2025年3月10日月曜日

A先生の思い出に

 2011年12月刊行で、たぶんいただいたのが2012年1月だったのだろう。法治主義から遠く離れたこの国のことは、悪い意味で大変感慨深いものがある。


いただいた方が最近亡くなられ、ふと手に取り頁を繰る。2012年刊行だが、その後も何とまあ日本は法の支配から外れた酷い国になったことだろう・・・。

2025年2月11日火曜日

不屈の本棚:わたしの人生 ダーチャ・マライーニ

 



戦時中の二年間、ファシスト政権への忠誠を拒否した両親とともに、名古屋の外国人収容所で不自由と飢餓の苛酷な体験をした著者の自伝。自らの体験とともに、父母や妹による回想・記録を交え(このバランスがよい)、治安法制下で戦時の日本で、「ふつうの人たちの親切、寛大さ」とともに「警察官のサディズムと狂気の国家主義、人種的偏見による軽蔑に苦しめられた」記憶を率直に語る。一家は宮澤・レーン事件の宮澤氏とも懇意だっただけに、治安維持法についても鋭く言及。また、”開放軍”たる米兵に性暴力を振るわれそうになったことも記している。
かなり前に観た映画「思い出のアン」を思い出させるが、「アン」が日本人の少年の視点で描かれているのに対し、こちらは収容されたマイノリティーの少女の視点なので、戦時下・治安維持法下の日本の醜悪さがより生々しい。

2024年12月6日金曜日

録画メモ:フィンランド編 翻弄される国境の町/ムーミンたちの戦争と平和

フィンランドのドキュメンタリー

① 翻弄される国境の町

②ムーミンたちの戦争と平和


録画メモ:関心領域

 え?もう放映するの?この間公開していたのに(見逃したが)

と驚いた。

ひとまず録画。後で観る。


*クラシックTV ショスタコーヴィチ 2025/1/20

*バタフライエフェクト 戦争のトラウマ 2025/1/20

*旅するローマ教皇 2025/1/23

*関心領域 2025/2/3

2024年11月29日金曜日

オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2024年補充)その2

補充するなら、むしろこちらの方がお薦めかも。
コズロフ&ファジェエヴァの『雪の花』


オデッサ海岸通り: オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2024年補充): 聖なる夜に 著者 : ピーター・コリントン ビーエル出版 発売日 : 2000-11-01 ブクログでレビューを見る» 「こころの友」に掲載されていたクリスマス本。 トレーラーハウス住まいの老女がアコーディオン演奏で日銭を稼ごうとするもとうとう質に入れてやっとの思いで得た小銭をひ...

オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2024年補充)


「こころの友」に掲載されていたクリスマス本。
トレーラーハウス住まいの老女がアコーディオン演奏で日銭を稼ごうとするもとうとう質に入れてやっとの思いで得た小銭をひったくりに奪われ(奪う者、破壊する者の心の闇が恐ろしい。)、雪の中で倒れてしまう。そこで”小さな奇蹟”(原題)が起きるクリスマスの晩、というのは『くろうまブランキー』をはじめ幾多のクリスマスの本に準えることができる。それまで現代的な背景だった絵本の世界が一気に古からの伝統的な枠に入ってくる。
台詞がないのはいいが、コマ割りが細かすぎるような気がする。

今年(2024年)さらに一冊補充した。


オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本(2020年補充): 数年ぶりで補充する、「今年のクリスマスに贈る本」 猫のユーユー~クプリーン短編選 (群像社ライブラリー) 著者 : クプリーン 群像社 発売日 : 2020-11-25 ブクログでレビューを見る» オデッサ海岸通り: 今年のクリスマスに贈る本 : もう12月! というわけであ...

2024年11月18日月曜日

オデッサ・スタジオ: ぼくとパパ、約束の週末~推しの旅はこれから

オデッサ・スタジオ: ぼくとパパ、約束の週末~推しの旅はこれから:   自閉症の少年ジェイソンが推しのサッカークラブを見つけるために父と週末ドイツ国内スタジアム巡りの旅をする。 10歳のジェイソンが贔屓クラブを決めるにあたってのルールが「サステナブル」とか「ナチス排除」とかグレタさんっぽい地球環境問題活動家的な視点があるのはちょっと滑稽な感じもす...