アゴタ・クリストフの『悪童日記』映画化作品(同名)を観た。
ハンガリー人サース・ヤーノシュ監督のハンガリー語の映画だ。
(ドイツ人はドイツ語だが、ソ連人登場シーンに台詞はなく、ロシア語は聞かれない。)
映画化の権利は「ヨーロッパ、ヨーロッパ 僕を愛した二つの国」のアグニェシュカ・ホランドらが得いていたが実現には至らなかったという。
ホランドの「悪童日記」、観てみたかったな。
原作は天才的に魅力ある作品だが、割と普通の映画になっていた、というのが全体的な印象。
おばあちゃんは迫力があって素敵。
彼女がさりげなくユダヤ人に食べ物を与える箇所は省かないで欲しかった。
説明過多の部分と描き足りていない部分があってもどかしい。
日記には真実のみ記す、主観的記述を排する点は守るべきでは?
日記はかなり当世風にデコレーションされた帳面みたいになっていた。
戦争中の、かなり物不足の田舎町にしては、という気がするが、これも演出の範囲かな。
まあ「第九軍団の鷲」ほどがっかりはしなかったけど。
(まだ書きかけ)
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