2013年11月14日木曜日

露の世は露の世ながらイラニアン

«Никто не знает о персидских котах»
「ペルシャ猫を誰も知らない」
ペルシャ語:Kasi az gorbehaye irani khabar nadareh

クルド人バフマン・ゴバディ初のクルド絡みでないテーマを扱った作品。
イランのインディーバンドがそれそれ統制の多いあの国で苦労して音楽活動を続けていることを描いたドキュメンタリー風劇映画。
出演しているのは本当のイランのミュージシャンたちだが、映画と現実とは違って、首尾よく国外脱出成功したとある猫好きミュージシャンは今でも(2009年当時)イラン国内で活動中だったり、亡命の夢を断たれて自暴自棄の行動に出ることになっている男女が映画撮影終了直後に国外に去っていたり。
この映画のサウンドトラックはほぼ毎日聴いている(iPodに入れている)。

イラン人ミュージシャン3人射殺、映画で注目のバンド NY

このニュースの見出しに、とても嫌な予感がした。
犠牲者のイエロー・ドッグズは«New Century»という曲,加害者とされる人物が所属するバンドのフリー・キーズは«Dreaming»と言う曲がサウンドトラックに入っている。
イランのインディーバンドと言っても、パンクもヒップポップも伝統音楽風もあって一様ではないのだが、イエロー・ドッグズもフリー・キーズも、割とスタンダードなインディーロックバンドと言う感じだ。
決して下手ではない(いや、かなり上手くはある。主人公ペアが何となく下手うまだったのに比べるとだいぶ上手い)。
しかし欧米に渡って,当地のバンドと伍してずっとやっていくだけの実力と個性があるのかというと、よくわからない。
当初は”あのイランからやってきた、迫害されし悲劇のヒーローバンド”的な要素で注目を浴びるのだろうが。

一体何が起こったのか。
日本語に訳されたニュースはどれも少しずつ間違っているところがあるようだ。

Двое участников иранской группы The Yellow Dogs застрелены в Бруклине

11 ноября 2013 года в Бруклине было убито 3 музыканта



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