アテネ・フランセ。
久しぶりに行った。
2011年3月に予定されていたロシア・ソビエト映画特集があの震災で延期になり、6月頃になった、たぶんそれ以来だ。
その間アテネ・フランセ文化センター自体が上映をしていなかったように思う。
HPを見ても、他の会場での上映情報ばかりだった。
改修していたんだな。
建物内がすっかり美しくなっていた。なんと美々しい!
「僕の村は戦場だった」にせよ「炎628」にせよ、わざわざ今さら観に行くまでもないとも言えるような、押しも押されぬ名作なのだけど(←矛盾していない)、入れ替え制でなく2本観られてしかも「戦争映画の恐怖」と題するアフタートークがあるので、そのお得感に釣られて、久しぶりに足を向けた。
二つの作品については、改めて書くことがあるだろうか?
と書きつつ、「炎」は確か3回目だが、前に観たのが10年は前なので、割と忘れていた。そして、いわゆる”25歳までに観ておくべき●本の映画”の筆頭に挙げられるべき作品であり、しかもある程度の回数を重ねて観るべき映画だとも感じられた。
1回観ただけでは意外と衝撃映像を部分的に脳裏に刻み込まれた形で残るのみだったかもしれない。
馬鹿なことに、私は少年パルチザンに対して相当カッコいい憧れみたいなものを抱いて観たのだ。
それが、このフリョーラときたら・・・。
2回目は、あー、この映画また観るのは嫌だなあ、観るべきなんだけど、と思いながら。
3回目で、そうか、そういうことだったか、と年を経てわかるようになったことがかなりあった。
「僕の村」で言えば、マーシャの言動はやはり謎が多いな。
というわけで、わざわざ観に行くまでもないと思いながら観た割には2本ともやっぱりよいもので発見(あるいは再発見)の山だったのだが、この感動を胸に帰宅すべきであった。
トークは聞いただけ時間を損した、という代物だった。
もう少しまともな人選はならなかったのだろうか?天下のアテネ・フランセたるものが。
だらだらと、何度も「(事前の)メールでもやりとりしたんだけど」とか言って内輪の話は大概にしろ!公私の別ついていないんじゃない?
あの作品は実弾使っていてさすがに凄いね(ソ連の戦争映画にありがち)とか、戦争映画でもまずはアクションと娯楽が外せないとか、そういう方向を全否定するわけではないし、私的会話であればそれに終始したところで文句は言わないが、上記の2作品による「映画の授業」の後にあんな話聞かされたんじゃあなあ。
台無し感が半端じゃなかった。
ジャーリ、ジャーリ!
これまでのアテネ・フランセのレクチャーは「そうか!」と得られるものが多いものだったのに、どうしてしまったのだろう、この末期感覚は??
ちなみに、私は10年前に(まじめに)「戦争映画お薦めリスト」というのを作っておりました。
補遺:入場時にいただいた、川崎市市民ミュージアムのチラシ「終戦70周年記念 戦争の記録と映画 戦争映画の視点」のラインナップが凄いなあ。
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