2014年7月27日日曜日

1905年オデッサ・ペテルブルグ

昨夜、期せずして「戦艦ポチョムキン」の超有名な“オデッサの階段”場面を連続4回観ることとなった。
つまり、同じ場面を違う楽曲で観比べるという企画で、これも初めてのことではない。
・ニコライ・クリュコフが作曲したもの
・ドイツ人エトムント・マイゼルが1926年ベルリン公開時に作曲したもの(エイゼンシュテイン自身の依頼によるもの)
・イギリスのポップグループのペット・ショップ・ボーイズが製作したサウンドトラック
・ポピュラーなショスタコーヴィチ版

これらのどれが優れているかは好みによるが、エイゼンシュテイン自身が依頼したというマイゼル版をその筋の人は推すことが多いように思う。
が、昨日のお話だと某映画研究者(北欧系、故人)はクリュコフ版押しだったと言う。
(日本で最初に上映されたときにはクリュコフ版だったというから、それが馴染みがあるということかもしれない。)
私は意外とペットショップボーイズのがいいと思う。
最初に聴いたときは英語の歌詞だし、ええ~!って感じだったけど、偉大な先達に挑む姿勢に感じ入る。それに実際なかなかいい。

ショスタコーヴィチ版は聴く機会が多いので、講師は当初省略する予定だったのだが、あるお方のたっての願いで聴くことになった。
その方は音楽のことなら一家言あるのだと、上映中にかなり詳細に解説(感想?)を入れてくださった。
というこのショスタコーヴィチ版は、確かに耳慣れているのだが、この映画用にショスタコーヴィチが作曲したわけではなくて、既に作曲してあったものを映像に合わせてつけたというもの。

オデッサの階段のシーンは確かに映画史に残る名シーンなのだが、5月2日の血祭りの映像とも重なり、繰り返し見せられるのは実は辛いことだった。
(そのあと「アレクサンドル・ネフスキー」の一場面を繰り返し観る、というときには睡魔に勝てなかった。早く帰って早く寝ようと思ったけれど、やはり夜更かししてしまった。)

今日の午後は、オーケストラ・ダヴァーイというアマチュアオーケストラの演奏会ですみだトリフォニーホールへ行った。
名前からしてわかるように、ロシア物をやるオーケストラで、今回のプログラムは
1.チャイコフスキー「スラヴ行進曲」
2.プロコフィエフ スキタイ組曲「アラとロリー」
3.ショスタコーヴィチ 交響曲第11番「1905年」
まあ、この季節に、暑苦しい曲ばかりである。
(悪口じゃないよ!)
がんがんとロシアサウンド圧倒的!
いちいち感動を書き留めておきたいが、ここではショスタコーヴィチだけにしておく。

ショスタコーヴィチはこの曲を書いたのは、1905年1月9日ペテルブルグで起こった血の日曜日事件についてなのだ。
カザン寺院前から


宮殿前広場へ!



 
 

・・・の様子が目に浮かんでくるはずが・・・
そう、この曲はエイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」ショスタコーヴィチ版に使われているのだ。
 
おお、さすがショスタコーヴィチだ。
ペテルブルグの冬の事件を想起するはずが、昨夜のオデッサの映像が目に浮かんでくるぞ。
土砂降りだった

蜂起の萌芽→残虐な弾圧→虐殺→累々とした死→追悼→誓い
という構図が、血の日曜日事件でもポチョムキンの反乱でもぴったり合ってしまうんですよね。
この曲を今日も聴くとは。
そして、これが私のトラウマになりつつある。
実は「スラヴ行進曲」にしても、最近の「ドンバスにセルビア義勇兵」なんていうニュースが思い出されてちょっと胸苦しくなる。

オーケストラ・ダヴァーイを聴いたのはこれが初めてだったが、なかなかに感動的な演奏だった。
3つとも煽り系のプログラムでがんがんくるものだったせいかもしれないが、こういうの性に合っているし。

たいしたこと書けなかったけど、都合が合えば次回のコンサートにも是非行きたいと思った。

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