2022年5月20日金曜日

ナショナルな欲望のゆくえ: ソ連後のロシア文学を読み解く

 

ロシアのポストモダンをはじめソ連時代~2010年代の文学史概観。
大急ぎでなんとか読み切った。
 例えば、とにかく読後感の悪かった『図書館大戦争』
→https://booklog.jp/edit/1/4309206921
作者のエリザーロフは、インタビューによるとかなりのソ連推しなのだが、
「負の面を含めたソ連の遺産を多く引き継いだロシアとは異なり、独立とナショナリズム運動によって非ソ連化が急速に進んだウクライナで成長したことで、彼の記憶の中の理想的なソ連像はさらに強化されたのかもしれない。」
「ロシアを敵視するヨーロッパに対する不満を述べ、ウクライナに対しても”好きなだけ自身のヨーロッパ性を口にすればいい”と批判的だ。」
今現在、エリザーロフの立場は・・・。



2022年5月17日火曜日

『インフル病みのペトロフ家』公開記念・無料オンラインレクチャー <ロシア・ウクライナ・ベラルーシ映画の知られざる世界 ―今こそ知りたい現状と今後―>

 アーカイブ視聴してのメモ書き

ロシア・ウクライナ・ベラルーシ映画の関係


ウクライナ気候がいい→オデッサに映画スタジオ キラ・ムラートヴァ

ベラルーシ ほぼロシア語映画


ロシア映画の多様な世界

・セレヴレンニコフ ウクライナ人母

・多民族性

・神聖なる一族24人の娘たち マリ・エル共和国 マリ語

・マヤ タジク人労働者の映画

・キットボーイ チュクチの映画

・鳥のミルク モルドヴァ・ロシア映画 沿ドニエストル ロシア語

・Give Me Liberty ロシア人監督 アメリカのロシア人移民 介護施設のドライバー

サハウッド(サハ=ヤクート映画) 国内の賞をとっている。

寒いので映画館好き

資金豊富

フォークロアが豊か 口承文化

ソ連解体後、各共和国の公用語で作られる

・私の殺し屋 2016年

・カラス 2020年 


ウクライナ映画オールタイムベスト100

2013年以降のウクライナ事情を反映

2014.5 オレフ・センツォフ監督がロシアに拘束→人質交換で解放

2022.2.26 ロシアの映画芸術編集長アントン・ドーリンが反戦の意を表明 ズヴャギンツェフ等参加

3.16ドーリンラトヴィアに亡命

3.18ロズニツァ、ウクライナ映画アカデミーから除名

3.22 ソクーロフ インタビュー動画 誰もこんなことをする権利はない


1.火の馬 忘れられた祖先の影 パラジャーノフ ドヴジェンコの弟子

カルパチア山脈グツール人 ウクライナ語

2.大地 冒頭にひまわり

3.カメラを持った男 キエフ・スタジオ ロシア人?

4.ザ・トライブ

5.レオニード・オシカ 石の十字架1968未

ドヴジェンコの系統

6.ムラートヴァ 無気力症シンドローム 1989未

7.ロマン・バラヤン 夢と現実の飛翔 1989未

アゼルバイジャン生まれのウクライナ人

8.ユーリイ・イリエンコ 黒い徴のある白鳥 1971未

火の馬のカメラマン

グツール人 火の馬に似ている場面 筏下り

9.長い見送り

10イヴァン・ミコライチューク バビロン20 1979未

火の馬の主演俳優

11アトランティス 5/25~リフレクションとともに公開

12ボリス・イフチェンコ 失われた手紙 1972年未 ゴーゴリ原作

13ムラートヴァ 短い出会い 1967年未 長編第1作

14ドンバス

15ミハイル・カウフマン 春

16レオニード・ブィコフ 戦場に行くのは老人のみ 1973年未

17ヴィクトル・イヴァノフ 二兎を追って 1973年未 コメディー

18ダヴィド・チェルカッスキー ヴルンゲル船長の冒険 1976-79年未 アニメーション

19ズヴェニゴラー

20アントニオ・ルクィチ わが思考は静か 2019年未

21ユーリイ・イリエンコ 渇いた者たちの井戸 1965年未

22ロズニツァ わが喜び 2010年未 長編劇映画第1作 ロードムービー

23ユーリイ・グリツィナ varta1 リヴィウ、ウクライナ

varta1はスマホの通話アプリ ドキュメンタリー 2015年未

24ヴォロディーミル・デニセンコ 良心 1968年未 雪解け期

25ニコライ・シピコフスキー パン 1929年未 赤軍帰還兵 検閲で当時公開されなかった

26未来への迷宮 厳しい青年 ローム

27武器庫

28ヴェルトフ 熱狂:ドンバス交響曲 1931年 第1次5か年計画 農業→工業 炭田

29戦火の大地

30イヴァン・カヴァレリゼ プロメテウス 1935年未

タラス・シェフチェンコの作品をモチーフ

31ニコライ・シピコフスキー 身勝手な人間 1929年未

革命→国内線

32フェリックス・ソボレフ 私と他の人たち 1971年未

ドキュメンタリー。心理実験を基にした科学ドキュメンタリー映画

33ユーリイ・イリエンコ イワン・クパーラの前夜 1968年未

ゴーゴリ原作

34イリーナ・ツィリク 地球はオレンジのように青い 2020年

ネット上で観られる。アジアン~のウクライナ特集

シングルマザーと4人の子ども。ドンバス激戦地。長女が映画学校に進学 ドキュメンタリー

35ロズニツァ マイダン 2014年未

36ユーリイ・イリエンコ ヘーチマン・マゼッパの祈り 2001年未

コサック頭領主人公

37ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ 暗闇 2014年未

ドキュメンタリー アトランティスの監督 盲目の母と知的障害の息子

38ロマン・ボンダルチューク 火山 2018年未 低予算コメディー

39ヴォロディーミル・ダフノ エネイダ 1991年未

アニメーション ホメロスのイーリヤスのパロディー作品のアニメ化

40セルヒー・ブコフスキー きみの名前の綴りを書いて 2006年未

ウクライナのホロコーストのドキュメンタリー

スピルバーグのお金

41レオニード・ルコフ 愛している 1936年未

マリウポリ生まれ

42ピョートル・トドロフスキー 戦場のロマンス 1983年

43アブラム・ナロディツキー、ニコライ・ラシェーエフ ブムバラシュ 1971年未

国内戦を舞台にしたミュージカル映画

44オスタプ・コスチューク 生きている火 2016年未

ドキュメンタリー カルパチア山脈 現代

45マルレン・フツィエフ、フェリックス・ミロネール ザレチナヤ通りの春 1956年未

ソ連の雪解け映画の走り フツィエフ監督第1作

46イーゴリ・ミナエフ 1階 2001年未

フランスに移住

47イヴァン・カヴァレリゼ コリーイの乱 1933年未

ポーランド=リトアニアに立ち上がったコサック反乱

48ゲオルギー・スタボヴォイ 2日間 1927年未

正しい人間を描いた作品

49ヴォロディーミル・シェフチェンコ チョルノービリ:困難な数週間の記録 1986年未

チェルノブイリのドキュメンタリー

50ダヴィド・チェルカッスキー 宝島 1986-88年未

51ムラートヴァ 感傷的な警官 1992年未

畑に捨て子、警官が育てる。フランスとの共同制作

52ステパン・コヴァリ 路面電車9番がゆく 2002年未

短編アニメーション

53レオニード・オシカ 海水浴をする女 1965年未

短編 台詞なし

54ナタリヤ・アンドレイチェンコ シャマラ 1994年未

国内混乱 シャマラは人名 メロドラマ ドイツとの合作

55イヴァン・ミコライチューク こんなに遅く、こんなに暖かい秋 1981年未

56ロマン・ボンダルチューク ウクライナのシェフたち 2015年未

ドキュメンタリー 二人の男性が自警団活動

57フェリックス・ソボレフ 地平線への7歩 1968年未

科学実験映画

58ゲオルギー・タシン 逮捕令状 1926年未

59マルク・ドンスコイ 犠牲を払って 19557年未

60ナリマン・アリエフ 故郷へ 2019年未

クリミアを舞台、クリミア=タタール語が出てくる 亡くなった長男を故郷クリミアの亡母の隣に葬るためのロードムービー

61アレクセイ・ミシューリン、ニコライ・リトゥス ガソリンスタンドの女王 1962年未

コメディー 自家用車を持つ人が増えてきたころ

62ロマン・バラヤン 口づけ 1983年未

63ムラートヴァ 3つの話 1997年未

オムニバス

64アンドレイ・ザグダンスキー 夢判断 1990年未

フロイトの心理学に基づいて20世紀を振り返る

65ヴャチェスラフ・クリストフォヴィチ 死の友人1997年未

フランスと合作 犯罪映画

66アルトゥル・ヴォイテツキー 退屈のために 1967年未

ゴーリキー原作

67ミハイル・ベリコフ 崩壊 1990年未

メロドラマの名手の代表作

68カレン・ゲヴォルキャン 海の果てを走るまだらの犬 1990年未

アルメニア人。キエフスタジオ。ウクライナはあまり関係ない。アイトマートフ原作。オホーツクが舞台。アザラシを捌くシーン等生々しい。

69イホル・ストレムビツキー 旅人 2005年未

10分くらいのドキュメンタリー、モノクロ

70アンドリー・ドンチク 酸素不足 1991年未

エドフシナ(ロシア語)軍隊内のいじめを描いた。

71ムラートヴァ、アレクサンドル・ムラートフ われらの清きパン 1964年未

最初の夫との共同制作 ムラートヴァらしさは希薄

72スタニスラフ・ビテュツキー さようなら、シネフィルたち 2014年未

ドキュメンタリー 若いシネフィルたちのうち女性がベルグラードに進学 ウクライナにいても仕方ないし

73アナトリー・スィルィフ セルゲイ・パラジャーノフ 訪問 1994年未

パラジャーノフのドキュメンタリー

74ゲオルギー・タシン 夜の御者 1927年未

75オレシ・サーニン ママーイ 1997年未

伝説上のコサック?

76イェウヘン・シヴォクィニ 道に雪は降り積もる… 1967年未

アニメーション 年号は違う?

77ロマン・バラヤン 猟人日記”狼” 一匹おおかみ

78アリーナ・ゴルロワ 目立った兆候はなし 2017年未

ウクライナ元女性兵士のPTSD

79ナディア・パルファン ヒート・シンガーズ 労働組合合唱隊 2019年

配信している。アジアドキュメンタリー~ 暖房会社の労働組合の合唱隊

80ムラートヴァ 調律師 2004年

81アナトリー・カラシ、ヴィクトル・シュクリン 7月の雷雨 1989-91年未

ドンバスの労働者を撮ったドキュメンタリー

施設が老朽化等の問題あってストライキ実行

82アフテム・セイタブラエフ ソルジャーズ:ヒーロー・ネバー・ダイ(原題:サイボーグ)2017年

アマゾン・プライム ドンバス舞台 空港をロシア系住民から守る 感情を押し殺して職務を全うする兵士たち=サイボーグ

83オレフ・センツォフ ゲーマー 2011年未

ゲームで生計を立てる人たち

過激な発言でロシアに拘束された監督

ロシア語作品の排除主張しながらこれはロシア語

84ヴォロディーミル・・ダフノー コサックのように… 1967-95年未

3人のコサック

85ワジム・イルコフ パパはママのお兄さん 2017年未

国外向けに英語のポスター。ドキュメンタリー。シングルマザー

兄弟(ゲイ)に娘を預ける。

86アルカージイ・ネピタリュク 同行者 2017年未

低予算コメディー

87アレクサンドル・イグナトゥシャ たんぽぽが咲いた 1992年未

地方を舞台にした青春映画

88レオニード・パヴロフスキー いてくれるおかげで 2004年未

オデッサ映画スタジオ。オデッサ愛に満ちた。

89セルヒー・ブコフスキー V.シリヴェステロフ 2019年未

ドキュメンタリー

90ロラン・セルギエンコ 愛の告白 1966年未

ドキュメンタリー

91カウフマン 前代未聞の運動 1931年未

第1次5か年計画

92ムラートヴァ アメリカへの手紙 1999年未

短編

93グリゴーリイ・グリチュル=チェリコヴェル 泣き笑い 1928年未

イディッシュ語 アレイヒム 屋根の上のバイオリン弾き(牛乳屋テヴィエ)同じ原作

94ウラジーミル・サヴェリエフ 追放者 1991年未

1941年舞台ユダヤ人の逃亡生活 ドイツとの合作

95ウラジーミルデニセンコ 夢 1964年未

タラス・シェフチェンコ作品をもとに

96バビロン13 武器よりも強く 2017年未

監督グループ 2014年以降ビデオクリップ発表 ロシア支配に抗する マイダン革命について

97ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ ブラック・レベル 2017年未

長編劇映画第1作 普通の中年男性の日常生活 台詞がない ボルダリング趣味なのにできない

98ロズニツァ やさしい女 2017年未

ドストエフスキー原作 現代に移して カンヌで受賞

99 フェリックス・ソボレフ 生物圏!認識の時 1974年未

科学実験ドキュメンタリー

100航空都市

ドヴジェンコのトーキー


すべては燃えている 2014年 オレクサンドル・テクンスキー他

ユーロマイダンのドキュメンタリー

デモ隊が暴徒化する様子 女性は冷静だが

→オールタイムベスト100には入っていない。除外?

アジアン~で配信


ムラートヴァ モルドヴァ生まれ ロシア人の父 ルーマニア人の母

母が外国映画検閲委員で職場によく連れて行っていた

編集 台詞と映像の両面で繰り返し

遺作 永遠回帰



知られざるベラルーシ映画

ワレンチン・ヴィノグラードフ 東の回廊 1966年未

映像が斬新 ドイツ表現主義

ユダヤ人を放水して溺れさせる

反戦映画

昨日ロシアの映画館でかかっていた

ヴィクトル・トゥーロフ 私は幼年時代に生まれた 1966年未

Я родом из детства

雪解けの時期 映像が美しい

炎628

スタフ王の野蛮な狩り

ダリヤ・ジューク クリスタル 2018年

ガラス製品 ベラルーシ特産物 アメリカに行きたがっている


ロズニツァ ベラルーシ生まれ、ベラルーシでも1本とっている



ウクライナ侵攻を受けて3か国の現状と今後

ロシア

この時期に戦争映画の新作公開

ベルリン上空の両翼

最初のオスカー

ソクーロフの教え子 カンテミール・バラーゴフ 戦争と女の顔

経済制裁で国外作品枯渇(ハリウッド映画上映できず)、レパートリー不足→旧作上映、人気ユーチューバーの番組流す

映画館は夏までに半減?


ヨーロッパの解放

1941年 モスクワ攻防戦 80年目の真実 2020年

タルコフスキー生誕90周年回顧

文化人アパート1階の映画館イリュジオン

「タルコフスキー。ストーカーのゾーンで」

・アレクサンドル・ゼリゴヴィチ 標的 2010年未

・アレクサンドル・ロゴシキン 第三惑星 1991年未

・アレクサンドル・カイダノフスキー 等有利の妻 1988年未

・アリ・ハムラエーフ 護衛者 1979年未

・アレクサンドル・ソクーロフ 日陽はしづかに発酵し…

・ウラジーミル・ポタポフ 調停者 1990年未

・アンドレイ・エルマシ 永遠の終わり 1987年未

・ドミトリー・スヴェタザーロフ 畜生ども 1989年未

・コンスタンチン・ロプシャンスキー 死者からの手紙

・アレクセイ・バラバーノフ 私も幸せが欲しい 2012年

・ウラジーミル・ホチネンコ ハチの群れ 1990年未

ナジム・トゥリャホジャエフ 草原 1987年未+やさしく雨ぞ降りしきる 1984年


グレプ・パンフィーロフ イワン・デニーソヴィチ 2021年

創作の自由の余地はある?

最近は完全に政権寄り ミハルコフ作品の脚本


ウクライナ

リヴィウの映画館は通常営業

キエフ 避難先の地下鉄で映画上映

5/19~火の馬 再公開予定 キエフ・オデッサ・ドニエプロペトロフスク・リヴィウ・スーミ

公開時の1965年、知識人一斉逮捕、この映画がソ連政権への抵抗のシンボル


ベラルーシ

経済制裁によりラインマップ不足。映画作家の育成も進まず。




質疑応答


・相互の映画界の人達の行き来

チェルノブイリ1986 プロデューサーはウクライナ人 ズヴャギンツェフのプロデュースもしている


・検閲

チェチェンへようこそ クナシリ は公開禁止

公開されない、早めに打ち切りの作品多い ドヴラートフは4日で打ち切り

第二次プーチン政権以降はソ連時代の公開規模ランク分けと似た状況か 中心部では上映できない


・ロシア人の描いたチェチェン人映画あるか

ロシアン・ブラザー 90年代ペテルブルク舞台 市場をチェチェン人マフィアが牛耳る→ロシアが成敗する

・チェチェンへの旅(ソクーロフ)は公開された


・監督、俳優の現況が気になる

・国外で活躍しようとしていた彼らの将来はどうなる


ロシア映画は面白くなってきたところ


国際的な舞台に立ちたいという人は国外に出るしかない?

映画祭に出られればよいが


セレヴレンニコフ

3月にロシアに出てドイツに。刑事事件は取り消されてパスポート復活。最新作「チャイコフスキーの妻」カンヌ コンペから外すようウクライナが言っている。

演劇演出した「ヌレエフ」はモスクワ上演中止

フランスのアヴィニオン演劇祭には参加 チェーホフの国葬

次回作リモノフについての映画 イーダの監督?脚本参加

ロシアで半分、残りをヨーロッパで撮る


演劇は大変そう。軒並み出国している。

体制側の人間だけが作れる事態


ソクーロフは残っている。1時間半くらいのインタビュー。ため息ばかり

ズヴャギンツェフ コロナで重体になっていた。声も戻っていない。


アジアンドキュメンタリー

バルト諸国ドキュメンタリー イースタンヨーロピアンフィルム 

・反戦に関して

2022年5月15日日曜日

オデッサ・コスモス: 映画の学校 幸福/ボリシェヴィキ国におけるウェスト氏の異常な冒険/精神の声

オデッサ・コスモス: 映画の学校 幸福/ボリシェヴィキ国におけるウェスト氏の異常な冒険/精神の声:  アテネ・フランセシネマテーク 映画の授業2022 5/24(火)~6/4(土) 御茶ノ水・アテネ・フランセ文化センター レフ・クレショフ監督「ボリシェヴィキ国におけるウェスト氏の異常な冒険」1924年 《Необычайные приключения мистера Веста...

2022年5月5日木曜日

隣人が敵国人になる日: 第一次世界大戦と東中欧の諸民族 (レクチャー第一次世界大戦を考える)

 

必読の書であった。

読了。持ち歩きによいサイズでわかりやすかった。(といっても一度読んだだけできちんと頭の中が整理されるほど頭がいいわけじゃないけど。)今は是非手元に置いておきたい本。第一次世界大戦時のガリツィアをポーランド・ウクライナ・ユダヤ人それぞれの側から解説。2013年刊行なのでもっと早く読むべきだった。これを読んでから映画「ヴォウィン」に臨むべきだった。

中心は第一次世界大戦前後の話だが、一応第二次世界大戦直後まで触れられている。