邦題は「神聖なる22人の牧地マリ人の妻たち」だが、内容からすると「~マリ人の女性たち」ではないだろうか?
マリ語はフィン・ウゴル系の言語だそうだが、フィンランド語ともかなり違う響きだ。
22人の牧地マリ人女性は既婚だけでなく、少女も含まれる。
キリスト教と森や沼の自然崇拝が二重信仰のように生活を彩る彼女らの、性と生にまつわるエピソードを重ねる。短いものもちょっと長いものもある。
さながら沼野恭子訳『魔女たちの饗宴』である。
ニーナ・サドゥールの『魔女の涙』そっくりのエピソードもあった(男女は逆転しているが)。
人間も精霊も、生者も死者も、境界を超え、ユーモラスに美しくときにグロテスクに、そこにある世界。
”Небесные жёны луговых мари”
アレクセイ・フョードルチェンコ監督
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