前半ポーランド、後半アラノヴィチ。
「サムソン」はナレーションや独白が説明的でまだワイダの(そしてポーランド派の)美学が確立する前の若さが滲むが、天才は最初から才能隠さない。ナチスによる被害よりポーランド人によるユダヤ人差別と弾圧が容赦なく描かれている。当時、かの国ではどのように受け止められたのだろうか?
昨年のポーランド映画祭で観た時には
”ポーランド映画祭、やはり今風演出の「リベリオン」よりワイダの「サムソン」の方が1000万倍よい”
とツイートしていた。
川崎市市民ミュージアム、「白鳥の歌」 時代は激動、映画撮れないよ~!映画時々ある。内輪もの。しかしはっちゃけているな。普段はバラバノフ風作品だったりするのか?ポーランド映画、そんな所からよくも立ち直り、さすがだなぁ!
「白鳥の歌」って、やはりチェーホフ的な意味合いなのだろうか?
「マテウシの生活」
ひたすら美しい映像だけど、マテウシ兄妹の描写には引っ掛かるものが残る。周囲の村人逹は聖愚者のように見守り、妹の恋人もそれなりに一人前に扱っていただけに、最後のマテウシの選択が辛い。空気が北欧的。原作はノルウェーだと。
服や家や食事は昔風なのに飛行機の音や通りがかりの自動車の外国人旅行者?の存在などいつのことやら不思議な雰囲気ではあった。多分わざと。
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