2016年12月4日日曜日

ポーランド映画今年の大作

昨日はポーランド映画祭で「ルージャ/薔薇」を観た。
今年のポーランド映画祭、ワイダ以外の、現代のポーランド映画は不可ならず程度の作品が続いていたが「ルージャ」でようやく大当たり。
ヒロインのルージャは「イーダ」で伯母さん”赤いヴァンダ”演じたアガタ・クレシャ。

大戦の前中後を通じて、少数民族マズールィに対するポーランド人の仕打ちがなかなかに性悪。
ナチス・ドイツにやられた、ソ連・ロシアに酷い目に遭わされたと、被害者意識の強いかの人々も”普通に”酷いことをしてきた。
映画中のソ連軍兵士(”ロシア人”と言われているが、明らかにアジア系という人も配されている)は、あっけらかんと強者の弾圧実行をしているのに対し、地元のポーランドの人達はこすからく陰湿で性悪な印象。

かつてワイダも「サムソン」でポーランド人のユダヤ人差別を作品化したし、ドイツ系人々の戦後追放については「沈黙の声」でも取り上げられてきた。
そうではあるが、”愛国心が強い”と自負する一般のポーランド人は、意識すらしていないんじゃないかと思える。

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