2020年5月29日金曜日

『潔白』を読み直す

日本の検察、これじゃだめだめじゃないか…と思わせる事象が現に刻々と起きている中で改めて読む。


『無実を探せ! イノセンス・プロジェクト — DNA鑑定で冤罪を晴らした人々』を読むまで、警察や検察や裁判所は誤ることはあっても(政治的なフレームアップでもない限り)悪気があってのことではないだろうと思っていた。がこんなに簡単に人の人生を踏みにじって命を奪ってでも初動の誤りを修正するのを憚るとか根深い偏見によったりでこんなことが繰り返し起きてしまうのかと考えを改めた。
本書はある冤罪死刑執行事件を下敷きにしたフィクション。
刑事裁判で死刑が確定してから執行されるまでの異例の短さは何か隠された理由があってのことかと思ったが・・・。

再審開始の是非を審理するのは裁判所ではなくて第三者機関にしないとだめなんじゃないかと改めて思う。

2020年5月13日水曜日

12の椅子 Двенадцать Стульев: 語尾別ロシアの人名2-1 -аで終わる名前

久しぶりに投稿、ではなく、既存の投稿に補足した。



12の椅子 Двенадцать Стульев: 語尾別ロシアの人名2-1 -аで終わる名前: 語尾が - а, -я ではない女性名詞は例外的です( -ь 型の名詞が少々)。 しかし、語尾に - а, -я がついているからといって、女性名詞とは限らない。まあ、女性名詞のことが多いのですが、 староста (長) , мужчина (男性) , п...

2020年5月2日土曜日

6年目のオデッサジェノサイド オデッサ海岸通り: 血祭り~ХАТЫНЬ -2014

あの事件の翌日に、とにかく最初に書いた文章。

差別と分断が普通の人達を虐殺者に変貌させたのを見て、6年経った今でも、考えはまとまらないが、この日見たこと(ネットを通じてチェルノモーレツの試合を観るつもりで”オデッサのハティニ”を見てしまった)が、ヘイトスピーチを黙過してはいけないという決意に繋がっている。



オデッサ海岸通り: 血祭り~ХАТЫНЬ -2014: 数日前に手に入れたバーベリの『騎兵隊』にある有名な短篇が『血祭り』。 ただ、この短編集はブジョンヌィ将軍の騎兵隊に従軍するインテリ目線のポーランド遠征を題材としているけれど、昨日のオデッサの虐殺はバーベリのもう一つの短編集『オデッサ物語』に現れるポグロムに擬えられるだろう。 ...