嫌いなんです、バラバノフ。
理由は特に書かなくても、彼の作品を観た人にはわかるだろう。
逆に言うと、ああいうのを好む人がいるということが、コンサバな私には信じられない。
(ロシアでは人気作品を撮っていたが)。
アルトゥール・スモリヤニノフ君には、彼の作品には出て欲しくない。
しかし、「評価されているらしい」「人気監督なんだ」と、東京で上映があるたびに、しぶしぶ観に行っていた。そして、そのたびに腹を立てて帰っていた。
今度もその覚悟だったが、案外まともだった。シャフナザーロフ程度には。
相変わらず、無駄に暴力的で、変態が登場するけれど…。
(最後には失笑が漏れる、という展開だ。)
「アフガン発・貨物200便」という邦題だが、アフガニスタンの話ではなく、ペレストロイカ直前のソ連の地方都市・田舎・レニングラードの沈滞した空気をべったりと描く。
やっぱり、二度と観たいとは思わないが、今までの作品よりは数倍ましだった。
こんなのも必要なのだろう。
ゲルマン監督の「我が友イワン・ラプシン」を思い出した。
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