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2024年10月31日木曜日

今年のお薦めクリスマス本候補①『雪の花』

 今年のお薦め、といっても新刊ではない(2018年刊)なので、店頭ではなかなか手にするのはむずかしいかもしれないのだが。


ナルニア国の『ハリネズミと金貨』原画展に行った時に、原画展をすぐ出たところの本棚に一冊だけ置いてあって(原画展の画家オリシヴァングの絵ではなくて、同じ作者のコズロフの作品ということで置いてあった)、ここでもハリネズミさんが主人公で、熊の坊やも登場する。(この二匹はノルシュテインの『霧の中のハリネズミ』と同一キャラクターであろう、ただ、『金貨』ではハリネズミはご年配者であるが…)。
より一途な友情に溢れた世界で、ひと頃のイラン映画の子ども~青年のようで、胸震える。
で、一冊しかないその本を、買おうと思ったのだが、同じく原画展を観ていたご年配の女性が傍らに来て手に取りたそうにしていたので、なんとなく譲ってしまった。彼女は甲府から上京、必ず寄ることにしているナルニア国に来る前に、腰の痛みを労わろうと4階のカフェで一休みしてからようやく9階まで辿り着いたのだと、店員さんに話しかけていた。そして、この本を含めそのあたりの絵本をごっそりレジに持って行って、お買い上げになった。店員さんは「大丈夫ですか?」と気遣っていた。
彼女が立ち去った後に、あの本はあれで最後だったのですかと聞いたら、やはりそうだった。残念ではあるが、遠くからやってきた彼女が手に入れられてよかったのだと思う。
Amazon等ではまだ手に入るようであるし。

ノルシュテインやオリシヴァングとはまた違った風合いのファジェエヴァの絵もすばらしい。


2024年10月11日金曜日

録画メモ:ブリッジ・オブ・ヘル~独ソポーランド戦線

*ブリッジ・オブ・ヘル~独ソポーランド戦線

2015年製作のロシアの戦争映画。(しかし、WOWOW上のジャンルが「アクション/冒険・歴史劇/時代劇/西部劇」←西部劇)

未見。

録画メモ:ロシア関連ドキュメンタリー

 *ロシア 小さき人々の記録 2016年4月23日録画

スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチについてのドキュメンタリー

初回放送は2000年11月4日とのこと。随分前なんだ。

*“プーチンの戦争”あらがう女性たち ロシア・銃後の社会で何が

動員兵の妻や母らのネットワーク「プーチ・ダモイ」のこと。奈倉有里先生が解説。



2024年10月8日火曜日

録画メモ:ペルシャ・レッスン

 *ペルシャ・レッスン

タイトルからは内容をすっかり忘れていた(ショックだ)。

製作国はロシア・ドイツ・ベラルーシとある。

シャフナザーロフのソ連時代の作品に、中央アジア方面の発掘現場から始まる”いけてない青春もの”があったが、主人公はペルシャ語を学ぶんだよね。タジクだけじゃなく、シルクロード一帯の研究のために。

そういうのは現実感を持てるけれど、この映画のペルシャ語の扱いはその点ちょっとなあという気がしてあまり入り込めなかった。私自身は未だにペルシャ語を学ぶ覚悟ができていない。

2024年10月6日日曜日

録画メモ:ロシア関連ドキュメンタリーいろいろ

 *姉に会いたい ラトビア 再会の旅路 未見

*インサイド・ロシア 国民の“声”はいま 観たかもしれないがあまり覚えていない

*ロシアを捨てたロシア人たち 

アルトゥール・スモリヤニノフくんを思わせるタイトルで心痛む。しかし、「捕虜となった夫を追い、祖国を捨てウクライナで生きる覚悟をした女性」については、再会した夫が終始暗い顔で全然喜んでいなくて感謝もしていないようで、家族崩壊しそうだなと感じる。戦争に踏み切ったロシアがいたたまれなくなって国外脱出というモンゴル行き、あるいはアルゼンチン行の人たちはともかく、間違いなく”利敵行為”をしている(ロシア政府、またはロシアの普通の人たちからすると要するに”裏切者”にあたる)前述の捕虜の妻とかウクライナで活動している人たちに関しては、ああそれじゃあロシアにはいられないし未来永劫ロシアには戻らないのだろうなという感じであまり同情心は湧かなかった。繰り返すが、捕虜夫はあずかり知らぬところで妻がそういう動きをして彼自身故郷・肉親と引き裂かれてしまった動揺が隠しがたく、重く悲しい。今後の人生が・・・。スモリヤニノフくんは・・・「ウクライナのために戦うだろう」と言っていたよな。もう二度とモスクワの舞台には戻らないのかしらん。

*ジェナの世界 ロシア “恐怖”と闘うアーティスト

ロシアの所謂反体制アートに関しては、反体制というだけで西側には評価されがちなのかもしれず、有名なプシーなんちゃらとかヴォイナとか私は大嫌いなのだが、ジェナ氏もまああんまり近寄りたくはない類のアーティストだと思った。ペテルブルクのあの反戦パフォーマンスのお方を取りあげて欲しい。とはいえ外国メディアに変な風に取り上げられない方がいいのかもしれないけれど。

*鎮魂 香月泰男のシベリア・シリーズ


2024年5月23日木曜日

録画メモ:コンパートメント№6/EO

 昨年2023年のベスト「コンパートメント№6」

WOWOW5/20録画、残り40分ほど。

                         

ロシアの人はこの時代(1990年代)は貧窮と大混乱で思い出したくないだろうけれど、なんとも懐かしい香りで”古き良き時代”に思えてしまう作品。

観た当時のSNS

インスタ

インスタ2

この監督の「オリ・マキの人生で最も幸せな日」も大好き。

(早稲田松竹で再見したときパンフレットを重複して買ってしまった。)






スコリモフスキ最新作「EO」

WOWOW5/21録画、残り40分ほど。

若々しいよな、このセンス。

ポーランド映画祭での先行上映のときは観られず、一般公開時に観た。


TOBE/ベニスに死す/世界で一番美しい少年

2024年5月12日日曜日

録画メモ もしも建物が話せたら

アップリンクで観たのは字幕版だったが、今般WOWOWで放映されたのは吹替版だった・・・

ワンドリンク付き(モスコーミュールだった?)で心震えながら観たな。




監督について - 映画『もしも建物が話せたら』公式サイト (uplink.co.jp)

6話オムニバス、最初のベルリンフィルハーモニーをはじめだいたい建物が自己紹介するパターンだが、ペテルブルクの国立図書館編は、ゴーゴリ『ネフスキー大通り』やグリーン『真紅の帆』等あの街の文学作品をぼそぼそ読み上げる。(この点、やはり吹替版だと残念。しかもナジェージダを「ナジャージダ」と言ってたような)撮ったのはドイツ人監督(これが遺作となった)だが、こういう破天荒なといか多分に主観的な撮り方、ソ連系のドキュメンタリーのマインドって感じがする。

三番目のノルウェーの重罪犯の刑務所はまた建物の自分語りに戻る。服役者は男性だが、看守は男女とも、身体検査の場面にも女性看守がいるのは敢えてそこまでする必要あるのかなあと複雑な気持ちになったものだ。

劇場で観た時もここでいったん休憩が入って、後半へ。後で考えてみて、前半の3作がおもしろくて、後半になるとちょっとだれた。だんだん同じような調子に思えてきたのだ。

4番目のレッドフォード監督の生物学研究所のは、友人がやや酷評していたんだけど、再見してみて、これは主語が建物になっていない場面が結構多かったので「看板に偽りあり」と言ってもよかったのかも、そういった部分が彼女は気に入らなかったのかな。割と普通のドキュメンタリーだった。

5番目のオペラハウスのが、ベルリンフィルのと傾向が似ていて、観るのにもちょっと疲れてきていたが、再見するとこっちはバレエの場面も多くて実はそれなりに楽しめた。

そして最後がポンピドゥーセンター。監督はブラジルの人だったか。


ツイッターでこんなやり取りもしていた。

(1) Xユーザーのグリゴリャン・アナイートさん: 「@KocmocKocma 「もしも建物が話せたら」というドキュメンタリーがありますね!知りませんでした。教えてくださってどうもありがとうございます✨ https://t.co/aq6RHgU71C」 / X (twitter.com)






2023年9月18日月曜日

「ロシア」は、いかにして生まれたか:タタールのくびき を読了

 

薄目でハンディー(全157頁)だが内容の濃い貴重な書籍。

ロシア史の中でも今まで一通りの人名の把握で済ませていたアレクサンドル・ネフスキーやイヴァン三世の時代を、比較的平易な言葉で慎重に解説してあって、ありがたかった。サブタイトルの『「ロシア」はいかにして生まれたか』が実に今に通じる考察だと痛感する。
「父祖の土地(の回復)」というスローガン、それに至る観念は当時から既にあったものではなく後から形成されてきたものだということに気づかされた。

※キプチャク・ハン国が当時の名称ではなく俗称のため、現在は使われず「ジョチ・ウルス」となっていることから知らなかった。
※この時代はリトアニアが大国だった!

洞窟修道院の今後が心配

2023年7月29日土曜日

黒海人と冶金人だって

 手始めに2014年5月2日のオデッサ・ジェノサイドについての箇所を開いてみたら、まあ割と詳しく書かれているけれど、私がリアルタイムで観たのといろいろ齟齬があるんだよな。

それにまず「五月二日、オデサのサッカー競技場で「黒海人」(オデサ)と「冶金者」(ハルキウ)の試合が行われることになっていた。いずれのチームの熱狂的ファンもマイダン支持であることで有名で」との記述に、文字通りこけそうになってしまった。(サッカーファンならまずこんなことにはならないよね。趣味の問題でもあるが、これまで見た中で一番センスない訳だと思う。「黒海人」に「冶金人」とか。)

「市街北部(競技場近く)のギリシャ広場」などで衝突が起こったとの記述(131頁)にも頭をひねる。試合が行われたオデッサの競技場は東部で、ギリシャ広場から徒歩15分くらいか?近いと言えるのかな。

というわけで、まだ読み始め。


2023年7月26日水曜日

芸術新潮2003年

 特集

12月 ロシア・イコンへの旅


SPEAK LOW 
2月 アキ・カウリスマキのメランコリーがもたらす幸福

ART NEWS
8月 あっけなくも美しく燃え ロシア前衛陶芸の理想と現実

STARDUST
4月 草の根構成主義 「ロシア構成主義のグラフィックデザイン」展
6月 棺だってオシャレしたい ロマノフ王朝展
11月 ヤツェック・スロカの東欧ブギウギ/アナ・ゼマンコーヴァ 妖花しげれる

WORLD
7月 女帝エカテリーナの夢 甦った琥珀の間
9月 夢みる飛行男 パナマレンコを満喫する

連載
四方田犬彦「あの人のボナペティ」11月イザドラ・ダンカンのキャビア食べ放題

積読の本棚15

ジョン・アードインの遺作となった”Valery Gergiev and the Kirov: A Story of Survival (Amadeus)”
https://isbnsearch.org/isbn/1574670646
の日本語訳なのであろう。
亀山郁夫大先生の訳か。
それにゲルギエフもすっかりZになってしまったからな。
これは飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃のゲルギエフ。

2023年7月24日月曜日

読み倒した岩波の「たのしいお話」シリーズ

フィンランド編の『かぎのない箱』も大好きだった。
この本の「読みたい」は何度でも読みたい、の意。
岩波の「たのしいお話」シリーズはどれも楽しかった。

しんぶん赤旗2004年3月15日付「ロングセラー今週の一冊」

ラチョフの絵も懐かしい。単行本のこの形式が好き。


ステーエフもいいよね

2023年7月23日日曜日

積読の本棚12

 

改訂版が出ていたのか。

積読の本棚11

著者 : 平岡泰博
集英社
発売日 : 2003-11-17
2003年日時不明毎日新聞余禄
『砂漠の女ディリー』の続編。
2004年2月16日付赤旗書評欄
この頃アラビア語の勉強を始めたせいだろうか。なぜメモが残っているのか不明。

積読の本棚10

積読の本棚9 大島幹雄さんのサーカス本

 桑野塾でお世話になっている(最近はすっかりご無沙汰している)大島幹雄さんである。



2004年3月7日毎日新聞書評

大島幹雄さんの文章は『ボリショイ・サーカス』で読んだのだろうか、無類の面白さ!
こちらも読みたいと思いつつ、積読約20年である。

2023年7月17日月曜日

積読の本棚3

 

1998年刊行なのでエリツィン時代、既に「現代の」ではなくなっている感。
ゴンザについては、リューダさんが熱心だった。確か「権左ファンクラブ」に入っていた。
リューダさんの著書。貴重。