半年ほどの展示期間があったのだが、最終日の前日に駆け込み鑑賞となった。
高麗博物館の「ハンセン病と朝鮮人ー差別を生きぬいて」
新型コロナウイルス感染拡大防止のために予約制、HPから当日数時間前に予約して、なんとか滑りこんだ。
職安通りを歩いていると、向こうから知った顔が。あちらも気が付いて「あら、こんなところで」と声をかけあう。確かめなかったけれど、彼女も観てきたところなのだろうか?
展示良かった。いや、ほんと差別酷いんだけど!!
#肉球新党 の #憲法セミナー の講師もされた原武史先生の指摘がなかなか鋭い。曰く「貞明皇后の残した『負の遺産』であるハンセン病患者隔離政策への『贖罪の祈り』」 展示は、天皇家の救らい事業もハンセン病者の差別支配の政治利用の一環と指摘、「天皇制の責任は依然問われ続けている」
天皇家の責任にしっかり触れているのはさすがだ。
日本のハンセン病者絶対隔離を推進した光田なる人物は患者の無断解剖、断種手術や堕胎(法的根拠はない、という)を行い、隔離に反対の立場の医師を学会から葬り去り、しかししっかり文化勲章を受章。朝鮮人に対する差別感も酷い。まるで犯罪者扱い。まあ、こういう人物だから出世したのかなあ。吐き気がしてくる…
結婚の条件として断種させられるのだが、展示によると結婚によって男性患者の逃亡防止をねらうと。家庭を作ってしばりつけるという発想か。この人、優生思想で男女差別民族差別でがんじがらめ。ただきっとこういう人は特別じゃなかった。
図録は必見!
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