2013年7月16日火曜日

オデッサ見どころ案内(猫好き向け)

『戦艦ポチョムキンの生涯1900-1925』を読んでいて、オデッサへの旅行を回想する。
ウクライナ旅行をしてからもうかなり経ってしまった。
最大の心残りは文学博物館のオデッサ文学コーナーが「リモント(修復中)」で見学できなかったこと。
でも、文学博物館自体はその瀟洒な造作、豪華な黄金の間(ミニ・コンサートをしていた)、こっちの語学力無視で熱く語る学芸員のおばさま(ドストエフスキーの部屋。ロシアやウクライナのミュージアムではありがち)など思い出深い。



でも最大の思い出はオデッサ美術館の大勢の猫たちかな。
美術館の猫と言うと、エルミタージュのがすっかり有名になったけど、他の美術館にだって絶対いますよね~~~~!

何匹いる?




ここはエルミタージュやプーシキン美術館やトレチヤコフみたいな大美術館ではなく、三鷹市民ギャラリーとか目黒区立美術館みたいな感じの親しみやすい小さめの美術館(オデッサほどの大都市にしてはほんとに小さいと思う)だけれど、海洋画家のアイバゾフスキーの作品など言葉がわからなくても楽しめる。
あと、ここでは今までの生涯でこの時限り「中国人ですか?」って聞かれた。
観終わった後、受付の年配男性に。
このときやはり地下の閲覧室が「リモント」になっていて、カンディンスキー作品などが残念ながら観られなかったのだが、その中に中国製の陶磁器の一群もあって、「中国からわざわざ観に来たのなら…」という親切心からであったらしい。
猫の件も含め、アットホームな雰囲気がいい思い出になっている。

このウクライナ旅行でも猫飼っている様子の美術館はキエフでもオデッサでもあった。

こちらはプーシキン博物館
(註:今横浜で「フランス美術300年」の展覧会をやっているプーシキン美術館@モスクワとは勿論別!)




それと、猫には関係なく、演劇・映画好きのどっちかというと浮ついたファン向けには、海岸通りの例の階段のすぐそばという絶好のロケーションを誇る老舗ホテル「ロンドンスカヤ」。
宿泊できれば一番良いが、そういう事情が許さないと言う場合、1階の両替所を利用しに入って、ついでにお手洗いを借り、そっと2階に上がってみると、

 
このロンドンスカヤ・ホテルを利用した方たちのポートレートが飾られています。
こちらは作家ミハイル・ブルガーコフ。
ステンドグラスも素敵だ!

アントン・チェーホフや俳優のマストロヤンニ(第一回オデッサ国際映画祭の審査員でやってきた。映画祭は第一回限りになってしまったのだけれど。)、それにエイゼンシュテインの撮影時の写真やオレグ・ヤンコフスキーなどのソ連が誇る俳優たちのメモリアルも。




オデッサは、港町ゆえに、「ねこあるき」にはうってつけの街並みだ。

海岸通り

パステル通り。窓に猫。
 
もちろん、階段もオペラ劇場も、モルダヴァンカもギリシャ公園も、普通に歩いて普通に犬猫を見つけて嬉しい気分になると思う。

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