2023年12月13日水曜日

本を貸し出す

 家人の知り合いに貸し出す本



エスペラントについて知りたいとのこと。

ならば、図書館に行って参考図書を司書さんに案内してもらえばいいのではないかと言ったのだが。





著者 : 伊東三郎
岩波書店
発売日 : 1950-04-10
これに戦前大阪外語大社研研究会会報第5号と『エスペラントとは何か 伊東三郎エスペラント論集』

2023年9月23日土曜日

EUフィルムデーズ2009

 観たのは

*アイルランド「ジョジーの修理工場」

小品ながら衝撃作だった・・・。

*イタリア「マイ・ブラザー」

イタリアの家族の歴史描く映画というと長時間でじっくりというのが多いがこれは100分だったか。割としんみりな作品だった。

*スウェーデン「クリスマス・オラトリオ」

初見は1990年代後半の北欧映画祭だったが、あの映画祭に通底した暗さが記憶に引っかかっていたところ、10数年ぶりに観る機会を得て、主演男優が来日して挨拶、その際実は彼はこの映画の後メンタル面で俳優業を休んでいたということを言っていて、映画の内容をなぞるような人生送っていたのかもしれない。その後回復しているんだろうか。

*イギリス「世にも憂鬱なハムレットたち」

劇中劇で、好みの映画。当時は意識しなかったが監督はケネス・ブラナーだったか。

*チェコ「カラマーゾフ兄弟」

これも劇中劇タイプの作品で、この年のEUフィルムデーズ中のベスト。一般公開して欲しかったな。

*デンマーク「ファイター」

当時のEUフィルムデーズには多かった移民二世とヨーロッパ側の受容のあり方を問うタイプの作品(今年のフィルムデーズのにもあったような)。でもこの頃はまだ前向きな未来志向な作品作りだったよなと回想してしまう。

*ポーランド「神さまの小さなお庭で」

警官主役のコメディーで面白くはあったが、英語字幕のみだったので、内容についていけないところが多々あって残念。

*ドイツ「耳のないウサギ」

サッカーシーンがあったと思う。

*ラトヴィア「バトル・オブ・リガ」

つまらなかったけど、ラストの俯瞰シーンは美しかった。

*リトアニア「永久機関」

内容覚えておらず、バルトの国々はまだおもしろい映画作れないでいるのかなと思ったのが記憶に残っている。

2011年の映画ベストテン投票用紙

 投票用紙が手元に残っているということは投票しなかったのかしらん。


日本映画

1 ひろしま

2 沈黙の春を生きて

3 ショージとタカオ

4 百合子、ダスヴィダーニャ

5 かすかな光へ

※たぶん、そもそもこの5本くらいしか邦画は観ていないだろう。

5の「かすかな光へ」は2023年現在内容を全く覚えていなかったが、HP観たら教育学者太田堯先生についてのドキュメンタリー映画だった。


外国映画

1 木洩れ日の家で(ポーランド)

2 蜂蜜(トルコ)

3 バビロンの陽光(イラク)

4 花嫁と角砂糖(イラン)

5 おじいさんと草原の小学校(南アフリカ)

※今でも印象深く心に残っているのは「木洩れ日の家で」と「花嫁と角砂糖」

やはりこの2国は映画大国でどんな時にも傑作を世に出してくる。

イオセリアーニについてのメモ(2005年頃?)

アテネ・フランセ文化センターで特集上映があった際のレクチャーのメモなのではないか?

或いはエイゼンシュテインシネクラブで山田和夫先生か井上徹さんのお話だったかな。


*1934年トビリシ生まれ→音楽院→モスクワで教育 工学→映画大学

*現在はフランス在住

*2004年「イオセリアーニに乾杯」

*「四月」 実験的 卒業制作のつもりだった ”印象主義的象徴主義”

→身を隠し、労働者で働く 何か月か→卒業制作「鋳鉄」→卒業 監督となる

しかし

*「落葉」カンヌ受賞 ロシア語版を監督が禁止

*グルジア表記は嫌い→”ゲオルギア”「唯一ゲオルギア」「ゲオルギアの古い歌」

「歌うつぐみがおりました」

「田園詩」

*1979年移住 「グルジア語を母語とする」条項を削除する憲法案

*1984年 グルジアの人民芸術家を受賞

「月の寵児たち」ソ連で一般公開

(ここまでメモ書き)

イオセリアーニ、昔からソ連が嫌い、ロシアが嫌い、だけど映画教育受けたのはモスクワの映画大学なので、講義するとき例に挙げるのはエイゼンシュテインとかソ連の映画だったりするんだよね、と山田和夫先生がおっしゃっていた。

グルジア呼びが嫌いな人がいるのか、というのを知ったのはイオセリアーニがきっかけだったと思う。あの当時既にそれを主張してタイトルに「ゲオルギア」を入れていたから。ゲオルギアで良いと思う。アメリカの州名で呼ぶよりずっといい。あと、「じょるじあ」でしたっけ?昔の日本の書物に出てくる国名、それでもいいと思う。

ミハルコフとは思想信条まるで違いながらもテクニシャンで映画作りが実に上手く天才、とにかく面白い作品を作りはする。ただ、やっぱりフランスに行ってからの作品よりソ連時代に作ったものの方が100倍いいと思う。そういう意味でイオセリアーニはソ連あっての映画監督なのだと思うのだ。本人にとっては嫌だろうけど。



2023年9月18日月曜日

「ロシア」は、いかにして生まれたか:タタールのくびき を読了

 

薄目でハンディー(全157頁)だが内容の濃い貴重な書籍。

ロシア史の中でも今まで一通りの人名の把握で済ませていたアレクサンドル・ネフスキーやイヴァン三世の時代を、比較的平易な言葉で慎重に解説してあって、ありがたかった。サブタイトルの『「ロシア」はいかにして生まれたか』が実に今に通じる考察だと痛感する。
「父祖の土地(の回復)」というスローガン、それに至る観念は当時から既にあったものではなく後から形成されてきたものだということに気づかされた。

※キプチャク・ハン国が当時の名称ではなく俗称のため、現在は使われず「ジョチ・ウルス」となっていることから知らなかった。
※この時代はリトアニアが大国だった!

洞窟修道院の今後が心配

2023年9月11日月曜日

録画メモ:魂のまなざし

 去年観た作品。地味だけれど、印象深い、フィンランドの女性画家の伝記映画。

画風も、フリーダ・カーロとかみたいに攻撃的ではなく、まあ地味、なんだな。

2023年9月9日土曜日

録画メモ:彼女たちの革命前夜/SHE SAID その名を暴け

彼女たちの革命前夜

SHE SAID その名を暴け

おまけ

ねこのめ美じゅつかん

名曲アルバム ノクターン ボロディン

2023年8月25日金曜日

録画メモ:大統領の理髪師/アナザーストーリー その時、市民は軍と闘った~韓国の夜明け 光州事件

*「 大統領の理髪師」はソン・ガンホ(以下ガンちゃん)を初めて観た作品。

「タクシー運転手」もよいけど、朴大統領時代を描いたこの作品も良いよ!

*アナザーストーリーで取り上げているのはその「タクシー運転手」

トーマス・クレッチマン(「スターリングラード」)も出演している。


2023年8月14日月曜日

第6回東京イラン映画祭 イランに平和を

 初日10日(金)は観に行けず。

2日目11日(土)朝から。

イランビューティーなハンサムくんがホワイトボード出してきた

※このハンサムくん、杖をお持ちの方にお声かけするなど気配りもできる優しい若者だった。

※最終日、書いているところを目撃し、ハンサムくんの手書きだったことが判明。

Last dayと書き足し、いまだ考え倦む #東京イラン映画祭🇮🇷 スタッフ ベーランバンド似?の美形くん。今日も同じシャツである

「クルミの木」
イランの方が悲しくて最後まで観られなかったとおっしゃる、1987年イランイラク戦争での毒ガス兵器被害に遭った村人の実話の映画化作品。「ひろしま」のような作品。辛かったが、ラストで少女達の笑顔に希望を見る。
主人公がハーグの国際司法裁判所で証言するシーンがあり、誰が被告人なのか、イラク政府要人か軍人、直接手を下した兵士?とか思ったらナレーションでは毒ガス兵器をイラクに売ったオランダ人実業家に実刑判決が下った由。
と、映画を観た直後にメモしていたけれど、国際司法裁判所(ICJ)は国家間紛争を扱い、個人が当事者となるのは国際刑事裁判所(ICC)なので、オランダ人実業家フアン・アンラト氏の有罪判決が下ったというこの法廷はICCの方だったか。訂正する。字幕では懲役17年とあったが、懲役なのか禁固なのか詳細不明。実際執行されたのだろうか?
毒ガス兵器被害者のお話なのでとにかく辛く映画「ひろしま」を観た時を思い返す。直後”感染る”と病院や浴場から受入れを拒まれる様子も被爆者が受けた仕打ちのようで。
村の幸せな光景から、爆弾投下→鳥がバタバタ落ちる→至近距離の子どもに対し半狂乱で叫ぶ母、逃げ惑う村人たち、ほぼなすすべない人々、という群衆の描写から主人公家族とドクター夫妻に畳みかけるように話が絞られてくる。
これだけの被害が国内外になかなか伝わらず、次の被害を防ぐことができず、更なる多くの被害が繰り返された。また、国際的にも深刻な問題として取り上げられることは少なかった(日本で治療した方がいらしたことは数年前に東京イラン映画祭で観た「18パーセント」で知ったが、当時報道があったはずであるにも関わらず記憶から抜けていた)が、これに関連して今回「ボナさん伝説」に登場するゲルハルト・フライリンガー医師の働きが大きかったようである。

「命の葉」は再見だった。だいぶ忘れていた。

「メフディーの立場」
監督さん、フォトグラファー(奥はスタッフのハンサムくん)。
見るのが辛い戦争映画。戦場場面多。監督さんは「血しぶき飛ぶとかの表現は避けた」とはいうものの、戦場なので人がいっぱい死ぬわけで。

「ゴラームレザー·タフティ」
イランの国民的英雄、レスリング金メダリストの伝記映画。
イラン文化センター発行『世界の心イラン』第5号「特集イランのスポーツ」にタフティー選手のことも掲載されていたことを教えていただき、再読する。(何せ昨年いただいたときには基本サッカーのところしか読んでいなかった。)
11日(金)18時からの回に引き続き、12日(土)10時の回も観た。
二回目も、字幕は進んでおらずラスト20分英語字幕。
イスラーム革命以前の政治も関わるところで日本語字幕ないのはきつい。

3日目12日(土)
この日も朝から。「タフティー」2回目。

「ヤドゥ」
今回ほんとに戦争の映画が多い。
イランイラク戦争初期一部自身の少年時代の体験を元にいた戦時下、爆撃が日常の家族の暮らし。「西ベイルート」から恋愛モードとった感じ。なかなか避難しないお母さんは結構な変人だと思う…。

「ボナさん伝説 魔法のランプの魔神」
ちょっととっ散らかった印象だけど、(この記事を読むまでボナさんが実在人物がモデルとは知らなかった)モストの活動に敬意を表してイランの方が作品にしてくださるのは有り難いことだ。

「ウォーデン 消えた死刑囚」
これは何度も観たことあるが、何度も観ても耐えうる傑作だと思う。

最終日13日(日)
礼拝を夜オンラインでとして、朝からもう一回「クルミの木」を観てきた。
この日のプログラムはこの後も「ヤドゥ」「メフディーの立場」と、すべてイラン・イラク戦争もの。
全部観たい(再見)気は山々だが午後からは大塚で平和祈念集会なので、後ろ髪を引かれつつ田町を後にした。

今年も傑作をメルシーでした。
来年も観られますように!


イランに平和を!
毎年この時期に会場のみなとパーク芝浦1階で平和企画展をやっていて、
折り鶴コーナーもあるので、折って入れてきた。
核兵器禁止条約締結を求める署名も、用紙を持ち帰り、翌日に家族と2名分を回収ボックスに入れておいた。日本は勿論だが、イランも批准しようよ!

2023年7月29日土曜日

黒海人と冶金人だって

 手始めに2014年5月2日のオデッサ・ジェノサイドについての箇所を開いてみたら、まあ割と詳しく書かれているけれど、私がリアルタイムで観たのといろいろ齟齬があるんだよな。

それにまず「五月二日、オデサのサッカー競技場で「黒海人」(オデサ)と「冶金者」(ハルキウ)の試合が行われることになっていた。いずれのチームの熱狂的ファンもマイダン支持であることで有名で」との記述に、文字通りこけそうになってしまった。(サッカーファンならまずこんなことにはならないよね。趣味の問題でもあるが、これまで見た中で一番センスない訳だと思う。「黒海人」に「冶金人」とか。)

「市街北部(競技場近く)のギリシャ広場」などで衝突が起こったとの記述(131頁)にも頭をひねる。試合が行われたオデッサの競技場は東部で、ギリシャ広場から徒歩15分くらいか?近いと言えるのかな。

というわけで、まだ読み始め。


2023年7月26日水曜日

積読の本棚16

『ゴルバチョフ機関』

短編8篇、だそうだ。

芸術新潮2003年

 特集

12月 ロシア・イコンへの旅


SPEAK LOW 
2月 アキ・カウリスマキのメランコリーがもたらす幸福

ART NEWS
8月 あっけなくも美しく燃え ロシア前衛陶芸の理想と現実

STARDUST
4月 草の根構成主義 「ロシア構成主義のグラフィックデザイン」展
6月 棺だってオシャレしたい ロマノフ王朝展
11月 ヤツェック・スロカの東欧ブギウギ/アナ・ゼマンコーヴァ 妖花しげれる

WORLD
7月 女帝エカテリーナの夢 甦った琥珀の間
9月 夢みる飛行男 パナマレンコを満喫する

連載
四方田犬彦「あの人のボナペティ」11月イザドラ・ダンカンのキャビア食べ放題

積読の本棚15

ジョン・アードインの遺作となった”Valery Gergiev and the Kirov: A Story of Survival (Amadeus)”
https://isbnsearch.org/isbn/1574670646
の日本語訳なのであろう。
亀山郁夫大先生の訳か。
それにゲルギエフもすっかりZになってしまったからな。
これは飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃のゲルギエフ。

積読の本棚14

2004年2月16日しんぶん赤旗ほんだな欄
エイゼンシュテインの言葉も掲載。
新聞記事のコピー、下段の本の宣伝がかもがわ出版なのかしらん? 『ルールある経済社会へ』と『反戦の世界史』が載っていて、著者が松竹何某という、ちょっと前のお騒がせ人物だった。あらあら。

2023年7月24日月曜日

読み倒した岩波の「たのしいお話」シリーズ

フィンランド編の『かぎのない箱』も大好きだった。
この本の「読みたい」は何度でも読みたい、の意。
岩波の「たのしいお話」シリーズはどれも楽しかった。

しんぶん赤旗2004年3月15日付「ロングセラー今週の一冊」

ラチョフの絵も懐かしい。単行本のこの形式が好き。


ステーエフもいいよね

2023年7月23日日曜日

積読の本棚12

 

改訂版が出ていたのか。

積読の本棚11

著者 : 平岡泰博
集英社
発売日 : 2003-11-17
2003年日時不明毎日新聞余禄
『砂漠の女ディリー』の続編。
2004年2月16日付赤旗書評欄
この頃アラビア語の勉強を始めたせいだろうか。なぜメモが残っているのか不明。

積読の本棚10

積読の本棚9 大島幹雄さんのサーカス本

 桑野塾でお世話になっている(最近はすっかりご無沙汰している)大島幹雄さんである。



2004年3月7日毎日新聞書評

大島幹雄さんの文章は『ボリショイ・サーカス』で読んだのだろうか、無類の面白さ!
こちらも読みたいと思いつつ、積読約20年である。

2023年7月17日月曜日

積読の本棚5

読了日覚えていないが読んでいる。
『言語学の散歩』『言語学の楽しみ』

積読の本棚4

1998年5月18日付毎日新聞「今週の一冊」
「それにしても作者はなぜこんな物語を書こうとしたのか。」
1998年7月27日付毎日新聞書評欄
[知らないところを旅する楽しさを満喫できる一冊です。」
1997年10月27日付赤旗諸小欄:川口弘美評
「”生きたい”という強い思い」

積読の本棚3

 

1998年刊行なのでエリツィン時代、既に「現代の」ではなくなっている感。
ゴンザについては、リューダさんが熱心だった。確か「権左ファンクラブ」に入っていた。
リューダさんの著書。貴重。

2023年7月16日日曜日

1997年秋頃検索していた本 ブルガーコフなど

 高杉一郎訳のもの



ブルガーコフ?

2017年に新装版が刊行されているが、このとき検索したのは1972年刊「20世紀のロシア小説」のサブタイトル。現在のものは「海外小説 永遠の本棚」となっている。




そういえば、8/14~15のガイダイ映画上映のチケット販売開始になっているんだよね