2015年2月7日土曜日

理想のチョコレート

今日はフィンランドのパンク・バンドについてのドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」を観に行った。

フィンランドの音楽は好きで、と言っても一番親しみを感じるのはアキ・カウリスマキの映画に使われるような、どこか昭和っぽいと言うか演歌風の歌謡曲なのだが(歌詞は概ねさっぱりわからない)、このパンク・ミュージックはどうも品がいいとは言えない、というのは何だが、上手いのか下手なのかへたうまなのかもよくわからないが、わけもなくいい感じだ。
純粋なプロテストを歌っている人たちで、映画中で彼らの背景について丁寧に説明があるわけではなかったが、<ありの~ままで~>な感じで、自然体で生きている様子が伝わって来た。
マネージャーは大変だろうけど!!

映画の前後には、新宿と渋谷でチョコレート探索をした。
こちらは新宿高島屋のゴンチャロフの売り場。


店員さんによると、缶入りチョコが売れ筋だそうです。

こちらは渋谷ヒカリエのロシェンの売り場。
        ↓

ロシェンは、ヒカリエ8階の特設会場の中でも、ひときわ大きな一角で派手にキャンペーンを展開していました。
お兄さんが「ウクライナのチョコレートのロシェンです」と盛んに売り込みの声を挙げていました。
写真にあるような一口サイズのチョコやキャンディーの量り売りが中心で、あとバータイプのもと、それと卵型のカードを枝につるすようなコーナーもありました。
ロシェンは現ウクライナ大統領のポロシェンコの会社で、潤沢な資金があって、日本にまで売り込みをかけているっていうことなのだろうけれど、ウクライナのチョコレートが日本に進出してくるならロシェンよりハリコフチャンカの方が100万倍嬉しかったのにな~。何とも残念だ。

私がロシェンを支持しない理由、最大の要因は「可愛い」がないからである。
エレガント路線なのだ。だから可愛くはない。
第一、キリル文字なんか使ってませんのよ。(つまらん)
包んであるのもレトロな絵柄の紙ではなくて鮮やかな色彩のプラ包装。
チョコレートの包み紙の最もあらまほしき形状としては、紙+銀紙、可愛い絵柄であって、これこそ「ソ連の飴紙」展などで人々の心を掴んできたことと思われるのだが、ロシェンにはそういう風情はありませんね。
創業は1996年とのことなので、さほど歴史はないのです。

美味しいチョコ、口にあうチョコって言うなら、日本人の私は明治や森永で十分。幼いころから親しんだ味に惹かれている。
それに、(例えそれがかつての帝国主義的簒奪の成果であるとはいえ)伝統のベルギーやらオランダのブランドチョコと比較できるような味でもないし。

要するに、舶来のチョコに私が求めるのは一にも二にも可愛らしさである(包み紙が可愛らしいので絶対捨てないでいる)ので、その点においてロシェンは問題外なのです。ロシェンのは撮っておこうと思わない(というより、自分で食べないで人に譲っているのだが)。
ハリコフチャンカ、日本に来てください!!!

「赤い十月」や「クルプスカヤ」は日本で売り出す気はないのかな。
ロシア映画祭の会場とか、ロシア語学院でというのではなくて、あんな風に、堂々と、という意味です。

さて、ロシェンよりも同じ階にあるこちらの方が眼福です。
川本喜八郎人形ギャラリーですが、また展示が変わっていました。
入口のこちらだけ撮影可能です。



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