2021年8月12日木曜日

社会を変えた50人の女性アーティスト(がっかり)

 タマラ・ド・レンピッカもフリーダ・カーロも同じに見える。

だいぶ期待外れ。『女性科学者たち』『女性アスリートたち』だったらよかったかもしれないが、著者イグノトフスキーのイラストが可愛くまとまってるだけに取り上げている個々のアーティストの個性が(少なくともイラストからは)全く伝わらない。イラスト集・図録ではなく百科事典のような編集のもので読み直したい。

50人の人選は恐らくかなり偏っており、著者がアメリカ出身なので南北アメリカの人が多い。当然知らないアーティストが多く、それはおもしろいのだが…。
”社会を変えた”という基準のあてはならなかったのか?マリー・ローランサンやカミーユ・クローデル、ココ・シャネルなどがいないし、綺羅星の如く時代を駆け抜けたアヴァンギャルドの女性達(ゴンチャロワ、ステパノワ、パノワ、ロザノワ、エクステル等々)を一人も入れていないのは解せない。日本人アーティストでも丸木俊やいわさきちひろは確実に社会を変えたと思うがそれより草間や妹島なのだから反米っぽい人はあからさまに避けているのかも。

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