表題作はイエスを裏切ったイスカリオテのユダが主人公だが、同じような題材(イエスとユダと周囲の弟子たち)を扱ったブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』やカザンザキスの『最後の誘惑』等と比較しても、それぞれのキャラクターの設定は雑駁な印象を受ける。(聖書や民間信仰に忠実なわけでもない。)
訳者の岡田和也氏は1961年生まれで昔の人というわけでもないのに、やたら難しい漢字を使う意図は何なのだろうか?特に地名をわざわざ漢字にする意味がわからない。聖書の人名はあまり拘っていないようだが。
それに対して会話の部分の文体が柔らかすぎる印象。ペトロやユダが「~なの?」みたいな口調で会話しているのは何とも不自然に感じられるし、皆同じような話し方で一本調子なので、訳し分けの工夫が欲しかった。
訳者の岡田和也氏は1961年生まれで昔の人というわけでもないのに、やたら難しい漢字を使う意図は何なのだろうか?特に地名をわざわざ漢字にする意味がわからない。聖書の人名はあまり拘っていないようだが。
それに対して会話の部分の文体が柔らかすぎる印象。ペトロやユダが「~なの?」みたいな口調で会話しているのは何とも不自然に感じられるし、皆同じような話し方で一本調子なので、訳し分けの工夫が欲しかった。
*カリオテ 加略
*ユダヤ 猶太
*フェニキア 腓尼基
*ティール(ツロ/ティルス) 泰爾
*ティペリア 提比里亜
*レバノン 黎巴嫩
*ナザレ 拿撒勒
*ベタニア 伯大尼
*イェルサレム 耶路撒冷
*イスラエル 以色列
*ファリサイ 法利賽
*サドカイ 撒都該
*ローマ 羅馬
*マグダラ 抹大拉
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