2026年1月25日日曜日

思い出のコンサート⑥

 第16回東京の夏音楽祭2000 『新バビロン』~ショスタコーヴィチの完全版スコア日本初演

+『爆弾花嫁』@オーチャードホール

職場の同僚の父上が三井系会社の社長だったおかげで、招待券を「これ、プログラム付きだから」と同僚からいただいて(同僚は音楽好きだがショスタコーヴィチには興味がなかったのだろう)特等席で鑑賞させていただいた。(友人は自腹でずっと後ろの席だった。申し訳ない。)

エイゼンシュテインシネクラブのおばさまたちも皆していらしていたな。

彼女らには不評だった前座の『爆弾花嫁』(日本にフィルムがなくて、ロシアのアルヒーフから取り寄せたプリントでの特別上映)の演奏付き上映だが、映画作品自体はそれほど悪くはなかったと思う。ただ音楽が作品に合っていたかというと微妙。昔の、いかにもどたばた喜劇にコンピュータープログラミングの「ひゅ~~~」というような音がどうも気がそがれるような気分になってしまう。若い感性なら新鮮に思えたのかもしれないが、私はコンサバなので。

それに対して、ショスタコーヴィチと映画はがっちり合っているように感じられ、改めてショスタコーヴィチ凄いなと思った。まあ、なんというか、ショスタコーヴィチの音楽って、その映画にあてて書かれたものでなくともぴったり合っているように思えてしまう魔力があるようなのだが(「ポチョムキン」とか)、これはそれ用に作曲したものだからなおさらだ。

「新バビロン」はその後サイレントのままで何度も観た。主役級の男性がどうにも情けない、ありがちな”悲恋もの”。パリ・コンミューンをソ連が描くとこうなる典型で、嫌いじゃない。


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