2021年6月8日火曜日

映像化が楽しみ:アンナ・ツィマ『シブヤで目覚めて』

 

自分の日本近代文学の知識の蓄積の無さをこれほど情けなく思ったことはないが、それでも楽しく読めた。
ヤナを巡る人々がそれぞれ一癖も二癖もあっておもしろいのと、川下なる作家の大正昭和期の私小説の部分も含め、訳出の苦労がしのばれる。
渋谷は主に映画を観に行く街で、ユーロスペース近くのホテル街は足早に通り過ぎるが、そこに「思い」が漂流しているものなのか?
川越は仕事で法務局や役所に行ったことがあるだけだから、訪ねてみたくなった。

早くも舞台化・映画化を夢見る。チェコにはこういうのが得意な異能の映像作家がいると信じる。

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