2016年2月27日土曜日

メモ書き:ロシアプレミアリーグ冬の移籍

ロシアプレミアリーグ冬の移籍総決算
Россия: итоги зимнего трансферного окна.
ハラショー!
*ゼニット
*ツェスカ
*ロストフ
*クラスノダール
*スパルターク

まあまあ満足
*ディナモ
*ルビン
*ロコ
*テレク
*アンジ

不満足
*クバン
*クルィリヤ
*アムカル
*モルドヴィヤ
*ウラル
*ウファ

結局、上位クラブは首尾よく、下位クラブは厳しかったという、当然のことが書かれている。
ゼニットにはやたらとロシア代表、各国代表がより集中。

ロシアの選手たちは今回も国外のリーグに挑戦ということにはあまりならず、相変わらず非常に内向きだった。

シリア・トルコ国境付近での軍機撃墜事件で急激に悪化した対トルコ関係で、新たにトルコ人選手獲得禁止というお達しもありました。
(ロシアプレミアに元々いるトルコ人選手はルビンのギョクデニス・カラデニスのみ。)
でも、同様に(殊によってはより深刻な対立をしている)ウクライナやグルジアからの移籍には禁止措置はとられておらず(斜体表示)、何だかよくわからない。

それでは
1.アムカル・ペルミ
加入
オレグ・ミシチェンコ(ウクライナ) ヴォルスクラ・ポルタヴァ(ウクライナ)→
ダヴィド・ザホフ フリーエージェント
ロランド・ギゴラエフ ルフ(ポーランド)→
チネドゥ・ダイク(ナイジェリア) サン=アントニオ(合衆国)→

移籍
イズンナ・ウゾチャクヴ(ナイジェリア) →オーデンセ(デンマーク)
ロベルト・アルズマニャン(アルメニア) →シャフチョール・カラガンダ
イヴァン・ベリコフ →ロコモチフ・リスキ

2.アンジ・マハチカラ
加入
ベルナルド・ベリシャ(アルバニア) スカンデルベウ(アルバニア)→
ダヴィド・ユルチェンコ  FKウファ→
ジョナタン・メンサ(ガーナ) エヴィアン(フランス)→
移籍
ルクマン・アルナ(ナイジェリア) →ディナモ・キエフ(ウクライナ)
セルゲイ・ペシヤコフ →スパルターク・モスクワ
ウグ・アルメイダ(ポルトガル) →ハンブルガー(ドイツ)
セルダル・セルデロフ 契約解除
★ロシアU21のウィンガー、セルデロフは、昨年クルィリヤでは2試合に出場、”家族の事情”でマハチカラに戻ってしまったが、アンジから契約解除。後、故郷を離れ、スラヴィア・ソフィアと契約。「家族の事情」は解決したのだろうか?
アンドレイ・エシチェンコ →ディナモ・モスクワ
レオナルド(ブラジル) 契約解除

3.ディナモ・モスクワ
加入
スタニスラフ・ドラグン(ベラルーシ) クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ→
ラスムス・ホリメン(スウェーデン) エリフスボルグ(スウェーデン)→
ファトシュ・ベチライ(モンテネグロ) ディナモ・ミンスク(ベラルーシ)→
アンドレイ・エシチェンコ アンジ・マハチカラ→

移籍
アレクサンドル・ココリン →ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
ユーリー・ジルコフ →ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
アレクサンドル・ビュットネル(オランダ) →アンデルレヒト(ベルギー)
アレクサンドル・マクシメンコ →アヴァンガルド・クルスク

★現在の大変厳しい位置を鑑みるに、ココリン、ジルコフが移籍し、補強はベラルーシ代表ドラグンと不死身のコシチェイの如きエシチェンコ。これで「まあまあ」評価はどうか?しかし、例年大金かけて大失敗が多かったことを想うと、堅実路線でよいのかも。

4.ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
加入
アレクサンドル・ココリン ディナモ・モスクワ→
ユーリー・ジルコフ ディナモ・モスクワ→
ニキータ・サラマトフ ヴィチャジ・ポドリスク→
マウリシオ(ブラジル) テレク・グローズヌィ→
ラミーリ・シェイダエフ ルビン・カザン→
ブカシン・ヨヴァノヴィチ(セルビア) ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)→
エヴゲニー・チョルノフ エニセイ・クラスノヤルスク→
ダヴィド・ミリジホフ バイカル・イルクーツク→

移籍
アレクサンドル・ケルジャコフ →チューリヒ(スイス)
アレクサンドル・リャザンツェフ →ウラル・エカテリンブルグ
デニス・トカチュク →ルビン・カザン

★贅沢過ぎる!ココリン、ジルコフとロシア代表がまたまたゼニットに集結。ココラ、国外進出せず。
★ケルジ放出に続いてリャザンツェフがウラルへ。ケルジはチューリヒで活路を見出していっているようだけど、ロシアにいてほしいな、ずっと観ていたいなと思う。これも贅沢過ぎるのだろうが。

5.FKクラスノダール
加入
ヴャチェスラフ・ポドベレズキン ウラル・エカテリンブルグ→
スタニスラフ・クリチュク(またはクリツク) ブラガ(ポルトガル)→
エブエ・クアッシ(コートジヴォワール) アボド(コートジヴォワール)→

移籍
アルトゥール・エンジェイチク(ポーランド) →レギヤ・ワルシャワ(ポーランド)
アントン・コチェンコフ →ロコモチフ・モスクワ

6.クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
加入
ヴィタリー・カレンコヴィチ バルチカ・カリーニングラード→
ジャンニ・ブリュノ(ベルギー) エヴィアン(フランス)→

移籍
スタニスラフ・ドラグン(ベラルーシ) →ディナモ・モスクワ
ニコラス・カナレス(チリ) 契約終了
イーゴリ・ゴルバチェンコ →アルセナール・トゥーラ

★一時ベラルーシづいていたけど、ドラちゃんが移籍して、とうとうコルニレンコだけに。
★監督さんがベルギーなのでベルギー人選手来た。


7.クバン・クラスノダール
加入
フェリペ・サンタナ(ブラジル) シャルケ(ドイツ)→
ロマン・コンツェダロフ エネルゴマス・ベルゴロド→
ゲオルギー・ゾトフ アンジ・マハチカラ→
(但し、アンジの移籍欄にはまだ記載がない。)イーゴリ・ジュラホフスキー(ウクライナ) メタルルグ・ザポロジエ(ウクライナ)→
アポジ(ブラジル) シャペコエンス(ブラジル)→
ドミトリー・スタジラ シェリフ・チラスポリ(モルドヴァ)→
エヴゲニー・セレズニョフ(ウクライナ) ドニエプル・ドニエプロペトロフスク→

移籍
アルトゥール・トリソフ 契約終了
ロレンソ・メリガレホ(パラグアイ) →スパルターク・モスクワ
ウラジスラフ・イグナチエフ →ロコモチフ・モスクワ
セルゲイ・トカチェフ →ツェスカ・モスクワ
アンドレイ・アルシャーヴィン 契約解除 

★ウクライナの点取り屋さんセレズニョフがこの時期にクバンに移籍とは驚き。ドネツク州出身で名前から言っても民族的にはロシア人でしょうけど。
★アルシャーヴィンは先日カイラート(カザフスタン)と1年間の契約をしました。


8.ロコモチフ・モスクワ
加入
ウラジスラフ・イグナチエフ クバン・クラスノダール→
アントン・コチェンコフ FKクラスノダール→
エゼキエリ・ヘンティ(ナイジェリア) オリンピア(スロヴェニア)→

移籍
バイエル・ウマル・ニアッセ(セネガル) →エヴァートン(イングランド)
アントン・ミランチュク →レヴァディア・タリン(ラトヴィア)

★アントンは双子のアレクセイとはかなり差をつけられた感。コムバロフもそんな感じ。


9.モルドヴィヤ・サランスク
加入
ミハイル・マルキン FKチュメニ→

移籍
ヤンニク・ジャロ(ポルトガル) →ラチャウリ(タイ)
ドミトリー・スィスエフ →FKウファ
ダミアン・ル=タルレク(フランス) →ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)

10ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
加入
スタニスラフ・ポカチロフ(カザフスタン) アクトベ(カザフスタン)→
ニカ・カチャラヴァ(グルジア) スパルターク・ツヒンヴァリ(グルジア…とФНКではなっているけれど、ロシアの立場としては南オセチアと書くべきなのではないだろうか?どうした、ФНК!メドヴェージェフ大統領(当時)がグルジア戦争の際に南オセチアを独立国家として承認したではないか)→
アレクサンドル・エロヒン ウラル・エカテリンブルグ→
フョードル・クドリャショフ テレク・グローズヌィ→
ニキータ・メドヴェージェフ ゼニット・イジェフスク→
サイード・エザトラヒ(イラン) アトレチコB(スペイン)→
アレクサンドル・ログノフ バルチカ・カリーニングラード→
★南オセチアのクラブからやって来るカチャラヴァは1994年キプロス生まれ、グルジア国籍でグルジアのU19、U21経験のあるFW.ルビンのユースにいた。
★ハギギはルビンから去ってしまいましたが、スペインから若手のメッリがやって来た!ルビンのアズムンともどもロシアプレミアを盛り上げ活躍して欲しい。
★サイードは「幸運、由緒のある、威厳のある」という意味。

11ルビン・カザン
加入
デニス・トカチュク ゼニット・サンクト=ペテルブルグ→
ミヨ・ツァクタシュ(クロアチア) ハイドゥク(クロアチア)→
エミーリ・ベルグストリョム(スウェーデン) ユールゴールデン(スウェーデン)→
アンドレイ・ピリャフスキー(ウクライナ) ザリャ・ルガンスク(ウクライナ)→ボビル・ダヴラトフ(ウズベキスタン) ジェティス・タルディクルガン(カザフスタン)→
ミハイル・ペトロライ ジェティス・タルディクルガン(カザフスタン)→

移籍
アリベルト・シャリポフ →トミ・トムスク
マウリシオ・レモス(ウルグアイ) →ラス=パルマス(スペイン)
アリレザ・ハギギ(イラン) 契約解除
アナトリー・アニシモフ →ツェスカ・モスクワ
ラミーリ・シェイダエフ →ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
イナル・ゲチゲジェフ →ガゾヴィク・オレンブルグ
★ハギギはその後マリティモ(ポルトガル)と契約。ルビンでは結局出場することなく、残念。

12スパルターク・モスクワ
加入
ロレンソ・メリガレホ(パラグアイ) クバン・クラスノダール→
セルゲイ・ペシヤコフ アンジ・マハチカラ→

移籍
ロマン・シロコフ →ツェスカ・モスクワ
ウラジーミル・ズバレフ →FKウファ
ユーラ・モフシシャン(アルメニア) →レアル・ソルトレイク(合衆国)
セルダル・タスキ(ドイツ) →バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
アントン・ミトリュシキン →シオン(スイス)
イリヤ・スホルチェンコ →トルペド・アルマヴィル
デニス・ダヴィドフ ムラダ・ボレスラフ(チェコ)

★モフシシャンが遂に古巣のソルトレイクに帰った。お疲れさま。かの地でもまだまだ活躍を祈ります。
★ロシアA代表デビューも果たした、スパルターク生え抜きの至宝ダヴィドフが国外へ飛び出していきました。このあたりの年齢で国外で羽をのばすと…大丈夫だろうか、某フェージャみたいに遊び人にならなければいいが、と余計な心配を。

 
13テレク・グローズヌィ
加入
リュク・ウイルクシル(オーストラリア) フリーエイジェント
ザウルベク・プリエフ カイラート(カザフスタン)→
ユハニ・オルラ(フィンランド) HIK(フィンランド)→
ペドロ・ケン(ブラジル) ヴィクトリヤ(ブラジル)→
ミラド・モハンマディ(イラン) ラフ・アハン(イラン)→

移籍
フョードル・クドリャショフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
マウリシオ(ブラジル) →ゼニット・サンクト=ペテルブルグ

★プリエフはウラジカフカス出身、ロシアユース経験のある24歳のDF。カザフスタンとの二重国籍のようで、カザフ代表入りの可能性もある?
★2年くらい前にサッカー協会同士交流を深めましょうみたいな会談をして、親善試合もしましたが、その後イランから移籍する選手がぼちぼち出てきていて嬉しいです(逆方向はまだないようですが)。イスラム圏のタタールスタンやチェチェンは文化的にも心理的にも垣根が低いと思えるのかも。
★ミラードは「誕生」という意味。

14ウラル・エカテリンブルグ
加入
ドミトリー・コロボフ ファケル・ヴォロネジ→
アレクサンドル・リャザンツェフ ゼニット・サンクト=ペテルブルグ→
エリベイイ・グリエフ ジェティス・タルディクルガン(カザフスタン)→

移籍
ヴャチェスラフ・ポドベレズキン →FKクラスノダール
アレクサンドル・エロヒン →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
カルルス・ストランドベルグ(スウェーデン) →ツェスカ・モスクワ
イーゴリ・ラムバルスキー 契約解除
アレクサンドル・ベロゼロフ 契約解除
アンドレイ・ゴルバネツ →アルセナール・トゥーラ
 
★グリエフは20歳のアゼルバイジャンとの二重国籍者(U21招集歴有り)。ジェティスからのローンバック。ネフチ・バクー(アゼルバイジャン)に行く話も出ていたようだがまとまらなかったか。

15FKウファ
加入
ウラジーミル・ズバレフ スパルターク・モスクワ→
ギオルギ・シェリヤ エニセイ・クラスノヤルスク→
ドミトリー・スィスエフ モルドヴィヤ・サランスク→

移籍
ドミトリー・ヴェルホフツォフ(ベラルーシ) →コロナ(ポーランド)
ヴァギズ・ガリウリン(ウズベキスタン) →FKトスノ
ダヴィド・ユルチェンコ →アンジ・マハチカラ

★シェリヤはロシア国籍ながらルーツはやはりグルジア(グルジア文字表記 გიორგი შელია)。90年代にグルジア代表を務めマンチェスター・シティにも所属したムルタジ・シェリヤと血縁関係は…たぶんない(少なくとも親子ではない)。

16ツェスカ・モスクワ
加入
ロマン・シロコフ スパルターク・モスクワ→
セルゲイ・トカチェフ クバン・クラスノダール→
アナトリー・アニシモフ ルビン・カザン→
カルルス・ストランドベルグ(スウェーデン) ウラル・エカテリンブルグ→
アロン・オラナレ(ナイジェリア) 広州富力(中国)→
アリベク・アリエフ ヤロ(フィンランド)→

移籍
セイドゥ・ドムビヤ(コートジヴォワール) →ローマ(イタリア)
ニキータ・チェルノフ →バルチカ・カリーニングラード
アナトリー・ニコラエシュ →ウニオン・レイリヤ(ポルトガル)
アレクサンドル・マカロフ →バルチカ・カリーニングラード
ゲオルギー・ミラノフ(ブルガリア) →グラスホッパー(スイス)

★アリエフはダゲスタン出身の19歳のFW。第二次チェチェン紛争の際、家族に連れられてスウェーデンに移住し(難民ですね)国籍取得(この記事ではロシア国籍者扱いだが、既にスウェーデンU18、U19の経験があり、ロシア国籍は放棄済みではないか?)
★ニコラエシュは1996年モルドヴァ生まれ。ロシアの年代別代表で実績を積んでいるけれど、名前からしてモルドヴァないしルーマニア系だと思われ、母語もラテン系のモルドヴァ語またはルーマニア語なのかも。ポルトガルのクラブへの移籍も言葉の面では抵抗ないのか。レイリヤというクラブが現在大丈夫なのかは気にかかりますが。

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