1.ラスト・ワルツ
2.エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語
3.シンクロ・ダンディーズ!
4.12人の優しい日本人
1.ラスト・ワルツ
2.エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語
3.シンクロ・ダンディーズ!
4.12人の優しい日本人
上智大学ヨーロッパ研究所主催講演会「ジェンダーの観点から読む世界文学 男たちが描いてきた女性像」終了。沼野先生がプーシキン・レフ=トルストイ・チェーホフ、そして最後にちょっとだけクンデラと村上春樹を爆走解説。
プーシキン『エヴゲニー・オネーギン』レフ=トルストイ『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』チェーホフ『子犬を連れた貴婦人』『可愛い女』クンデラ『存在の耐えられない軽さ』村上春樹『海辺のカフカ』(村上春樹は一冊も読んでない)
『オネーギン』『子犬を連れた貴婦人』『存在の耐えられない軽さ』ではチャラ男と健気ヒロインが出会ってチャラ男が真剣愛にはまる(チャラ男も作者もそこで変化成長する)。ただ『戦争と平和』ではナターシャの方がむしろチャラいのではないかな
『アンナ・カレーニナ』に関しては、カレーニンはチャラいわけではなく、世間体云々というよりアンナに歩み寄ろうという部分もあったように思えるので、そんなに酷い男だとは思えないのだが。むしろヴロンスキーが、ヴロンスキーがねえ。愛するに値する男だったのか
『アンナ・カレーニナ』は主なものだけでも10本以上映画化されていて、どれも監督名よりもヒロインを演じた女優名で記憶されている、そうである。確かに監督名記憶しているのはアレクサンドル・ザルヒだけ。バレエ映画でいえばマルガリータ・ピリヒナ。これも実質プリセツカヤの映画だが。
沼野先生が何度かおっしゃっていたけれど「古典文学の登場人物は真面目に人生のことを思考している」イメージ持っている人ってそんなに多いの?割と嫌な奴・好きになれない女が出てくる(その方がドラマティックになるから?)と思っていたけど。まず『戦争と平和』のナターシャがあまり好きになれぬ
人生に悩んでいる真面目な人物のイメージは、今回取り上げなかったドストエフスキーの作品にあるんじゃないかしら。(ラスコーリニコフとかいろいろ苦しむ割には自省すべきところをスルーしている感じもあるけれど)ロシア文学に限らないだろうけど女性の存在都合よすぎなのは男性から観た視点だからね
1.暁の七人(1975年)
「死刑執行人もまた死す」「ハインリヒを撃て」と同様エンスラポイド作戦の映画の一つ。
2.世界遺産 時代の記憶 プラハ
3.世界遺産 時代の記憶 チェスキー・クルムロフ
ごたまぜのDVDだった
1.NHK高校講座 世界史 ロシア帝国 2015.4.21
2.料理の基本 ザ・ワールド ロシア料理 2015.5.13
3.未来世紀ブラジル
4.目で聴くテレビ(映画「ザ・トライブ」解説)2015.6.21
5.地球タクシー5ミニッツ サンクトペテルブルク
1本目
「聖なる犯罪者」、ポーランド映画祭のポーリッシュ·シネマ·ナウらしい佳作。来年の一般公開が楽しみ。→公式サイト
救いがあるのかないのか微妙なラスト秀逸(私は好みだ)。「異端の鳥」にも通じる普通の人々の中にある排除と欺瞞と暴力に震撼する。
主人公青年、どんな罪を犯して少年院入りしたのかは明かされないが作中説教では「私は人殺し」と語っているのが比喩ではなくほんとうなのだろうか。心根の腐った悪者ではないが善人でもなく(この作品にほのぼのした善人は一人も出てこない。皆闇を抱えている)、そしてこのまま無事社会復帰できるような人物かというといやいやぶっとんでるよなあ、やっぱり、というのを、バルトシュ・ビィエレニアが狂気がかった熱演していた。
毛色は全く違うが、観客を途方に暮れさせるラストで、カネフスキーみたいな。
監督のヤン・コマサは「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」の人か。あれ、お金出して観て損した唯一のポーランド映画であった。ポーランド映画にも駄作は存在するものだと認識させてくれた貴重な歴史的逸品。でも「聖なる犯罪者」は普通によい映画なので安心しご覧ください。
2本目(というか2枠め)、「マルツェル・ウォジンスキの世界」
「マイクテスト」「なにがあっても大丈夫」「配達されなかった手紙」
割とノーマルで、感じはいいが、それほど新鮮味はない(のは初期キエシロフスキを想起するからなのだろう)。
3本目、ポーランド映画祭「ヨハネ・パウロ2世 あなたを探し続けて」予想されたことだけど褒め称えることに終始して批判的な視点はまるでない(当然)。伝記映画でもレムとかマダム・キュリーとかアイヌ民俗学者のピウスツキ・ブロニスワフほどには思い入れないこともあって”ああそうですか”で終わった。
私はポーランド人でもカトリック教徒でもない(メソジストです)のでついついこういう冷めた評価をしてしまうけれどヨハネ・パウロ2世に心酔している方ならばっちり入れ込める作品と思う。現教皇の幅広い活動も彼が築いてきた下地あってのものであろうし。
1.Pina 踊り続けるいのち
録画して自宅のTV画面で観ると普通になっているのだろうな。
放映は2014年8月23日。
2.大人の街歩き ルクセンブルク/ニッテル(ドイツ) 2014.12.25
1. 陽のあたる教室
2.いつも心に太陽を
3.地球ドラマチック マンモス復活大作戦
何でこういうことを試みるのか、実は理解できていない
4.名曲アルバム フィンランディア シベリウス
1.戦争と平和(ヘプバーン)
2.ひまわり
3.シリーズ世界遺産100 バイカル湖
4.名曲アルバム シェエラザード リムスキー=コルサコフ
5.名曲アルバム チェロ・ソナタ ラフマニノフ
1.グレートネイチャー カザフスタン
2.地球バス紀行 キルギス
3.時を刻む ブハラ
4.カザフスタン
5.空白のシルクロード ウズベキスタンの世界遺産
6.空白のシルクロード カザフスタン
これ、昔々同僚からBSで録画したのを借りてみたのが最初だったと思う。
後々自分で録画出来た。
じっくり味わい深い。
「バベットの晩餐会」
「ボルク/マッケンロー 氷の男と炎の男」
残り17分
今まで(かなり昔)に撮っていたもの
*黒澤明「白痴」”Идиот"
*林修の世界の名著『罪と罰』"Преступление и наказание "
最近再放送していたけれど、元々は2015年の放映だったのか。
アメリカ人のゲストを呼んで、キリスト教の背景についてはあなたには敵わない、と林先生は相手を持ち上げていたけれど、何せアメリカ人なので、特にロシア的な背景に言及があるわけではなく、キリスト教に関しても正教に造詣が深いわけでもなさそうだった。ラスコーリニコフ、名前からして”分離派”(旧教徒)を連想させるようになっているんだけれど。
NHK世界遺産100:ノヴォデヴィチ修道院
名曲アルバム:「四季」から”6月”チャイコフスキー
名曲アルバム:「ペーチャとおおかみ」プロコフィエフ
名曲アルバム:交響曲第3番”神聖な詩”スクリャービン
地球タクシー:サンクト=ペテルブルグ
これ、インターナショナル版とかでカットしていない?主人公はドイツ軍に志願して2度勲章を授与されているけど終始「選択できなかった」=仕方なかったで連合国側の再教育失敗例か?こんなに戦争責任に甘いドイツ映画を観るのは初めて。こういう時代になっちゃったのかな。
※原作の『ペインテッド・バード』は未読。
「異端の鳥」場所は特定しないようにってことだけどドイツ軍ソ連軍(赤軍?)コサック入り乱れて民衆がそれにまして自主的に残酷で、ポーランド映画祭で観た「ルージャ」や「ヴォウィン」みたいでウクライナ~ポーランドをイメージしてしまった。
ああいう異質分子排除はヴォルィニに限らないのだろうが。軍やコサックみたいな武装した人が暴力的なのは当然だとして(それも十分恐ろしいしコサックの残忍ぶりは意味不明だったが)普通の村人が何かの拍子で手が付けられない暴虐を露わにするのが怖いことで全く他人事じゃない。遠くスラヴの地のこと大戦中のことでは終わらない。
人工言語スラヴィック・エスペラント(沼野充義先生が書かれた解説ではインタースラヴィク)使用というのでどんな感じかと聞き耳たてていたがたぶんエスペラント語とは違う、スラヴ系の共通語らしく作られたというので教会スラヴ語みたいなのかと想像したり。スラヴ系でない俳優の台詞がぎこちなかったのはいたしかたあるまい。
ドイツ軍はドイツ語、赤軍の人はロシア語しゃべっていた。つまりロシア~ソ連はドイツと共にスラヴィック・エスペラントが話されるこの地域の向こう側、外の世界という明確な視点が示されていた。スラヴィック・エスペラントは字幕見ながら聴いてところどころ聴き取れる程度。
あと「炎628」のフリョーラくん=アレクセイ・クラフチェンコが出ているね。「異端の鳥」で主人公演じた少年にトラウマにならないようなケアはあったと思うけど、クリモフ監督も彼に気を配ったらしく、その甲斐あってか全然トラウマになっていないみたいだな、クラフチェンコは。戦闘映画大好き俳優になっちゃったものね。「炎628」のようなファシズム告発ものではなくて、”愛国”的で好戦的で民族差別的にもなりかねないような作品にも厭うことなく(たぶん)出演しているんだから。
あんまりこれまで観たあれこれの映画に似ている似ていないと論じるのもなんだが、暴力的ではあっても映像はむしろ美しくグロいのは限定的なのでアレクセイ・ゲルマンやバラバノフじゃないからそれほど拒否感はなかった。動物虐殺場面はきつかったが。
ソ連映画で言えばエレム・クリモフの「炎628」が連想されるだろうけど(フリョーラ少年演じたクラフチェンコを冷静なソ連軍人役に起用しているのは監督が狙ったとしか思えないあざとさを感じる)映像の美学に関してはむしろクリモフの伴侶だったラリーサ・シェピチコ「処刑の丘」か。
民衆の暴力、民族浄化に至る累々とした虐殺はウクライナの歴史映画大作「ヴォウィン」が思い出される。
ハンガリーの子ども虐待扱った「誰のものでもないチェレ」や、ロシアのカネフスキー「動くな、死ね、甦れ」も連想された。
通常版とダイナミック完全版と最強ディレクターズカット版と3回観て(あざといな)どれもそれなりに楽しめたけど、このあいだ放映されていて録画したのはたぶん通常版。
好みなのはやはり「鬼戦車T-34」の方ですね。