2013年1月29日火曜日

コウノトリ杯は準優勝

ミンスクで行われたコウノトリ杯こと第9回ベラルーシサッカー協会及びミンスク市執行委員会主催1996年生まれ(U17)国際トーナメントの結果をメモしておきます。

残念ながらこの大会ではロシアは優勝できませんでした。
決勝でベルギーに敗れ(0-0、PK4-2)、準優勝でした。

Лучшими игроками Международного юношеского турнира в Минске стали:
лучший вратарь - Антон Митрюшкин (Россия)
最優秀GK:アントン・ミトリュシュキン(ロシア)
лучший защитник -Александр Павловец (Беларусь)
最優秀DF:アレクサンドル・パヴロヴェツ(ベラルーシ)
лучший полузащитник - Виктор Коваленко (Украина)
最優秀MF:ヴィクトル・コヴァレンコ(ウクライナ)
лучший нападающий - Лука Зарандия (Грузия)
最優秀FW:ルカ・ザランディヤ(グルジア)
бомбардир и лучший игрок турнира - Закария Баккали (Бельгия).
得点王及び最優秀選手:ザカリヤ・バッカリ(ベルキー)

3位がウクライナ、5位がベラルーシ。

2013年1月28日月曜日

ロシア連覇、パニュコフ得点王


CIS杯はロシアU21の連覇で終わりました。
グラナトキン・メモリアルでU18が優勝していますから、まずは2冠。
おめでとう。

Россия снова первая!
Сразу по окончании финального матча прошла торжественная церемония закрытия турнира, а также награждения победителей и лауреатов турнира.
Игроки-лауреаты в индивидуальных номинациях: лучший голкипер Мирослав Лобанцев (Россия), лучший защитник Илья Зуев (Россия), лучший полузащитник Павел Савицкий (Беларусь), лучший нападающий Юрий Яковенко (Украина), лучший бомбардир турнира Андрей Панюков (Россия) и лучший игрок Дмитрий Каюмов (Россия).

決勝の試合の終了後すぐに表彰が行われました。
最優秀GK:ミロスラフ・ロバンツェフ(ロシア・1995年5月27日生まれアカデミヤ・トリヤッティ)
最優秀DF:イリヤ・ズエフ(ロシア・1994年1月25日生まれゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
最優秀MF:パーヴェル・サヴィツキー(ベラルーシ・1994年7月14日生まれニョーマン・グロドノ)
最優秀FW:ユーリー・ヤコヴェンコ(ウクライナ・1993年9月3日生まれオボロン・キエフ)
得点王:アンドレイ・パニュコフ(ロシア・1994年9月25日生まれディナモ・モスクワ)
最優秀選手:ドミトリー・カユモフ(ロシア・1992年5月11日生まれスパルターク・モスクワ)

チェルノモーレツからはボリス・タシが出ていました。
ウクライナは準優勝、3位がベラルーシなので、スラヴが1~3位独占だったのですね。

久しぶりに試合を観ている

シュニンは髪を切ったんだね。
ほんとはCIS杯決勝のロシアU21対ウクライナU21を観るつもりだったけれど、ディナモ・モスクワ対ドニエプル・ドニエプロペトロフスクの練習試合の中継があったので、それを観ている。
2月6日の親善試合には、ディナモは選手を出すのを拒否しているので、シュニン、ココリン、グラナトという、私が一番観たい選手たちが出ないということになり、かなりがっかりしている。
前半終了。久しぶりの観戦だから、CMも変わっているかな?

ロシア対ウクライナは最初にウクライナがオウンゴールを献上し、次いでカリトヴィンツェフが得点し、1-1になっていたが、パニュコフがゴールして、今は2-1でロシアが勝っている。
あまり知っている選手がいない中で、パニュコフだけはわかる。
去年のグラナトキン・メモリアルで活躍していたから。
この大会でもこれまで4得点挙げて(PK1)、得点ランクトップに並んでいる。

???
画面がアラニヤ対アムカルに変わっている。

ハーフタイムが終わって後半が始まりそう。
審判の人がアジアっぽい面持ち。
どこでやっているのか?

ディナモ対ドニエプル。
確かにこういう組合せの試合も観てみたいけれど、統一リーグには賛成できない。
カップ戦か練習試合で充分。
キーパーはシュニンからベレゾフスキーに替わったか。

決定的なチャンスを外したと思ったら、入れられましたね。
ロタン→ゾズリャ。

CIS杯の方もロシア、追いつかれた。
お、パニュコフ2点目。取るね、この子は。
今、3-2.

ドニエプルが3点目。
で、試合終了。

ロシア対ウクライナは終了直前にウクライナのGKが退場、PKで4点目が入って、4-2でロシア優勝。
でも、後味悪いです。

2013年1月27日日曜日

ロシア帝国総督の条件

西部(ポーランド分割で得た地域とバルト地域)とカフカースの総督:もてる男
シベリアと中央アジアの総督:オタク系

ロシア帝国の総督は、18世紀には内地にも置かれたが、19世紀前半には「辺境」統治に特化される。
西部には先行する国家・法秩序・エリート集団が存在するところだったので、当地の貴族女性と交流し、あわよくば情報を得たり…なんてこともあるので、そこの総督はモテる男性である必要もあったのだ。
(ポチョムキンはこちらに属する。)
シベリアの方は女性にもてる必要は全くない。地理学者的、また無の状態から経済の諸条件を整えマネージメントするという激務をこなす人でなければならなかった。一方でマニアっぽい濃い趣味をもっていた。

オレンブルグという町
キーワードはプガチョフ、『大尉の娘』、オレンブルグ・コサック等。
かつては総督が置かれ、カザフ・キルギスへの前哨基地であり(首都だったこともあった)、交易の中心地だったが、ロシア帝国がどんどん東へと前進し、西シベリア自体は「内地」化したため、総督は廃止され、普通の県になった…はずだけれど、完全に内地化したかというと、そうでもなくてグレーゾーンとなった。
それまでカザンが担ってきた役割をとってかわろうとしたが、大学・神学校などがなく人的資源が乏しく、それにも失敗。

以上は、今日拝聴した、「もっと知ろう、もっと北の国Ⅰ 帝政ロシアの実像」のメモ書きから。
講師は越野剛先生と松里公孝先生。

オレンブルグって、意外とすごく「辺境」だったのね。
サッカークラブはというと・・・
ガゾヴィク・オレンブルグは現在2部リーグのウラル沿ヴォルガ地区所属。
(2011~2012シーズンは一部リーグだったが、16位で二部に降格した。)
ユーリー・ショーミンさんの出身地であったか。

2013年1月26日土曜日

冬休みの話題その5

今回はФНКではなく、目先を替えてスポルト・エクスプレスの移籍情報欄を観てみます。
なんだか玉石混交の、有象無象の衆が書かれている様子です。

ФНКはキリル文字のアルファベット順でしたが、スポルト・エクスプレスは現時点での順位の順番なので、いつも最後尾のツェスカの情報が先に来ている。

今回はまずボッケッティがルビンからスパルタークに移ったこと。
※確定情報は◎、未画定は○です。

1.ツェスカ・モスクワ レオニード・スルツキー監督
加入
◎ヴァグネル・ラヴ(フラメンゴより)
◎エフレモフ(アカデミヤ・トリヤッティより)
○パンチェンコ(モルドヴィヤ・サランスク)
○ファリニヤ(ラシン・アベジャネダ)Расинг Авельянеда
○シャバラ(スコント・リガ)
○ベルハトノフ(トルペド・モスクワ)
○サパタ(ビジャレアル)
○ベフラミ(ナポリ)
○スアレス(アンデルレヒト)
○ミラノフ(リテクス)
○フェルナンドゥ(グレミウ)
○ナトホ(ルビン)
○ロドルフ(サン・パウロ)
移籍
◎キム・インソン(契約破棄)
○アキンフェーエフ(バルセロナ?)
○本田(ボルシア・ドルトムント?リヴァプール?)
○ザゴエフ(トッテナム?ローマ?)

スポルト・エクスプレスのこの記事は、監督名が書いてあるのはいいが、基本的に苗字しか書いていない。変なの。
何で韓国人のキムインソンのみフルネーム表記なのか?
国籍も記しておいてほしいな。

2.アンジ・マハチカラ グース・ヒディンク監督
加入
◎セントゥリオン(ラシン・アベジャネダ)
◎エシェンコ(ロコモチフ・モスクワ)
○チリリヤノ(リーベル・プレイト)
○ガイダン(ベンフィカ)
○バルラダ(ヘタフェ)
○オグボンナ(トリノ)
移籍
◎ブルミストロフ(アムカル)
◎セントゥリオン(ラシン・アベジャネダ)←結局この人は…купил и отдал в аренду 買ってレンタルに出した(元のクラブに)
◎ゲオルギー・ガブロフ(アラニヤ)
○ラヒヤロフ(クルィリヤ=ソヴェートフ?) 何ですって?!

3.ゼニット・サンクト=ペテルブルグ ルチャノ・スパレッティ監督
加入
○ アバテ(ミラン)
○ティモシチュク(バイエルン・ミュンヘン)
○ファシオ(セビージャ)
○ネトゥ(シエナ)
○モウチーニョ(ポルト)
○グルシャコフ(ロコモチフ)
○ルンガ(アストラ)
○ゲマン(アストラ)
○オタメンディ(ポルト)
○ストフ(フェネルパフチェ)
○キリケシュ(ステアウア)
○ロドルフ(サン・パウロ)
移籍
◎ラゾヴィチ(ロストフ) 
◎カヌンニコフ(アムカル)
◎ヤンバエフ(ロコモチフ)
◎ペトロフ(クラスノダール)
◎ラムブ(アリ=ガラファ)
○イーゴリ・デニソフ(スパルターク?)
○ロムバーツ(ユヴェントス?)
○ブハロフ(ルビン?クルィリヤーソヴェートフ?ウラル?)
そりゃブーハがクルィリヤに入ってくれたら嬉しいが…。
○シロコフ(ディナモ)
○ブルノ・アルヴェシュ(フェネルバフチェ)





(続く)
・・・つもりでしたが、やはり慣れなくて使いづらく、いったん打ち切り。
「その6」を新たに作りました。

アラニヤを巡る憶測

ロシアプレミアリーグの冬の移籍情報では、これまでのところアラニヤ・ウラジカフカスが積極的に選手を入れているようだ。

Ренан Брессан
 Беларусь
 П БАТЭ (Беларусь)

Огнен Враньеш
 Босния
 З Краснодар (Краснодар)

Сослан Джанаев
 Россия
 В Терек (Грозный)

Георгий Чантурия
 Грузия
 Н Витесс (Голландия)

Георгий Габулов
 Россия
 П Анжи (Махачкала)

Велинтон
 Бразилия
 З Фламенго (Бразилия)

これらをみると、アンジみたいに惜しげもなく大金をつぎ込んで大物を獲得というわけではないけれど、地味にいろいろ手をまわしているという印象を受ける。

アラニヤはヴォルガやクルィリヤと共にリーグ戦で下位に低迷し、率直に言えば残留争いの真っただ中にいる。
カフカースの他のクラブ、アンジやテレクが共和国政権と(およびロシアの政権とも)結びつき、政策的に降格することがないような計らいを受けているだろう、などと半ば公然と言われているのに対し、アラニヤはこれまでのところ、所謂「ヨーヨークラブ」のままだったのだけれど。
ここに来て、社長兼監督がヴァレリー・ガザエフさんなのだ。
ツェスカの監督をスルツキーさんに譲るときには「心労のため」と言っていた割には、その後も精力的にサッカーの現場に関わっているエネルギッシュなおじさまであり、ロシア代表の監督だったこともあるし、ツェスカではリーグ優勝、UEFAカップ優勝など実績も十分、そんなガザエフさんを抱えるアラニヤは、何か企んでいませんか??

中でも、"Объединенный чемпионат по футболу"(サッカー統一リーグ)という非営利団体(автономной некоммерческой организации )の代表に就任したというニュースが昨年末にあった。
Валерий Газзаев возглавил оргкомитет чемпионата СНГ

ソ連邦解体後、サッカーリーグも各国ばらばらに行うようになっているけれど、(ここでは政治経済の統合の動きはともかく置いておく、まあいろいろと無関係ではありえないが)、現在の各リーグのトップチームで「CIS統一リーグ」なるものを作ろうという、リーグ再統合の動きの一環だろう。
というより、一歩も二歩も話が前進したということかもしれない。

ロシアの地方都市のクラブのファンである私としては、これは全くありがたくない情報だ。
統一リーグに加盟するのが予定されているのはモスクワのクラブ(多すぎ)、ペテルブルグ(ゼニットのみだろう)、それに政策的にロシア内共和国の強化指定的な例のクラブたちであり、ロシア共和国の地方都市はあっさり切り捨てられるだろうことは明らかだ。
すごく嫌な感じ。
でもここまではいずれにしろ他国のことだから結局はその国の人が決めたようにしかならないから文句を言ってもしかたない。
が、「統一リーグ」のありようとして問題なのは、ロシア内部でモスクワ偏重なのと同様に、CIS圏内で絶対的にロシア偏重になるだろうということだ。
例えばウクライナ。(最大でロシアと同数。とするとこの二つの国だけで現ベラルーシトップリーグのクラブ数に達してしまうだろう。)
キエフ、ドネツク、ハリコフ、東ばっかりにならないか?

CISカップが従来の「各リーグの勝者のカップ戦」という路線を守ることができなかった(ロシアのわがままが大きかったのではないか)というのに、統一リーグなんて現実化するのだろうか?
と大いに怪しんでいる。

そう、私は統一リーグ戦よりも、統一カップ戦の方が観たい。

以上の記述の根拠はさしてなく、大部分は憶測と偏見に満ちています。

美男子俳優の行方

3月末にイギリス映画「アンナ・カレーニナ」公開。

監督はジョー・ライト。
「つぐない」の監督だった人だそうだ。
ジェレミー・レニエが出演している場面はよかったが。
ダルデンヌ兄弟作品で主役ないし準主役で頑張るレニエもいいが、ちょこっと出て存在感を発揮するレニエも凄くいいと思った。
が、作品全体としては、あれはどうにも納得のいかない話だった。
だって、全然つぐないになっていないもん。

その「つぐない」でヒロインを演じていたキーラ・ナイトレイがアンナ・カレーニナ役だ。
ナイトレイはこの作品でしか観たことはない(「ベッカムに恋して」を観たいと切望している)が、こういった文芸作品を演じる際の気品を備えた美貌の持ち主なので期待はしている。

アンナのお兄さん夫婦は誰が演じるのだろう?
と言ってもイギリスの俳優にさして詳しいわけではないので、誰が演じてもよくわからないだろうが。
牡蠣をいっぱい食する、現代で言えばイオセリアーニ調のオブロンスキーが私は結構好きだ。

ジュード・ロウがカレーニンだと。
ちょっと前ならヴロンスキーを演じそうなものを、もう年をとったんだなあ。

数年前、サッカーの試合を観ていたら、ハーフタイムのニュースで急にラノヴォイが出てきた。
ザルヒ監督の「アンナ・カレーニナ」でヴロンスキーを演じた人。
以前ブログに書きました。
ラノヴォイは自分が出演した以外の「アンナ・カレーニナ」については酷評しているらしい。
ライト監督の作品はいかに?

この前観た「プリズナー~」つまりストルガツキーの『収容所惑星』映画化作品のあれだけど、に主演したヴァシリー・ステパノフくんは、一見アントン・シュニンみたいな熱血さわやか系ハンサム君で演技力はこれからまだまだだから、これからの行く末が気になるが、
1.監督兼俳優として大活躍のニキータ・ミハルコフ路線か
2.ほぼ俳優一筋のスタニスラフ・リュプシン路線か
3.俳優プラス学術系のヴァシリー・ラノヴォイ路線か
どうでしょうか??

「アンナ・カレーニナ」を観る前に、望月哲男先生の『アンナ・カレーニナ』文庫本所蔵の解説と、佐藤千登勢先生の『映画に学ぶロシア語~台詞のある風景』を再読しておこう。