2013年4月27日土曜日

念願叶う!ヤンに会ってきた

よい日和だった。
小川にカルガモがいたりして、春爛漫だ。

しかし、私にとってはここのところ辛いことが続いていた。
特にこの一カ月は大層大きな喪失感を味わう日々を過ごすことになったのだった。

そんなとき、ヤンからお手紙が届いた。
嬉しかった。
それで今日はヤンに会いに行ったのだ。

 ヤンの案内があった。

「ヤンの劇場」が行われる、猫のヤン(リアル・ヤン)がいて、そして純さんがヤンの物語を書いていたところ=ヤンの小屋だ。



ヤンが、カワカマスが、サモワールが、ネズミたちが迎えてくれる。
戸棚にリアル・ヤンの写真が。
リアル・ヤン、それに純さんの写真は小屋のそこここに飾られている。
 
素敵な、詩的な空間だった。
トルコ風?の曲がかかっているな、と思っていたら、そのうち聞き覚えのある(というよりお馴染の)メロディーが。映画「アンダーグラウンド」のサウンドトラックのCDを切望していて、昨年ようなく手に入れたのだけれど、その中に入っている曲が数曲。「メセチナ(月光)」とか。「アウセンシア」も?(ただし、アレンジはかなり違う。)
 
 
お馴染の『ヤンとカワカマス』が、Полеのお二人によって朗読される。
繰り返しの多いストーリー(二人(二匹)間での貸し借り・行き来)なので、ヴァイオリンの伴奏・間奏(いわゆる“へたうま”で素朴な感じ)があって、ちょうどよかったと思う。
 
借景、それに借音とでもいうのだろうか、窓から見える木々が風にそよぐ様子とその音が、ヤンの住んでいた草原の風を思わせる。
 
 



 私は『ヤンとカワカマス』を読んでいた時は、ヤンもカワカマスも、大人の男性の声をイメージしていたのだけれど、お二人とも女性だったし、カワカマス役の人はアニメ声っぽかったので、最初は戸惑った。でも、すぐに気にならなくなった。
カワカマスは結構ずうずうしいキャラなのだが、ヤンが終始友達としてつきあっている憎めない様子が伝わってきた。
 
オデッサに近い草原で、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」とか、グラズノフとか、ボロディンとか、そういうのをヤンは聴いていなかっただろうか?
 
後半の『立った耳』の方も、お二人の朗読+ヴァイオリンというシンプルな朗読劇だったけれど、それは純さんとヤンの雰囲気が充満した、この場だからこそ、成立するものなのだ。
(それでも、「人形劇で観たくなった」と同行者は言っていたが。)
 
まり子さん、Полеの皆さま、すてきな空間と時間とを、ありがとうございました。
 
私にしては、かなりの長きにわたって、何かを観たいとか聴きたいとかいう気持ちになれないのが続いていて、最近ようやく「映画にでも行こうか」というところまでにはなってきていたけれど、今日ヤンによってどれほど慰められたことだろう。(きっと天の計らいなのだと思う。)
 
 
 
さて、私は行きの道すがら、ヤンではないのだが、日向ぼっこを楽しんでいる子を見つけていたのだった。
 



帰りの時間には、もう日が当たっていないので、あの子はまだそこにいるのか確信は持てなかったのだが、

依然としていた。
というか、増えている。
ヤンもいる?!

 
写真を撮ろうと近寄ったら、立ちあがって

近寄ってきたし

 
結局全部で6匹もいることが判明。(写真では1匹下に降りてしまった。)
ヤン(右)はずっと泰然自若。立派だ。
 
註)ここは「ヤンの小屋」に行く途中のお宅です。猫たちの本名は勿論不明。
 
伝説のカフェ«オデッサ・イスタンブール»のチラシ
ずっと前になくなってしまったが、ずーーーとキッチンの壁に貼っている。

補遺(重要情報)
近々、町田純さんの絵本原画展があるそうです。
開催概要が分かり次第、このブログか、「オデッサ・コスモス」でお知らせします。
 

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