2021年12月30日木曜日

ロシア料理の素敵な本が登場

 今までロシア料理(だけでなく料理一般だったりするが)のレシピは荻野恭子先生の数々のお料理本に頼っていたけれど、バリトン歌手のヴィタリ・ユシュマノフさんが執筆された『はじめてでも美味しく作れるロシア料理』が力強く加わった。素晴らしい。

荻野恭子先生のレシピは”ロシア料理”とは言ってもバルト諸国やカフカース、中央アジア、さらに中国東北地方や日本へ逃れた白系ロシア人によるアレンジ料理まで含めたユーラシア料理+亡命ロシア料理という感じでロゴスキーを思わせるのに対して、ヴィタリさんのレシピは文字通りロシア(発祥がウクライナやポーランドあたりかもというのがあるにせよ)にほぼ限定されていてスンガリーみたいかしらん。

説明がわかりやすく見やすい。ヴィタリーさん、本業は歌手なのだが、お料理についても本職並みなのが凄い。(既にYoutubeでお料理のお手並みは拝見済みだけれど、私の場合活字人間のためかYoutubeよりも本で読む方が理解しやすく、本という形で出していただいたのは大変ありがたい。)
在庫整理で冷凍ほうれん草とミックスベジタブルが発掘されたので、まずP65「ほうれん草のスープ」を作ってみたが、予想以上に美味しかった。玉ねぎ、じゃがいも、塩、胡椒、レモン水、ローリエ、パセリ、ゆで卵はレシピ通り、在庫整理の冷凍ほうれん草にミックスベジタブル、それにディルを加えて優しい味わいのスープに。ただ、最後に「蓋をして15分ほど休ませる」とあって時間は余裕もって作ろう。
というわけで、所要時間が記載されているともっとよいだろう。
かつてヤンの小屋でまり子さんにご馳走していただいたポジャルスキーカツレツもP83に「パジャールスキエ・メンチカツ」として載っているので近いうちに試したい。
P4~P6のロシア料理史も興味深く読ませる。

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