2012年10月31日水曜日

エルミタージュの猫写真

先月、お茶の時間に上司に
「エルミタージュの猫の番組、観た?」
と尋ねられた。

そういう番組があるらしいことは知らないではなかったが、私は殆どTVを観ない人間であり、衛星放送は入らないので、その番組は観ていなかった。

そう言うと、上司はその話がしたかったらしくてがっかりした顔をした。

しかし、同僚が「Kocmaさんは去年エルミタージュで本物の猫に会ってきたんですよ」と言って、その話は続いた。
話を聞いてみると、エカチェリーナ二世が猫を美術品の護衛官に任命したこと、レニングラード攻防戦の最中に一旦猫はいなくなってしまい(←2年以上包囲されていたのだから、言わずもがなである)、その後近郊都市から猫列車で新たな護衛官がやって来たこと、今ではバックステージツァーのようなもので、猫たちの様子が観られること、近所の猫カフェなどに養子に出されることもあることなど、だいたい今まで私が見聞きしたことが番組の内容となっているようだった。

そのエルミタージュで出会った猫、「ファンタスチカ・オデッサ」に書こうと思ってはいるのだが、何せまだスーズダリに着いたところで、なかなかペテルブルグに行きつかない。
だからエルミタージュの猫の話まで展開していないのだが、このたび、その番組が11月3日に再放送されるというので、「オデッサ・コスモス」に写真入りで記事を書いた。

私が去年エルミタージュを訪れた時、アトラスの彫像のある側の入り口から入ったのだが(同行者のあるおばさまは「大使の階段のある側から入りたかった。こんな裏口から入るのなんて意味ない」と盛んに文句を言っていたのだが、意味は大ありだった。ラファエロとダ・ヴィンチの絵をも混まないうちに真っ先に観るためだったのだ。)、


宮殿広場が見えます。

入り口に行く直前、観光客がちょっとした歓声を挙げている。
ぴんときた!
この門の向こうにいるんだな!

駆け寄って探すと、やっぱりいた!!



 いた!
皆でそれぞれ猫を呼んだけれど、まったく動じませんでした。
余は昼寝の最中である。

もう何度も書いたけれど、エルミタージュのミュージアムショップでは猫のカタログも販売しているので、是非探してお求めください。


2012年10月28日日曜日

誰も知らなかった周遊きっぷ

この夏、「萩・津和野ぐるっと周遊きっぷ」を利用して、津和野・萩・秋吉台・秋芳洞・湯田温泉にバス旅行をしてきたのだけれど、猫の写真絡みでちょこっと書いたままになっていた。

遅まきながら、この周遊きっぷについて使った感想を書いておく。

上記のように、私は津和野・萩・秋吉台・秋芳洞・湯田温泉でこれを利用した。

この周遊きっぷは
①往復の高速バス(東京・津和野往復でも東京・津和野/萩・東京でも東京・萩/津和野・東京でもよい)乗車券・指定席券
②周遊エリアの路線バス6回分の乗車券
がセットになっており、
③帰りの高速バス乗車券提示による観光施設の割引特典が受けられる
というものだ。

まず、このきっぷがお得なのかということだが、津和野・萩をバスをメインに移動するのなら、充分元がとれる。
①東京ー津和野の高速バスは早割があるし、東京・萩の方はネット割があるようだが、東京ー津和野ー萩ー東京というルート(逆方向でも同じ)だと、結局これが一番安く上がるのではないだろうか。
津和野・萩間の路線バスが2130円で、結構高いが、これがセットになっているのだから。
②の路線バス乗車券は、この津和野駅→東萩駅のほかに、東萩駅→秋吉台、秋芳洞→湯田温泉の3枚を使った。
実はこの他に津和野で鴎外記念館から津和野駅に戻る際に使えたし、萩でも市内循環のまーるバスは使えないのだが、松陰神社ー東萩駅などには使えたので、もっと使いこなすことはできたはずだった。
(ただ、あまり本数がないので、1本乗り逃すと「歩いた方が早い」ということになるのだった。)

③の施設での割引特典は以下の施設で利用した。
安野光雅美術館 一般800円→600円
津和野町民俗資料館 一般250円→150円
津和野町城址観光リフト 一般450円→340円
森鴎外記念館 一般600円→500円
秋芳洞 大人1200円→900円
中原中也記念館 一般310円→260円(←但し、70歳以上は無料です)

しかし、この全ての施設で、割引料金で、と言うと「それは何ですか?」と言われた。
つまり、この割引特典については、施設側には全く周知されていなかった。
パンフレットを見せると、先方も納得して割引料金にはなったけれど、行く先々でこうだから、よっぽどこの周遊きっぷは使われていないんだろうなあ、と思ってしまった。

だいたい、行きの高速バスに乗った段階で、つまり新宿(実質代々木)で行きのチケットをバスの運転手さんに見せた時に「これ、何?」と言われたんですよね。
(この乗務員さんは感じ悪かった。アナウンスもはっきりせず、よく聞き取れなかったし。)

いや、そもそもチケットを買う段階からして、窓口の人も馴れていない感じだった。
そんなチケット、あるの?という様子。

そうそう。
パンフレットも去年の秋に作ったもののままで、これだと販売期間やご利用期間が終了してしまっていることになるのだけれど、そのまま使っているのだ。
まあ、売れていないから敢えて在庫をそのまま使っているのだろうけれど。
訂正シールを貼るとか、そういうのも一切なし。
私はロシア鉄道省でも相手にしているのかと思いましたよ。

いちいち説明しないといけないにしろ、割引はちゃんとしてくれるので、大丈夫!ではあるのだけれど。



アンドレイのいたクラブ

ココラ、おめでと。
でもちっとも嬉しくはないけど。
今日はクルィリヤに勝って欲しいから。

ディナモ対クルィリヤ=ソヴェートフ

シュニンは無事だったらしく、きょうはゴールを守っている。

カリャカの所属していたクラブ同士の対決はディナモの勝利に終わった。
ココリンが得点ランクの上位につけている。

テレクは追いつかれてしまっている。
テレク対ツェスカ

アンジが首位っていうのも、何だかなーなんだけど。

それより今日はウクライナの議会選挙の投票日だ。
シェヴァは当選するだろうか。
カハに続いて「先生」になるだろうか。
ベルルスコーニには有罪判決が出ていて、ミラン自体は大変なようだが、「元ミランの選手」が議員に、とかなんとか報道されるのだろう。

この前ウクライナに行ったのがちょうど前回の議会選の最中だった。
地域党の人はどう考えてもウクライナ議会選の投票権を持っていない私にまでカレンダー付きパンフレットをくれたっけ。
シェヴァはチェルシーで苦闘していた。
「彼はもう終わった」と旅行の同行者が言うので聞いていて悲しかった。
しかし、まさか次の選挙で立候補するとはね。
それは思いもかけなかった。

あらら。
テレク、失点。
持ちこたえられなかったか。
このまま1-2で試合終了。
残念でありました。

ルビン対アンジ





鳴門でレーピン、レヴィタン、マレーヴィチ

大鳴門橋の近くにある大塚国際美術館は、陶板によって名画を複製したものを1000点以上も作って展示してある、巨大な美術館です。

玄関から長いエスカレーターで昇っていたエントランスが地下3階。
ロボットのアートくんが顔診断で、「あなたのお顔に似ている絵」を示してくれます。
私はモナ・リザでした。


でも二回目はモネの「ラ・ジャポネーズ」になりました。
帰りにしつこくもう一回やったら、マネの「フォリー=ベルジェールのバー」になりました。


友人たちもやってみましたが、一つも同じものにはなりませんでした。


さて、地下3階の古代・中世ゾーンから鑑賞開始です。
そうそう、この美術館にある「名画」はヨーロッパのものです。
いわゆるヨーロッパの範疇から外れるのはエジプト・トルコくらいです。

中世ギャラリーB
162 ウラジーミルの聖母子 (トレチヤコフ美術館)

65 ヤロスラーヴリの聖母 (トレチヤコフ美術館)



166 冥府への降下(アナスタシス) (エルミタージュ美術館)

167 ラザロの蘇生 (ロシア美術館)

169 フェオファン・グレーク キリストの変容 (トレチヤコフ美術館)

241 アンドレイ・ルブリョーフ 聖三位一体 トレチヤコフ美術館

 
地下2階 ルネサンス・バロック

バロック1 レンブラント・ファン・レイン
389 ダナエ エルミタージュ美術館



393 放蕩息子の帰宅 エルミタージュ美術館

地下1階 バロック・近代
ギャラリーB
586 イヴァン・アイヴァゾフスキー 第九の波濤 (ロシア美術館)

607 イヴァン・クラムスコイ 見知らぬ女 (トレチヤコフ美術館)

 

 

608 イサーク・レヴィタン 静かな修道院 (トレチヤコフ美術館)
 
609 イリヤ・レーピン ヴォルガの船曳き (ロシア美術館)

近代B
658 カミーユ・ピサロ モンマルトル大通り (エルミタージュ美術館)

2階 現代
ギャラリーA パヴロ・ピカソ

825 玉乗りの少女 (プーシキン美術館)
 
 
 826 オルタ・デ・エブロの工場 (エルミタージュ美術館)



 

現代3
879 マルク・シャガール 詩人:三時半 (フィラデルフィア美術館)

880 マルク・シャガール 農夫の生活(ロシアの村) (ノールブライト=ノックス美術館)
881 マルク・シャガール 殉教者 (チューリヒ美術館)
882 マルク・シャガール 彼女をめぐりて (ポンピドゥーセンター)
883 マルク・シャガール イカロスの墜落 (ポンピドゥー・センター)

現代4
901 カジミール・マレーヴィチ シュプレマティズム№57 (ルートヴィヒ美術館)

テーマ展示 6 家族
1029 ヤーコプ・ヨルダーンス 画家の家族の肖像 (エルミタージュ美術館)
1033 ル・ナン兄弟 祖母の家を訪れる家族 (エルミタージュ美術館)

2012年10月27日土曜日

ヴォルガの応援

マラジェツ、ビビ!!

58分にクドリャショフと交代してはいって、すぐさまゴールを決めた。

64' ГОООООООООЛ! Угадал с заменой Гаджи Гаджиева. Вышедший на замену Бибилов смачно пробил с правой ноги из-за пределов штрафной, далековато было до ворот. Защитники "Краснодара" закрыть футболиста не смогли, Синицын прыгал, но не дотянулся.
 
でも、次はカリャカ交代か。
プレシャンが替わって入る。

あーあ、せっかくショタが先制したのに追いつかれる。
ケルジ弟防げず。

引き分けに終わりました。

ヴォルガ対クラスノダール

次はアラニヤ対ゼニット

暴走特急君が先制ゴール。
こぼれ球を上手く拾いました。
ゴールの後、小さく何度も十字を切る暴走特急君、マラジェツ。

89' ГООООООООЛ! Штрафной в сторону ворот "Зенита" вблизи владений Гудиева. Неуклюже футболист хозяев катнул мяч на своего партнёра. Слабо и вообще непонятно, зачем это было делать. Выбил бы подальше и всё. В итоге перехват Кержакова, Александр выбежал фактически на пустые ворота и поразил их.
 
追いつかれ、逆転され、しかし最後はケルジのゴールで再逆転。
往時の近鉄バファローズのような??今晩のゼニット。
よかったけれど、チャンピオンらしからぬ危なっかしい試合だった。

 

2012年10月23日火曜日

カーリャとアジンジャル

今夜はどちらの応援をしたらよいやら。

クルィリヤ対ヴォルガ

カーリャがいる。
アジンジャルもいる。

前半は0-0.
終了間際にカーリャが惜しいシュート、バーにはじかれたが。
その前にも良いクロスを挙げたが、受け手のシュートはゴールのはるか上方だった。

クルィリヤはホームで最下位ヴォルガに負けてしまいました。
PK失敗が痛かった。

カーリャは得点はしませんでしたが、古巣相手にはりきっていたようです。
ビビは途中出場でした。

2012年10月21日日曜日

ウクライナの可愛いものたち

夏にボリショイサーカスに行った時、ウクライナのチョコレート菓子の詰め合わせを売っていて、美味しそうだというのもあったけれど、包み紙の可愛さに惹かれて買ったのでした。

食べ終わった後は本の友に。



ハリコフ(ハルキウ)のХарьковчанкаという工場で作られたお菓子
たいていウクライナ語とロシア語の二カ国語表記
ロシア語:конфеты
ウクライナ語:цукерки
 
 
リスのお菓子対決
上はペテルブルグのクループスカヤ工場のБелочка(こりすちゃん)
下はハリコフチャンカのБелочка затейнца(ひょうきんなこりすちゃん)
 
ウクライナのお菓子の包み紙は色遣いが鮮やかで美しい。
 

2012年10月20日土曜日

追いかける

アンジ対スパルタークはアディショナル・タイムにオウンゴールで負けると言う最悪の展開だった。

ゼニット対クバンはケルジPKで先制。前半終了。
結局これが決勝点に。

クラスノダール対アラニヤ


いろいろあるようで

サッカーのクラブの愛称は、
・そのクラブ名の短縮形:ロコモチフ→ロコ
・そのクラブ名の派生形:ディナモ→ディナミキ
・地名派生形(~っ子、~住民):テレク→グロズネンツィ 
・母体となった組織関連:ツェスカ→アルメイツ
を除くと圧倒的にユニフォームの色からきたものが多い。

これは世界的にみて(イングランドを除く)そういう傾向があって、「赤黒」「青」相当のニックネームはざらにあって、おもしろくない。

でも、ゴガクルの「おぼえた日記」に書くために調べてみて、結構手間ひまかかったので、こちらにも載せておく。

柳町先生第4課 着ているものの色

И он был в свитере с рисунком пингвина.
Он был в костюме/ в белых брюках.
Она была в шапке/ в сапогах/ в очках.


サッカーチームの愛称がユニフォームの色なのは実によくあることですね。
ロシアプレミアリーグの場合はどうでしょうか。

1.Анжи, Махачкала アンジ・マハチカラ
  Российский «Манчестер Сити»(ロシアのマンチェスター・シティ), Орлы(鷲), Дикая дивизия(野蛮な師団)
  жёлтые(黄色)はあまり使われないようだ。

2.ЦСКА, Москва ツェスカ・モスクワ
  армейцы((陸軍)兵士), красно-синие(赤・白), кони(馬)

3.Терек, Грозный テレク・グローズヌィ
  Грозненцы(グロズヌィっ子)
  Бело-зеленые(白・緑)はあまり使われないようだ。

4.Зенит, Санкт-Петербург ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
  сине-бело-голубые(青・白・水色), зенитчики(高射砲兵)

5.Локомотив, Москва ロコモチフ・モスクワ
  Локо, красно-зелёные(赤・緑), железнодорожники(鉄道員)

6.Кубань, Краснодар クバン・クラスノダール
  Жёлто-зелёные(黄・緑), казаки(コサック)

7.Спартак, Москва スパルターク・モスクワ
  Красно-белые(赤・白), Спартачи, Мясо(肉), «Народная команда»(民衆のチーム)

8.Рубин, Казан  ルビン・カザン
  Рубиновые, Казанцы(カザンっ子), Татары(タタール人), Камни(宝石), Красно-Зеленые(赤・緑)

9.Амкар, Пермь アムカル・ペルミ
  пермяки(ペルミっ子), красно-чёрные(赤・黒), аммиачные(アンモニア)

10 Крылья Советов, Самара クルィリヤ=ソヴェトフ・サマラ
  Крылышки, Зелёно-бело-синие(緑・白・青), Крысы(ネズミ)

11 ФК «Краснодар» FKクラスノダール
  Быки(雄牛), горожане(都市住民), черные буйволы(黒い水牛)

12 Алания, Владикавказ アラニヤ・ウラジカフカス
  барсы(豹), аланцы, красно-жёлтые(赤・黄), аланы

13 Динамо, Москва ディナモ・モスクワ
  бело-голубые(白・水色), динамики

14 ФК«Ростов», Ростов-на-Дону FKロストフ(ロストフ=ナ=ドヌ)
  желто-синие(黄・青), сельмаши(農業機械<сельскохозяйственные машины), комбайнеры(コンバイン運転手)

15 Мордовия, Саранск モルドヴィヤ・サランスク 
  бордовые лисы(ワインカラーの狐)

16 Волга , Нижний Новгород ヴォルガ・ニージニー=ノヴゴロド
  волжане(ヴォルガっ子), волгари(ヴォルガ川で働く人たち), бело-синие(白・青) 

やはり、色は愛称によく使われています。
上記の情報は、FKロストフのオフィシャルサイトの「ライバルたち」コーナーより。

いや~、現在首位のアンジについては、何と言ったらいいのやら。
いきなり笑わせてくれるじゃないですか。

ロストフ・ナ・ドヌには行ったことがないが、かなり大きな地方都市で歴史が古いというイメージだったが、農業機械やコンバインがクラブの愛称になるのか。
FKロストフという名称になる前は長らくРостсельмашロスツェリマシュだったから、今でもセリマシュって呼ぶ人が多いのですね。



2012年10月19日金曜日

邪魔しないから

40-3
―Что ты делаешь?
―Смотрю футбол.
―(Смотри/Посмотри),не буду тебе мешать.

中断された動作の再開=不完了体(法則39)
さらに、中断された動作の継続の命令=不完了体
というわけで、不完了体Смотриを選ぶ。

―Что ты делаешь?
―Смотрю футбол.
Смотри,не буду тебе мешать.

何をしているの?
サッカー観てるの。
じゃあ観てな、邪魔はしないよ。

こういう状況です。

「邪魔しないで!サッカー観戦中

オフサイドに生きる

パナヒの映画がイメージフォーラムでやっているので、そろそろ行かなきゃ、と観に行った。
のはいいが、迷いそうになった!

ヒカリエには既に行ったことがあったのだが、イメージフォーラムへはご無沙汰だったので、ヒカリエのどこを抜けて行けばいいのか一瞬迷った。
そして開映時間間近だったもので、ちょっと焦った。
しかしかの映画(ではないが)はちっとも並んでいなかったので余裕で座れてしっかり観ることができた。

「これは映画ではない」«Это не фильм»
なあんだ、いつものパナヒじゃないの。
特に「チャドルに生きる」«Круг»や「オフサイド・ガールズ」«Офсайд»に手法は似ている。

私は忘れていないよ。
あなたのこと。
あなたがこの世に送り出してくれた素敵な作品のこと。
今度の作品(映画じゃない)も、終盤でカッコいいイラン男子を出してくれてありがとう。
今のイラン(テヘラン限定かもしれないが)、普通に犬を飼っているの?
この間観た「イラン式料理本」でも思ったけれど、イランの家庭のキッチンは綺麗で広々していていいですね。

昨日はネクナムが決勝ゴールを挙げたけど、観ていましたか?
「オフサイド・ガールズ」を観ていて感じたけれど、あなた、それほどサッカーが好きなわけでもないでしょう?
でも、やっぱりイランがワールドカップ出場を決めたら嬉しいですよね。
私もとっても嬉しいです。

イランがよい国になりますように。

ジャファル・パナヒ Джафар Панахи

2012年10月17日水曜日

転身

30-1-13
Когда стало ясно, что спортмен из него не получился, он решил заняться бизнесом.
   ↓
После того, как стало ясно, что спортмен из него не получился, он решил заняться бизнесом.

完了体→完了体は順を追った動作。
この場合のКогда~をПосле того, как~に書き換え可能。

スポーツマンにはなれないということが明らかになって、彼はビジネスに携わることにした。


プーチン大統領の取り巻きであるローテンベルグ兄弟の、弟のボリスの方はこれに近いか?
息子の一人は曲がりなりにもプロの選手になっており(キプロスリーグのオリンピアコス・ニコシア)、夢を実現しつつも、サッカーとビジネスの狭間でプレイをしているような気がしています。

プロになってからの転身では、政治家と芸能人が双璧でしょうか。

赤門前

16-13
Теперь чемпионаты университета по футболу (будут проходить/ пройдут) регулярнее

反復を意味する語であるчасть,редко,регулярно及び比較級чаше, реже, регулярнееは不完了体とのみ結びつき、完了体とは結合せず。
なので、ここは不完了体未来形で。

Теперь чемпионаты университета по футболу будут проходить регулярнее
これからはサッカーの大学選手権はもっと定期的に開催されるだろう。

大学時代は高校サッカーの試合観戦をしていた。
大学サッカーは観なかった。
(実は今に至るまで観戦しに行ったことはない。)
選手権がより定期的になるというと、何月の第何週土曜開幕などと固定化するということだろうが、実際どんなだったか申し訳ないことにさっぱり思い出せない。
私の母校(大学)は元祖スポーツ校だったのだが、サッカーだけはなぜかちっとも強豪ではなかった。
高校サッカーでファンになった選手は悉く近所の大学に行ってしまったのだった。
もし彼らのうち一人でも母校に行っていたなら、母校の応援をしていたと思う。

高校サッカーに関しては、有力県代表がどの宿泊所を使うかを、経験上把握するようになっていた。
サークルの合宿を、敢えて同じ時期に隣接した旅館で、行ったりしたものだ。メンバーにはばればれだったけど。

昨夜の試合はともかく

17-9
Постарайтесь (сыграть/играть) как можно лучше.

反復を意味する語であるчасть,редко,регулярноの比較級чаше, реже, регулярнееは完了体とは結合せず。
それ以外の比較級は完了体とも結合しうる。
лучшеは反復や頻度を意味する語ではないので「それ以外の比較級」。よってсыграть/игратьどちらも可能…ではあるが、Постарайтесьが完了体だし、不完了体はどうだろうか。
訳し分けは難しい。

Постарайтесь сыграть как можно лучше.
可能な限りいいプレイをするようにしなさい。
(この試合、全力で悔いのないように、という感じでしょうか。)

Постарайтесь играть как можно лучше.
できるだけよいプレイをしなさいね。
(ベストメンバーでベストなプレイを心がけようね、って感じか)

毎度ここ一番で弱いんですよ、彼らは。
上記のようなことは言ってみてもちょっと虚しい気がする。

独走ではない

18-1
29 Команда понемногу (догоняла/догнала) лидера чемпионата страны.

①反復・継続性・増加減少の意味を持つ語・表現は完了体と結合せず
②上記のような意味でなければ、動作の達成段階を表現する語・表現は、完了体とも結合する
понемногу「少しずつ、次第に」は②に該当、よって完了体догнать不完了体догонятьどちらもあり得る。

Команда понемногу догоняла лидера чемпионата страны.
そのチームは次第に国内リーグ戦首位チームに追いついていった。

Команда понемногу догнала лидера чемпионата страны.
そのチームは次第に国内リーグ戦首位チームに追いついたのだった。

開幕から首位独走という、昨今のゼニット(今季は違う)、あるいはシャフチョール・ドネツクのような場合もあるにはありますが、大抵は首位チームの入れ替わりがあるのです。
特に、プレミアより一部リーグの方が順位の入れ替えが頻繁で、その意味では面白いのではないかと思います。

不満

特に前半は雨霰のごとくシュートを浴びせた時間帯もあったのですが、入らなかったですね。
終盤にようやくシロコフがPKで入れて、1-0で何とか勝ち点3を獲得しました。

ロシア 1-0 アゼルバイジャン

2012年10月16日火曜日

スモル、再び

PKだけど。
早々にスモロフが先制ゴールを挙げた、ロシア―チェコU21ヨーロッパ選手権予選プレーオフ第2戦
(第1戦はアウェイながら2-0でロシアが勝っている。)

しかしすかさず同点にされ、どうにもチェコの方が動きがよさそうなのだ。
特にカドレツにはやられている感じだ。

ハーフタイムになって、最初はチアリーダーが「ダヴァイ・ロシア」をやっていた。
なんか、ださいぞロシア、だな。
そのあとおじさんバンドの演奏をしています。

ああ、あの耳あて帽子が欲しい!
ロシアの三色国旗を象ったもの。
これならモスクワでもペテルブルグでも被れる。
(例えばディナモのショップで買ったのだと、ペテルブルグではなんですし、スパルタークやロコのファンに対してもちょっと申し訳ない気になる。)

さあ、後半開始!
ホームでも勝利しよう。

カヌンニコフ→ビビロフ
今までベンチにいたのか、ショタ。

あー、逆転された!
何をやっているの。
どうも、歯車が合っていないようだね。

チェコの5番がレッドカード。
すごい追いすがり方だったが。
これで得たFK、スモルが蹴るが生かせず。

ゴーーーーーーーーーーーール!!!!!!
シカールヌィ・ゴール!
ズドーラヴァ!
2-2!
隅に綺麗に決めたじゃないの!

アディショナル・タイムは4分。

мы на евро)ура
という書き込みがもうされている。

フショー!
二戦合計4-2でロシアが本戦出場決定!
パズドラブリャーユ!
Сборная России попала на чемпионат Европы в Израиль!

2012年10月15日月曜日

それなりに楽しめた

研究者が暴走するのはどうかと思ってついていけないけど、高野さんは作家なので別ものの創作作品でしょ、ということで、それでも「許せない」ってことはないです。
まあ、面白く読めました。

『カラマーゾフの妹』

真犯人は誰か、皆結構想像できたでしょ?
(殺人の動機に関しては、最後まで全く納得できなかったが))
そういう点と、想像以上に人が亡くなったなあという点が気になります。

高野さんの作品では、初期の『ヴァツラフ』は割と好きです。
『アイオーン』は、最初の数編は面白かったけれど、途中からなんだかついていけなくなりました。
今回のカラマーゾフも、そんな傾向はありました。

2012年10月14日日曜日

タンポポを二輪摘んで

職場で上司から「去年あなたが読んでいた分厚い本、あれは何だったでしょうか?」と尋ねられて、去年私が読んでいた分厚い本を思い出せる限りリストアップし、自分で持っている『モスクワの孤独』を「これは特によかったです」と推した。
実際特によいと思ったので買って、気になる箇所を何度も頁を繰っていた。
それを話の流れで、上司に貸すということになった。

そのお返しということだろうか。
今度は上司が「このまえみすず書房から出た本がすばらしい」と教えてくださった。
具体的な書名は覚えていないとのことだったのだが、みすずの新刊コーナーをみて、たぶんこれ、と思って図書館から借りてきた。

分厚くてずしんずしんとくる『モスクワの孤独』もよいが、読んで難しいことはないこの本も、米原万里風に言えば「打ちのめされるようなすごい本」だった。

『そこに僕らは居合わせた 語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶』

惜しむらくはタイトルがリヒターの『ぼくたちもそこにいた』と被ること。
リヒターのは主人公が少年なので違和感はないが、こちらの著者はグードルン・パオゼヴァングという女性作家で、ナチス支配下で普通の少年少女を巡る20編の短編集である本作品のタイトルをことさら«僕ら»と男性限定の印象を与えるようなものにしたのはどうかと思う。
普通に「わたしたち」でよかったのでは、と。
少年が話し手として初めて登場するのは第6話の「追い込み猟」だ。
どれもパオゼヴァングが実際に見聞きした話(自分自身の体験も勿論含まれる)というが、

1.スープはまだあたたかった
2.潔白証明書

あたりは、幼い頃には尊敬していた自分の両親が、ナチス支配下のドイツにあって、卑小でいやらしくて愚かしく振舞っていたことがストレートに綴られ、かなりいやーな感じになる。
しかし、記憶すべきいやーな感じである。

10.会話

もその系統の話。

とはいえ、

4.賢母十字勲章

のユーモラスな雰囲気にちょこっと救われたような気分になる(描かれている事象には酷い現実があるのだが)。

3.9月の晴れた日
音楽の先生が検挙前後で変わってしまった。
この先生は「共産主義者」であったらしい。

7.おとぎ話の時間
8.価値のある人とそうでない人

は作者自身の体験。
ここで作者は、「スケールの大きい計画」を立てるのが得意なのは北方人種で、東方人種は適していないと教科書にかかれていたけれども百科事典や書物や人々の話によると、スラヴ系には「作曲家、有名演奏家、作家、ダンサー、学者、政治家など」「スケールの大きな計画」を実行した人々がたくさんいたことを知る。
そういう体験があるせいか、ロシア人・チェコ人らに対するまなざしは概して優しい。

12 すっかり忘れていた

では、教え込まれていた「ロシア人」像が体験や読書によって修正されていくさまが描かれている。
馬車を御していた若いロシア兵が、いきなり馬車を止め、したことといったら、牧場に咲いていたタンポポの花を二輪摘んで、一つを馬の額の皮紐の下に、もう一つを自分の耳に引っ掛けた、というもの。そして彼は朗々と歌いながら去って行く。「ロシア人は声がいいので有名」なのに、話し手の親はそれを話し手に教えていなかった。

一方、ズデーテンやシレジアのチェコ人・ポーランド人へはロシア人に対するものよりいくらか«上から目線»だったりする。

17 守護天使

では、追放され強制移住させられたドイツ人とその孫がかつて住んでいた村に58年ぶりに行ってみるのだが、祖父母は現在はチェコになっているその土地の様子が最初のうちは何を見ても気に入らず「ここはすっかりだめになった」「わしらが残っていたらこうはならなかった」と文句を言いどおし。が、現に住んでいるチェコ人親子と会話を交わすうちに彼らは理解する。たぶん、彼らとも過去とも和解することができたのだ。

田舎町でのマイノリティー弾圧の様子を描く作品もいくつかある。

8 スカーフ
14 アメリカからの客
15 どこにでもある村

最初、「ここは田舎だからユダヤ人弾圧はなかった」と村人は語るのだが・・・。

悪意と善意、勇気と卑屈、理解と無理解は紙一重なのだ。
ヴァイツゼッカーの名演説『荒れ野の40年』にある言葉を思い起こす。

 
 この犯罪に手を染めたのは少数です。公の目にはふれないようになっていたのであります。しかしながら、ユダヤ系の同国民たちは、冷淡に知らぬ顔をされたり、底意のある非寛容な態度をみせつけられたり、さらには公然と憎悪を投げつけられる、といった苦難を嘗めなければならなかったのですが、これはどのドイツ人でも見聞きすることができました。

その、「見聞きしたこと」が、この本に書かれているのだ。

 目を閉じず、耳をふさがずにいた人びと、調べる気のある人たちなら、(ユダヤ人を強制的に)移送する列車に気づかないはずはありませんでした。人びとの想像力は、ユダヤ人絶滅の方法と規模には思い及ばなかったかもしれません。しかし現実には、犯罪そのものに加えて、余りにも多くの人たちが実際に起こっていたことを知らないでいようと努めていたのであります。

 良心を麻痺させ、それは自分の権限外だとし、目を背け、沈黙するには多くの形がありました。
 戦いが終り、筆舌に尽くしがたいホロコースト(大虐殺)の全貌が明らかになったとき、一切知らなかった、気配も感じなかった、と言い張った人は余りにも多かったのであります。
 

時間・日・年・・・

■НИ КТО НЕ
Ч                  З
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М                А
П                 Е
Т                 Т
●ЦА ПОЕТ?

銀座のギャラリーうちやまにナターリヤ・トルスタヤ絵画展を観に行った。

ナターリヤさんの作品は、一言で言うと、難解だ。
会場には彼女のお父様であるオレーグ・トルストイ氏の作品集が置かれていた。
彼の作品の方がよほでおわかりやすい。
ユトリロ風の、白っぽい絵が多い。
油彩とパステル(クレヨン)の風景画が中心。
ナターリヤさんの作品はコラージュで、上のように文字が入っているものも多い。
作品のタイトルは難しい!(みやさんが訳しているの?)

1 鳥の想い
2 草はゆりかご
3 さかしまの町
4 木は夜半、星辰を抱く
5 時はうつろいめぐりゆく
6 白い木霊に酔いて(上記のような文字盤がある)
7 礼拝堂
8 風景―時にあらがうもの
9 凍て月のある月
10風景―時にめしいて
11十字架をめぐる

2012年10月13日土曜日

スモル、チェリシェフ、ヤコヴレフ

ユースの試合を見ていた。
せっかくスモロフがゴールを決めて1点リードで前半を終えて、というところで、フル代表の試合が始まってしまい、中継はそっちの方になってしまった。
明日は早いので、ユースのチェコ対ロシアをみて終わりにしようと思う。

中継が戻った。
スモルがPKで加点。

チェコ対ロシアのU21の試合は2-0で勝利!

ロシア対ポルトガルは前半終わって、ロシア1点のリード。
開始6分のケルジのゴールだ。

2012年10月10日水曜日

新しい友達

プラン・ジャパンから手紙が来て、新しい友達を紹介してもらった。
今度もジンバブウェの女の子。キリスト教徒の。
母語はショナ語で、難しい(おそらくあちらの民族にとっては伝統的な)名前だ。
最初の手紙を書いて、今日投函した。

そして、今日は教会の友人をお見舞いに行くことができた。
この前行った時は彼の状態があまりよくなくて遂に会えなかったので、そして一緒に行った友人が事前に入手した(彼のご家族から)話によれば、「アエラのような薄い雑誌も自分でページをめくれない」くらい不自由している、とのことで、随分と案じていたが、病室に私が着いた時は食事中で、何とか自分でスプーンを使って食べていたから、ほっとした。

カハの夢、グルジアの夢

Каха Каладзе стал министром регионального развития Грузии

Бывший защитник «Милана» и сборной Грузии Кахабер Каладзе вошел в состав правительства своей страны.
34-летний футболист, завершивший карьеру только в этом году стал Министром регионального развития и инфраструктуры.
Напомним, что Каладзе провел в составе сборной 83 матча и забил один мяч.

カハ、代表での得点はオウンゴールよりも少なかったんだ。

2012年10月9日火曜日

才能は天からの贈り物、あなただけのものではない

午前中、早稲田大学内の會津八一記念博物館にワルワーラ・ブブノワの絵を観に行った。
元々は図書館だったという、大変豪華な建物で(横山大観の大作が階段に飾られている)、常設展示の品々も、大学内のミュージアムにこんなものがあるとは思わなかったという驚きのものであった。
しかしまあ、ブブノワの絵というのは、二階の常設展示室内の特集展示スペースの壁に、9枚がただ並べられていた、という感じで、なんかもう少し工夫の欲しいところだったけれど、無料で観られたのだから、あまり文句は言うまい。
鮮やかで端正で上品な作品群だった。
会期前半に展示されていた9点を見逃したのは残念。
でも、この先目にする機会はあるだろう(、と思いたい)。

このあと、チャイカでランチとしたかったのだけれど、月曜定休なので、駅ビルで適当に食事をして渋谷へ。
目当てのチケットを入手した後、アドヴェントカードが売っていればいいなと思って、アップリンクへ行く道の途中にあるギフトショップに行ってみたのですが、店内はハロウィーン特集で、クリスマス関連商品はまだだった。

そのあと、ユーロスペースでブラジル映画祭の「サッカーに裏切られた天才、エレーノ」を観た。
悲しい。
ブラジルサッカー界にはこういう、才能がありながら幸運に恵まれなかった選手が山ほどいるのではないだろうか。
夢を見たけれど力が及ばなかったと思いきるのと、天才だったのに巡り合わせが悪くて、というのと、結果的にはどちらの方がよりましだったのだろうか。
主演の二枚目俳優(エレーノ本人も美貌の天才選手だったという話だ。この俳優は「苺とチョコレート」の詩人役の人を思い出させ)のなりきり演技には舌を巻く。
プレイヤーとしてはぎらぎらした視線でオーラを醸し出し、廃人になってからは心ここにあらずという風で。

2012年10月7日日曜日

港オデッサ今昔

18-1
11 С течением времени состав команды (обновился/обновлялся).

①反復・継続性・増加減少の意味を持つ語・表現は完了体と結合せず
②上記のような意味でなければ、動作の達成段階を表現する語・表現は、完了体とも結合する
С течением времени「時の経過とともに」は②に該当、よって完了体обновился・不完了体обновлялсяどちらもあり得る。

С течением времени состав команды обновился.
時が経つにつれてそのクラブのメンバーは刷新されてしまった。

С течением времени состав команды обновлялся.
時が経つにつれそのクラブのメンバーは刷新されていった。

土地柄ロシアとの結びつきが深く、かつてはロシア人選手が多かったチェルノモーレツ・オデッサですが、今ではロシア人選手は全然いません。

もちろんウクライナ人が多いのですが、ルーマニアとか、モルドヴァとの二重国籍者とかの何となくラテンヨーロッパ、それにブラジルやアルゼンチンといったラテンアメリカの選手がトップチームを占めているのです。

正直言って一抹の寂しさを感じるのですが、彼らなしに勝つのは困難で、チームの得点者欄には彼らの名がずらりと並びます。

相手あってのことですから


18-2
13
(Со временем/ Время от времени) эта команда станет непобедимой.

①反復・継続性・増加減少の意味を持つ語・表現は完了体と結合せず
②上記のような意味でなければ、動作の達成段階を表現する語・表現は、完了体とも結合する
Время от времени「時おり」は①に該当、Со временем「時が来れば」は②に該当する。
よってСо временемを選択

Со временем эта команда станет непобедимой.
時が来ればこのチームも無敵になるだろう。
 
いやいや、ほんとですか?
私が応援するチームは優勝争いをするようなクラブではないので、こんな文章を使う時が来るとは思えず、やや虚しい気持ちですけれど。


 
21
 (Мало-помалу/День ото дня) команда смирилась со своим положением аутсайдпра чемпионата.

①反復・継続性・増加減少の意味を持つ語・表現は完了体と結合せず
②上記のような意味でなければ、動作の達成段階を表現する語・表現は、完了体とも結合する
День ото дня「日増しに」は①に該当、Мало-помалу「少しずつ」は②に該当する。
よってМало-помалуを選択

Мало-помалу команда смирилась со своим положением аутсайдера чемпионата.
そのクラブは徐々にリーグ戦の最下位に甘んじるようになってしまった。

こちらの方がよっぽど切実だったりします。
ヴォルガ、ヴォルガ、フペリョート!!!

ネコがロシア代表入りを望んでいる

ネコといっても、ジャヴァド・ネクーナムのことではありません。
アラニヤ・ウラジカフカスのダニーロ・ネコです。

去年も別のブラジル人がロシア代表入りを願っていたのですが、今度はこのネコが。
Данило Неко задумывается о сборной России

ブラジル人と書きましたが、ロシア語のウィキペディアではポルトガルとの二重国籍です。
86年生まれの26歳、ということで、そんなに若手ではありません。
帰化要件は満たしているのかもしれませんが、どうなのでしょう?

ロシアにとっては、ブラジル人(ブラジル代表から漏れている選手)を、自国で生まれ育った選手や祖先がロシアにルーツを持つ選手に優先してまで代表入りさせるほど、困ってはいないのでは?
メルケルのロシア代表入り希望発言のときは、「間に合っています」的な態度でしたね。
期待の若手か即戦力かで、協会の態度も違ってくるのでしょうか?


2012年10月3日水曜日

バラは憧れ

ミヒャが引退、というニュースにも驚かない。
でも、やっぱりまだ現役を続けて欲しかったな。
彼、ミヒャエル・バラックは西スラヴのソルブ人としては、恐らく世界一有名だろう。
セマクなんかと同じ雰囲気を持つ、つまりピッチに立っているだけできゃあ素敵~っていう選手で、タイトルを手にしていないなんて、そんなことはどうでもいいのだ。
それでもまだ恵まれた選手生活を送ったと言えるのではないか。

これまでより過酷な生き方を強いられたのはカハの方だけど、
Каладзе не будет спикером парламента Грузии
え~、そんな話があったんですか?!
現役を辞めた後、政治活動に本腰を入れ、ディナモ・キエフやミランで同僚だったシェヴァが現政権寄りの立場であるのに対して、カハは反サーカシヴィリを鮮明にしており、サーカシヴィリ側からの攻撃も強かった。
しかし、グルジア議会選挙ではカハの所属する野党「グルジアの夢」が勝ったそうだ。

グルジアのバラは、これから咲き誇る。
と思いたい。
カハ・カラーゼ、結局議会の議長ではなく、しかし入閣。

ついでながら、代打逆転満塁サヨナラホームランで優勝を決めた北川さんも引退するとのことだ。

24人

Вратари: Игорь Акинфеев (ЦСКА), Владимир Габулов («Анжи»), Антон Шунин («Динамо» М).

Защитники: Александр Анюков, Ренат Янбаев (оба - «Зенит»), Алексей Березуцкий, Василий Березуцкий, Сергей Игнашевич (все - ЦСКА), Андрей Ещенко («Локомотив»), Владимир Гранат («Динамо» М).

Полузащитники: Динияр Билялетдинов, Дмитрий Комбаров (оба - «Спартак» М), Владимир Быстров, Игорь Денисов, Виктор Файзулин, Роман Широков (все - «Зенит»), Денис Глушаков, Александр Самедов, Дмитрий Тарасов (все - «Локомотив»), Алан Дзагоев (ЦСКА).

Нападающие: Максим Григорьев («Локомотив»), Артем Дзюба, («Спартак» М), Александр Кержаков («Зенит»), Александр Кокорин («Динамо» М).
ブルラクが落とされてしまったか。

2012年10月2日火曜日

ルヴォフ、カルパティ、地下水道

「僕を愛した二つの国~ヨーロッパ、ヨーロッパ」を撮った、あのアグニェシュカ・ホランドの新作というだけあってさすがのひとことだった。

「ソハの地下水道」

今度の作品の主人公は、「ヨーロッパ、ヨーロッパ」のマルコのような“美少年ではないが守ってあげたくなる可愛い魅力を持った少年”とは対極にある、ブルーカラーの(しかも生業の他に法に外れた副業もしている)いささか無教養で実に庶民的なおじさんである。

舞台となっているのは、当時ポーランド領であったルヴフ。
現在はウクライナ領。プレミアにはカルパティというサッカーチームが所属しているリヴィウである。
私はリヴォフと表記することが多いが、この映画ではポーランド人のソハが地下水道に多くのユダヤ人を匿っていたという実話を元にしているので、ポーランド風にルヴォフとする。
言うまでもなく、多民族・多言語空間である。
(イディッシュ・ポーランド語・ドイツ語・バラク語・ウクライナ語・ロシア語)

ソハは決して崇高な人類愛に燃えていたわけではなかったけれど、結果的には神様の御目に適うことをした。
同名の小説(集英社文庫)にはなく映画のオリジナルキャラクターであるウクライナ人将校ボルトニックだって、ソハや妻のヴァンダとそんなに違っていはしなかったはずだけど。

このウクライナ人もまた、当時の標準的な庶民の姿であっただろう。決して根っからの悪者ではない(いや、結構いい奴って感じだ)。
確かに反ユダヤの風潮があったこの土地で、ウクライナ人民族主義者のナチス・ドイツ協力が存在したのは事実だが、ポーランド人にしても同様にユダヤ人追放や対独協力を行った者は少なくなかったのだ(けれど、それはこの映画では見えてこない。特にソ連によるポーランド解放後、ポーランド人によるユダヤ人弾圧がかなりあったことを考えると、最後の「もう大丈夫だ!」というソハの台詞が皮肉に聞こえてしまったのだが)。
アンジェイ・ワイダ監督はあの「カティンの森」で敢えて良いロシア人将校を登場させていて、あれはおそらくロシアでも、ロシアでこそ上映して欲しいがためのサービスだと思われるが、ホランド監督はそういった気遣いはしていない。
ドイツとの共同制作の割にはドイツ兵は古典的なまでにただただサディスティックなキャラクターとして描かれているし、ボルトニックはユダヤ人狩りにこだわってソハを追い詰めていく役柄であるわけけれど、これがなぜポーランド人ではなくウクライナ人という設定としたのだろうか?と気になってくる。

ウクライナ人の対独協力あるいはユダヤ人弾圧は、ソ連時代はタブーであったようだが、このところ目立って映画や小説に現われているように感じられる。そしてそのたびに「ウクライナ人は反発している」というニュースも目にする。
『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』及びその映画化作品「僕の大事なコレクション」で、あるいはディナモ・キエフの死の試合を描いた映画«Матч»で。
そして今度はポーランドからもウクライナはそんな風に描かれてしまっているのか、という気がして残念だった。しかもホランドのような巨匠によって。
これに対してウクライナ側は有効な反論をできているのだろうか?
芸術には芸術で。
ホランドに対抗し得るような大物監督による、きちんとしたウクライナの歴史ものが観たいものである。
それって、キーラ・ムラートヴァかユーリー・カラくらいだろうか。