やっと読み終えた。
今読むと辛い戯曲である。
主人公医師ガレーンはアレクセイ・トルストイ(とヴィクトル・ツォイ)の『技師ガーリンの双曲線』を連想してしまうが、ガレーンさんはあくまで平和主義者のいい人だった。
未知の疫病が蔓延る中、権力者は世界征服のチャンスと戦争と武器販売に乗り出そうとするが、治療薬・治療法を開発した医師ガレーンは貧しい人しか治療をせず、権力者相手に戦争放棄を条件にして治療法を明かそうとしない。
そうこうしているうちに疫病は社会の上層にも広がる。
現代を見通しているかのようなチャペックの天才的な戯曲。
平和を願う女性達に対して取りつかれたように戦争に固執する金の亡者たち・・・『みどりのゆび』にも似ているがラストに救いはない。ハンセン病への社会の差別偏見も随所に描きこまれる。
そうこうしているうちに疫病は社会の上層にも広がる。
現代を見通しているかのようなチャペックの天才的な戯曲。
平和を願う女性達に対して取りつかれたように戦争に固執する金の亡者たち・・・『みどりのゆび』にも似ているがラストに救いはない。ハンセン病への社会の差別偏見も随所に描きこまれる。
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