2023年8月14日月曜日

第6回東京イラン映画祭 イランに平和を

 初日10日(金)は観に行けず。

2日目11日(土)朝から。

イランビューティーなハンサムくんがホワイトボード出してきた

※このハンサムくん、杖をお持ちの方にお声かけするなど気配りもできる優しい若者だった。

※最終日、書いているところを目撃し、ハンサムくんの手書きだったことが判明。

Last dayと書き足し、いまだ考え倦む #東京イラン映画祭🇮🇷 スタッフ ベーランバンド似?の美形くん。今日も同じシャツである

「クルミの木」
イランの方が悲しくて最後まで観られなかったとおっしゃる、1987年イランイラク戦争での毒ガス兵器被害に遭った村人の実話の映画化作品。「ひろしま」のような作品。辛かったが、ラストで少女達の笑顔に希望を見る。
主人公がハーグの国際司法裁判所で証言するシーンがあり、誰が被告人なのか、イラク政府要人か軍人、直接手を下した兵士?とか思ったらナレーションでは毒ガス兵器をイラクに売ったオランダ人実業家に実刑判決が下った由。
と、映画を観た直後にメモしていたけれど、国際司法裁判所(ICJ)は国家間紛争を扱い、個人が当事者となるのは国際刑事裁判所(ICC)なので、オランダ人実業家フアン・アンラト氏の有罪判決が下ったというこの法廷はICCの方だったか。訂正する。字幕では懲役17年とあったが、懲役なのか禁固なのか詳細不明。実際執行されたのだろうか?
毒ガス兵器被害者のお話なのでとにかく辛く映画「ひろしま」を観た時を思い返す。直後”感染る”と病院や浴場から受入れを拒まれる様子も被爆者が受けた仕打ちのようで。
村の幸せな光景から、爆弾投下→鳥がバタバタ落ちる→至近距離の子どもに対し半狂乱で叫ぶ母、逃げ惑う村人たち、ほぼなすすべない人々、という群衆の描写から主人公家族とドクター夫妻に畳みかけるように話が絞られてくる。
これだけの被害が国内外になかなか伝わらず、次の被害を防ぐことができず、更なる多くの被害が繰り返された。また、国際的にも深刻な問題として取り上げられることは少なかった(日本で治療した方がいらしたことは数年前に東京イラン映画祭で観た「18パーセント」で知ったが、当時報道があったはずであるにも関わらず記憶から抜けていた)が、これに関連して今回「ボナさん伝説」に登場するゲルハルト・フライリンガー医師の働きが大きかったようである。

「命の葉」は再見だった。だいぶ忘れていた。

「メフディーの立場」
監督さん、フォトグラファー(奥はスタッフのハンサムくん)。
見るのが辛い戦争映画。戦場場面多。監督さんは「血しぶき飛ぶとかの表現は避けた」とはいうものの、戦場なので人がいっぱい死ぬわけで。

「ゴラームレザー·タフティ」
イランの国民的英雄、レスリング金メダリストの伝記映画。
イラン文化センター発行『世界の心イラン』第5号「特集イランのスポーツ」にタフティー選手のことも掲載されていたことを教えていただき、再読する。(何せ昨年いただいたときには基本サッカーのところしか読んでいなかった。)
11日(金)18時からの回に引き続き、12日(土)10時の回も観た。
二回目も、字幕は進んでおらずラスト20分英語字幕。
イスラーム革命以前の政治も関わるところで日本語字幕ないのはきつい。

3日目12日(土)
この日も朝から。「タフティー」2回目。

「ヤドゥ」
今回ほんとに戦争の映画が多い。
イランイラク戦争初期一部自身の少年時代の体験を元にいた戦時下、爆撃が日常の家族の暮らし。「西ベイルート」から恋愛モードとった感じ。なかなか避難しないお母さんは結構な変人だと思う…。

「ボナさん伝説 魔法のランプの魔神」
ちょっととっ散らかった印象だけど、(この記事を読むまでボナさんが実在人物がモデルとは知らなかった)モストの活動に敬意を表してイランの方が作品にしてくださるのは有り難いことだ。

「ウォーデン 消えた死刑囚」
これは何度も観たことあるが、何度も観ても耐えうる傑作だと思う。

最終日13日(日)
礼拝を夜オンラインでとして、朝からもう一回「クルミの木」を観てきた。
この日のプログラムはこの後も「ヤドゥ」「メフディーの立場」と、すべてイラン・イラク戦争もの。
全部観たい(再見)気は山々だが午後からは大塚で平和祈念集会なので、後ろ髪を引かれつつ田町を後にした。

今年も傑作をメルシーでした。
来年も観られますように!


イランに平和を!
毎年この時期に会場のみなとパーク芝浦1階で平和企画展をやっていて、
折り鶴コーナーもあるので、折って入れてきた。
核兵器禁止条約締結を求める署名も、用紙を持ち帰り、翌日に家族と2名分を回収ボックスに入れておいた。日本は勿論だが、イランも批准しようよ!

0 件のコメント:

コメントを投稿