приносит радость!
С Днем рождения!

2013年4月6日土曜日

昔とは違う

母が案の定「小さい金魚鉢に金魚を飼おうか」と言いだしたので、大反対しておいた。
母がそういうことを前から言っていたのは覚えている。
でも、今、言いださないで欲しい。

今日から葉山で「レーピン展」が始まる。
「オデッサ・コスモス」に書いておいた。
いつ観に行こうか?

昨日は夜間開館日だったので、西洋美術館にラファエロ展を観に行った。


持っていたのが4月19日期限の招待券だったので、早めに行かないといけないし、何だか混んでいそうだし、来週からは金曜の夜は予定が入るし、行くなら5日しかなかったのだ。
「大公の聖母」の背景の黒は、後で塗りつぶされたそうだが(背景が退色してしまったので作品価値をあげる目的で。その時代に黒のバックが流行っていたとのこと)、暗がりの中でライトアップされたこれはなかなかの雰囲気が味わえる。
(本物は小さい。人だかりがしている。黒の上に金色の光輪が何気なくおしゃれに描かれているようで、後日の加筆としてもまあ許されるかな、という印象。)

ラファエロ展、イタリアの美術館所蔵作品が中心だが、ブダペスト国立西洋美術館のものもあった。
ラファエロの作品ではないが、参考作品や周辺作家の作品として、西洋美術館所蔵や町田市立国際版画美術館のものもある。

でも、「ラファエロの回廊」で知られるエルミタージュ美術館のものはなかった。
日本で観ずにペテルブルグまで観に行こうと言うことか。

ラファエロの回廊

エルミタージュ所蔵「ラファエロの聖母子」

「オデッサ・コスモス」には、ロシアン・カルトアンコールの上映のことも載せておいた。
しかし、オデッサ・コスモス、コンスタントに書くことがなくなって、アクセスも減っているので、どうしようかというところだ。
旧ソ連圏の映画・演劇・美術・書籍・講演会についての情報を、以前は紙ベースでつくって、クラスメイトに配ったり、元クラスメートに郵送したりしていたのを、先生が「ブログでやってみてはどうか」とおっしゃるので、始めたわけだが、最初のうちは紙ベースとウェブと両方作っていたが、そのうち紙の方はやらなくなってしまい(PCを持っていない先生や友人には申し訳ないことだ)、ブログの方も気が向いたときだけのいい加減なものになってしまった。
元々いい加減な性格なので。
予定を告知するでもなく、感想を披露するでもなく、中途半端なものを、その気になったときに書くだけで。
情報は持っていても、それを書くのが億劫になってしまった。
書いても、アクセス数を見る限り、世間様の役にも殆ど立っていないしなあ。
とか書きながら、まだ何となく続けるのであった。

2013年4月3日水曜日

ロスト・ロスト・ロスト

いつか人はすべてを失うのだから、無理にものを捨てることはない」とは、ジョナス・メカスの言葉だそうだ。

いつ失うのか。
それはその時が来ないとわからないことが多い。

告別式の弔辞の中で、友人は「主がこのときを選ばれた」と言い表した。
そうなんだけど。
別れが続けざまにきているので、メカスの言葉が妙に支えになったりしている。

今日拙ブログにいただいたコメントで、林田遼佑先生のお姿を知ることができて喜んだものの、林田先生ゆかりのフランス料理のお店「ベレコ」が3月末で閉店してしまっていたと知って、とても残念な思いをしている。

今あるものはいつかはなくなる。
ずっとあると思っていてはいけない。
でも、それがなぜ今なの?
「主がこのときを選ばれた」としか言いようがない。

補遺:以前拙ブログにコメントを寄せてくださった方が某所に書きこんだことで知ったが、黒田龍之助先生のロシア語学習の原点、代々木のロシア語学校Мがとうとう閉校になってしまった。
旧クラスメイトのユーリャさんが、フロンターレの観戦に一緒に行った時だろうか、今はロシア語学校Мに通っているのだと言い、普段はしとやかな彼女が「もう…すっばらし~~~いですよ!」と、まるでロシア人であるかのような感嘆文のイントネーションで東先生のことを絶賛していたのを思い出す。
羨ましかった。
ロシア語学校Мに通う人は皆そうなのだ。東先生を、その情熱を絶賛する。
そして、確実にロシア語の実力がつくと断言する。
ユーリャさんは実際、そこでロシア語を磨いて、通訳ガイド試験にパスした。
私は遂にご縁がなかったが、それでも喪失感がこんなに大きいとは…。

2013年4月1日月曜日

今日はカーリャの誕生日で

しかし、ヴォルガの試合は昨日で、引き分けでした。
カーリャはフル出場でした。
ヴォルガでは、それなりにやりがいのあることになっているのでは。
後は、何とかプレミア残留が叶ってくれれば。

カーリャをお祝いするヴォルガの公式サイトの記事はこちら
まともに「アンドレイ・カリャカは35歳!」と言っています。

今日明日の一部リーグの試合。
ノヴォシビルスクの試合はもう始まっている。
ウラル対トミの試合は中継があるようだ。
ウファ対ペトロトレストは17:00(日本時間22:00か?)。

Сибирь:Шинник
01-04-2013 16:00 

Уфа:Петротрест
01-04-2013 17:00
1-2でウファ 敗北。
斉藤選手は23分にアンドレイ・ミヘエフと替わっての出場。
http://www.gazeta.ru/sport/football/fnl/?p=matches#b4641297 

Урал:Томь
01-04-2013 17:30

Химки:Нефтехимик
01-04-2013 18:00  

Ротор:Енисей
01-04-2013 19:00  

Торпедо Москва:Спартак-Нальчик
02-04-2013 19:00  

Волгарь:СКА-Энергия
02-04-2013 19:00  

Салют:Металлург-Кузбасс
02-04-2013 19:00