共和国の最高賞なのだそうで、ザゴエフは22歳にしてゲルギエフなどと肩を並べてしまったということになるのか。
ユーロ2012では、ザゴエフは初日の対チェコ戦で幸先良く2得点し、2試合目の対ポーランド戦で1得点を挙げました。
この調子だと、ひょっとしたらかなりいいところまで行ってくれるかなあ、と淡い期待が沸き上がってきた3試合目、対ギリシャ戦は無得点。
試合には負け、ロシアはグループリーグ敗退となり、ザゴエフのユーロ2012は3得点で終わりました。
けれども、グループリーグを勝ち上がった国の選手たちも、今大会ではなかなか一人で圧倒的に得点する人は出てきません。
3得点のザゴエフらに追いつく選手はいるものの、4得点にはなりません。
そうこうしているうちにクリスティアノ・ロナルドのポルトガルが、ゴメスのドイツが、意外に早く敗退してしまいます。
そして、準決勝では大活躍のイタリアのバロテッリが決勝でも大暴れして単独受賞かも、なんて思ったりしたのですが…。
そうならないように、決勝はスコアレスドローでPK戦での決着になるといいのに、と実は思っていたのです。
が、結果はスペインの大勝でした。
ではありますが、やはり不思議なことに1点ずつ別の選手が得点し、これまで2得点だったフェルナンド・トーレスが総計3得点に追いついたに留まりました。
なので、グループリーグで早々と去っていたザゴエフも得点ランクトップ(の一人)のまま、大会は幕を閉じたのでした。
でも、ユーロは「複数の選手が同得点で並んだ場合」の優劣について厳格に定めており、「アシスト数を加算」→「それでも並ぶ場合、出場時間が短い選手」が得点王(ゴールデン・ブーツ賞)獲得となるのだそうです。
というわけで、3得点0アシストのザゴエフが得点王になる可能性は、準決勝でバロテッリが2得点1アシストした(総計3得点1アシストになった)時点で消えていたのでした。
結局、得点王はフェルナンド・トーレスでした。
(同点の場合には最も出場時間が短い者が受賞すると説明しているこの記事は、厳密に言うと正確ではない。)
ザゴエフはユーロの得点王にはなっていないのですが、北オセチア共和国としては既に英雄扱いで、「北オセチアの栄光」賞を授けてくれてしまいました。
これまで受賞した人たち(ロシア語のアルファベット順)
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