2017年4月16日日曜日

劇映画監督制作のドキュメンタリー作品

ベールィエ・ストルブィ映画祭レポートの続き

標題の特集の作品の中では、グリゴリー・チュフライ監督の「記憶」"Память"1970年を挙げられていた。
スターリングラード攻防戦について、パリ・ロンドンでは結構忘れられている(というより元々認知度が低かったのでは?さすがにそれはないか)が、ドイツでは肉親の戦死等体験として深く刻まれている、というものらしい。
現在では、スターリングラード戦についての劇映画もむしろ活発に作られているような。
クレッチマンはドイツのとロシアのと両方出演しているし。
私が洗礼を受けた90年、当時の伝道師が(夫を天に送った後神学校に入って聖職者となった、珍しい経歴の女性で、文学少女の趣が強く、私はこの先生の説教が好きだったのだが)説教の中で「スターリングランドの戦いでドイツ兵は…」とおっしゃっていて、皆も受け流していたので、歴史用語としても日本ではあんまり知られていないのかと思ったが。
「誓いの休暇」「君たちのことは忘れない」等、あの大戦(ソ連では大祖国戦争と呼ぶ)の従軍体験のある世代の巨匠、戦争については英雄が勇敢に戦うのではない、胸が締め付けられるような愛しい人たちが戦う様子を描いたあの監督が、作ったドキュメンタリー、観てみたい。

なお、この特集ではセミョーン・アラノヴィッチ監督の「今夜はプレミア」上映もあったようだ。
アテネ・フランセで観たと思う。
キリル・ラヴロフさんがチェーホフ劇に出演する。

ロシア革命100周年記念映画特集

大変久しぶりに、シネクラブ例会に参加した。
モスクワ郊外のベールィエ・ストルブィで行われた、映画人向けの映画祭のレポートが主だった。

ロシアチョコのお土産もいただいた。↓
 
 
報告の最後の方で、映画祭のパンフレットも回覧していただいたので、映画祭のプログラムのおそらくメインの特集である「ロシア革命100周年」で上映された作品にどんなものがあったかもちらちら拝見させていただいたのだが、
 
こういったものでした…
http://kinoart.ru/news/belye-stolby-2017-opublikovali-programmu
なお、エイゼンシュテインに関しては来年が生誕120周年になるので、来年特集を組むということで、エイゼンシュテイン作品を敢えて含まないリストになっています。
 
100 ЛЕТ РЕВОЛЮЦИИ
 
「ロシア革命の暁」Заря русской революции
1913年頃の作品。←革命前であることに注目!
ロシア国内では失われていたのがフランスで発見されたため字幕はフランス語のまま。

当初からこのタイトルだったのだろうか?

「ダントン」
と聞いて、当然私はワイダ監督作品だと思ったが、パンフレットの写真は明らかに違う。
おお、これは別の作品だ。1921年のドイツ制作。
ちなみに、ドイツでは1931年にも同名の映画を撮っているらしい。
(この映画祭での上映はなし。)
ワイダの「ダントン」(1982年)はページを捲っていくと、やはりあった。

ソ連映画では「7/6 ソビエトのいちばん長い日」«Шестое июля»
これは日本で公開されたこともあるとのこと(1991年、まさにソ連が解体する年だったか)。
未見です。
この映画でユーリー・カユロフ演じたレーニンのご尊顔が今年のベールィエ・ストルブィ映画祭のポスターやなんかでいろいろ使われていたようだ。
で、この映画になんとソ連を代表する美男子俳優のラノヴォイさんが出演しているではないか!
ヴァシリー・ラノヴォイさん、モスクワ国立大卒業。
何を演じたのかと思ったら、え~~~~、フェリクス・ジェルジンスキーおじさんかあ!

«Перед судом истории», СССР, 1965 г., 92 мин., ч/б, Фридрих Эрмлер
お、エルムレル。
«Перед судом истории»: материалы к фильму, СССР, 1966 г., 10 мин., ч/б
«На одной планете», СССР, 1966 г., 97 мин., ч/б, Илья Ольшвангер
«Праздники Революции», СССР, 1972 г., 20 мин., ч/б, Игорь Григорьев
«Казацкая нагайка», США, 1916 г., 80 мин., вирированный, немой, Джон Коллинз
«Заря русской революции», Россия[-Франция?], 1913(?) г., 47 мин., ч/б, немой, Ричард Болеславский(?)
«Дантон», Франция-Польша, 1983 г., 134 мин., цв., Анджей Вайда
«Вива Вилья!», США, 1934 г., 102 мин., ч/б, Джек Конвей
«Шестое июля», СССР, 1967 г., 109 мин., ч/б, Юлий Карасик
カラシクは聞いたことあると思ったらサヴェーリエヴァがニーナ演じた「かもめ」の監督さんか。(ソ連の文芸映画の中では、ちょっと格落ちの感。)
«Шарлотта Корде», Франция, 1908 г., 9 мин., ч/б, немой, Жорж Денола
«Дантон», Франция, 1921 г., 62 мин., ч/б, немой, Дмитрий Буховецкий
ん?ここではドイツじゃなくてフランスになっている。


あと、ルイ・マル監督の「ビバ!マリア」がこの枠で上映されたとおっしゃっていた(パンフレットにも確かに載っていたい)が、この上映リストにはないな。
ジャック・コンヴェイの「ヴィヴァ・ヴィーリヤ!」というアメリカ作品はあるのに。

それと、不思議だったのは(何か理由があるのだろう)ロシア革命特集なのに、あれがないじゃないか。
「レッズ」
ウォーレン・ベイティとダイアン・キートンの。
ジョン・リード!
なぜだろう?

С Пасхой!


Христос Воскресе!


左の蝋燭型パンケーキ(卵を2個使い、砂糖やバターもたっぷり)がクリーチ
右の激甘チーズケーキがパースハ
 
 
生協で買ったクッピーラムネハッピーイースターバージョン。
好評だったらしく、木曜くらいには売り切れていた。


 

2017年4月8日土曜日

録画メモ

「エイプリル・ソルジャーズ ナチス北欧大侵略」
デンマークの戦争映画というと、最近見た「ヒトラーの忘れもの」とか、地味にきついのだ。歴史に対してのある種の生真面目さが。

「オデッサ・ファイル」
オデッサが舞台になっているわけではないのだ。
原作者・原作からして有名なので一応は観た。

2017年4月2日日曜日

オデッサ・コスモス: 名画を語る猫様(ミャウズ)

オデッサ・コスモス: 名画を語る猫様(ミャウズ): 作者はペテルブルグ在住の女性アーティストと愛猫。 ファット・キャット・アート ―デブ猫、名画を語る― 著者 : スヴェトラーナ・ペトロヴァ エクスナレッジ 発売日 : 2017-04-01 ブクログでレビューを見る» 冒頭のこ...

Я очень рада! Сразу достала эту книгу.

冒頭のこの本の(これらの作品の)成り立ちが書かれている部分はよかった。が、各作品の解説は余計に感じる。絵だけで愉しめ、原作の明記、原作について画家・制作年・所蔵(トレチヤコフとか個人蔵とか)みたいなことの索引があればいい。まあ有名な絵ばかりだから調べればすぐわかるんだけどね。
ロシアの人名でウラジミールとか定番の残念訳も散見。
むしろ、ロシアでロシア語版購入する方が勉強になったかと考え始めている。家族には好評、楽しめる。

あとは、日本での展覧会希望。

2017年4月1日土曜日

録画メモ

「バトル・フォー・スターリングラード 祖国のために」
セルゲイ・ボンダルチュクの方の。
チーホノフとかが出ている。
もちろんボンダルチュク自身も。
これでサヴェーリエヴァが出ていたらまるきり「戦争と平和」っぽくなるが。
息子のフョードルが撮ったのが、「スターリングラード 史上最大の市街戦」。
他国人からすると、スターリングラード戦もういいだろ感があるが、ソ連圏の人にとってはやはり語りつくせないのだろう。

「ホワイト・タイガー」
カレン・シャフナザーロフのやっぱりちょっと変、な戦争映画。
まあ、シャフナザーロフ調なのは仕方ないが、せめて一人は美男を出してほしいぞ。

2017年3月30日木曜日

エストニアに期待する

「1944 独ソ・エストニア戦線 」って、録画していなかった?
過去にしたつもりだったのにない…。最近エストニアは映画、復活しているのかも。「みかんの丘」はグルジア人監督、「こころに剣士を」はフィンランド人監督の手を借り、まだ独力でというわけではないが、作品としてはいい仕上がりに。

EUフィルムデーズでも、バルト諸国作品は残念ながら他の国と比較するといつもレベルが低くてがっがりだった(辛うじてアニメやジュブナイルで一矢報いている感じだった)が、一昨年あたりから上記のような佳作が届いていて嬉しい。で、「1944」も評判が高いから観たい。

かつては(ソ連時代の話だが)バルト諸国映画、アニメのエストニア、ドキュメンタリーのラトヴィア、インディーズのリトアニアというイメージだった。ソ連解体後に全然映画作っていないんじゃないか?というような時代が長くて偶に観る作品も酷いものだった。復活を祝いたい。 

映画「1944 独ソエストニア戦線」や「こころに剣士を」で思い出すのはこの本⇒エストニア・世界大戦・粛清>オデッサ・コスモス: ◇КНИГА(書籍情報2012年3月②)“あの本”の邦訳が遂に刊行

と、ぶつぶつ呟いていたが、よかった。見つけた。
録画していたじゃないか。
近年成長著しいと感じているエストニアの映画。まだ観ていないけれど楽しみ←というと語弊があるかな。戦争の映画だから。戦争映画がいかに素晴らしくても、戦争自体は素晴らしくなんか全然ないんだ。